本日、ハンバート ハンバートの初の公式ベスト盤「ハンバート入門」)のカヴァーアートが公開されました。同プロジェクト初のベスト盤は、SPACE SHOWER MUSICから11月26日に発売予定。(対象店舗では、予約特典施策実施中。2025年10月19日(日)まで)詳細は下記よりご覧ください。

 

アートワークはマンガ/イラスト調で、メンバーの二人の周りに猫のイラストがあしらわれている。



ハンバート ハンバートが初の公式ベスト盤「ハンバート入門」を11月26日にリリースします。同ベスト・アルバムでは、2000年代から2020年代にかけての全19曲の代表曲を収録している。

 

連続テレビ小説『ばけばけ』の主題歌として書き下ろされた新曲「笑ったり転んだり」を含め、彼らの代表曲・人気曲を網羅した、初の公式ベストアルバム。朝ドラ主題歌をきっかけに彼らを知った方も、これまでのハンバートファンもお楽しみいただけます。


初回限定盤は二枚組で販売され、ツアー2025「寝ても覚めても」より2月28日に開催された大阪・オリックス劇場のライブの模様を約100分収録したBlu-ray Discが特典で付属しています。


また、一部店舗にて予約特典施策が決定しています。10月19日(日)23:59までに対象店舗( TOWER RECORDS、HMV、diskunion等)でご予約いただいた方に、ツアードキュメント「TOUR 2025 寝ても覚めても こぼれ話[DVD]」を差し上げます。こちらも合わせてチェックしてください。

 

さらに、ハンバート ハンバートのライブツアー2026「歌ったり喋ったり -ふたり篇-」の開催が決定しました。石川、香川、新潟の3都市に2人編成でおじゃまします。オフィシャルHP先行受付中。 こちらの詳細につきましても下記よりご覧下さい!!

 


・ハンバート ハンバート「ハンバート入門[初回限定盤]」

 
DDCB-94037 | CD+Blu-ray | 2025.11.26 Release | 5,000 Yen+Tax
Released by SPACE SHOWER MUSIC

 

・ハンバート ハンバート「ハンバート入門[通常盤]」

 



DDCB-14083 | CD | 2025.11.26 Release | 3,000 Yen+Tax
Released by SPACE SHOWER MUSIC

予約リンク [ https://humberthumbert.lnk.to/Humbert_Introduction ]


収録曲:


1 笑ったり転んだり ※新曲
2 夜明け 「for hundreds of children」(2001)
3 メッセージ 「for hundreds of children」(2001)
4 アメリカの恋人 「アメリカの友人」(2002)
5 おなじ話 「11のみじかい話」(2005)
6 長いこと待っていたんだ 「道はつづく」(2006)
7 バビロン 「まっくらやみのにらめっこ」(2008)
8 国語 「まっくらやみのにらめっこ」(2008)
9 大宴会 「FOLK 2」(2018)
10 虎 「FOLK 2」(2018)
11 ぼくのお日さま 「むかしぼくはみじめだった」(2014)
12 横顔しか知らない 「FOLK」(2016)
13 ちいさな冒険者 「FOLK」(2016)
14 がんばれ兄ちゃん 「家族行進曲」(2017)
15 それでもともに歩いていく 「愛のひみつ」(2020)
16 黄金のふたり 「丈夫な私たち」(2022)
17 恋の顛末 「丈夫な私たち」(2022)
18 ふたつの星 「丈夫な私たち」(2022)
19 トンネル 「カーニバルの夢」(2024)
 

 

・ハンバート ハンバート、ベスト・アルバム「ハンバート入門」(一部店舗にて)予約特典施策決定。


*2025年11月26日(水)に発売が決定したハンバート ハンバート、初の公式ベスト・アルバム「ハンバート入門」を、2025年10月19日(日)23:59までに対象店舗で、ご予約お客様にツアードキュメント「TOUR 2025 寝ても覚めても こぼれ話[DVD]」を差し上げます。



早期予約購入者特典| 「TOUR 2025 寝ても覚めても こぼれ話 [DVD]」


対象期間|      2025年9月11日(木)~2025年10月19日(日)


対象店舗|       TOWER RECORDS/HMV/diskunion/楽天BOOKS/セブンネットショッピング



[対象商品]
ハンバート入門[初回限定盤]DDCB-94037  ¥5,500
ハンバート入門[通常盤]DDCB-14083  ¥3,300



[注意事項]


・2025年10月19日(日)の予約終了時間は各店の閉店時間となり、各ECショップについては同日23:59までとなります。


・特典物は商品お受け取り時にお渡しいたします。


・早期予約特典の付いていない商品を購入された方は対象外となりますのでお気をつけください。


・詳しくは各店・ECショップにお問い合わせください。

 



<ツアー情報>



・ハンバート ハンバート ツアー2026「歌ったり喋ったり」- ふたり篇 -

 




ツアー2026「歌ったり喋ったり -ふたり篇-」の開催が決定しました。石川、香川、新潟の3都市に2人編成でおじゃまします。オフィシャルHP先行受付中。



・2026年4月04日(土)石川県 金沢市文化ホール
開場:17:00/開演:18:00

・2026年4月18日(土)香川県 レクザムホール・小ホール
開場:17:00/開演:18:00

・2026年5月23日(土)新潟県 りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館 劇場
開場:17:00/開演:18:00

◎価格:前売チケット 全席指定:¥6,800(税込

オフィシャルHP先行 [ https://w.pia.jp/t/humberthumbert ] 

受付期間:〜10/26(日)23:59まで


※枚数制限/4枚 《同行者情報不要》


※未就学児童は保護者の膝上観覧可能ですが、周りのお客様の迷惑にならないようご注意ください。


※小学生以上のお子様からチケットが必要です。席が必要な場合は未就学児童もチケットが必要となります。

 

・ハンバート ハンバート ツアー2026「歌ったり喋ったり」- バンド篇 -


ツアーの詳細:[ https://humberthumbert.net/2025/09/06/3489 ]



・2026年1月18日(日)島根 島根県民会館 大ホール
開場:16:30/開演:17:30

・2026年1月30日(金)北海道 札幌市教育文化会館 大ホール
開場:18:00/開演:19:00

・2026年2月01日(日)宮城 トークネットホール仙台(仙台市民会館)大ホール
開場:16:30/開演:17:30

・2026年2月08日(日)福岡 福岡市民ホール 大ホール
開場:16:30/開演:17:30

・2026年2月14日(土)大阪 オリックス劇場
開場:17:00/開演:18:00

・2026年3月08日(日)広島 広島JMSアステールプラザ 大ホール
開場:16:30/開演:17:30

・2026年3月14日(土)愛知 岡谷鋼機名古屋公会堂
開場:17:00/開演:18:00

・2026年3月21日(土)東京 東京国際フォーラム ホールA
開場:17:00/開演:18:00

◎価格:全席指定:¥6,800(税込) ※大阪・東京のみ S席:¥7,500(税込)A席:¥6,800(税込)



・ハンバート ハンバート「笑ったり転んだり」- (シングル情報)


 

Digital | 2025.10.01 Release | Released by SPACE SHOWER MUSIC


ストリーミング:[ https://humberthumbert.lnk.to/warattarikorondari ]


ミュージックビデオ;[ https://youtu.be/UYm931KoH6g?si=6p_kFZ33VD8gZ_N_ ]


 

・2025年度後期(大阪制作)第113作 NHK連続テレビ小説『ばけばけ』
 

番組の詳細:[ https://www.nhk.jp/p/bakebake/ts/662ZX5J3WG ]

【放送予定】2025年9月29日放送開始


[総合] 月〜土 午前8時〜 ※土曜は一週間の振り返り ほか


【作】   ふじきみつ彦


【主題歌】 ハンバート ハンバート「笑ったり転んだり」


【出演】  髙石あかり トミー・バストウ / 吉沢亮 ほか


【スタッフ】制作統括 : 橋爪國臣


プロデューサー : 田島彰洋 鈴木航 田中陽児 川野秀昭


演出 : 村橋直樹 泉並敬眞 松岡一史 小林直毅 小島東洋



・[ばけばけ] 主題歌 ハンバート ハンバート「笑ったり転んだり」オープニング(ノンクレジットVer.) | 朝ドラ | NHK

 

・公式映像:[ https://youtu.be/BmFwYySG8DI ]




<アーティスト情報>

 

ハンバート ハンバート・プロフィール

 

1998年結成、佐野遊穂と佐藤良成によるデュオ。2人ともがメインボーカルを担当し、フォーク、カントリーなどをルーツにした楽曲と、別れやコンプレックスをテーマにした独自の詞の世界観を持つ。これまでに12枚のオリジナルアルバムを発表し、テレビ・映画・CMなどへの楽曲提供も多数。

 

2014年発表の楽曲「ぼくのお日さま」が主題歌/タイトルとなった映画『ぼくのお日さま』(2024年/監督:奥山大史)では、佐藤が劇伴も担当。また、2024年リリースのアルバム『カーニバルの夢』収録曲「トンネル」はドキュメンタリー映画『大きな家』(監督:竹林亮/企画・プロデュース:齊藤工)の主題歌として起用された。9月29日放送開始のNHK連続テレビ小説『ばけばけ』の主題歌を担当、ドラマのために「笑ったり転んだり」を書き下ろした。

 


レーベルからご紹介いただいた情報をもとに9月のリリース情報をまとめました。既にご紹介したシングルが中心となりますが、下記より改めてチェックしてみて下さい。



1.柴田聡子 「ときめき探偵」

 


2024年のニューアルバム『Your Favorite Things』に続く柴田聡子のニューシングル「ときめき探偵」は現在放映中のテレビ東京系ドラマ「シナントロープ」のオープニングテーマ曲です。静岡出身のラッパー、Elle Teresaが参加している。リミックスはLe Makeupが手掛けた。

 

制作者によると、この曲はLe Makeupから提供された探偵のテーマがもとに書かれたとか。柴田聡子らしいドリーミーなポップセンスとラップのニュアンスを織り交ぜた新鮮味のあるトラックとなっている。Paramoreの作品を手掛けたDave Cooleyがマスタリングを担当した。 レゲエを得意とするプロデューサということもあり、ダンサンブルなビートが強調されている。

 

 

「ときめき探偵」 

 

 

 

 Listen: https://ssm.lnk.to/tokimekitantei

 

 

2.ハンバート ハンバート  「笑ったり転んだり」

 

ハンバート ハンバートのニューシングル「笑ったり 転んだり」は現在放映中のNHK連続テレビ小説「ばけばけ」の主題歌に選ばれた。小泉八雲をテーマとしたドラマのオープニングを華麗に飾っている。

 

同楽曲はハンバート ハンバートの佐藤良成、佐野遊穂のデュエット曲となっている。ベース、パーカッション、バンジョー、ピアノ、オルガンなどバンド形式による楽曲である。なんとなくほっこりする和風のメロディーセンスが生かされた一曲として楽しめる。また、ハンバート ハンバートのベストアルバム『ハンバート入門』の発売も決定。こちらは11月26日に発売予定。

 

 

「笑ったり 転んだり」 

 

 

Listen: https://humberthumbert.lnk.to/warattarikorondari 

 

 

3.Soraya 「motion」 EP

 


壺阪健登と石川紅奈によるユニット、Sorayaはソロ活動を展開しているが、2024年からは二人組のジャズポップデュオとして活動している。

 

2024年にセルフタイトルアルバムを発表後、先月、EP「motion」をリリースした。 デビュー・アルバムでは、洋楽ポップスの要素が強かったが、今作では、より邦楽のテイストが際立っている。

 

ピアノ、ウッドベース、ドラムなどアンサンブルの形式で制作。EPの冒頭を飾る「Gravity」ブルーノート的なジャズエッセンスと邦楽の要素を見事に融合させた「言葉の庭」は共に名曲であり、本格的なジャズの音楽性を維持し、石川による伸びやかなボーカルが心あたたまるような雰囲気を演出している。ソロアーティストとしてはVerveに所属する実力派のシンガーの歌唱をぜひ。J-Wave主催の横須賀で開催されたジャズイベントにも出演し、今後の活躍が予想される。

 

 

「Gravity」

 

 



4.蓮沼執太 フィルハーモニック オーケストラ(Shuta Hasunuma Philharmonic Orchestra)「Ⅱ (Neo-Japonism Original Sound Track)」

 

最近、蓮沼執太は灰野敬二とのコラボレーションアルバムを発表し、実験音楽制作に強い意欲を見せている。蓮沼執太によるNHKワークス第二弾「Ⅱ (Neo-Japonism Original Sound Track)」は、2023年より現在までNHKの各種音楽番組やNHK MUSICのYouTubeチャンネル等で親しまれている。


NHK MUSIC サウンドロゴ2曲。NHKの開局放送100年を記念し、今年一年かけて放送されている特別番組”NHKスペシャル「新ジャポニズム」”シリーズ用に書き下ろした4曲。計6曲のサウンドトラック集となっている。
 

「新ジャポニズム」の楽曲制作では、蓮沼執太フィルが集結して「Dwell」と「Odyssey」の新曲2曲をNHKスタジオでレコーディングを行った。その他、蓮沼執太がソロで制作したリズムトラック「Naz」、映画のサウンドトラックのようなピアノ主体のアンビエント曲「Surface」を新録している。短い効果音やSEのような劇伴音楽のBGMからミニマルジャズを取り入れた作風まで、音楽的な多彩性はほとんど無限といえるかもしれない。作品集の全編には、蓮沼執太以外には誰も制作しえないような強烈な/強固なオリジナリティがほとばしっている。

 

 「Surface」

 

 

 Listen:https://ssm.lnk.to/II_neojaponismost

 

 

 5.YeYe 「イカルスに乗って」


YeYeによる親密で最もパーソナルなフルレングス作品『Horse County』がSpace Showerから10月15日にリリースされる。

 

「Horse County」のリードシングル「イカルスに乗って」はアルバムの二曲目に収録されている。ポストクラシカル/モダンクラシカル系のピアノ曲にウィスパーボイスが特徴の一曲。幻想的な歌詞のイメージとキース・ケニフの系譜にある内省的で叙情的なピアノはぼんやりとした陶酔感があり、独特な余韻を残す。



BIM、ハマ・オカモト、Ginger Root、mabanua、小西遼といった多彩なアーティストが参加したアルバム「はみ出て!」以来、実に3年ぶりとなるYeYe待望のニューアルバムが完成しました!

 

作詞、作曲、演奏はもちろんのこと、ミックスも今回はアーティスト自身で手がけ、マスタリングは、Feist、Mockyなどを手がけるフランスのEmilie Daelemans(エミール・ダレマンス)が担当した。アーティスト自身が『今までのどのアルバムよりも自分そのものだと思う』と語る作品となっている。


「イカルスに乗って」

 

 

 Listen:https://ssm.lnk.to/icarusninotte

 

 

6.阿部海太郎 「Musical Portrait of Takashi Minamoto 04:忠臣蔵狂詩曲No.5 中村仲蔵 出世階段 」


 

 

もし、歌舞伎や能の音楽を伝統音楽ではなく、世界音楽として捉えるなら? 阿部海太郎の新曲は、歌舞伎や日本の古楽の音楽には、アフリカのポリフォニックのリズムとストラヴィンスキーのような流動的なメロディーが混在し、キュビズムのような立体的な音楽性が含まれていることを示唆する。

 

本作は、九ヶ月連続のドラマ音楽のリリースとして発表された。劇伴音楽の一貫として制作されたが、独立した曲としても異彩を放ち、歌舞伎の強固な世界観に縁取られている。

 

「Musical Portrait of Takashi Minamoto 04:忠臣蔵狂詩曲No.5 中村仲蔵 出世階段」は、江戸時代に実在した役者、中村仲蔵の痛快な下剋上人生を描いたドラマ『忠臣蔵狂詩曲No.5 中村仲蔵 出世階段』と、その後に上演された舞台『中村仲蔵 ~歌舞伎王国 下剋上異聞~』の音楽で構成されたアルバム。
 
 
仲蔵の創意工夫に満ちた一世一代の芸へのオマージュを込めて多種多様な表現を試みている。和太鼓奏者の上田秀一郎と共作で、長唄『仲蔵狂乱』の一節をフラメンコ歌手のフランシスコ・チャベス”エル・プラテアオ”がスペイン語で歌い上げるテーマ曲が圧巻である。何より、古典的になりがちな音楽にモダンな新しい気風を吹き込んだ阿部海太郎氏の作曲の手腕に脱帽である。
 
 
 

 

 

 

Listen: https://ssm.lnk.to/musicalportraitoftm04 



▪️J-POP TRENDS : 7月にリリースされた邦楽の新作をピックアップ  蓮沼執太、カジヒデキ、鈴木真海子、U-ZHAANの新作が発売


 

今秋、科学技術館で開催予定の「EASTEAST_TOKYO 2025」のプログラム詳細が公表された。 本イベントは、11月8日(土)〜10日(月)にかけて開催される。今秋、2年ぶりの開催となる第3回では、初参加となる13の国内ギャラリー/スペースに加え、海外から3つのギャラリーを招聘する。

 

総勢26名の出展者による展示に加え、JACKSON kaki、non-syntaxをキュレーターに招き、ビデオ、サウンド、パフォーマンスアートを発表するプロジェクト「EE_V/S/P Program」、身体を通じて人間の存在や関係性を探るパフォーマンスプラットフォーム「Stilllive(スティルライブ)」によるパフォーマンス、参加者の交流の場としての「EE_Kitchen & Bar(キッチン&バー)」、芸術や文化に携わる多様な立場の人々が集い、現場の実践から見えてくる課題について意見を交わすトークやビューイングプログラムが開催される。イベントの詳細は下記の通りです。

 


▪先行情報:

アートイベント『EASTEAST_TOKYO 2025』  11月8日(土)~10日(月)にかけて科学技術館で開催  文化庁が助成  



 ・EASTEAST_TOKYO 2023 会場風景






・Stilllive









・''EASTEAST_TOKYO 2025''開催に先駆けて、翠月(Mitsuki)にてDJ Sprinkles aka テーリ・テムリッツを迎えたプレパーティー開催決定




科学技術館でのプログラムのほか、原宿、神保町など、都内各所にて、東京をはじめローカルに根付いたカルチャーシーンやコミュニティと直接つながるオフサイト企画を展開いたします。

 

EASTEAST_TOKYO 2025 開催に先駆け、10月25日(土)には、東京のクラ ブカルチャーを盛り上げる渋谷道玄坂にあるナイトクラブ「翠月(Mitsuki)」にて、日本を拠点とするアメリカ人アーティスト、教育者、挑発者である DJ Sprinkles(aka テーリ・テムリッツ)を迎えオールナイトのプレパーティーを開催いたします。

 

DJ Sprinkles

 

・追加出展ギャラリー/スペース(2025年10月10日時点)


AKIINOUE(東京)*初参加

GALLERY TARGET(東京)

Two Monologue(東京)*初参加

小山登美夫ギャラリー(東京)*初参加


※予告なく変更になる場合があります。

▪️出展プロジェクト(2025年10月10日時点)


・Stilllive

Stilllive(スティルライブ)は、身体を通じて人間の存在や関係性を探るパフォーマ ンスプラットフォームです。パフォーマンスやワークショップ、展示、トークイベントを通 じて、アーティスト同士が表現や身体のプロセスを共有し批評し合う「実験の場」を築いてきました。EASTEAST_TOKYO 2025では、Stilllive 2025と題し、継続的に取り組んできた共同制作の延長として、個の身体と集団的な協働が交差する瞬間をパフォーマンスとして提示します。それは、身体の偶発性を介して表現や関係性の前提を揺さぶり、私たちの存在の根拠を問い直す試みです。

 

・EE_V/S/P Program

キュレーターにJACKSON kakiとnon-syntaxを招き、ビデオ、サウンド、パフォーマンスアートを発表します。

 

・EE_Kitchen & Bar

飲食を通じて参加者が交流できる場を設けます。Bar エリアでは、東京のアート/カルチャーシーンで重要な対話の場を育んできたお店や面々をバーテンダーとして迎え、会話と 出会いの機会を提供します。


※詳細は後日発表。

▪️オンサイトプログラム

 

・トークプログラム

 

アートや文化に携わる多様な立場の人々が集まり、現場の実践から見えてくる課題について意見を交わします。

 

※本プログラムは事前予約不要、当日先着順にて無料(EASTEAST_TOKYO 2025チケッ トは別途必要)でご参加いただけます。

※現在、一部プログラムは企画中のため、詳細が決まり次第、順次発表いたします。

※予告なく変更になる場合があります。

 

• 11月8日(土)13:00-14:30 「アーティストが聞く、アートワーカーのリアル(仮)」

• 11月8日(土)15:00-16:30「Do we need another art fair?」

• 11月9日(日)14:00-15:30 「日本で作ること—ローカリティのありか」

• 11月9日(日)15:45-18:45 「地域文化/アートシーンの現在地(仮)」

• 11月10日(月)午後 「となりあう、ときどきはなれる—〈アジア的連帯〉をめぐる3日間の公開会議」

• 11月10日(月)午後 「ひらかれるまなび—Learning Experiment in Art Spaces—」

 

 

・ビューイングプログラム

※詳細は後日発表



【開催概要】

名称:EASTEAST_TOKYO 2025

会場:科学技術館(東京・北の丸公園内 | 〒102-0091 東京都千代田区北の丸公園2番1号)

   ※ほか都内各所で関連イベントを開催。詳細は後日発表。


会期:2025年11月8日(土)- 10日(月)


開催時間:11月8日(土)12:00–19:00

     11月9日(日)12:00–19:00

     11月10日(月)12:00–17:00

                  ※最終入場は閉場の1時間前まで


チケット:[1日券]一般 2,000円/23歳以下 1,000円

     [3日通し券]一般 5,000円/23歳以下 2,500円

     ArtStickerにて9月12日(金)10:00〜販売開始

 

  https://artsticker.app/events/93326


助成:令和7年度 文化庁 我が国アートのグローバル展開推進事業

主催:EASTEAST_実行委員会

 

 

▪「EASTEAST_TOKYO」とは?

 

2020年の「EASTEAST_TOKYO」第1回開催では、コロナ禍におけるアートやギャラリーの意義を問い直し、アートフェアの新たなあり方を実験的に提示した。

 
2023年の第2回からは科学技術館(東京都千代田区)に会場を移し、約1万人を動員。東京の豊かなカルチャーシーンから生まれたアーティストやコミュニティ、アートプロジェクトを紹介するとともに、それらが連帯するための場をつくることを試みてきた。

 

今秋、2年ぶりの開催となる第3回では、初参加の国内ギャラリー/スペースに加え、海外からも注目のギャラリーも出展し、約25のスペースが登場。


アートや文化に携わる多様な立場の人々が集まり、現場の実践から見えてくる課題について意見を交わすフォーラムや、東京をはじめローカルに根付いたカルチャーシーンやコミュニティと直接つながるオフサイト企画など、表現のリアリティと可能性に価値を置いた多彩なプログラムを展開する。 

東京を拠点に活動する作曲家、Ryuuta Takakiによるニューアルバム『Jewels』がシンガポールのレーベル《KITCHEN. LABEL》より10月24日にリリースされる。本作は、日本国内での流通を手掛けるInpartmaint Inc.からCD/デジタルの2バージョンでの発売が予定されている。


Ryuuta TakakiはMUSIC AWARD JAPANにノミネートされた高評価を得るアンビエント/ミニマル/実験音楽の先進的なプロデューサーである。

 

『Jewels』は、東京のアンビエント・シーンの新たな潮流から生まれた作品であり、神秘性や記憶、想像力の領域を切り拓き、象徴的な伝統や東洋の秘教、ネオ・オリエンタリズムの夢幻世界を映す輝くモザイクのように展開する。

 

神聖な静寂と緊張感あふれるダイナミズムのあいだを自在に行き来し、以前手掛けていたエクスペリメンタル・ヒップホップやエレクトロニカの経験も経て、国境も時代も超える普遍的なサウンドへと昇華した。


また、本作は単なるサウンドとしてではなく、重みや神秘、官能性を宿す「存在」として提示されるアンビエント・ミュージックである。象徴主義の画家ギュスターヴ・モローの幻想的なビジョンや、宇宙を光り輝く宝石が交差する無限のネットワークとして捉える華厳思想からインスピレーションを得ており、Takakiはその哲学を音へと翻訳し、最小の響きが全体を映し出す構造を巧みに構築している。


音楽的には、Susumu Yokota(横田進)の夢幻的で万華鏡のような世界と、Narada周辺のニューエイジ的風景が交わる瞬間を生み出している。

 

概念的には、トランペット奏者で実験的なジャズの作風で知られるJon Hassell(ジョン・ハッセル)の「FourthWorld」のビジョンとも共鳴し、東西の文化を越境しながら、彼独自の親密で装飾的な言語で表現されている。


『Jewels』は、響きと反射が絶え間なく交錯する音の小宇宙。一音一音が宝石のように輝き、永遠に息づきながら、音のマンダラとして無限の共鳴を広げていく作品となっている。

 

アルバムのタイトル曲、及び、「Gileded Veins」がストリーミングで先行公開されている。下記よりご視聴ください。

 



Ryuuta Takaki  『Jewels』




発売日 : 2025年10月24日(金)

アーティスト : Ryuuta Takaki

タイトル : Jewels

レーベル : KITCHEN. LABEL

流通 : Inpartmaint Inc. / p*dis


フォーマット① : CD (国内流通盤)

品番 : AMIP-0388

本体価格 : ¥3,520(税込)


フォーマット② : デジタル配信


Tracklist:

1. Chrysalis

2. Funnel and Infinite Reflections

3. Kegon

4. Jewels

5. Sunken Cathedral

6. Interflow

7. Nacre

8. Gilded Veins

9. Celestial Tuning


▪シングル「Jewels」先行デジタル配信中!!

 

・ストリーミング: https://lnk.to/jewelstakaki


・販売の詳細(Impartmaint Inc.の公式ページ):

 

https://www.inpartmaint.com/site/42023/


 

Ryuuta Takaki:

 

東京を拠点に活動する作曲家/プロデューサー。高校時代から楽曲を発表し、18歳で分解系レコーズ主催イベントに出演したことを機にライブ活動を開始。

 

DaokoやJinmenusagiらが在籍した”Low High Who?”に同時期に所属し、Daoko「ずれてる」のリミックスや映画『アリエル王子と監視人』のサウンドトラックに参加した。

 

EDMプロデューサー、DE DE MOUSEが主催レーベルする”not records”からリリースされたphoenix and the flower girlのアルバムへの楽曲提供に加えて、Ital Dred、ORIKAMI RECORDといった海外レーベルからの作品発表をはじめ、VOGUE(台湾版)の映像作品、カナダのデジタルアートグループ、”Moment Factory”の音楽など、国際的かつ多分野にわたる活動を展開している。

 

2020年には自身のレーベル「makran」を設立、新世代アーティストのプロデュースを手がける。2025年、楽曲『麝香、鉛の疲労』が”JAPAN MUSIC AWARD”の最優秀ダンス・エレクトロ楽曲賞にノミネートされた。



『When Are You Leaving?』は、シンガーソングライター兼プロデューサーの韓国系アメリカ人、ペク・ホンがNoSo名義で発表した2作目のアルバムであり、ホンが幻想から現実へと向き合う姿を描いている。以前、ホン(they/he)は性転換手術を前に「まっすぐな腰」や「シンプルな手足」への憧れを歌っていた。 この数年間、ソングライターは、ジェンダー観と内的な格闘を行ってきた。しかし、ノソの音楽は、そういった重い概念を超越するために存在する。


デビュー作『Stay Proud of Me』はロックダウンの制限下で制作された。トランス男性としてのアイデンティティを完全に受け入れるとはどういうことかを描いたアルバム規模の白昼夢だった。「私の最初のアルバムは、私が自分のアイデンティティを受け入れたら、私の人生がどのようなものになるかについての空想で構成されていました」とNosoは回想している。 


「”Stay Proud of Me”は、私が今まで作った最初の作品で、私が誇りに思うことを知っています。そのレコードを作るためにどれだけ多くを学ばなければならなかったかを知っているので、それは私にとって永遠に特別なものです」  


2022年にリリースされたこの作品は批評家から絶賛され、NPRの、Paste、The Guardian、Notionなどから称賛を受け、Tiny Deskでのパフォーマンスも実現した。 しかし、移行を切望することと、実際に移行することは別物だった。転換手術をするということは新しい自分になるということでもある。


ずっと望んでいたものを手に入れた時、新しい問題が伴うとなると、どうなるのだろうか? 自分の肌に心地よさを感じようと全力を尽くしても、誰が自分を見ていて、誰が見ていないのかは判断がつかない。 『When Are You Leaving?』は、機知に富み成熟した視点で、そうした人間関係が内面に及ぼす影響を優しくも率直に探る。過去の作品に漂っていた痛みが、より思慮深く抑制されたものへと移行し、その過程でより完成された複雑なフォンの姿が浮かび上がる。


「このレコードはリアリティに根ざしており、私の啓発的で激動の経験を真正面から表現しています」とホンは説明している。 「そのヒントは「Sugar」のいたるところにある。夢のようなディスコのグルーヴときらびやかなポップな外観の下には、思いやり、境界、そして傷ついている人のために空間を保持することの反映があります」


「『Sugar』は、不安定で体調の良い個人と交流する繊細なダンスについてです」とホンは説明する。「それはそれらの経験を反映し、怒りではなく同情を持ってアプローチすることを目指している。これが私が前進できる唯一の方法だと学びました。それらの記憶を養うのではなく、彼らに力を与えることが大切です」


NoSoは、シカゴ出身でカルフォルニアのソーントン音楽学校でギターとソングライティングを学び、現在はロサンゼルスを拠点とする。

 

その音楽は、彼の異なるアイデンティティが交差する地点で生じる疎外感と向き合っている。 芸名「NoSo」は、白人中心の地域で育った彼がよく受けた質問に由来する。ロサンゼルスではギターの才能で知られるようになったが、最終的に自ら深く個人的な音楽を書き続ける道を選んだ。『When Are You Leaving?』は彼がこれまでに手掛けた作品の中でも最もパーソナルな作品と言える。


彼はアルバムについて説明する。「歌詞の内容は時に強烈ですが、それでも栄光に満ちています。ただ、以前よりもそれを地に足がついた形で表現してみたいと思った」 その喜びは空想からではなく、有害な人間関係や苦痛な状況から抜け出すといった、具体的な小さな出来事から生まれる。

 

タイトル『When Are You Leaving?』は、そうした力学に適切に対処し、あるいは完全に脱却するために必要な精神的な強さから来ている。 音楽はそうした小さな成功に相応しいスケール感を与えている。アルバムは広々としたアレンジが輝き、時折サックスやストリングスが彩りを添える。「Nara」のような曲は80年代ニューウェーブの舞踏会にもなり得た。フオンがその名前をリズミカルな詠唱に変えるコーラスは、聴衆が一緒に歌い出すのを待っているかのようだ。


『Stay Proud Of Me』と同様、ホンは、全曲セルフ・プロデュースを手掛け、音楽の幅を広げることに、ますます自信を深めている。 全ての楽器はリモート録音されたが、その総合効果はホンがルーツとするベッドルーム・ポップとは程遠い。本作は彼の多様な趣味を反映している。 


『When Are You Leaving?』ではプラトニックな失恋、人間関係や職場における力関係といったテーマが、鮮烈で具体的なイメージで描き出され、ジャンルや年齢、性的を超えた普遍的な共感を聴き手に呼び起こす。 その中には、やはり、性別の葛藤という主題が織り交ぜられている。女性とベッドを共にするが、自分自身として認識されない。他の曲では自分自身として認識されるが、愛されていると感じられない。 これらが投影された不安なのか、相手の真の感情なのかは決して明かされない。しかし、それがアルバムの歌詞に潜むずれに拍車をかける。


洗練されたサウンドメイクと棘のある歌詞は互いに補完し合い、ペク・ホンという人物のより豊かな肖像を描き出す。しかし、それもまた、ホン自身の言葉通り「自分のエネルギーは依然として女性的だと気づいた。でも、ある時期、自分の見せ方ゆえに男らしさのステレオタイプを体現しようとしていた」と語るように、決して完全にはフィットせず、齟齬のようなものがある。 そう考えると、Nosoは、こういった認識下にある違和感を音楽により体現させてきたのだ。

 

本作の核心にあるのは「よりよく理解されたい」という誰でも持ちうる切望だ。矛盾するように見える要素は撞着などではなく、一人の人間を構成する異なる側面である。この趣旨を捉える手腕こそが、『When Are You Leaving?』を人生の複雑さの細部を詳細に描き出す唯一無二の作品にしている。そして、このアルバムは内的な葛藤を描きながらも、ときに軽快さを併せ持つ。



Noso 『When Are You Leaving?』-  Partisan



NoSoの音楽は、米国のミュージックシーンにおいて、日に日に存在感を増しつつあるソフィスティポップの系譜にある。もともと、中性的な歌声をホンは持っていて、それが清涼感のあるソングライティングと結びついていた。


ボーカリストとしてだけではなく、ギタリストとしての性質が強いNoSoであるが、バランスの取れた音楽性が主な特徴である。西海岸の音楽の影響下にあることは事実だと思うが、その中には独特なオリジナリティが込められている。フォンのソングライティングは、聴きやすさを維持した上で、暗い感情から晴れやかな感情をくまなく表現し、起伏のある音楽性をもたらす。

 

アルバムのオープナー「Believable Boy」ではイントロのシンセのベースラインの後に、比較的ゆったりとしたテンポを持つエレクトロポップが続いている。その後には、ボーカル、ギター、そしてピアノのアレンジを織り交ぜながら、不安の領域にあるインディーポップソングを展開させる。新しい自分へと生まれ変わったことへの不安か、あるいは以前の自分からの声を聴くかのように、亡霊的なボーカルが漂い、暗さと明るさの間にあるアンニュイな領域をさまよう。


Nosoのボーカルはどことなく哀愁を漂わせていて、The National、Interpol、Radhioheadのようなオルタナティヴなバンドを彷彿とさせる。 一曲目のソングライティングは、表面的には、ポップに属するが、その内核にあるのは、インディーロックへの親しみである。

 

今回のアルバムの冒頭では、ベースラインを強く意識することにより、軽さと重さのコントラストを併せ持つアルトポップソングが誕生している。そして内的な感情の変遷を体現させながら、波のように起伏のある曲を作り上げていく。エレクトリック・ピアノ、ギターがまるで感情の混合体のような働きをなす。


Nosoの曲は、沈鬱な趣を持ったかと思えば、それとは対象的に、ダイナミックでドラマティックになったりする。その中には、物悲しいペーソスが漂うが、同時にそれは孤立せず何らかの共感を誘う内容である。内的な痛みを癒やす何かがこの曲には内在している。この曲がドラマティックな印象を持つのはボーカルの箇所ではない。器楽的な効果を強調した2分以降である。特にギターラインの多重録音の箇所では息を飲むほど美しいハーモニーを形成する。これらの少しずつ音楽がドラマティックになっていく感覚が本作の醍醐味でもある。そこには遠回りしてでも本物の領域にたどり着きたいというアーティストの強い意志を垣間見ることが出来る。


「A Believable Boy」

 



先行シングルとして公開され、そして、Noso自身が、本作の核であると話す「Sugar」は、前作よりも遥かにポップでライトな音楽性を探っている。明らかに、シンセ・ポップやテクノ・ポップを強く意識した曲であり、感覚的には日本のシティポップやYMO/Meta 5のような音楽性を併せ持っている。しかし、中音域から上の帯域ばかりに気を取られがちだが、この曲の素晴らしさは、楽器の音域のバランスの良さに求められる。ベース、ギター、シンセ、中音域から高音域にあるボーカルが適切に配置され、音域の重複がないため、クリアなサウンドとして耳を捉える。例えば、中音域ばかりに音を集中させると、どうしても音が曇ったり、ぼんやりする。高い音域を聴いても、低い重低音のような音域を聴いても、絶妙なバランスが取れている。


Nosoの歌は、レッテルなどは人の認識に過ぎないをあらめて意識させ、同時に、それらを乗り越えることの大切さを教えてくれる。デビューアルバムと同様に、ボーカルの素晴らしさが際立っている。例えば、0:54以降のサビ/コーラスの箇所はかなり劇的な印象をもたらす。この箇所を聴く限りでは、シンガーとしても驚くべき成長を遂げていることがわかる。一般的にヴァースからサビにかけて跳躍するメロディー進行こそ、ポピュラーソングのソングライティングの基本である。この点をシンガーソングライターは踏まえ、サビに移行するときに、跳ねるような軽妙な感覚を聞き手に付与する。それがつまり、Nosoがいうところの、他者に勇気を与える、ということなのである。メロディーの側面、あるいは曲のストラクチャーの側面、あるいは和声がどのように動いて、そして、メロディーと連関するのか、これらすべてをNosoはしっかりと把握しながら、聴き応えのあるポップソングを提供している。いうまでもなく、その高水準の楽曲を実現させたり体現させているのがペク・ホンの高い演奏技術である。特に、ファンクを強く意識したカッティングギターがボーカルと合わせて最大の聞き所となるだろう。曲は徐々に軽快になっていき、ディスコポップに近い踊らせるためのナンバーに変貌する。

 

「You're Not Man」では個人的な体験を通して、切ない感覚を持つギターロックのバラードを制作している。しかし、イントロではバラードであるものが、曲の途中から少しずつ変化し、ダイナミックな印象を持つディスコポップへと移行する。つまり、NoSoの作曲のすごい点は、一曲の中で体現させるジャンルが変わっていくのである。感情や体験を象徴づけるに相応しい音楽は何か、それを丹念に解き明かし、そして最終的には軽快なポップソングに昇華させる。また、サビやコーラスの箇所でも、基本的にはポップソングを中心に構成されるが、時々、ソウルやファンクも器楽的な効果に合わせて内包させている。そして、曲の構成としても、ヴァースとコーラスを瞬間的に配置するのではなく、ブリッジの箇所を設け、タメの部分を作っている。おのずとサビやコーラスの箇所がダイナミックかつドラマティックに聞こえる。このあたりには、細部にわたって、ソングライティングの構成の面に気を配った痕跡がのこされている。また、サビの後には、コーダのような箇所を作り、良いフレーズの余韻を作り上げる。こういったどのような細部にも手を抜かない姿勢は、全体的な水準の高さに直結しているのである。

 

新作アルバムでは、新しい試みーーバンドアンサンブルを通じた新しいサウンドの追求ーーを見つけることが出来るはずだ。例えば、「Don't Hurt Me, I'm Trying」は、ポストパンク風のイントロで始まる。今まであまりなかったヘヴィーな音楽性を盛り込んでいる。これらはエレクトロパンクとも呼ぶべき音楽の入り口となり、スパイスの効いた音楽をご所望のリスナーの期待にこたえている。この曲では、以前は女性的な性質を持っていたが、それとはもう一つの男性的な側面を反映させている。オーバードライブの効いたサウンドは、ポップとロック、パンクの中間に位置づけられるニューウェイブへのリスペクトを意味する。 サビ/コーラスの箇所がかなり聞き所である。このアーティストとしては珍しく、最もロック的なキャラクターを感じられる。この曲に見いだせる肩で風を切るようなクールな感覚は、本作の最大のハイライトとなる。

 

 

 「Don't Hurt Me, I'm Trying」

 

 

 

 「Dad Made Toast」では、4ADのBartees Strangeがコラボレーターで参加している。イントロはギターで始まり、その後、エレクトリックとソウルを融合させたネオソウル風のサウンドへ舵を取る。一般的な音楽性に強い個性を添えているのが、バーティーズ・ストレンジのボーカルであり、このサウンドにR&B的な感覚を付与している。そしてそれは依然として、ダンスミュージックやデュスコというこのアルバムの副次的な音楽のテーマを織り込んでいる。異なる個性が別の化学反応をもたらすという点では、コラボレーションのお手本と言えるだろうか。

 

アルバムの中盤には、ポストクラシカルの音楽性に傾倒した一曲がキラリと光る。「My Fault,My Fault」は、映画のサントラのようである。映画「アメリ」のサウンドトラックのような音楽性をボーカル曲と結びつけている。オーラブル・アーノルズが好むようなピアノの音色であるが、分散和音と終止形の反復を交互に織り交ぜながら、ミステリアスな音楽世界を探求している。そしてその伴奏に合わせて、トム・ヨーク的な響きを持つボーカルをかけ合わせる。

 

その後に続く「Who Made You This Sweet?」では、爽やかなフォーク・ソングを提供している。アコースティックギターによる楽曲であるが、音楽そのものから牧歌的な光景が目に浮かんでくるはずである。特に、対旋律法によって2つのボーカルが併置されるという点では、ポピュラーソングの作曲に大きな革命をもたらしている。この曲の繊細なボーカルには、瞠目すべき箇所がある。現代のボーカリストとしては、(カウンター・テナーであるということを加味したとしても)実力が傑出している。そして、2つの自己やアンデンティティを並立させるように、別の人格としての歌を歌い上げる。その瞬間、このアルバムの最も美しい瞬間が訪れるのだ。


冒頭でも述べたソフィスティ・ポップの影響は「But You Want Him」にも表れている。この曲では、80年代のAORやディスコポップ、あるいはニューウェイブなどを参考にし、ソウル、ポップ、ダンスなどのサウンドをひとまとめにする。この曲では、ドラムの演奏が首座を占め、背景となるシンセの淡いサウンドや、ジャズをほんのりと意識したサクスフォンの演奏と合致している。これらの重層的なサウンドは、曲に対する興味を惹きつける要因ともなるはずだ。アルバムのオープナーと同様に、The Nationalのようなサウンドもサビ/コーラスの部分で登場する。どうやら、NoSoは、TV On The Radioのようなインディーロック・バンドも好んで聴くという。シンガーのオルタナティヴロック好きの一面は、このような曲に明瞭に表れ出ていると思う。

 

 

 「Nara」は『Stay Proud of Me』以降、ホンさんが探求していた音楽性が大きく花開いた瞬間だ。清涼感のあるポップセンス、実力派シンガーの力量、そして作曲の練度の3点において傑出している。この曲は、NoSoを知らないリスナーには入門編として最適なトラックとなるだろう。The Police、Boz Scaggsの音楽性を彷彿とさせる精妙で軽やかなポップソングとして大いに楽しめること請け合いである。まったりした雰囲気のシンセポップはこの歌手の代名詞でもある。 


アルバムの最後の収録曲では、未知の音楽的な領域に足を踏み入れている。ローファイ風のギターのインストから、渋いアルトポップソングへと移行する。やはり一つの曲の中でジャンルの境界線が曖昧になっていく、シンガーソングライターらしい音楽性を捉えられる「Let It Die」は、トランスジェンダーとして生きることの悲しみや切なさを体現させている。曲の終盤ではビートルズの名物プロデューサー、フィル・スペクターの代名詞「Wall Of Sound」が登場する。チェンバーサウンド(反響する音)は、オーケストラストリングとの豪華な共演により実現した。


二作目は変わった部分もあるが、変わらなかった部分もある。それが一番良いと思った理由だ。

 

 

「Nara」

 

 

 

 

85/100

 

 

 

▪NoSoのセカンドアルバム『When Are Your Leaving」はPartisanから本日発売。ストリーミングはこちらから。


リリース情報:  NOSO  2NDアルバム『WHEN ARE YOU LEAVING?』を発表  10月10日にPARTISANからリリース

 

Whtelands

ロンドンで活躍する四人組のシューゲイザーバンド、同名の大学キャンパスで結成されたWhitelands(ホワイトランズ)が新作アルバム『Sunlight Echoes』を1月30日にソニック・カテドラルからリリースすることを発表しました。


ホワイトランズはRIDEのアンディ・ベルに賞賛を受けたほか、ピーチフォーク・フェスティバル(ロンドン)にも出演し、2024年は彼らにとって飛躍の年となった。シューゲイズのサウンドを特徴としているが、独特なポップセンスとの融合により、聴きやすく親しみやすい音楽性となっている。


バンドは1年半ぶりのアルバムをシューゲイズを特化したレーベルからリリースする。渋谷の交差点をテーマにした収録曲もある。以前、四人組はミュージック・ビデオ撮影のために日本を訪れたことがあった。


シューゲイズの有望株のニューアルバムはどのような内容になるのだろうか。「より成熟し、よりリアルな姿で戻ってきます」と、シンガー兼ギタリストのエティエンヌ・クアルティ・パパフィオは語る。「私たちの音楽が、どれほど感情的になったかを示しています」 このアルバムには、元 Lushのシンガー兼ギタリスト、エマ・アンダーソンとのデュエットも収録されている。


「チャペル・ロアン、レイチェル・チヌリリ、サブリナ・カーペンター… 彼女たちが今の私の歌のスタイルを形作った」とエティエンヌは語る。


「私は取り残されたくなかった! Reddit ではシューゲイザーの歌手たちの現状について不満の声が上がっていますが、そこがまさに Whitelands の真価を発揮する場だと思う。自分にもっとできることはないか試してみたかった」


来年上旬に発売予定のアルバム『Sunlight Echoes』には、今年初めにリリースされた「Heat of the Summer」が収録されています。今回リリースされたシングルは耳に残る「Glance」と合わせてご視聴ください。


この曲のミュージックビデオの映像は、キャメロン・ペリーが監督を務めています。デヴィッド・ジョンソン(『インダストリー』、『エイリアン・ロムルス』)とオナー・スウィントン・バーン(『ザ・スーベニア』)が出演しています。ミュージックビデオは以下でご覧いただけます。

 

 

「Glance」

 




▪️【INTERVIEW】WHITELANDS  バンドの結成秘話、最新アルバム、影響を受けたカルチャーについて



Whitelands 『Sunlight Echoes』



Label:  Sonic Cathedral
 
Release: 2026年1月30日

Tracklist:

1. Heat Of The Summer

2. Songbird (Forever)

3. Shibuya Crossing

4. Glance

5. Whitelands feat. Emma Anderson – Sparklebaby

6. Blankspace

7. I Am No God, An Effigy

8. Dark Horse

9. Mirrors

10. Golden Daze

 

「In the Heat of the Summer」

 

 

▪ New Album Review: Whitelands  『Night-bound Eyes Are Blind To The Day』 -Review-   UKシューゲイザーの新星によるセカンドアルバムに注目

 


元Muncie Girlsのシンガー兼ギタリスト、Lande Hektが三作目のアルバム『Lucky Now』を発表。1月30日にTapete Recordsよりリリースされる。

 

ランデ・ヘクトは、インディーズのパンクシーンでよく知られるマンシー・ガールズの音楽性と独自のメロディアスなパワー・ポップのセンスを融合させ、キャッチーなギターロックソングを制作する。代表曲には「Romantic」などがある。

 

本作はメモリアルズやワイヤーで知られるプロデューサー、マシュー・シムズと共にロンドンで制作された。リードシングル「Favourite Pair of Shoes」のミュージックビデオをご覧ください。


「自分をどう見せようか、あまり気にしなくなった」とヘクトは語る。 「どう受け取られるか考えすぎず、自分自身や大切にしているものとの繋がりを感じられる曲を書くように心がけました」


先行シングルは耳に残るきらめきを放つ「Favourite Pair of Shoes(フェイバリット・ペア・オブ・シューズ)」。

 

ランドはザ・バッツやザ・チルズを多く聴きながら楽曲を制作したと語る。 「おそらくあのフライング・ナンの作品群とは全く違う音になっていると思うけど、当時はそれがインスピレーションの源だったの」と彼女は語る。


「絶望に傾いた歌詞があるにもかかわらず、これはかなり希望に満ちた曲だと思う。絶望のどん底から這い上がり、本当に前向きな行動を起こすことについて歌っているの。この曲には私の古くからの友人であり長年のコラボレーターであるサミュエル・ベッドフォードが参加しています」 


16歳の時に初めて一緒に歌い、彼のフォークソロプロジェクトで曲を録音した。21歳の時には『Selfish Son』というインディーロックバンドで共に活動した。サムは2020年に私の曲『Kitchen』で歌い、今回はこの曲と『Coming Home』で歌っている。これらのコラボレーションは全て5年おきで、ちょうどいい間隔だね」


ランデ・ヘクトは2022年にセカンドアルバム『A House Without A View』をリリースした。レビューはこちらからお読みください。

 

 

「Favourite Pair of Shoes」



Lande Hekt 『Lucky Now』


Label: Tapete

Release:  2026年1月30日

 

Tracklist:

 

1. Kitchen II

2. Lucky Now

3. Rabbits

4. Favourite Pair of Shoes

5. Middle Of The Night

6. Circular

7. A Million Broken Hearts

8. My Imaginary Friend

9. The Sky

10. Submarine

11. Coming Home


Kelly Lee Owens(ケリー・リー・オーウェンズ)が、Dirty Hitのインプリント、DH2から11月22日にリリースされるEP『KELLY』を発表した。2024年のアルバム『Dreamstate』以来となる新作で、「これまでで最もストレートでダンスフロア向けの作品」と評されている。


「このEPは、音そのものと、クラブや音楽イベントでしか味わえない集合的な身体的体験を体現したもの」とケリーは語る。

 

「音的には非常に内臓的な作品だ。私は境界線上に存在する音に惹かれてきた——不気味で、不安を覚え、時に居心地の悪い音だ。それはまさに私の感情が置かれた場所であり、世界もそれを反映していると思う。 混沌から抜け出したいという思いと、時に自ら進んでその混沌に沈んでいくという、絶え間ないせめぎ合いがあるのです」


ファーストシングル「ASCEND」についてケリー・リー・オーウェンズは次のように語っている。


「生きているような、重く、催眠的な何かを作りたかった。この曲は、音そのものを体現し、クラブや音楽イベントでしか味わえない集合的で身体的な体験を表現したものだ。身を委ね、没入するための音楽。音響的には非常に内臓的な感覚を伴う。私は常に、不気味で不安を煽り、時に居心地の悪ささえ感じるような、境界線上に存在する音に惹かれてきた」


「このトラックは新たな時代の幕開けを告げる。踊り、汗を流し、繋がるための、私たち全員のための曲だ。シーンを支えるインディペンデント・クラブで鳴らされるために、そして前進を続ける女性たちや友人たちを称えるために作られた生きているような、重く、催眠的な何かを作りたかった。

 

この曲は、音そのものを体現し、クラブや音楽イベントでしか味わえない集合的で身体的な体験を表現したものだ。身を委ね、没入するための音楽。音響的には非常に内臓的な感覚を伴う。私は常に、不気味で不安を煽り、時に居心地の悪ささえ感じるような、境界線上に存在する音に惹かれてきた」



「ASCEND」

 

 

Kelly Lee Owens 『KELLY』 - EP

Label: DH2

Release:  2025年11月22日

 

Tracklist:

1. ASCEND

2. 132 TECHNO

3. DESCEND

4. LOSE YOUR HEAD

 

愛知県出身のラッパー、Campanellaが新曲「moyai」を配信リリース。ミュージックビデオを同時に公開した。


Campanella(カンパネルラ)が新曲「moyai」を本日10/10(金)にリリースした。現在、名古屋を拠点とするペルー・リマ出身の音楽家、Free Babyroniaが制作したフローティングで躍動感のあるビートに詩的なラップをのせた風通しの良い楽曲になっている。また、清涼感のあるニュアンスとチルウェイブ風のエレクトロニックの軽快なバックトラックが絶妙に融合している。


同楽曲のミックス、マスタリングはD.O.I.、アートワークは気鋭の写真家、Daiki Miuraが担当した。


新島村(東京の伊豆諸島の新島や式根島の区域内にある)で全ての行程を実写撮影したミュージックビデオは、映画監督としても注目を浴びる小島央大/Director Oが手掛けている。

 

映像内では、島の海際の美しい情景を背にカンパネッラが軽快で清々しいラップを披露している。また、地元の工場や商店やそこで働く人々なども登場する。アーティストのローカル・コミュニティへの普遍的な愛が感じられる一曲。


そしてそれはなぜか、不思議と子供の頃どこかで見た覚えのあるようなノスタルジックな世界へと誘う。

 

Campanellaは2023年にEP『Mi Yama』をリリースした。 この作品には、Daichi Yamamotoがコラボレーターとして参加している。


「moyai」

 

 

 

▪YouTubeでのご視聴 : https://youtu.be/aEyTj-UOpTA



▪Campanella「moyai」

 

2025.10.10 On Sale

Released by MADE DAY MAIDER / AWDR/LR2

Digital : https://campanella.lnk.to/moyai


Tracklist:

1.moyai 

ロサンゼルスを拠点とするアーティスト、Polartropicaポラートロピカ)がシングル「Shiny Things」をリリースした。この曲は、アメリカーナ・アーティストのGilbert Louise Ray(ギルバート・ルイ・レイ)とのコラボレーションが行われた。アメリカーナとインディーポップが合わさった一曲だが、両者の息の合ったデュエットがほんのりとした郷愁とノスタルジアに誘う。

 

ポラートロピカはこの新曲について、「父が愛したジョン・デンバーの美しい映画のようなメロディー、エヴァリー・ブラザーズの甘美なクラシック・ハーモニー、ビーチ・ボーイズのサーフィックなエレキギターに育まれた音楽体験がインスピレーションの源です」と語っています。


ギルバート・ルイ・レイによるバンジョーとアコースティックギター、トラックのエンジニアリングとミキシングも担当したブランドン・グラハムによるエレキギターが特徴の「Shiny Things」は、ジャンルを超えたバンガーです。 


楽曲は、恋に落ちた後に時に訪れる胸が張り裂けるような痛みを詳細に描いている。ポラートロピカはさらにこう打ち明ける。

 

「この曲は、辛い経験から学び成長する覚悟を胸に抱き、理解と受容をもってようやく手放すこと——それ自体が旅であり、愛と許しをもって自分自身へと帰還する物語です」        


このシングルにはミュージックビデオが同時公開されており、ソルトン湖の伝説的な陽気な海賊が船で駐車違反切符を切られるという、冒険活劇的な内容となっている。この映画的なビデオは、砂漠で最も暑い夏の日、トリスタン・ペレティエが撮影・監督を担当した。下記よりご視聴ください。

 

「Shiny Things」




Polatropica:


ロサンゼルスを拠点とする銀河系ドリームロックアーティスト兼ライブストリーマー、POLARTROPICA(ポラトロピカ)は、LAウィークリー誌の「ベスト・インディーポップバンド」に選ばれた経歴を持ち、これまでにない幻想的なシンセサイザー・サイケデリックという新ジャンルを創出した。 Polartropicaの音楽はNYLONやNPRで特集され、BillboardやLADYGUNNなどからも称賛を受けている。最新ミュージックビデオはベルリン・ミュージックビデオ賞など複数の賞にノミネートされ、見逃せない急成長中のアーティストだ。 


最近ではレコーディング・アカデミーの会員に選出され、SXSWツアーではLA、サンディエゴ、オースティンで公演(LUSH UK公式ショーケース含む)を実施。さらにトロバードール、ザ・パラマウント、LAプライド・ハリウッドメインステージでヘッドライナーを務め、ポッピーの前座としてザ・ノヴォ(ロサンゼルス)とハウス・オブ・ブルース(サンディエゴ)でも出演した。


ポーラトロピカの楽曲は、NPR/Capradio制作のMIDPACIFICポッドキャスト「Can't Hold Us Back」のテーマ曲、ブラムハウス・ホラー映画『UNSEEN』の「Give Them Hell」、A24配給『HOW TO BLOW UP A PIPELINE』の「Terminator」として使用されている。


新曲「Shiny Things」はアメリカーナ・アーティスト、ギルバート・ルイ・レイとのコラボレーション作品。彼女は「父が愛したジョン・デンバーの美しい映画的なメロディー、エヴァリー・ブラザーズの甘美なクラシックハーモニー、ビーチ・ボーイズのサーフィックなエレキギターに育まれた想いが曲の源です」と語る。  

 


 オーストラリア人ミュージシャン、ハリエット・ピルビームによるシューゲイザー/ドリームポップ・プロジェクト、Hatchieがニューシングル「Only One Laughing」を公開しました。ピルビームが遊園地で働く様子を描いたミュージックビデオも併せて公開中。下記より視聴可能。


ピルビームはプレスリリースでアルバムについてこう語っている。「『Only One Laughing』は、世界情勢と当時の自分自身の置かれた状況(2023年初頭)への不満を吐露するために書いた曲です。人生に対するコントロール感の欠如について、私がほぼ怒鳴り散らしているのに必死でついていこうとする感覚を表現した、騒々しい曲にしたかったのです」


11月7日にシークレットリー・カナディアンより『Liquorice』をリリースする。『Liquorice』はハッチーの3枚目のフルアルバムで、2022年ベストアルバム100に選出された前作『Giving the World Away』に続く作品。メリーナ・ドゥテルテ(別名ジェイ・ソム)がプロデュースに参加した。


「このアルバムは、このプロジェクトを始めた当初からやりたかったことの集大成のような感覚です」とピルビームはプレスリリースで語っている。「私のお気に入りの悲劇的な恋愛映画に触発され、見つけた愛と失った愛の軌跡の細部に焦点を当てました。これほどまでにアルバムと一体感を感じたことはなく、皆さんとこの体験を共有できるのが待ちきれません」


ピルビームと長年バンドメイトであり恋人でもあるジョー・アギウスは、一時期ロサンゼルスを拠点としていたが、ツアーを中止しオーストラリアに戻ることを決めた。


「結局のところ、このアルバムのインスピレーションは、非常にシンプルな生活を送ること、自分自身と再び繋がる時間を持つこと、そして自分の思考と向き合う時間を持つことから生まれました」とピルビームは語る。


本作はドゥテルテの自宅スタジオで録音され、ドラムにはステラ・モズガワ(Warpaint、コートニー・バーネット)が参加。アレックス・ファラー(Wednesday、MJ Lenderman)がミキシングを担当し、グレッグ・オビス(Dutch Interior、Slow Pulp、Wishy)がマスタリングを手掛けた。


「Only One Laughing」

 


オーストラリアのシンガー・ソングライター、 Stella Donnelly(ステラ・ドネリー)はニューシングル「Year of Trouble」を公開した。試聴は以下から。


ドネリーはプレスリリースでこの曲について次のように語っている。「この曲は、すべてハート・ノー・エゴ、すべてペイン・ノーゲイン。元々はダンスフロアの失恋ソングにしようとしたんだけど、野心的すぎて考えすぎてしまった。ジュリア(・ウォレス)は、自分自身で演奏する必要があることを教えてくれたんだ」


『Love and Fortune』はドネリーの3枚目のアルバムで、2022年の『Flood』と2019年の『Beware of the Dogs』(いずれもシークレットリー・カナディアンからリリース)に続くものだ。ナームとメルボルンで、長年のコラボレーター(マルセル・タッシー、ジャック・ギャビー、ジュリア・ウォレス)と新しいコラボレーター(ソフィ・オザード、ティモシー・ハーヴェイ、エリー・メイソン)と共にレコーディングされた。プレスリリースによると、『Love and Fortune』は別れの曲を収録している。


ドネリーはプレスリリースでこう語っている。「カモメのように、彼らは私が仕事に行くときに叫び、私がエッセイを書いているときに私をつつき、私が音楽がないほうが幸せだと思った瞬間に私のチップを盗んだ」


11月7日にドット・ダッシュ・レコーディングス/リモート・コントロールから新作アルバム『Love and Fortune』をリリースする。


「Year of Trouble」