セント・ヴィンセントのニュー・アルバム『All Born Screaming』は来月リリースされる。アルバム発売を記念し、ヘッドライナーツアーの日程が発表された。西海岸ではSpoon、Momma、Eartheater、東海岸と中西部ではYves TumorとDorian Electraのサポートアクトが予定されています。
「Flea」
ST. VINCENT: 2024 Tour Dates:
May 22 — Ventura, CA — The Majestic Ventura Theater *
May 25 — San Francisco, CA — The Masonic *
August 8 — Bend, OR — Hayden Homes Amphitheater #
August 11 — Vancouver, BC — Orpheum $
August 13 — Boise, ID — Knitting Factory $
August 14 — Ogden, UT — Twilight Concert Series $
August 16 — Los Angeles, CA — Greek Theater
September 5 — Boston, MA — MGM Music Hall at Fenway ^
September 6 — Philadelphia, PA — The Met ^
September 10 — Brooklyn, NY — Brooklyn Paramount ^
September 11 — Brooklyn, NY — Brooklyn Paramount ^
September 13 — Washington D.C. — Anthem ^
September 14 — Toronto, ON — Massey Hall %
September 16 — Ann Arbor, MI — Michigan Theater %
September 20 — St. Paul, MN — The Palace Theater %
グレイは、アレサ・フランクリン、エラ・フィッツジェラルドとも共演してきたカナダ人のトランペット奏者/作曲家/エンジニアのチャーリー・グレイを父に持ち、カナダの音楽学校「Discovery
Through the
Arts」を設立したマドカ・ムラタを母にもつ音楽一家に育つ。幼い頃から兄のルシアン・グレイとさまざまな楽器を習得した。グレーは10代の頃にバンド活動を始め、ジャマイカのペンテコステ教会でセッションに明け暮れた。その後、ベーシストとして世界中をツアーで回るようになり、ダニエル・シーザーやウィロー・スミスの音楽監督も務めている。
心浮き立つようなエンターテイメント性は、もうすでにオープニングを飾る「You, A Fool」の中に見出すことが出来る。イントロのハイハットの導入で「何が始まるのか?」と期待させると、キング・クリムゾンやRUSHの系譜にある古典的なプログレッシヴ・ロックがきわめてロック的な文脈を元に構築される。トラックに録音されるボーカルについても、真面目なのか、ふざけているのか分からない感じでリリックが紡がれる。このオープニングは息もつかせぬ展開があるとともに瞬間ごとに映像のシーンが切り替わるような感じで、音楽が変化していく。その中に、英語や日本のサブカルの「電波系」のサンプリングを散りばめ、カオティックな展開を増幅させる。
そのカオティックな展開の中に、さりげなくUFOのマイケル・シェンカーのようなハードロックに依拠した古臭いギターリフをテクニカルに織り交ぜ、聞き手を呆然とさせるのだ。展開はあるようでいて存在しない。ギターのリフが反復されたかと思えば、日本のアニメカルチャーのサンプリング、古典的なゴスペルやソウルのサンプリングがブレイクビーツのように織り交ぜつつ、トリッピーな展開を形作る。つまり、聞き手の興味がある一点に惹きつけられると、すぐにそこから離れ、次の構造へと移行していく。まるで']Catch Me If You Can''とでもいうかのように、聞き手がある場所に手を伸ばそうとすると、サヤ・グレイはすでにそこにはいないのだ。
例えば、K-Popならば、「K-Pop」、J-Popであれば、「J-Pop」、または、ロンドンのロックバンド、1975の音楽であれば「1975の音楽」というように、世界のリスナーの9割が音楽をある種の「記号」のように捉え、流れてくる音に脊髄反射を示すしかなく、それ以上の何かを掴むことが絶望的であることを暗示している。「A A BOUQUET FOR YOUR 180 FACE」は、そういった風潮を逆手に取って、アーバンフラメンコの音楽性をベースに、その基底にグリッチ・テクノの要素を散りばめ、それらの記号をあえて示しつつ、標準化や一般化から抜け出る方法を示唆している。アーバンフラメンコのスパニッシュの気風を散りばめたチルアウト風の耳障りの良いポップとして昇華されているこの曲は、脊髄反射のようなありきたりのリスニングからの脱却や退避を意味し、流れてくる音楽の「核心」を捉えるための重要な手がかりを形作るのである。
最も驚いたのはクローズ「RRRate MY KAWAII CAKE」である。サヤ・グレイはブラジルのサンバをアヴァン・ポップの切り口から解釈し、ユニークな曲風に変化させている。そして伝統性や革新性の双方をセンスよく捉え、それらを刺激的なトラックとしてアウトプットさせている。 ジャズ、和風の音階進行、ミニマリズム、ヒップホップ、ブレイクビーツ、ダブ、ネオソウル、グレイ特有の独特な跳ね上がるようなボーカルのフレージング、これらは渾然一体となり、独特な音楽による音響構造を作り上げ、他のメインストリームにいるアーティストを圧倒する。全面的に迸るような才覚、押さえつけがたいほどのエネルギーがこのクローズには立ち込め、それはまたソロアーティストとして備わるべきすべてを持ち合わせていることを表している。
1997年のビクトリアヴィル国際音楽祭でのガストル・デル・ソルの最後のライヴで、CBCのアーカイブに保管されていた "The Seasons Reverse "のライヴ・ヴァージョンをチェックできる。『We Have Dozens of Titles』のトラックリストとアートワークを以下でチェックしよう。
近年、オルークはソロ・アルバムをリリースしてきた。その中には映像作品のサウンドトラック提供作品が含まれている。オルークは最近、パート・バカラックのカヴァーアルバム「All Kind of People」にも参加。カヴァーアルバムには他にも、細野晴臣、カヒミ・カリィ、やくしまるえつこ(相対性理論)、サーストン・ムーア(Sonic Youth)、作家の中原昌也などコアなメンバーが参加している。
ガスター・デル・ソルのリイシュー的な意味を持つニューアルバムのアートワークは、ペンシルバニアの伝説的なポストロックバンド、Helmetに由来を持ち、以後、WarpのBattlesに分岐する”Don Cabarello”が1998年に発表した『What Burns Never Returns』に対するオマージュだと思われる。
Gstr Del Sol 『We Have Dozens of Titles』
Label: Drag City
Release: 2024/05/24
Tracklist:
1. The Seasons Reverse (live)
2. Quietly Approaching
3. Ursus Arctos Wonderfilis (live)
4. At Night and at Night
5. Dead Cats in a Foghorn
6. The Japanese Room at La Pagode
7. The Bells of St. Mary’s
8. Blues Subtitled No Sense of Wonder (live)
9. 20 Songs Less
10. Dictionary of Handwriting (live)
11. The Harp Factory on Lake Street
12. Onion Orange (live)
アンドリュー・ベイリー、コリン・コールフィールド、ベン・ニューマン、ザッカリー・コール・スミスの4人組、DIIVが、4thアルバム『Frog in Boiling Water』の最新プレビューとして「Everyone Out」を公開した。
以前公開された、SNLのフェイクビデオでフレッド・ダーストとコラボしたアルバム・プレビュー「Brown Paper Bag」と「Soul-Net」に続き、DIIVは2019年の『Deceiver』に続くアルバムの新曲「Everyone Out」を公開した。
デビューEP「In Her Dream」が「ファナ・モリーナやアントニオ・ロウレイロを想起させる」と評されるなど注目を集めた''marucoporoporo''。数年間の沈黙を経て、ついにファーストアルバムをFLAUから5月15日にリリースする。
アルバムの最初の先行シングルとなる「Cycle of Love」は、命の循環をテーマにした新作の幹となる、メロディアスなエスノ・アンビエント・フォークともいえる楽曲。日本人ばなれした歌唱力と抽象的な音像の中にじんわり溶け込むハートフルなボーカルが神秘的な雰囲気を生み出す。その歌唱力の透明感美麗なナチュラルさは北欧のアイスランドのシンガーに比するものがある。
「Docket」はBlondshellの2024年最初の新作となる。この曲には新しいプロジェクトに関する発表はないが、アーティストはA24のトリビュートアルバム『Stop Making Sense』に参加する。ブリーは最近、2023年の作品『Lucky for You』に続く破壊的な「Atom Bomb」を発表した。
アメリカン・フットボールのフロントマン/ヴォーカリスト、マイク・キンセラ(Mike Kinsella)は、別名プロジェクトのOwenのアルバム『The Falls of Sioux』から2曲を同時に発表した。「Virtue Misspent」と「Hit and Run」はリード・シングル「Baucoup」に続く。