▪オランダの新星、Bnnyhunnaによる待望のニューアルバム ゴスペル、ファンク、西アフリカのリズムをつなぐ拡張的サウンド


ガーナ出身、オランダを拠点に活動するアーティストBnnyhunnaが、待望のニューアルバム『Psalm Funk』を本日リリース。

 

ゴスペルハーモニーを根幹に据え、深いファンクリズムとジャズの即興性に支えられた本作では、Bnnyhunnaが最も自由で大胆に表現する瞬間が捉えられている。スピリチュアルジャズ、オルタナティブR&B、ヒップホップの質感、さらには西アフリカのリズム伝統を自由に行き来しつつも、即興の自由さと緻密な構成が絶妙に絡み合う演奏とプロダクションが光る。


本作の特徴のひとつは「間」の使い方。静寂は欠如ではなくアレンジの一部として存在し、呼吸や余裕、抑制がグルーヴや躍動感と同じくらいの重みを持つ。瞑想的な静けさと爆発的な解放感が交錯し、聴く者を身体的に引き込む体験を生む。ゴスペルコードはしなやかなベースラインに広がり、重ねられたハーモニーはシンコペーションするドラムに溶け込み、即興演奏と先進的なプロダクションが交わる。


さらに、Braxton CookやKokorokoのSheila Maurice-Grey、3DDY、Reggie Darteyといった多彩なコラボレーターが参加。クロスカルチャーな音世界をさらに豊かにしている。


デビューアルバム『Echoes Of Prayer』が神との親密な対話のような作品だったのに対し、『Psalm Funk』ではその対話がリズム、コミュニティ、そして身体の動きへと広がり、アーティストとしての表現の幅を一層豊かにしている。

 


Bnnyhunna 『Psalm Funk』


アーティスト:Bnnyhunna

タイトル:Psalm Funk

ジャンル:R&B, Soul, Jazz, Funk

発売元・レーベル:SWEET SOUL RECORDS 


配信URL: https://lnk.to/bnnyhunna-psalm-funk

 



Bnnyhunna:


 

Bnnyhunna(本名 Benjamin Ankomah)は、オランダとガーナにルーツを持ち、アムステルダム東部で育ったアーティスト。教会でピアノ、ドラム、ギターを学び、ジャズ、ヒップホップ、R&B、アフロの要素を融合させた、深みのある先進的なサウンドを築いてきた。

 

Fela Kuti、Yussef Dayes、Kendrick Lamar、Pharrell Williamsといったアーティストから影響を受け、作詞、作曲、演奏のほとんどを自ら手がける。

 

2021年のデビュー作『SINTHA』で国際的に注目され、主要フェスやジャンルを超えたコラボレーションを重ねる。2024年のデビューアルバム『ECHOES OF PRAYER』は広く称賛され、2025年にEdison Pop Award(Soul/R&B/Funk部門)を受賞。


ソロ活動のほか、舞台音楽の作曲や、オランダのTV番組『That’s My Jam』でバンドリーダー・音楽監督も務める。音楽、ビジュアルアート、物語性を融合させるマルチディシプリナリーな視点を持ち、スピリチュアリティ、グルーヴ、革新性を軸に、包括的で自由なアーティスティックな世界を構築している。

▪︎癒しと健全な愛、感情の成長を描くMarlinのセカンドEP『Side Effects』

Marlin

 

本日リリースされたスイス出身のシンガー/ソングライターMarlinのセカンドEP『Side Effects』は、アーティストとして、そして個人としての大きな前進を示す作品。


デビューEP『New Her』が毒のある関係の余波と自分を取り戻す過程を描いていたのに対し、『Side Effects』では心の準備、健全な愛、再び心を開く勇気に焦点を移している。癒しが成長に変わり、その成長によって本当の愛を迎える準備が整う瞬間を切り取っている。

 

全4曲を通して、Marlinは落ち着いた視点から恋に落ちる喜びと脆さを描く。楽曲は明るく軽やかなムードと、迷いや不安の入り混じった感情を行き来し、心が準備できていても身体は過去の傷を覚えていることを認める。その緊張に抗うのではなく向き合い、不安を正直さに、自己理解を強さに変えていく。EP全体を通して伝わるのは、内面の成長を重ねた人ほど安定した満たされた関係を築けるというメッセージ。


サウンド面では、現代的なR&Bとポップを基盤に、温かみのあるグルーヴ、クリーンなメロディ、さりげないファンクの要素を融合。キャッチーさと感情の深みが程よく混ざり合うプロダクションに仕上がっている。曲調や感情の表情を描き分けながら、「Hard To Get」は自信に満ちた遊び心、「Type of Way」は落ち着いた安心感のある愛、「Don’t Let Him Go」は自分を傷つけてしまいそうな感情と向き合う緊張感、タイトル曲「Side Effects」は信頼を取り戻す過程での静かな不安を映し出す。


このEPでは、Marlinが自分の脆さや迷いも含めて表現しながら、成長した自分の姿を音楽に反映している。心の変化や経験を丁寧に形にしたサウンドは、健全な愛が可能だと信じる人々に寄り添う温かさを持っている。

 

Marlin 『Side Effects』- New EP



[作品情報]

アーティスト:Marlin

タイトル: Side Effects

ジャンル:R&B, Pop, Funk

発売元・レーベル:SWEET SOUL RECORDS 


配信URL: https://lnk.to/marlin-side-effects


Marlin:



スイス出身で、ギニアとハンガリーにルーツを持つシンガー/ソングライター。多文化な背景が音楽に影響を与え、幼少期から90〜2000年代のR&B、ヒップホップ、レゲエに親しむ。Alicia Keys、Lauryn Hill、Usherといったアイコンが、彼女の初期の音楽的アイデンティティを形づくった。


2019年にはデュオOzyahとしてEP『688』をリリースし、スイス国内でライブ活動を展開。2022年からソロ活動を開始し、グルーヴやクリーンなメロディを特徴とするR&B/ポップセンスを磨き、スイスの主要ラジオ局で楽曲がオンエアされるなど支持を獲得。


2024年にはZermatt Unplugged Mountain AcademyやMontreux Jazz Residencyに参加し、フェス出演も重ねながらスイス音楽シーンで存在感を増している。


ウィメンズ・メンズウェアブランド、daisuke tanabeは、2026年秋冬シーズンより中国での展開を開始します。 

 

この発表に合わせ、2026年3月の上海ファッションウィーク期間中、上海市内の2拠点にてショールームとポップアップストアを開催します。INDUSTRIAL & COでのポップアップ(season 03 “x”)と、バイヤー・プレス向けのショールーム(season 04 “atom”)を同期間中に開催いたします。



<26SS Pop-up Store: season 03 “x”>

会期: 2026年3月28日(土) – 3月29日(日)

会場: INDUSTRIAL & CO(上海市静安区巨鹿路741-1)



<26AW Showroom: season 04 “atom”>

会期: 2026年3月26日(木) – 3月30日(月)

会場: The 1908 Granary (上海市黄浦区南苏州路1247号2楼)


about daisuke tanabe


 

daisuke tanabeは2024年に設立されたウィメンズ・メンズウェアブランド。

映画や小説、写真を元に創作したフィクションをベースに、世界各地の伝統的な職人技術と、前衛的なテクノロジーをミックスしたコレクションを展開する。実験的なクリエイションはファッションという概念の軽やかさと、ものづくりの厳かさの両面性を表現し、ハイエンドな素材と独創的なパターンを織り交ぜて体現する。


about designer

2021年に京都大学経済学部を卒業後、株式会社細尾に入社。

2023年に独立し、ファッションブランド「daisuke tanabe」を立ち上げる。

2024年2月にファーストコレクションを発表し、国内外での展開を始める。

 


Indigo De Souzaがニューシングル「Come To God」をリリースした。同楽曲は2025年にリリースされた『Precipice』に続くリリースとなる。ダンスミュージックとロックの融合というデ・スーザの新しいスタイル。


「Come To God」については、ある章を締めくくるための儀式的なセレモニー。ブラッドワーム・ムーンの日にリリースされ、悲しみから繰り返し学び続ける人々と共に、この曲が踊り続けることを願ってというメッセージが添えられている。デ・スーザはこの楽曲についてさらに詳しく説明している。


「私の人生における信じられないほどの転機から生まれました。洪水で持ち物をすべて失い、最も大切な人間関係が突然終わりを告げ、その結果、国を横断してロサンゼルスへと引っ越したのです。現実がひっくり返る中で、私は悲しみが極めて重要な「教師」であることに気づきました。悲しみは常にそこにあり、周期的に私を新しい形へと生まれ変わらせ、この身体の中にいれば、安全だと教えてくれるのです」


「私は「Come To God」を、一つの章を閉じるための最後のプロセスとして書きました。作詞、マントラ、否認と怒り、そして踊りながらヘッドフォンから返ってくる音を聴き、最終的には、潮の満ち引きする水の中に膝をついて、真の受容を見出すこと。このビデオ制作は、意図的な儀式でした。ブラッドワーム・ムーンの夜に、私を超えてこの曲を世に送り出しました。他の人々もまた、悲しみから繰り返し学びながら、この曲と共に踊ってくれることを願っています」


「私の大きな荒々しい感情を、記録される勢いへと紡ぎ出す手助けをしてくれ、いつもそばにいてくれた親愛なる友人、エリオット・コゼルに心から感謝しています。この曲のビジュアル世界を形にしてくれた素晴らしいチームにも感謝します。ミッチ・デキレッツ、アレックス・ラリベルテ、そしてジジ・トディスコ。ダンサーたち、私のマネジメント、レーベル、そして私の愛する人でありコラボレーターであるカイ・ゼレズニック」


「伝えたいことがあること、そしてそれがこれほどまでに美しく形になり、自分の芸術の可能性について、よりオープンに考えさせられるようになること――それは本当に特別なことです」


「Come To God」



Le Makeup、2年ぶりのアルバム「The Crying Xpress」が4月29日にリリースが決定。アルバムより「この夜が終わるまで」が先行配信+MVが公開されました。下記よりご覧ください。


Le Makeup「The Crying Xpress」



Digital | PURE015 | 2026.04.29 Release

[ https://ssm.lnk.to/TheCryingXpress ] PRE-ADD/PRE-SAVE


「一人で迎えられない夜を一人で迎える夜に」

Le Makeup、今年リリース予定のアルバムからの先行シングル第3弾「この夜が終わるまで」。エレクトリック・ギターのアルペジオ、ヴォーカル/シンセサイザーがシンクロする夜を想わせる涼しげな楽曲。DoveによりMusic Videoも公開。


▪Le Makeup「この夜が終わるまで」- NEW SINGLE

Digital | PURE013 | 2026.03.25 Release

Released by AWDR/LR2

[ https://ssm.lnk.to/until_this_night_ends ]


作詞・作曲・編曲:Le Makeup

ギター、シンセサイザー、プログラミング、ミックス:Le Makeup

マスタリング:木村健太郎 (Kimken Studio)

アートワーク:Le Makeup

アーティスト写真:佐藤麻優子


Le Makeup - この夜が終わるまで until this night ends (Official Music Video)

[ https://youtu.be/Xc5VqsASMFs ]



▪Single Release


Le Makeup「block party」

Digital | PURE012 | 2026.02.25 Release

Released by AWDR/LR2

[ https://ssm.lnk.to/blockparty ]

[ https://youtu.be/2SFrxmphbGQ ]


▪Le Makeup「はじまり」

Digital | PURE011 | 2026.02.06 Release

Released by AWDR/LR2

[ https://ssm.lnk.to/hajimari ]

[ https://youtu.be/Np-Yb4cKLBA?si=RZSYj7YnUMKr_k-8 ]



Le Makeup:


シンガー/プロデューサー。関西学院大学在学中に作曲へと本格的に取り組みはじめ、以降国内外の様々なレーベルから作品を発表する。2020年にアルバム「微熱」をリリース。中国・韓国・オランダ・デンマーク・ドイツでもパフォーマンスを行う。

 

2023年2月にDove、gummyboy、JUMADIBA、Tohji、環Royが参加したアルバム「Odorata」をリリース。Pitchforkで取り上げられるなど話題となった。2024年5月にオノ セイゲンがマスタリング・エンジニアとして参加したアルバム「予感」をリリース。東京・大阪で初のワンマン公演「予感」を行った。

 

2026年にニューアルバムをリリース予定。アルバムより、「はじまり」(2月06日)、「block party」(2月25日)、「この夜が終わるまで」(3月25日)が先行配信。

Joep Beving 『Liminal』

Label: Deutshe Grammophon

Release: 2026年3月20日

 

Listen/Stream 

 

Review

 

オランダのピアニスト、ユップ・べヴィン(Joep Beving)。2010年代後半からピアノ曲集を発表しつづけており、ポスト・クラシカルやモダン・クラシカルのシーンを牽引してきた。ニルス・フラームなど同世代の象徴的なミュージシャンがエレクトロニック作品を並行してリリースする中、彼だけは徹底してピアノという形に拘ってきた。これまで古典派やロマン派のクラシック、サティ的な家具の音楽を追求してきたべヴィンの方向性に大きな変更は感じられない。それどころか、旧来の音楽性に更なる磨きをかけられた円熟したピアノ曲集がここに誕生した。フレドリック・ショパンの再来か。それとも、オランダに因んで言えば、ベートーヴェンの再来か。

 

べヴィンは「大局の中にある小さな意味ある場所を探求したい」と考えていると、アルバムを紹介している。ややもすると、わたしたちは、日々の暮らしの中で、視野狭窄に陥りやすいが、人間中心の考えから離れ、自然との共存やそれと一体となって創造をするようにしたい、と考えたという。


おのずと、ミニマルミュージックによるピアノ曲が中心となる。しかし、そこには音楽的な物語が内在し、コントロールと直感の間で繰り広げられる対話、そして、本来は対極に位置する概念を超越する、つまりは、人間界の二元論からの脱却という意味が込められている。そのための橋渡しの役割を果たすのが、アルバムのタイトルーーリミナルーー境界という概念である。

 

ユップ・べヴィンのピアノ曲は、ロココ/ギャラント様式をもとにした、分散和音に主旋律が加わるという古典派からロマン派にかけての基本的な形式を踏襲している。『Liminal』は、その多くが短調によって構成され、フレドリック・ショパンのような叙情的な詩性、及び、ベートーヴェンのような頑強なオスティナートやミニマリズムが併存している。しかし、曲の流れが存在し、悲哀に満ちた音楽は折々変化し、優雅になり、時には慰めや癒しのような意味を持つ。 同じ音形が中心となり楽曲が組み立てられるが、そこには変化や変容が存在し、時間の流れとともに、音楽に映る風景がおもむろに移り変わっていく。ここには、演奏家の人生観が反映されているらしく、「変化し、衰え、そして、静寂に戻る」という生命の転変が込められている。

 

バロック派やロマン派への親しみという、ユップ・べヴィンの基本的な音楽が示されつつも、その中には、現代的なテーマが織り交ぜられているのに注目したい。ミニマル・ミュージックへの強い傾倒が示唆されることがあり、特に、「When Human Do Go Algorythms」に見出すことが出来る。ライヒ/アダムスを彷彿とさせる急進的なピアノ曲であるが、そのロボット的な演奏と音の連鎖は、''人間とコンピューターの共生''という、AIテクノロジー時代を生きる私達のテーマが端的に反映されていると言える。この曲では、2つ以上のピアノの録音を繋ぎあわせ、ミニマル・ミュージックの進化系を示そうとしている。今なお反復性やオスティナートの局面の特異な印象に目が奪われがちであるが、この曲には、テクノロジー時代の音楽という従来になかった視点が加わった。同じ音形に転調を折り重ねる音楽が、ひときわ新鮮な印象をもたらす。

 

アルバムの前半には、フレドリック・ショパンやベートーヴェンを彷彿とさせるロマン派のリバイバル曲が多い。 ポストクラシカルの代表的なサウンドを捉えられる「Through The Looking Glass」、「Ida」で始まり、「We Are Here But To Make Music-~」では、べヴィンらしいロマンティックな雰囲気のピアノプレイを聞くことが出来る。音楽的には、Leiter(ドイツ)から発売された『Vision of Contentment』の延長線上にあり、感傷的な雰囲気を受け継ぎつつ、思索的な曲が続いている。「Voda」は一転して爽やかな長調の曲。癒やされるような瞬間が刻まれていく。

 

ショパンの『ノクターン』を彷彿とさせるロマン派の楽曲「From Where One Hearts the Willow Speak」、及び、現代音楽とロマン派の融合「Wild Renessance」は本作のハイライトとなりえる。『Hermetism』から一貫してミュージシャンが追求してきた古典主義の集大成ともいうべき楽曲である。聴いているだけでうっとりとする、また、時を忘れさせるような不思議な効力に溢れている。ユップ・ヘヴィンの演奏は依然としてペシミスティックだ。分散和音を基礎に、叙情的な主旋律が優雅に流れ、演奏家の思いの丈を込めるかのように感傷的な旋律が紡がれる。


『Liminal』では様々な新しい試みがなされ、一つの楽節に続いて別の構成が唐突に登場することがある。例えば、ショパンのような音階下降(音階の掛け下がり)がアンティークな響きと共に再現される。19世紀前半の音楽的な手法が21世紀のデジタルレコーディングを介して、どう再生されるのかという探求がなされている。これはニルス・フラームのレーベルから発売された前作と同様である。


ただ、従来よりも低音部の音響に迫力が加わり、音楽的にはダイナミックになっている。中音域から高音域の主旋律と対比をなすかのように、低音部の旋律が重層的に連なっていく。従来よりも対位法を活かした演奏法を選んだという点で、バロックの要素が強化された。それはやはり、複数の概念の対比が一つに交わる瞬間が探求されているのである。また、べヴィンのピアノは、ショパンが使用した白ピアノ「エラール」のような音色を復刻している。これは''新しい時代のサロン音楽''を象徴するサウンドが構築されたと言えるだろう。もっと言えば、私たちの時代のサロンとは、他ならぬ''インターネット空間''なのかもしれない。「Wild Renessance」では摩訶不思議な音楽が登場することがあり、調性内にある無調の音階配列を取り入れている。ここにはフィリップ・グラスのような現代音楽の大家の影響を捉えることも出来るかもしれない。

 

さらに、アルバムの後半では、ショパン/サティの系譜にあるサロン音楽の影響を捉えられる。18、19世紀への親しみを現代音楽家としてどのように解釈し、新しい質感を持つ音楽として蘇らせるのか、そういった考古学的な興味も満載となっている。「Heterotopia」はその好例となる。しかし、最新アルバムは全体的に、前作アルバムと同じように、夕方から夜にかけての物憂げな空気感に満ちている。これは、エリック・サティが「黒猫」のような場所で演奏していたのはかくなるものではなかったかという思いすら呼び起こす。もちろん、サティやショパンを知らないリスナーにとっても、魅惑的なモダンクラシカルの音楽世界を味わえるに違いない。

 

全般的には、現代音楽のミニマリズムという''理性''と、ショパン/リストの音階下降やカデンツァという''感性''が共存する作品となっている。今作の音楽はベートーヴェンの『月光』のように思索的で深遠な響きがあり、叙情的なピアニストの称号に違わぬ、素晴らしい演奏を聞くことが出来る。

 

個人的に面白いサウンドと思ったのは、最後の曲「Ghostly Chicken」。これはアンビエントとピアノの融合で、クローズに相応しい余韻のある残響を作り上げている。個々の曲として聴いても十分楽しめるアルバムとなっているが、むしろ、陶酔感に満ちたサウンドは、タイトルの意味を記号論のように希薄にし、アルバム全体を時間のない”シュールレアリズムの領域”へと近づけていく。悠久の時を示すかのような境界のない音楽性が本作の解題のための鍵となっている。

 

 

84/100

 

 

「Ida」 



*初掲載時にアーティスト名に誤りがございました。訂正とお詫び申し上げます。


フューチャー・アイランズは、情感豊かなシンセポップ・グループであり、巧みなメロディのセンス、堂々とした勢い、情熱的なボーカルで知られている。彼らはシンセポップのリバイバルの先駆的なグループと言えるだろう。過去20年間にわたり、彼らは新進気鋭のバンドから「知る人ぞ知る存在」へ、カルト的な人気を博したグループからこのジャンルのヒーローへと、類まれな軌跡をたどってきた。この驚くべき節目を迎えた今、彼らはありきたりな選択を避けた。

 

 『From a Hole in the Floor to a Fountain of Youth』は、ノースカロライナ州出身のシンセポップ・バンドであるフューチャー・アイランズが、2006年の結成から2024年にリリースされた7枚目のアルバム『People Who Aren't There Anymore』に至るまでの軌跡をたどる作品集となっている。本日、彼らはこの新作から「Sail」と「Find Love」の2曲を公開した。

 

本作は、即座に親しみやすいコレクションであり、その半数はストリーミングサービスで未公開だった音源だ。ヒット曲の別バージョン、レアトラック、ファンに愛される楽曲で構成され、バンドの多彩な表現力を示し、彼らの唯一無二の普遍的な魅力にさらなる彩りを添えている。


フューチャー・アイランズはこのタイミングで、あまり注目されてこなかった側面を照らし出し、彼らがバンドとしていかに成長してきたかを誰もが垣間見られる機会を提供した。しかし、これは単なるファンサービスでも、自己満足的なノスタルジーの演じ物でもない。

 

フューチャー・アイランズは、一過性のブーム以上の存在だった。彼らのキャリアには並外れた深みとニュアンスが詰まっているが、それは往々にして、より大きなピークの陰に隠れてしまっていた。今作で、その広がりがようやく正当に評価された。これらの楽曲は、繊細さ、優雅さ、そして感情的な持続力に満ちたバンドの姿を明らかにしており、彼らの音楽はかつてないほど永遠の響きを帯びている。


『From a Hole in the Floor to a Fountain of Youth』は、20年の歩みを20曲で綴った作品であり、楽曲はベースのウィリアム・キャッシュンによって最初にプレイリストとしてまとめられ、アルバムのタイトルも彼が選定した。 

 

「あの歌詞のイメージがずっと好きだったんだ。フロアの穴は日常を象徴しているけど、泉は、夢見ていた人生が実際に自分の生きる現実になった時に起こる魔法のようなもの。夢と現実が同じ空間に共存しているんだ」と彼は説明する。このコレクションには、別バージョンのヒット曲、レア曲、ファンに人気の曲が収録されており、2枚組アナログ盤でも発売される予定だ。



 

 

 

Future Islands 『From a Hole in the Floor to a Fountain of Youth』

Label: 4AD

Release: 2026年5月22日

 
Tracklist


1.The Ink Well (Remaster)
2.Pinnochio (Remaster)
3.Happiness of Being Twice (Remaster)
4.In the Fall (Remaster)
5.Awake and Dreaming (Remaster)
6.Virgo Distracts (Remaster)
7.Find Love (Remaster)
8.Cotton Flower (Remaster)
9.The Fountain (Remaster)
10.Tomorrow (Remaster)
11.One Day (Remaster)
12.The Chase (Remaster)
13.Calliope (Remaster)
14.Six Weeks (Remaster)
15.Haunted By You (Remaster)
16.Sail (Remaster)
17.As Long As You Are (Remaster)
18.Days (Remaster)
19.Rager (demo)
20.Glimpse (Remaster)

 

 

アトランタのシンガーソングライター/マルチ・インストゥルメンタリストのブレナン・ウェドル(Brenan Wedl)がANTI-との契約を発表し、同レーベル所属のワックスハッチーをフィーチャーしたキャスリン・エドワーズの楽曲「Six O'Clock News」のカバーを公開した。


マイクロトーン・ジャズ・カルテット「Dazey & the Scouts」での活動を経てソロキャリアをスタートさせたウェドルは、MJレンダーマンやデス・キャブ・フォー・キューティーらと同じレーベルに加わることとなった。「グランジ」と「カントリー」を融合させた「グランジトリー(grungetry)」というサウンドを追求する彼女の今年最初の新曲となるのが「Six O'Clock News」だ。


この楽曲と契約について、ウェドルは次のように語っている。「『Six O’Clock News』を初めて聴いたのは、2003年頃の『Cities 97 Sampler』CDでした。この曲が私のソングライティングのスタイルを形作ったことは間違いありません。キャスリーン・エドワーズが書いた『Six O’Clock News』は、アメリカの町で起こる銃乱射事件のヒステリーを描いた物語です。 20年以上経った今、ワックスハッチーと共にこの極めて現代的な物語をレコーディングし、歌えることは、私が音楽を奏でる理由の核心へと直結しています。ANTI-のアーティストに加われることを光栄に思うと同時に、私たちが取り組んできた作品を皆さんと共有できることに胸が躍ります」


「ブレナンと私は、キャスリーン・エドワーズの音楽に対する共通の愛を通じて、本当に絆を深めました」と、ワックスハッチーのシンガーソングライターであるケイティ・クラッチフィールドは付け加えます。「この曲は時代を超えた魅力を持つ非常に力強い曲であり、私たちの解釈をリリースできることにただただワクワクしています」

 

 

「Six O’Clock News」


ロサンゼルスで活動する電子音楽家/マルチ奏者、ブライアン・アレン・サイモンによるプロジェクト、Anenon。2010年以降、複数の実験音楽を中心とするLP/EPをリリースし、いずれも高い評価を得ている。

 

ブライアンは、ローレル・ヘイロー、ジュリア・ホルター、リチャード・ヘル、モートン・スボトニック、ケリー・モーランなどのアーティストのサポートで国際的に演奏している。


そのほか、サム・ゲンデル、ライラ・サキニ、ナイト・ジュエル、ミハ・トリファ、シャンタル・ミシェル、伝説的ポストパンクバンド、Vazzのヒュー・スモール(Melody As Truth、2021年)、ビジュアル・パフォーマンス・アーティストのスーザン・チャンチオロ(2022年、パリのザ・コミュニティでの彼女のショーのヴァーニサージュで共演)とコラボレーションしている。

 

ブライアンは2018年に坂本龍一の「Life, Life」を公式にリミックスし、2016年にはロサンゼルス現代美術館でアンビエント・ミュージック・パフォーマンスのシリーズ「Monument」の共同キュレーターを務めた。また、LAのラジオ、dublabの月例番組「Non Projections」の司会を長年務めている。


アネノンとしてニューアルバム『Dream Tempareture』を4月24日にリリース予定。6月には海外ツアーを敢行。英国/ストークにあるザ・オールド・チャーチで公演予定。


この度、最新アルバム『 Dream Temperature』についてミュージシャンに簡単に尋ねてみました。その中で、ミュージシャンの音楽観、及びアートの意義についての考えについても伺うことが出来ました。


ーー 改めてお伺いしたいのですが、アルバム『Dream Temperature』では、具体的にどのような音楽的な方向性を目指されていたのでしょうか?


Anenon:  『Dream Temperature』では、もう少し夜の雰囲気があり、テクスチャーを重視し、自由なサウンドを目指しました。


重厚なサブベースに、その上で変化するテクスチャーとメロディーが重なるようなイメージです。前作は完全にアコースティックな作品でしたが、ウィンドシンセサイザーと、その全音域で良い音を出せる可能性を発見したことが、このサウンドを追求するきっかけとなりました。 


ーー今作では、前作に比べてテナーサックスの存在感が際立っています。演奏者として影響を受けたアーティストはいますか?また、その影響は今作においてどのように反映されたのでしょう?


そうですね、このアルバムでテナーサックスがフィーチャーされているのは3曲だけですが、おっしゃる通り、レコードが終わった後も長く耳に残るサウンドの一つです。 テナーサックスは私のメインの楽器となり、最も練習している楽器ですが、最近はピアノも私の人生において大きな部分を占めるようになりました。


長年にわたり、キース・ジャレット、デヴィッド・S・ウェア、バーリアル、クリス・エイブラハムズがパフォーマーとしての私に最も影響を与えてきましたが、率直に言って、スタジオで作品を作ったりライブで演奏したりする際は、そうした影響を忘れようと努めています。とはいえ、彼らは今や私の血筋の中に確かに存在しています。 


ーーこのアルバムでは、ウィンド・シンセサイザーが比較的大きな役割を果たしており、時には命の息吹のように感じられます。なぜ今回の作品にこのシンセサイザーを取り入れることにしたのですか?


これはまさに魔法のような楽器だと思います。箱から取り出した瞬間、すぐに可能性が広がりました。私はキーボードベースのシンセサイザーやモジュラー・セットアップはあまり好みではないのですが、ブレスを使ってメロディやテクスチャー、ベースラインをすべて引き出せるというのは、まさに目から鱗が落ちるような体験でした。 


ーー「Dream Temperature」にはいくつかのフィールドレコーディングが使用されています。ビバリーヒルズ、サルデーニャ、そして日本など、幅広い場所からの録音を取り入れているようですが、フィールドレコーディングを行う時、どのような点を楽しんでいますか?


フィールドレコーディングは、自分の個人的な生活を即座に楽曲に刻み込む手段として機能すると感じています。自然の中で、自分自身の視点から収録された音源を、他人が再現することは不可能です。私たちは皆、内面と外面のハーモニーと共に振動しており、どんな録音素材を使っても、それを組み合わせる「音楽」とは相性が良いのです。 


ーー前作に続き、今回のアルバムにもいくつかのピアノ曲が収録されています。特に最後の曲は、清々しい余韻を残してくれます。ピアノ曲を作曲する際、どのようなことを意識していますか?


先ほども触れましたが、アコースティックピアノは私の家庭生活において大きな存在となっています。父が亡くなった約5年前にピアノを購入して以来、毎朝コーヒーが淹れるのを待つ間から、ほぼ毎日弾いてます。 実はピアノで何かを作曲することはなく、このアルバムの曲も含めてすべて即興演奏です。


また、最後の曲についても同感です。あれはアルバムで最後に録音した曲でもありました。レコーディング期間の締めくくりとなった曲で、今でもその余韻を感じています。 


ーー個人的には、このアルバムはジャズ、クラシック、そしてエレクトロニック・ミュージックの間にあるような気がします。10年以上にわたるあなたのキャリアを振り返って、音楽スタイルはどのように進化してきたと思いますか?


ありがとうございます。私も同感です。あらためてキャリアを振り返ると、不思議なほどシンプルに感じられます。ビート作りを始めた初期の頃からずっと直感に従ってきただけで、当時の音楽にはあまり共感できなくなりましたが、それでもやはり「自分らしさ」は残っていると思います。息遣いやテンポは今も変わらず自分そのもので、そのことがとても興味深いと感じています。 


ある時点で、スタジオでのビート作りや純粋なエレクトロニック・ミュージックにマンネリを感じ始め、リード楽器やピアノのような、より触覚的なアコースティックなプロセスに憧れるようになりました。『Dream Temperature』を作った時は、過去のエレクトロニックな世界と現在のアコースティックな世界を融合させたかったのです。


ーー音楽制作であれ、ライブパフォーマンスであれ、ミュージシャンとして最も充実感を感じる瞬間は?また、音楽を通じてリスナーに何を伝えたいとお考えでしょうか?


アルバム制作、つまり最初から最後まで物語を紡ぎ、何ヶ月も特定のサウンドの世界に浸りきることが本当に大好きです。


ライブ演奏も大好きですが、会場やシチュエーションにはますますこだわりを持つようになりました。 今は友人たちと型破りな場所で演奏し、その瞬間だけ音楽を生き生きとさせるのが好きです。


「エレクトロニック」という傘の下に存在するアーティストとして、ライブで演奏する際に人々がレコードやその残響を聴きたがることに、もどかしさを感じます。年を重ねるにつれて、シンプルになってきて、テナーサックスで20分間ソロを演奏したり、親しい友人と即興演奏をしたりすることが、今一番ワクワクする瞬間。 とはいえ、ある意味では、音楽に対して本当に満たされたと感じたことはありません。たぶん、だからこそ、作り続けてしまうのでしょう :) 


私が、リスナーの皆さんに伝えたいのは、''ありのままの自分でいて、自分の心に従ってほしい''ということです。最も深い音楽は、いかなる枠組みやジャンル、固定観念の外にも存在し得ます。そんなものは必要ないのです!


かねてから、私は、芸術や社会は直線的に進歩していくものだと思っていましたが、2026年になった今、そうではないかもしれないと気づきました。 社会としては、大きく後退してしまったけれど、それでも芸術は、依然として自由でいられる場所であり続けています。私の芸術を通じて、人々が「自分には何でもできる」と気づいてほしいのです。自分の心に従い、本当に作りたいものを創るアーティストが増えれば増えるほど、この世界はより良い場所になるはずです。 




▪︎EN

Anenon is Brian Allen Simon, whom since 2010 has released multiple LPs and EPs, all critically acclaimed. Brian has performed internationally in support of artists such as Laurel Halo, Julia Holter, Richard Hell, Morton Subotnick, Kelly Moran, and many more. 


He has collaborated with Sam Gendel, Laila Sakini, Nite Jewel, Miha Trifa, Chantal Michelle, Hugh Small of legendary post punk band Vazz (Melody As Truth, 2021), and with the visual and performance artist Susan Cianciolo, during the vernissage of her show at The Community in Paris, 2022. 


Brian officially remixed Ryuichi Sakamoto's "Life, Life" in 2018, and In 2016 was co-curator of Monument—a series of ambient music performances at the Museum of Contemporary Art, Los Angeles. He is also a long time host of Non Projections, a monthly show on LA radio institution dublab. Brian lives and works in Los Angeles.


Anenon is set to release their new album, *Dream Temperature*, on April 24. They will embark on an overseas tour in June, with a scheduled performance at The Old Church in Stoke, UK.


--I’d like to ask you again: what specific musical direction were you aiming for with the album ''Dream Temperature''?


Anenon: With Dream Temperature, I was after something a bit more nocturnal, textural and free. Heavy sub bass with shifting textures and melodies on top. My last album was entirely acoustic, so my discovery of the wind synthesizer and its capabilities to sound good in all ranges led me to go after this sound. 


-- The tenor saxophone has a more prominent presence on this album than on your previous work. Are there any artists who have influenced you as a performer? Also, how did that influence come to life in this album?


Well, the tenor is only featured on three tracks on this album, and yet I do agree with you—it is one of the sounds that stays in my mind’s ear long after the record is over. The tenor has become my main instrument, and it is what I practice the most, although the piano has become a bigger part of my life recently as well. Keith Jarrett, David S. Ware, Burial, Chris Abrahams have influenced me the most as a performer over the years, but frankly I try to forget my influences when making work in the studio or performing live. But they all do exist in my bloodline now. 


-- On this album, the wind synthesizer plays a relatively significant role and sometimes feels like a breath of life. Why did you decide to incorporate this synthesizer into your latest work?


I think this is an absolutely magical instrument, and it really opened up possibilities quickly for me the moment I took it out of the box. I’m not a big fan of keyboard based synthesizers nor modular setups, so being able to trigger melodies, textures, and bass lines all with my lungs was a complete revelation. 


--*Dream Temperature" features several field recordings. It seems you’ve incorporated recordings from a wide range of locations, including Beverly Hills, Sardinia, and Japan. Could you tell us what you enjoy about doing field recordings?


I find field recordings function as a way to stamp my own personal life onto a piece of music instantly. No one else can duplicate a recording that has been taken out in the wild from one’s own perspective. We all vibrate with our own inner and outer harmonies, and no matter what the recording is that I use, it always sounds good with whatever piece of “music” I mesh it with. 


--Following your previous album, this one also includes several piano pieces. The final track, in particular, leaves a refreshing afterglow. What do you keep in mind when composing piano pieces?


As I mentioned earlier, piano has become a large part of my life at home. I purchased a piano about five years ago after my father passed away, and I play it almost every day, starting with while I wait for my coffee to brew in the mornings. I don’t actually compose anything on the piano, everything is improvised, including the pieces on this album. I agree about the last piece as well, which was also the last thing I recorded for the record. It marked the end of the recording period, and I still feel the glow from it today. 


--Personally, I feel this album sits somewhere between jazz, classical, and electronic music. Looking back on your career spanning over a decade, how do you think your musical style has evolved?


Thank you, I would agree with that too. It’s strange and yet simple looking back on my career. I’ve just followed my intuition since the earlier days of making beats, and while I don’t connect with my music of that era so much, I have to say that it still sounds like me. The breath and tempo are very much me still, and I find this fascinating. At a certain point, beats and purely electronic music began to feel stale for me in the studio, and I started to long for more tactile acoustic processes like reeds instruments and piano. When making Dream Temperature, I wanted to meld my electronic world of yesterday with my acoustic worlds of today.


--Whether it’s music production or live performances, when do you feel most fulfilled as a musician? Also, what do you hope to convey to your listeners through your music?


I really love making albums, telling a story from beginning to end, and living within a certain palate of sound for months and months on end. I love to play live as well, but I am more and more picky about spaces and scenarios. I like to play in unorthodox settings now with friends, and let the music live for just that moment. As an artist who exists somewhere under the “electronic” umbrella, I find it frustrating that people want to hear the record or echoes of my records when I play live. As I get older I am simplifying, and just playing solo on the tenor saxophone for 20 minutes, or in an improvisation with a good friend is what gets me most excited. In a way though, I’m never truly fulfilled with music. Perhaps this is why I keep making more :) 


What I would like to convey to my listeners is for them to just be themselves, and to follow their hearts. The deepest music can exist outside of any structures or genre or box. We don’t need these! I used to think that art and society progressed in a linear fashion, and in 2026 I see that this isn’t the case. We have regressed so much as a society, and yet art still remains a place to be free. I want my art to make people realize that they can do anything they want. The more artists who follow their heart and make the things that they truly want to make, the better off this world will be. 



▪︎『Dream Temperature』- NEW ALBUM OUT APRIL 24 VIA  ''TONAL UNION(UK)''




 



▪︎Work Details

サックス奏者、プロデューサー、作曲家ブライアン・アレン・サイモンは、より暗い色合いを探求し、覚醒状態と変性意識状態を変容した意識状態をスタジオのベール「アネノン」の下で転調する。深く喚起的な新作アルバム『ドリーム・テンプラチャー』において電子処理を前面に押し出し、デジタル化された管楽器とこの世のものとは思えないアトモスフィアを導入。これは彼の革新的な2010年代中盤~後半の作品以来となる試みだ。


楽器と非現実的な雰囲気を提示する。これは彼の革新的だった2010年代中盤から後半の作品を以来初めて聴かれる内容だ。生まれ育ったロサンゼルスに長年在住するブライアン・アレン・サイモンは、アネノン名義で活動し、高く評価された『ペトロル』(2016年)、『Tongue』(2018年)、そして内面を揺さぶる美しい『Moons Melt Milk Light』(2023年)を発表し、揺るぎない音楽的対話を続けてきた。その前作は意図的な簡素化と完全なアコースティックへの逸脱だった。


しかし『ドリーム・テンプラチャー』では、ブライアンが新たに発見したウィンドシンセサイザーを中心的な作曲ツールとして活用し、アコースティックピアノとテナーサックスを組み合わせている。本作の全電子音はブライアンの肺によって駆動され、彼の肺がトリガーとなり、異世界的なシンセサウンドを生み出し、変調を加えている。


アルバムの電子音は全てブライアンのブレスによってトリガーされ、表現豊かな呼吸制御によって変調され、追加のテクスチャ要素とフィールドレコーディングのための処理室として機能するラップトップを経由して導かれる。テクスチャー要素とフィールドレコーディングを加える。自由自在に漂いながらも重くのしかかる感情的な共鳴が『ドリーム・テンプラチャー』を最初から最後まで貫き、半ば記憶に残る夢の夜からまだ重く目覚めた感覚を呼び起こし、この状態で一日を過ごす。


この状態で一日を過ごす感覚を呼び起こす。サイモンはアルバムの空間的な声の在り方を、冒頭のタイトル曲で早くも描き出す。深くも凝縮されたこの楽曲は、至近距離で唸るデジタルサックスの荒々しい音色から生成され、霞んだテクスチャーとサブベースが絡み合う。


都会的な荒さと牧歌的な漂う音の揺らぎが全編にわたり感じられ、内省的な思考のように流れる各トラックは、緊張感と幽玄さを併せ持つ質を育み、アルバムの基盤を成す。間奏的なソロ/パートソロのピアノ即興『ラスト・サン1』と『2』は緩衝的なデジタル音風景に隣接して配置されている。それらの柔らかく、なお処理された音色が憂いを帯びた表層を突き抜け、対照的な優しさを提示する。それは坂本龍一の優雅さ、ECMのキース・ジャレットの精神的な厳格さ、そしてエイフェックス・ツインを思わせる一触を彷彿とさせる。


『ヌル・パール 1+2』では初めてアコースティック管楽器が登場し、テナーサックスの華麗な旋律がノイズのドローンと並置され、虚無に向かって叫びながら、音符が失われたデジタルデータのように再び浮かび上がる。


本作は2024年9月から2025年10月にかけて、夕暮れ時あるいは夜間に自宅で録音された。ブライアンは新たな音響的野望の中で、顕著な質感を探求するため、長く親密なスタジオ時間を切望していた時期であった。テクスチャーの質を追求する中で、 顕著な音響的野望を見いだそうとしていた。


『When The Light Appears, Boy』は、この深遠な宇宙のさらなる証拠を示し、アルバムの核心となる青写真が音響的に刻まれるにつれ、より荒削りなエッジを露わにし、アルバムの本質的な青写真が音響的に刻まれる。広がりゆく風のシンセがリスナーを包み込み、夢幻的で幽玄な雰囲気が『Toyama』を覆う。


このサウンドはポスト・ダブステップ時代の巨匠たち、例えばBurialやより孤立感を増し包み込むこの音楽は、同時に混乱させながらも温かく誘う。本質的に音響の日記作家である彼は、個人的なフィールドレコーディングをサルデーニャ、日本、ビッグ・サー、ロサンゼルスで録音されたフィールド・レコーディングも、アルバム全編の31分間にわたり予期せぬ瞬間に交錯する。


『ドリーム・テンプラチャー』は、サイモンの電子音楽とアコースティック音楽の両方の実践が、初期作品に似た再構築された電子音は、幽玄で優雅でありながら、なお深く個人的なものである。サイモンは音楽の道を歩む実験的な異端児としての存在感を揺るぎなく示している。この音楽は確固として未知のオーラを放ち、放電を待つ未開発のエネルギー源のように。アネノンはいう。「ある意味で、このアルバムは個人的記憶と集合的現実の歪みから本質を導き出している。」


ブライアンは故アーティスト、エテル・アドナンの「夢を見ている時、その内容を理解することは稀だ」という言葉に心を奪われた。だが目覚めた時、夢の温度をほぼそのまま内に宿している」という言葉に心を奪われた。


彼は続ける。「聴いていることすら忘れさせる音楽を作りたかった。実際に没入し、いつ始まったのか、いつ終わったのかを忘れてしまうような音楽。聴き終わった後、聴き手が自らの本質を感じ取れるような音楽を」


▪︎EN(Excerpt)


Los Angeles Saxophonist, producer and composer Brian Allen Simon explores darker hues, transposing waking and altered states under his studio veil Anenon. On the deeply evocative new album ‘Dream Temperature’, he shifts electronic processing to the foreground, introducing digitized wind instruments and unworldly atmospherics, not heard since his innovating mid-late 2010s output. The full album will be released April 24th on Tonal Union.  


The track ‘Dream Temperature' features wind syntheizer and digital soprano sax played like an actual soprano sax over layered synth textures and deep bass.  Compact and deep it serves as a mission statement for the rest of the record. As Simon explains,  “In a sense, this album derives essence from the distortions of both personal memories and collective realities. I wanted to make music that triggers the listener to forget that they’re even listening to it, but rather dreaming through it. Music that you actually get lost in, forgetting when it started and when it ends. I want the listener to feel their own essence after listening to it.”


Brian was taken by a quote of the late artist Etel Adnan that said “When you dream, you rarely know it. But when you wake, you carry within yourself almost the temperature of the dream.”


He continues: “I wanted to make music that triggers the listener to forget that they’re even listening to it, but rather dreaming through it. Music that you actually get lost in, forgetting when it started and when it ends. I want the listener to feel their own essences after listening to it.”


ルーツ・ミュージックを基盤とする米国のハートランドバンド、マット・ジョーンズ・アンド・ザ・ボブス(Matt Jones And The Bobs)が新曲「Wicked Ways」をミュージックビデオと合わせて公開しました。マット・ジョーンズ・バンドのサウンドはクラシックなロックのカッコ良さを伝えようとしている。70年代のUSロックを知らない人にもおススメしたいグループだ。


素朴なギター・リフ、親密なボーカル、そして開放感あふれるドラムを土台に据えたこの魅力的なアメリカーナ・シングルは、温かくアナログな輝きを放っています。「これは、家族、許し、より良い人間になるために必要な強さへのオマージュです。 恥じることなく過去を振り返り、自分たちのルーツを受け入れつつ、同時に今の自分たちも肯定すること。過去を忘れずに乗り越えていく過程で、兄弟愛と寛容さを讃える曲です」とマット・ジョーンズは語っています。


バージニア州南西部の中心地を拠点とするマット・ジョーンズ・アンド・ザ・ボブスは、故郷の物語が持つ時代を超えた温かさと、日常の美しい本質を捉えている。 

 

アヴェット・ブラザーズやオールド・クロウ・メディシン・ショーといったアメリカーナのストーリーテラー、ジョン・プラインやジャクソン・ブラウンの深い作詞作曲、そしてザ・バンドやトム・ペティといったクラシックなフォークロックのアイコンたちから影響を受け、バンドは心、気骨、そしてメロディーを融合させ、彼らが育った90年代のオルタナティブロックやポップへのオマージュも込めている。 バンドの最新シングル「You Stood Still」は、リリースから1ヶ月で10万回以上の再生回数を記録した。 


バージニア州南西部の中心地から登場したマット・ジョーンズ&ザ・ボブスは、2011年の結成以来、生々しい感情と時代を超えた物語を織りなしてきた。 バンドはラドフォード大学在学中に結成された。マット・ジョーンズ(ボーカル、ギター)と、親しみを込めて「ザ・ボブス」と呼ばれるバンドメンバーたちは、アメリカーナ、ルーツ・ミュージック、そしてクラシック・ロックへの共通の情熱を、リスナーの心の奥底に響くサウンドへと昇華させた。 


彼らがまだ大学生だった2014年にリリースされたデビューアルバム『Brother's Hymn』は、音楽の世界への旅の始まりを告げるものでした。小さな町の生活、愛、喪失、そして成長に伴う日々の葛藤の本質を捉えた楽曲群により、このアルバムは、その誠実な作詞作曲と力強いパフォーマンスで、瞬く間に熱心なファン層を獲得しました。 


しかし、若き日に活動を始めた多くのバンドと同様、彼らの前途には紆余曲折が待ち受けていた。長年にわたり音楽に没頭してきた後、2015年、マット・ジョーンズ・アンド・ザ・ボブスのメンバーは一歩引いて、それぞれが個人のキャリアやビジネス、起業活動に専念することとなった。 


バンドは活動休止期間に入ったが、長年にわたり共に音楽を作り上げてきた中で築かれた絆は、決して断ち切れるものではなかった。10年間、メンバーはそれぞれの世界で活躍したが、音楽への想いやルーツとのつながり、物語を紡ぐこと、そして共有した経験といったものは、常に心の奥底でくすぶり続けていた。

  

時は2024年。マット・ジョーンズ&ザ・ボブスは再結成を果たし、新たなエネルギーと目的意識を持って、彼らの代名詞とも言えるサウンドを蘇らせた。

 

10年ぶりに音楽の世界に戻ってきたとはいえ、アメリカーナ、フォーク、サザン・ロックに根ざした彼らのルーツは、かつてと変わらず強固なままだ。 しかし、この新たな章には新鮮な変化がもたらされている。90年代の影響がさりげなく取り入れられ、グランジ特有の荒々しさが加わり、確立されたサウンドを補完するより豊かな楽器編成が特徴だ。それでも、彼らの音楽の核心は揺るぎない。それは、人生、愛、失恋、そして私たちを人間たらしめる勝利や試練の、感情的な本質を捉えようとする姿勢である。

  

バンドの楽曲制作はまさに象徴的であり、物語性と深い脆弱性が融合している。どの曲も一つの物語であり、マット・ジョーンズの極めて個人的な歌詞というレンズを通して、人間の経験の一端を垣間見せてくれる。愛や失恋の物語から、死や苦闘、そして前へ進むために必要な忍耐力への考察に至るまで、その音楽は聴く者の心に響き続けている。 そのサウンドは、どこか親しみやすくも新鮮な響きを帯びており、人生の浮き沈みを巡るノスタルジックな旅路は、まるで古くからの友人が耳元で囁いてくれているかのような感覚を覚える。

  

マット・ジョーンズ&ザ・ボブスの音楽は、単なる曲の集まりではありません。それは、人生の浮き沈みを再び体験するよう誘う招待状なのです。 このサウンドは、あなたを個人的な意味を持つ瞬間へと連れ戻し、人生の苦難や喜びが共感できるだけでなく、成長に欠かせないものであると感じさせてくれます。一音一音、彼らは聴衆に自分の物語を受け入れるよう誘い、その旅路で自分だけが孤独ではないという事実から安らぎを見出させるのです。

  

キャリアのこのエキサイティングな新段階へと踏み出すにあたり、マット・ジョーンズ&ザ・ボブスは自らのルーツを尊重しつつ、新たな音楽の領域を探求し続けています。彼らは成長し、進化を遂げましたが、バンドの核心――そもそも彼らをこれほどまでに愛される存在にしたその魂――は、かつてないほど力強いままです。 マット・ジョーンズ&ザ・ボブスは単に「復帰」しただけではない。彼らは今、かつてないほど力強く、決意を固め、世界へと自らの物語を届けるべく前進している。時代を超越しつつも新鮮な音楽を携え、彼らは2枚目のフルアルバム『Matt Jones and the Bobs』を皮切りに、リスナーの心に消えることのない足跡を残し続ける準備ができている。


最新シングル「Wicked Ways」は、心温まるアメリカーナ・ソングだ。マット・ジョーンズはこう語る。「この曲は、家族、許し、そしてより良い男になるために必要な強さへのオマージュです。恥じることなく過去を振り返り、自分たちのルーツを受け入れつつ、同時に今の自分たちも肯定することについて歌っています。過去を忘れずに乗り越えていく過程における、兄弟愛と寛容さを称える曲です」

 

「Wicked Ways」 

 

 

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Matt Jones and the Bobs, a heartland band rooted in roots music, have released their new song “Wicked Ways” along with a music video. The Matt Jones Band’s sound aims to capture the coolness of classic rock. This is a group I’d recommend even to those unfamiliar with 1970s American rock.


Emerging from the heart of Southwest Virginia, Matt Jones and The Bobs have woven a tapestry of raw emotion and  timeless storytelling since their formation in 2011. The band first came together during their time at Radford University,  where Matt Jones (vocals, guitar) and his bandmates—affectionately known as “the Bobs” —took their shared passion  for Americana, roots, and classic rock, and transformed it into a sound that resonated with listeners on a deeply  personal level. 

 

Their debut album, “Brother's Hymn”, released in 2014 while they were still in college, marked the  beginning of their journey into the world of music. With tracks that captured the essence of small-town life, love, loss,  and the everyday struggles that come with growing up, the album quickly gained a loyal following for its honest  songwriting and gritty performances. 



But like many bands that start in their youth, the road ahead was not without its twists and turns. After years of intense  dedication to their music, the members of Matt Jones and The Bobs took a step back in 2015, each pursuing individual  careers, business ventures, and entrepreneurial pursuits. 

 

The band entered a hiatus, but the bonds forged through  years of creating music together remained unbreakable. For ten years, the members thrived in their own respective  worlds, but the pull of music—the connection to their roots, their storytelling, and their shared experiences—was  always there, simmering under the surface.
  
Fast forward to 2024, and Matt Jones and The Bobs have reunited, bringing their signature sound back to life with  renewed energy and purpose. Though they’ve stepped back into the world of music after a decade, their roots in  Americana, folk, and southern rock remain as strong as ever. 

 

However, this new chapter carries fresh twists—a subtle  infusion of 90s influences, a bit of grunge grit, and more expansive instrumentation that complements their established  sound. The heart of their music remains, however, unwavering: a commitment to capturing the emotional essence of  life, love, heartbreak, and the triumphs and trials that make us human.


  
The band’s songwriting is nothing short of iconic, blending storytelling with profound vulnerability. Each song is a  narrative—a glimpse into the human experience through the lens of Matt Jones' deeply personal lyrics. From tales of  love and heartbreak to reflections on death, struggle, and the perseverance needed to keep going, the music  continues to strike a chord with listeners. It’s a sound that feels both familiar and fresh, a nostalgic journey through the  ups and downs of life that feels like an old friend whispering in your ear.


  
The music of Matt Jones and The Bobs isn't just a collection of songs; it’s an invitation to relive the highs and lows of  existence. It’s a sound that will transport you back to moments of personal significance, where the struggles and joys  of life feel not only relatable, but necessary for growth. With each note, they invite their audience to embrace their own  stories, finding solace in the knowledge that they are not alone in the journey.


  
As they step into this exciting new phase of their career, Matt Jones and The Bobs continue to honor their roots while  exploring new sonic territory. They’ve grown, they’ve evolved, but the heart of the band—the soul of what made them  so beloved in the first place—is as powerful as ever.

 

Matt Jones and The Bobs aren’t just back—they’re  stepping forward, louder, stronger, and more determined than ever to share their stories with the world. And with  music that is as timeless as it is fresh, they are ready to continue leaving an indelible mark on the hearts of their listeners beginning with their second full studio self titled album "Matt Jones and the Bobs".



Their latest release "Wicked Ways" is a heartfelt Americana single. Matt Jones shares, "The song is our nod to family, forgiveness, and the strength it takes to become better men. It’s about looking back without shame and owning where we came from, but also who we’ve grown into. It celebrates brotherhood and grace during a period of outgrowing our past without forgetting it.”