Francis of Delirium 『Run, Run Pure Beauty』 


Label:  Delliance

Release: 2026年5月29日

 

 

Review

 

ベルギー/ルクセンブルグで活動を行うFrancis of Deliriumは注目すべきバンドです。 フランシス・オブ・デリリウムは、ジャナ(ギター&ボーカル)、ジェフ・ヘニコ(ベース)、デニス・シューマッハー(ドラム)で構成されている。過去5年間、彼らはヨーロッパと北米をツアーし、ヘッドライン公演やフェスティバルに出演し、Blondshell、Briston Maroney、The Districts、Horsegirl、Soccer Mommyといったアーティストとのツアーもこなしてきた。また、The 1975、アラニス・モリセット、DIIV、Wolf Aliceのサポートアクトも務めている。

 

昨年の夏は、TikTokで楽曲『Duvet』が大ヒットし再注目された90年代のバンド、Bóaとの記憶に残るUKツアーが行われた。各会場の開場数時間前から若者の列が会場の外に蛇行するほど、これらの公演には真の興奮が漂っており、ジャナが活力を得るようなエネルギーが溢れていた。

 

最新アルバム『Run, Run Pure Beauty』は彼らのそういった前評判に負けないようなロックソング集である。完成させる原動力となったリスナーとより深いレベルでつながろうとするアーティストである彼女にとって、新作アルバム『Run, Run Pure Beauty』の中心テーマに「希望」と「内なる強さ」を据えたことは、当然といえるかもしれない。ジャナは、タイトル曲について、「人間とテクノロジーによって破壊された後の世界を想像した曲だ。人間が残したものと激しく対峙する中で、最終的には自然の純粋な美しさが勝利を収める」と語っています。自身の旅路と、私たちが直面している激動の時代からインスピレーションを得て、このアルバムでは異なる視点を楽曲制作に取り入れたいと考えた彼女は、サウンド面でも進化を遂げている。

 

アルバムのオープニングを飾る「Aliens」はクラシック風のファンファーレで始まり、その後、 甘酸っぱい雰囲気のあるインディーロックソングが続いている。しかし、従来のインディーロックソングとしては、誇張抜きにスケールの大きな内容となっている。いや、ドラマチックとも言えるでしょう。ストリングスなどをアレンジメントに施したオルタナティヴロック、ジャナのほろ苦い感じに満ちたボーカルなど、このジャンルのファンにはうってつけの内容といえるかもしれない。さらにボーカルには、オペラのような歌唱の影響が感じられ、これらがバッキングギターやそれとは対象的なシューゲイズ的な轟音性を持つディストーションギターと融合する。「Out Tonight」は現今流行りのタイプのインディーロックソングで、Soccer Mommy、Momma周辺の甘酸っぱい感じの一曲である。しかし、一貫してジャナのボーカルは、ロックシンガーっぽくなく、どちらかといえば、賛美歌のようなさらりとした印象に満ちている。全体的には、音楽全体がさっぱりとしたクリアなイメージに満たされるというわけです。

 

80年代風のロックやヘヴィーメタルからの影響もありそう。「Higher」はどちらかと言えばギターヒーローからの影響を感じさせる。この曲に満ちるEUROPEのようなバンドの情熱的なボーカルは、今や女性ボーカルのイメージで縁取られることになった。 また、この年代のシンセ・ポップやエレクトロ・ポップ、ニューロマンティックのようなバンドからの音楽的な影響が受け継がれている。そういったメロディアスなロックソングがFrancis of Deliriumの魅力であり、ヨーロッパのロックバンドらしさでもある。「Damned」は助走を付けながらジャンプアップするような軽快な印象に満ちたロックソングである。曲の終盤では、不思議な高揚感がある。

 

インディーロックバンドとしての矜持が現れた「Little Black Dress」は、アルバムの注目曲の1つ。サビでは爽快感があり、カタルシスもあり、ライブなどでは映えそうなナンバーとなっている。この曲では「希望」と「内なる強さ」というテーマが明瞭な形であらわれているのではないかと思う。「Sucker Punch」でも清涼感に満ちたサウンドが、少しセンチメンタルな感覚のあるボーカルと組み合わされている。一方で、USオルタナティヴロックからの影響も感じさせる。「Open Up To Your Mouth To Love」はフォークやアメリカーナとロックソングの融合という流行りのスタイルを継承している。楽曲としては終盤に驚くべき曲調の変化がある。このバンドあるいはソングライターの感覚的な流れを音楽として見事な形で縁取っている。

 

アルバムの終盤では、センチメンタルで湿っぽい曲が多くなってくる。「Requiem For A Dying Day」では、80年代のポップやフォーク・ソングからの影響をにじませ、オペラティックな音楽とロックを融合させている。これはEURO圏から登場した新しいロック・オペラである。

 

一方、ほっとさせるようなカントリーとロックの融合を示した「Modern Madonna」も良曲であり、聞き逃すことができない。この曲では、数々の名バンドやアーティストとの共演を重ねてきたバンドとしての地力が現れた形となった。しかし、本作の究極のハイライトは間違いなく最終曲「It's A Beatutiful Life」となる。ミュージックビデオは、少しシュールで、このバンドやジャナの美学のようなものが表れ出ている。負け続けるバスケ選手。しかし、最後は見事シュートを決めるという、トホホな内容である。(ゲームに勝っていない)笑ってよいのか、それとも........。いずれにせよ、このロックソングは、基本的に聞き逃すことができないでしょう。

 

 

80/100 

 

 

 「It's A Beatutiful Life」- Best Track

 

 

▪Listen to 『It's a Beautiful Life』:【https://found.ee/6cAYfn


 

アメリカのミュージシャン、Mykki Blanco(ミッキー・ブランコ)がニューアルバム『CAFE PARADISO』を発表した。ブランコは2010年代後半ごろに、トランスジェンダーのラッパーとして紹介され、カニエ・ウェストの2018年のアルバム『K.T.S.E』に参加している。


最新作において、ブランコは完全に生まれ変わった姿を見せている。これまでの作品に見られたキャラクター重視の演劇的な演出を捨て、より内面的で官能的、そして緻密な表現へと転換している。

 

本作は、ニューヨークのランチカウンターやイースト・ヴィレッジのダイブバーから、パリのカフェやタンジールのカフェに至るまで、移り住む生活からインスピレーションを得た。ブランコが「芸術志向の若者たちのためのレコード」と呼ぶ作品であり、「都会的な美意識を持つ人々がカフェで一人きりになり、夢の人生を紡ぐために、あるいは単にその意味を見出すために」聴くサウンドトラックとなっている。


 『CAFE PARDISO』はニューヨークでレコーディングされ、長年のクリエイティブ・パートナー、プロデューサーのDrew “FaltyDL” Lustmanとのコラボによって形作られた。本作は、Ian Isiah(イアン・イザイア)、Breakawayをフィーチャーしたリードシングル「Little Feet」と共に発表された。「Little Feet」は、このアルバムが「気まぐれな都会人」のためのサウンドトラックであることを示す基調を打ち出している。

 

官能的でノスタルジックなグルーヴに乗せて、Mykki Blanco、Isiah、Breakawayの三者は、深夜の彷徨、儚い出会い、街灯の下でのダンスといった情景を漂いながら、親密で映画的、そして、少しだけ非現実的なナイトライフの世界を紡ぎ出す。アルヴァロ・クレイデンが監督を務めたミュージックビデオは、この楽曲が持つ夜の世界の魅力をさらに退廃的なものへと昇華させ、『CAFE PARADISO』の核心にある落ち着きのないロマンスと儚い繋がりを捉えている。


このビデオは広大なヨーロッパ風の大邸宅を舞台にし、ブランコの描く都会のボン・ヴィヴァン像を鮮明に浮き彫りにする。快楽主義、実験精神、芸術的表現に等しく惹かれる人物像であり、そこでは「スピン・ザ・ボトム」というゲームが、オイルを塗ったような官能的な即興の振り付けへと溶け込んでいく。


「僕に一つだけできることがあるとすれば、それは人生を最大限に楽しむ方法を知っているということだ」とブランコは語る。

 

「失敗もするし、間違いも犯す。でも、うまくいけば、失敗する以上に多くのことを成し遂げているはずだ。全体として言えば、人生を最大限に搾り取るという点では、自分はうまくやっていると思う」


ブランコの作品群は長らく絶え間ない変革によって特徴づけられてきたが、『CAFE PARADISO』は新たな明快さを体現している。

 

2022年の『Stay Close to Music』、2023年のEP『Postcards from Italia』を経て、ブランコはレコーディングから距離を置き、スイスで美術学修士号の取得に専念。多分野にわたるビジュアルアートの実践を深めた後、新たな集中力を携えてソングライティングへと戻ってきた。


「音楽を作ることは大好きなんだけど、一芸しかできない人間になるのはずっと嫌だったな」とブランコは説明する。「『人生でやりたいことリスト』からいくつか項目を消していきたいと思っている」


『CAFE PARADISO』は、スタイルやシーンの間を流動的に行き来し、ダンスミュージック、アート・ポップ、アンダーグラウンドなクラブ・カルチャー、そしてジャンルを融合させた実験的な要素の断片を、ミッキー・ブランコが「三幕構成の演劇」あるいは「フェスティバル・アルバム」と表現する作品へとまとめ上げている。その参照元として、サン・エティエンヌ、ザ・シルバー・アップルズ、トーワ・テイといった多岐にわたるアーティストが挙げられている。


しかしながら、その核心において、『CAFE PARADISO』は静寂、観察、そして公の場で一人きりであることの静かな強烈さについてのアルバムだ。「これはA地点からB地点へと進むようなレコードでも、何かを始めるための準備のようなレコードでもない」とブランコは言う。「これは、自分自身と過ごす時間を楽しむためのアルバムなんだ」

 

シングル「Little Feet」は、ブランコのラップというこれまでのイメージを完全に払拭し、意外な音楽性ーー新感覚のR&Bーーを引き出すことに成功した。この曲は、クインシー・ジョーンズのように、1つのジャンルや枠組みにとらわれない、新進的な気風を思わせる音楽である。暗示的な映像は奇妙なナイトライフのワンシーンを生々しく描き、きわどいシーンも出てくる。

 

 

 「Little Feet」

 


 

Mykki Blanco 『CAFE PARADISO』



Label: Transgressive

Release: 2026年9月4日 

 

Tracklisting:

1. Little Feet

2. NYC Dogs

3. Butt Sex

4. Easy Does It

5. Wasted in Soho

6. FOXES

7. F**k as Friends

8. Hey Dopeman

9. Tough Guy

10. Cut Me Open

11. Spread For Me

12. God Is Alive

 

▪Pre-order: https://transgressive.lnk.to/cafeparadiso 

 

Chali xcxの7枚目のアルバム『Music, Fashion, Film』が2026年7月24日にリリースされることが発表された。英国人アーティストは、アルバムカバーアートも公開しており、そこには何の変哲もないキッチンで3人の業界の巨頭が写ったモノクロのスチール写真が収められている。

 

ジョン・ケイル(音楽)、マーク・ジェイコブス(ファッション)、マーティン・スコセッシ(映画)――エンターテインメント界の重鎮たちを起用したこの大胆なアートワークに驚かされる。まさに「マウント・ラシュモア」級の豪華な顔ぶれが、エイダン・ザミリが撮影したこのカバーアートに登場している。

 

エイダン・ザミリは、今年初めにサンダンス映画祭で初公開されたxcxのモキュメンタリー映画『The Moment』の監督も務めた。本作には、既にリリースされている「SS26」や、会場を沸かせた「Rock Music」が収録される予定。おそらく、未発表の3枚目のシングルが、タイトルが示すパターンに則り、映画をテーマにした楽曲としてアルバムを締めくくることになるだろう。


このシンガー兼プロデューサーは、ブリット・アワードやグラミー賞を複数回受賞しており、近年は映画界への進出を加速させている。三池崇史、グレッグ・アラキ、キャシー・ヤンといった監督たちとのプロジェクトで、演技、脚本、プロデュース、音楽制作を手掛けている。『Music, Fashion, Film』は、音楽業界から絶賛を受けた2024年の『Brat』以来となる彼女の初のフルアルバムとなる。現時点では、トラックリストや詳細な情報は明らかにされていない。

 

最新の新曲「SS26」は、チャーリーの楽曲としてはかなり意外性を感じさせる。完全なダンス・ミュージックからは距離を置き、インディーポップやアルトポップの路線に突き進んでいる。

 

「SS26」


 

 

Billboard(Canada)によると、チャーリーはInstagramでこのニュースを認め、アルバムには「11曲」が収録され、再生時間は「30分5秒」になると記した。アルバムのタイトルは「SS26」に由来し、曲の中で英国人アーティストは「私たちは地獄へとまっすぐ続くランウェイを歩いている/音楽も、ファッションも、映画も、何も私たちを救ってはくれない」と歌っている。


『Music, Fashion, Film』は、チャーリーをメインストリームのアイコンへと押し上げた2024年の『brat』以来となる初のソロ・スタジオ・アルバムとなる。同アルバムは、英国のオフィシャル・アルバム・チャートで1位、ビルボード200で3位を記録した。


英『Vogue』のインタビューで、チャーリーは「Rock Music」に表れているようなアルバムの新たな方向性が、リスナーの賛否を分ける可能性があると語った。「私にとっては、形式を覆すのが楽しいの」と彼女は語った。「それを気に病む人もいるだろうけど、それでいいのよ」


今作のリリース後、チャーリーはシカゴのロラパルーザ・フェスティバル(7月31日)およびイギリスのレディング&リーズ・フェスティバル(8月28日~29日)のヘッドライナーを務める予定だ。



Chali xcx 『Music, Fashion, Film』



Julia Jacklin(ジュリア・ジャクリン)が、4ADとの初のグローバル・レコード契約を結んだことを発表した。これを記念し、2026年秋に北米ツアーを皮切りに、翌年には英国およびヨーロッパを巡る大規模なツアーを行うことを明らかにした。


全23公演にわたる北米ツアーは、10月20日にカリフォルニア州サンディエゴの「オブザーバトリー・ノース・パーク」で幕を開ける。ロサンゼルス、シカゴ、ミネアポリス、ボストン、ニューヨークのブルックリンなど、各都市を巡る予定だ。ツアーは11月21日、ペンシルベニア州フィラデルフィアの「ユニオン・トランスファー」で幕を閉じる。


北米ツアーの発表に合わせ、ジャクリンは2027年2月13日にイングランド・バーミンガムのタウン・ホールで開幕する英国/欧州ツアーも明らかにした。ツアーの公演地にはロンドン、ブリュッセル、ベルリン、パリ、マドリードなどが含まれる。


このオーストラリア出身のインディー・シンガーソングライターは、2024年にフェイ・ウェストとのコラボレーション曲「Good Guy」をリリースしたばかりだ。彼女の最新アルバムは2022年の『Pre Pleasures』で、これは彼女のキャリアの中で最高のチャート順位を記録し、批評家からも絶賛を受けた。ジュリア・ジャックリンは、2022年以来公式のアルバムを発表していない。


ヘラド・ネグロ(Herado Negro)とレイナ・トロピカル(Reyna Tropical)は、初のコラボレーションアルバム『Helado Tropical』を発表した。両者は、ラテンのルーツを持ち、その共通項を活かして個性的な音楽を制作した。それはリードシングル「Tocando」にあらわれている。この二人がラテン音楽を奏でると、それは異国情緒あふれるものではなく、より身近な内容に感じられる。


リードシングル「Tocando」では、ヘラド・ネグロが監督し、ジョシュ・フィンクが編集を手掛けた公式ミュージックビデオが制作。「Tocando」は、本作の中で最も本能的な楽曲だ。セッション中にヘラド・ネグロが持ち込んだ既存のビートを基に、レイナ・トロピカルがギターを重ねていく中で発展、一晩以上眠らずに制作された。レイナは、歌詞が浮かぶのを待ちながら部屋を歩き回り、最終的にエッセイのような奔流のように歌詞を綴ったと振り返っている。最終的に生み出されたのは、緊張感と優しさを同時に内包する楽曲。それは、脆くも緊張感に満ち、親密でありながら警告の刃を帯びた、人間関係についての瞑想のような一曲である。


ロベルト・カルロス・ランゲ(別名:ヘラド・ネグロ)とファビ・レイナ(別名:レイナ・トロピカル)は、マイアミを拠点に音楽活動を行っている。2024年6月にノースカロライナ州で初めて出会った。共通の友人と、スタジオで時間を過ごそうという気軽な誘いがきっかけだった。

 

本来なら短時間のセッションに過ぎなかったかもしれないものが、会話と好奇心、そして創造的な冒険が等分に混ざり合った、3日間にわたる「お泊まり会」のようなものへと変化した。親密で長年のコラボレーションを主とするレイナ・トロピカルは、新たな人物に制作プロセスを開放することが何を意味するのか、不安を抱えて参加した。

 

ラテン音楽の音響的・感情的な表現の幅を広げてきたことで知られるヘラド・ネグロも、同様のオープンな姿勢で臨んだ。期待は持たず、ただ何が生まれるかを見届けるという意欲だけを抱いて。


そこから生まれたものは即座に形になった。徐々にコラボレーションに馴染んでいくのではなく、二人はその流れに突き動かされるように進んだ――リアルタイムで曲を構築し、互いの直感に過剰な説明を挟むことなく反応し合った。

 

役割の厳格な分担などなかった。一方がアイデアを投げかけ、もう一方がそれに応える。メロディーがリズムを暗示し、リズムが歌詞を再構築した。「行き詰まったと感じる瞬間は一度もなかった」とロベルトは振り返る。「『よし、次は?』という感じだった。曲の中ですら、小さな世界を創り出そうとしていて――その一瞬一瞬にワクワクしていたんだ」


その勢いは、『Helado Tropical』の基盤となった。この9曲からなる作品は、軽やかでありながら深く根ざした感覚を併せ持つ。ギター、ドラムマシン、シンセサイザーを基調としたこのアルバムは、明確なジャンル分類を拒む。アンビエントとリズム、親密さと広がりの間を漂うこの作品は、本質的に独自の音響言語であり、形式と同様に感情によっても形作られている。


もし共通の糸があるとすれば、それは「動き」だ。このアルバムはノースカロライナ、ポートランド、中西部といった複数の場所で制作され、両アーティストはセッションの合間にも曲を作り続け、遠距離の対話のようにアイデアをやり取りした。

 

そのプロセスは時に「郵便サービス」のようなやり取りを彷彿とさせ、各アーティストが孤独の中で層を重ねてから、再び集まって共に構築していくというものでした。その結果生まれた音楽には、単なる物理的な移動だけでなく、感情的、そして精神的な旅の感覚が宿っています。


レイナ・トロピカルにとって、その「動き」こそがプロジェクトの意義の核心となった。「自分がいる場所に没頭しすぎて、多くのことを処理し損ねてしまうことがある」とファビは言います。「でも、このアルバムは、私にとって『移動』が何を意味するのか、そして移動や旅、環境――太陽、風、水――が引き出す可能性を秘めた様々な側面を、しっかりと自覚させてくれたと思います」。楽曲はその二面性を反映している。漂い、膨らみ、変化しながらも、水面下にある確かな何かにしっかりとつながっているのだ。


Psychic Hotlineよりリリースされる『Helado Tropical』全体を通して、制約の欠如が顕著だ。それは音楽的な面だけでなく、コンセプトの面でも同様である。二人のアーティストは、ラテン音楽にしばしば課される期待――その音はどうあるべきか、どう感じられるべきか、どんな物語を語るべきか――に対して、長年にわたり抵抗してきた。個々の活動と同様に、このプロジェクトにおいても、二人はより流動的で個人的な何かのための空間を創り出している。下記よりリードシングルをチェックしてみよう。



「Tocando」

 

 

 

 Herado Tropical 『Helado Tropical』 

Label:Psychic Hotline

Release: 2026年7月17日

 

Tracklist:

1. Sensación
2. Tocando 
3. El Tiempo 
4. Soledad 
5. Luna 
6. Fluye 
7. Sol 
8. Déjate Caer 
9. Un Calor 


この度、NEWでは画家、水津 達大の個展「Khora」を、2026年6月5日(金)から6月16日(火)まで開催いたします。水津 達大は、風景を描くことをはじまりに、往古来今の芸術や文化、思想に触れながら「場」の探求を続けています。無数の線を引き重ねることであらわれた画面からは、筆法そのものにも深く向き合った痕跡が確かめられます。

 

今回は、水津が近年意欲的に取り組んでいる、墨とアルミニウムで描いた連作《Khora》より、150号の新作を中心にご覧いただきます。タイトルである《Khora(コーラ)》は、プラトンが宇宙開闢論『ティマイオス』で使用した言葉ですべての誕生のような場のことであり、主客未分の状態を示しています。わたしとわたし以外のあいだに分断がなく、主客が融け合った状態——水津は《Khora》を通して、全ての存在が風景に溶融し合う世界の描写へのアプローチを試みています。

 

ついにこの場所が開かれたか、と呟きたくなる始原性とともに、その絵画はあらわれている。

― 平出 隆(詩人・多摩美術大学名誉教授)


ぜひ会場にて、水津 達大の描き出す「場」、〈Khora〉のひらく空間をご体感ください。



ARTIST PROFILE

水津 達大|Tatsuhiro Suizu

1987年生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科絵画専攻を修了後、日本に滞在。

「Void」を作品テーマとし、アルミニウムによる抽象画「Khora」、墨の作による大地のような世界観を持つ「余白の風景」などを発表するとともに80点の《Khora》を収めた大沢の作品集『VARIATION』刊行。

https://suizutatsuhiro.com

開催情報

Tatsuhiro Suizu Exhibition《Khora》

会期:2026年6月5日(金)- 6月16日(火)

時間:11:00–19:00 / 会期中無休

会場:NEW

〒150-0001 東京都渋谷区神宮前5-9-15 B1F


オープニングレセプション

日時:2026年6月5日(金) / 18:00–20:00

会場:NEW


作品集

本展にあわせて、水津達大の2025年7月に刊行された初の作品集VARIATIONも販売します。

墨とアルミニウムのみで描かれた連作絵画《Khora》より、80点の作品を原寸大で収録。

序文を平出隆、装丁を山口信博が手がけています。

会場では、通常版と造本家の都筑晶絵が仕立てる特装版付きのスペシャルエディションの2種類をご覧いただけます。





実験的な芸術を通じた「交換・交流」のためのアートプラットフォーム「MODE」は、2026年第一弾プログラムを今週末6月6日(土)、東京・恵比寿に位置するライブハウスLIQUIDROOMにて開催します。

 

本プログラムでは、Holy Tongue、Tomaga、Vanishing Twinなどの様々なプロジェクトで知られるロンドンを拠点に活動するドラマー/作曲家/マルチ奏者 Valentina Magaletti(ヴァレンティーナ・マガレッティ)と、エレクトロニック・デュオ Raime(ライム)で知られる Tom Halstead(トム・ハルステッド)、Joe Andrews(ジョー・アンドリュース)によるポストパンク/ポストハードコア・プロジェクト「Moin(モイン)」の日本初公演が実現します。


加えて、大阪拠点の音楽家・YPYこと日野浩志郎を中心に結成されたリズム・アンサンブル「goat」を迎え、ダブルビル公演として開催されます。

Moin(モイン)



*Photography by Amy Gwatkin

Moinは、Joe Andrews、Tom Halstead、Valentina Magalettiのロンドンを拠点とするトリオからなるプロジェクトです。グランジ、シューゲイズ、ポストロックといったギター音楽の系譜を再解釈しながら、これまでに3枚のアルバムを発表し、国際的な音楽フェスティバルやアートスペースなど、様々なベニューでライブ活動を展開しています。


AndrewsとHalsteadは、エレクトロニック・デュオRaimeとしても活動し、インダストリアル、ゴス、ダブの要素を取り込んだ重層的なエレクトロニクスによって、UKアンダーグラウンドの重要な位置を占めてきました。2016年以降はポストパンク、ミニマルな方向へと展開し、その延長としてMoinを始動。そこにMagalettiが加わることで、より身体性を伴ったバンド・フォーマットへと展開しています。


Magalettiは、MODE 2024での日本初ソロ公演も記憶に新しいアーティストです。Holy Tongue(ホーリー・トーン)、

Tomaga(トマガ)、Vanishing Twin(ヴァニッシング・ツイン)、V/Z(ヴィー/ズィー)などのプロジェクトで知られ、多様なアーティストとの協働を重ねてきました。昨年には、YPY(ワイピーワイ)こと、goatを率いる日野浩志郎との共作『Kansai Bruises』も発表しています。


Moinを構成する3名のアーティストによる横断的な実践、様々なアーティストとのコラボレーションは、同バンドの最新作『You Never End』にも強く反映されています。同作では、Olan Monk(オーラン・モンク)、James K(ジェームス・ケー)、Coby Sey(コビー・セイ)、Sophia Al-Maria(ソフィア・アル・マリア)といったアーティストを迎え、コラボレーションを通じてサウンドの拡張が試みられています。


※Holy Tongueのメンバーであり、個人名義でも注目を集めるAl Wootton(アル・ウートン)がライブメンバーとして参加しています。

 

Instagram / Bandcamp

goat(ゴート)



*Photography by Yoshikazu Inoue

goatは、作曲家・音楽家の日野浩志郎(Koshiro Hino)を中心とする大阪拠点の5人編成のリズムアンサンブルです。

ギター、サックス、ベースといった楽器を打楽器のように扱い、ノイズやミュート音を含む発音そのものを素材として、ミクロ単位の精度を持つポリリズムを構築します。各メンバーは人力のドラムマシンやシーケンサーのように機能し、執拗な反復から生まれるトランスと疲労、12音階を外したハーモニクス音が聴き手の肉体や精神に影響を与えます。


ヨーロッパ各地でも高い評価を受けるgoatは、オランダ・ハーグで開催されたRewire 2024や、フランス・ナントで開催されたFestival Variationsに出演し、SUNN O)))と共演。2025年には池田亮司(Ryoji Ikeda)の日本ツアー大阪公演にもゲスト出演し、国内外で高い評価を得ています。


2025年にリリースされた作品『Without References / Cindy Van Acker』は、スイスのダンサー/振付家であるCindy

Van Acker(シンディ・ヴァン・アッカー)からの委嘱により制作。Cindy Van Ackerの長年の協働者であった Mika Vainio(ミカ・ヴァイニオ)の死を契機に生まれた同振付家によるダンス作品に応答するかたちで構成されており、goatの演奏に備わる身体性を、さらに際立たせています。

 

Instagram / Bandcamp

【プログラム概要】

開催日時:2026年6月6日(土) OPEN 17:30 / START 18:30

会場:LIQUIDROOM(東京都渋谷区東3-16-6)

チケット料金 :スタンディング ¥8,000(税込・ドリンクチャージ別)[ZAIKOにて販売中]

出演者:Moin / goat

※公演の詳細は MODE公式Instagram をご確認ください。

 

チケット販売:https://mode.zaiko.io/e/6thjune-performance-moin-goat



またMODEは、6月29日(月)・30日(火)の二日間にわたり、東京・赤坂の草月ホールにて2つのパフォーマンスプログラムを開催します。

※キービジュアルに配置されるテキストはUK拠点の音楽ライターJennifer Lucy Allanによる公演ステートメント、

手書き文字はMODEの新アイデンティティを担当したアーティストSakura Kondoによるもの。

【6月29日開催のプログラムについて】

 

6月29日(月)に開催されるプログラムでは、日本を代表する前衛音楽家であり、2026年の「第70回ヴェネツィア国際現代音楽祭」にて生涯功労金獅子賞を受賞する灰野敬二(Keiji Haino)と、元YUCK(ヤック)のフロントマン、元Cajun Dance Party(ケイジャン・ダンス・パーティ)のリードボーカルであり、『The Brutalist』の劇伴でアカデミー賞を受賞したDaniel Blumberg(ダニエル・ブランバーグ)によるコラボレーション作品が世界初披露されます。


さらに、パイプオルガンやリードオルガンの持続音を用いたドローン作品で国際的に高く評価される作曲家Ellen Arkbro(エレン・アークブロ)が、リードオルガンと、雅楽において中心的な役割を担うダブルリード楽器である篳篥(ひちりき)のための最新作を世界初演として発表します。

Arkbroがリードオルガンを担当し、雅楽演奏グループ伶楽舎(Reigakusha Gagaku Ensemble)に所属する中村仁美(Hitomi Nakamura)、國本淑恵(Yoshie Kunimoto)、鈴木絵理(Rie Suzuki)、田渕勝彦(Katsuhiko Tabuchi)が篳篥を演奏します。

 

【6月30日開催のプログラムについて】

 

6月30日(火)に開催するプログラムでは、約14年ぶりの来日となるCharlemagne Palestine(シャルルマーニュ・パレスタイン)が出演します。Charlemagne Palestineは、反復、持続、倍音、空間の響きを用いた独自の実践を築いてきた音楽家であり、ニューヨーク・アンダーグラウンドを起点に半世紀以上にわたり活動を続けてきました。La Monte Young(ラ・モンテ・ヤング)、Terry Riley(テリー・ライリー)、Steve Reich(スティーブ・ライヒ)らと並び語られてきた巨匠の一人です。ぬいぐるみを用いたマルチメディア彫刻や空間作品を手がける現代美術作家としても活動し、ドクメンタ8への参加をはじめ、現在も世界各地の美術館やギャラリーで音響作品やインスタレーションを発表し続けています。


客演には、Jim O’Rourke(ジム・オルーク)と 石橋英子(Eiko Ishibashi)のデュオが出演します。Jim O’Rourkeは、シカゴの即興音楽シーンを支えてきた重要人物であり、実験音楽、映画音楽、プロデュースワークを横断しながら独自の活動を続けてきました。Gastr del Sol(ガスター・デル・ソル)での活動や、Sonic Youth(ソニック・ユース)の元メンバーとしても知られるほか、小杉武久(Takehisa Kosugi)とともにMerce Cunningham(マース・カニンガム)舞踏団の音楽を手がけ、Tony Conrad(トニー・コンラッド)、Arnold Dreyblatt(アーノルド・ドレイブラット)、Christian Wolff(クリスチャン・ウォルフ)らとなどの仕事を通じて、現代音楽とポストロックのあいだを横断してきた存在でもあります。石橋英子は、『ドライブ・マイ・カー』(2021年)や『悪は存在しない』(2023年)などの映画音楽も手がけ、2025年には最新アルバム『Antigone』を発表しています。両者はデュオとして、2025年に5作目となるアルバム『Pareidolia』をリリースしています。

 

【プログラム概要】

Performance - Keiji Haino & Daniel Blumberg / Ellen Arkbro & Reigakusha Gagaku Ensemble

開催日時:2026年6月29日(月)Doors 18:15 / Start 19:00

会場:草月ホール(東京都港区赤坂7-2-21 / MAP

チケット料金 :自由席 ¥8,000(税込)

プレイガイド:イープラスZAIKO

出演者:Keiji Haino & Daniel Blumberg / Ellen Arkbro & Reigakusha Gagaku Ensemble

協力:ゲーテ・インスティトゥート 東京


Performance - Charlemagne Palestine / Jim O’Rourke & Eiko Ishibashi

開催日時:2026年6月30日(火)Doors 18:15 / Start 19:00

会場:草月ホール(東京都港区赤坂7-2-21 / MAP

チケット料金 :自由席 ¥8,000(税込)

プレイガイド:イープラスZAIKO

出演者:Charlemagne Palestine / Jim O’Rourke & Eiko Ishibashi 

【About MODE】

MODEは、ロンドンと東京を拠点に、実験的な芸術を通じた「交換・交流」のためのアートプラットフォーム。坂本龍一がキュレーターを務めた2018年の初開催以降、「音」を軸とした国際的な文化交流の場として展開している。都市の余白や歴史的な音楽芸術ベニューを舞台に、空間の建築的特性や場所がもつストーリーに呼応する多様なプログラムを実施。アーティストとオーディエンスが音楽や芸術文化、その歴史的背景を分かち合い、インスピレーションを交わすことで、新たな体験や実験的表現が生まれる場を創出している。



地図製作者や米国の多国籍テクノロジー企業は、この広大で美しい青い惑星の大部分をすでに地図に描き終えたと思っているかもしれない。しかし、どこを見ればよいかを知っていれば、発見すべきものは常にまだ残されている。


フランス生まれでロンドンを拠点とする作曲家兼ミュージシャン、パスカル・ビドーは、この考えを新たなアルバムの核心的な前提として掲げ、かつてない場所にいるという感覚を楽しませてくれる大胆な音の探求を繰り広げている。『Terra Incognita』は、グローバル・ジャズやスピリチュアル・ジャズと生命を讃えるミニマリズムを融合させ、催眠的でポリリズムに満ちたオデッセイへと誘う、7つの遥か彼方の音の世界へと私たちを招き入れる。


今回のアルバムのサウンド・パレットは、より鮮やかで、土臭く、豊かであり、アフロビート、ハイライフ、エレクトロニック・アフロポップに聴かれる溢れるような楽観主義と高エネルギーな源泉からインスピレーションを得て、より緩やかで自由な響きを持ち、何よりも生の感覚に重点を置いている。これは、高い評価を得たデビュー作『Fleeting Future』(2022年)や『Lines』 (2023年)の精密なオスティナートやガムランのパターンとは対極をなしている。


『Terra Incognita』は、伝統音楽と現代のエレクトロニクスを融合させたハイブリッドな作品であり、未知の世界への旅路として、自由に歩き回り、反復を楽しみ、決して立ち止まることのない作品だ。ビドーは、この未踏の領域が、幻想の世界であると同時に、内なる自己へと誘う没入型の旅でもあると示唆している。


「それはおそらく、私が人生で最も愛している感覚だ」とパスカルは熱く語る。「それはあなたを驚嘆と無邪気さの状態へと押しやり、子供の頃に感じたあらゆる感覚へと連れ戻してくれる」


彼が語っているのは「デペイズマン(dépaysement)」というフランス語で、文字通り「非国化」と訳されるが、英語に相当する言葉はない。「それは、かつて訪れたことのない場所を訪れた時に感じる感覚だ。そこでは何も意味をなさないし、すべてを一から学ばなければならない。文化的参照点も、親しみも存在せず、ただ新しい色や匂い、社会的・道徳的規範が絶えず流れ込んでくるだけだ」


国民国家という概念や、それを守らなければならないという考えが政治的議論を支配するようになったこの時代に、『Terra Incognita』は国境なき冒険を受け入れ、タイトルが示す未踏の領域を探求し、息をのむような景色を眺め、無限のパノラマを捉えるためにくるりと回転する。


冒頭を飾る、きらめくような蛍光色の『A Waking Dream』は、スピリチュアル・ジャズの巨匠たち、特にアリス・コルトレーンとファラオ・サンダースへのオマージュだ。続く『Anima』ではテンポが上がり、長く重層的でトランスを誘うグルーヴへと移行する。音楽からは伝染するような高揚感が漂い、繰り返し登場するダンス可能なテーマが、サン・ラーを彷彿とさせる未来志向の精神と共に、アルバム全体に自由に浸透していく。


ビドーだけが『Terra Incognita』のミュージシャンではない。インド生まれのタブラの巨匠サラティ・コルワーが『Rain Dance』にドラムンベースを思わせる躍動感を加え、セネガルの名手ドゥドゥ・クアテは、多彩なパーカッション、ンゴニ、フルートを随所に散りばめ、さらに力強い多オクターブのボーカルで『Dawning Dusk』においてアルバムのクライマックスを飾る。


打楽器の響きが際立つ『Drongo’s Flute』は、ピグミー・フルートと鳥のさえずりから構築された、互いに絡み合う複雑なリズム・パターンを段階的に高めていき、やがて宇宙へと昇華していく。レヴィテーション・オーケストラのマリーシャ・オスとルイス・ドメネク・プラナがそれぞれハープとフルートを奏でる一方、長年のコラボレーターであるダニエル・ブラントが『Anima』で脈打つようなエレクトロニクスを提供している。

 



米/フィラデルフィアのシンガーソングライター、Greg Mendesz(グレッグ・メンデス)は、時々、主要産業の地域ではない場所から優れたソングライターが登場する事例に該当する。彼が奏でるのは、都会のフォークソングではなく、どことなく郊外の雰囲気に満ちた郷愁たっぷりの音楽である。メンデスは、正真正銘の叩き上げの音楽家で、苦労人の表情を持つ。彼がようやくその才能を発揮し始めたのは、実に主要な音楽制作を始めてから15年が経った時である。そういった日の当たらない日々、彼は肉体労働などに従事しつつ、音楽の才能を磨いた。

 

レーベルが紹介しているところでは、グレッグ・メンデスは、無駄のないソングライターであり、抑制と簡潔さを武器として使いこなし、その楽曲の核心をシンプルかつ鋭い真実へと研ぎ澄ましているという。昨年、彼は、デッド・オーシャンズと契約を交わし、大手メディアの注目を集めることになったが、おそらく見かけ倒れにはならない。レーベルのスカウトの慧眼が正しかったことが後に明らかとなるだろう。メンデスのソングライティングは、アレックス・チルトンやエリオット・スミスといったUSインディーフォークの直系に属し、また、その中核を担う。ビートルズからの影響もありそうだが、飽くまでインディーズの側面に軸足が置かれている。 

 

本日発売される通算二作目となる新作アルバム『Beauty Land』では、皮肉ながらも寛容な語り手――シニシズムと信仰のバランスを学んだ弱者――に導かれていく。これらの楽曲は、自己憐憫を排した謙虚さを持ち、ポップなメロディー、きらめきつつも切迫感あるギター、そして聖歌隊の少年のような無垢さを湛えた歌声を通じて、不完全さを丁寧に構築した祭壇となっている。


『Beauty Land』の大部分は、フィラデルフィアにあるメンデスの即席ホームスタジオ――自然光の差し込まない小さな部屋――で、ほぼ独りでテープに直接レコーディングされた。これは、2023年に突如としてブレイクしたセルフタイトルのデビュー作以来となる初のフルアルバムだ。


そのデビュー作は、フィラデルフィアとニューヨークを行き来しながら15年間にわたり、比較的無名のまま楽曲制作とレコーディングを続けてきた末に、徐々に火がついたような成功を収めた作品だった。『Beauty Land』は、3年前に私たちが置き去りにした場所――悲しみ、愛、そして依存症の深淵――から物語を再開する。しかし、その強烈で静謐な明快さは、メンデスのソングライティングが最高潮に達していることを示している。


『Beauty Land』の一部は、まるで明晰夢のようだ。傷ついたキャラクターたちが、漫画的で歪んだ世界を切り拓いていく――「I Wanna Feel Pretty」の壊れた時計のような行進、「Gentle Love」の鈴のような音色のおもちゃのピアノ。「Mary / Dreaming」は、指弾きのシンプルな哀歌として始まり、突然、気力を失ったような、ビーチ・ボーイズ風でありながらどこか歪んだ結末へと切り替わり、憂鬱と喜びの両方が共存している。すべてのことが同時に真実になり得るという感覚だ。収録された14曲はいずれも3分を超えないが、それらは一生に及ぶ物語を語っている。


『Beauty Land』は、時に、信じられないほど孤独に感じられる。だからこそ、そうではない瞬間が際立つのだ――例えば「So Mean」の終盤で、メンデスが妻でありバンドメイトのヴェロニカとハーモニーを奏でる場面。それはまるで、愛おしい再会であり、一瞬の救済であり、海が一時的に割れるような瞬間のように感じられる。



Greg Mendez 『Beauty Land』- Dead Oceans



グレッグ・メンデスの音楽には、文学的なテーマが感じられる。それは郊外の若者、あるいは壮年期以降の何に則して生きるのかという主題である。現代以降、何かを規範に生きるということはほとんど難しくなり、ゆえに、自らなにかを探し求めなくてはいけなくなった。自己は何に属するのか、属さないのか。これはミレニアム世代以降のアメリカのヒップホップソングにも通底するテーマでもある。つまり、吾は何のために生きていくのかというテーマなのである。

 

また、それはコミュニティ、宗教意識、他者との人間関係などに還元されることが多かったが、グレッグ・メンデスの音楽的な詩にもそれは共通していることではないかと思う。メンデスの音楽には、郊外の若者にありがちな孤立感、そして、旧来の宗教意識に対する自分の意識、そういった内容がさりげなく盛り込まれている。それは内的な悪魔を打破するべく、祓いとして音楽や歌が機能している。


メンデスの音楽的な意識、あるいは、そこに通底する哲学的な意識は、間違いなくニューヨークとフィラデルフィア、都会と郊外の行き来によってもたらされたものだろう。メンデスは、群衆と個人を行き来しながら、自己とはなにかという意識を探索するのである。個人は聡明であっても群衆は愚かである、というギュスターヴ・ル・ボンが指摘した社会学のテーマ『群衆の心理』が、グレッグ・メンデスの音楽には感じられることがある。しかし、それは優越感を意味するわけではない、どちらかと言えば、孤立感を意識させる。

 

歌手はそれをフォークミュージックを通じて行う。彼の音楽は、単なるメロディの美しさや構成的な機能だけを追求するものではない。通常の意識の中からまれに汲み出される清淨な雰囲気、それは彼の場合、賛美歌なのだが、それがインディーフォーク・ソングから立ち上る時、精妙な感覚が立ち上ってくる。これはグレッグ・メンデスによる信仰や神々に対する祈りに近い。


結局、アメリカという国家は、法律や社会規範そのものが宗教や神に対する関係から生まれる。旧来のカトリック精神からは乖離しているが、結局は未だこういった宗教観念を基底に生きざるを得ない。法廷でも、アメリカはまず神に対する誓いを述べる、こういった事からも分かることである。それは近代や現代になっても、不変の事実といえる。また、彼の音楽に凄みのような箇所が出てくるのは、自力が窮まり、大きな別の存在、いわばスタンドのようなものがふと出てくる時である。これらは特に、シンセ、ドラムや賛美歌のような箇所で立ち表れる。

 

『Beauty Land』は、そういった孤立する現代的な個人意識の中で、汲み出される美しい情景を歌おうという試みである。それは言ってみれば、足元の水たまりの泥の中から、一滴の清らかな水滴を彼自身の手ですくい上げる行為でもある。そしてデビューアルバムから一貫しているホームレコーディングをベースにしたささやかなフォークソングは、小さな領域を越え、大きな領域に響きわたることがある。

 

「I Wanna Feel Pretty」は4カウントから始まり、ビートルズを彷彿とさせるフォークソングが続いている。メンデスの音楽は、小さな扉を開き、そしてこわごわとその先を覗き込み、そして大きな世界を垣間見るような感覚に満ちている。

 

クールだが温かみを感じさせる歌声、ナイロン弦によるアコースティックギター、ベース音に対してなめらかに鳴らされる和音、そして主旋律を描くメンデスのボーカル、これらが渾然一体となり、小さくも大きなフォークミュージック・ワールドが形成されていく。これらは日本の戦後に隆盛を極めた下町の風景を歌ったフォークミュージックと共鳴するもので、まるで四畳半の世界から大きな世界を眺めるような不思議なエモーションに縁取られている。メンデスのボーカルのメロディの旋法は、賛美歌からの影響が含まれている。しかし、彼には、巨大なオルガンは通常必要ない。反復的なフレーズを繰り返しながら、トイピアノとティンパニのような効果を持つドラムを用い、奇妙なほどエモーショナルで、壮大な音楽的な世界を描写する。

 

 「I Wanna Feel Pretty」

 

 

 

「Looking Out Your Window」は、ビートルズに加え、アレックス・チルトン(Big Star)やエリオット・スミスを彷彿とさせる。特別な音楽的な要素はないのだが、メンデスのボーカルは、70年代のニルソンのようなじっくりと聴かせる響きがあり、また、それらがアコースティックギターの演奏と上手くハマっている。これらは彼が熟成してきた音楽性がようやく完成された瞬間でもある。暗さ、明るさ、悲しみ、喜びを交差しながら、切なげな音楽が象られる。しかし、こういったささやかなフォークソングが中盤以降にオルガンが入るだけで、奇妙なほど壮大な感覚を帯びてくる。いわば、悲しみや暗さの領域から明るい領域へと踏み込んでいくのである。かれの音楽はまた、フィラデルフィアの郊外の風景の素朴さから始まり、ニューヨークのような、きらびやかな地域の風景へ、少しずつ移り変わっていくような感覚がある。この曲もまた、小さな世界から徐々に大きな世界へと変遷していくような瞬間が切り取られている。

 

ギターのテクニックにも注目したい。「Mary/ Dreaming」では上部の和音のアルペジオを維持したまま最低音部だけを変更し、音楽的な流れを付けるアコースティックギターの演奏法が取り入れられている。しかし、それは単にビートルズやディランの復刻だけとはかぎらない。賛美歌からのボーカルのメロディを受け継ぎ、時折、クラシックギターの演奏を感じさせる上品なギタープレイが、単調と長調を鋭く交差する作曲により、流れるようにスムーズな展開を作る。


この曲は、二つの曲をつなぎ合わせたような構成を持ち、一曲目はボブ・ディラン風のフォーク・ソングで、二曲目の方はビートルズのデモソングのような感じで続いている。時代をさかのぼるような感覚があり、これはまたホームレコーディングの没時代性からもたらされるものだろう。「Everybody Wants To Be Your Friend(Except Me)」はシニカルな意味合いをにじませ、飄々としたフォークミュージックを紡いでいる。序盤から中盤の流れを安定化するような曲で、田舎性を思わせるサウンドから孤立感をシンガーは歌うが、それは柳に風といった感じだ。

 

中盤に収録されている「Gentle Love」はソングライターの旋律的な秀逸さがオルタネイトなベースの進行と合致している。序盤から中盤にかけてのハイライト曲と見て間違いないだろう。特に、基本的な和声に、シャープ/フラットを追加し、半音階進行を多用し、通過音を多用しているのが特徴である。


60年代後半のポップ/ロックソングの階段状に半音階進行を続けるベース進行に対し、ボーカルメロディーは伸びやかな上昇の旋律曲線を描く。これが憂鬱を象徴する低音部と、対象的に明るい領域へと伸びていくボーカルの中音部と高音部が、旋律的に見事なコントラストを作り出す。


作曲として注目すべきは、90年代以降のポップスやロックで使用されたクラシックのカノンの「グラウンドベース」の進行がビートルズ風のソングライティングと混在している。この曲のボーカルと作曲こそ15年という歳月を通じて培われた独自のソングライティングの賜物であろう。この曲の印象を決定付けるのが、メンデスによる口笛、それからトイピアノの音色である。また、グレッグ・メンデスはアコースティックギターだけではなく、鍵盤楽器も演奏する。

 

「Frog」では、エレクトリック・ピアノ/ローズ・ピアノを使用し、夢想的で時間を忘れさせるようなイントロを作り上げる。長めのイントロのセクションの後、バックコーラスを交えて、賛美歌のような神妙なバラードソングへと移行していく。中盤の最も印象的なハイライトである。

 

 

「Gentle Love」

 

 

 

「It Breaks My Heart」のような曲は、『Beauty Land』の印象的な箇所となるだけではなく、グレッグ・メンデスというシンガーソングライターのシンボリックな音楽性を形成する。どことなく内省的な雰囲気を持つフォークミュージックから、メロトロンのようなシンセの音色が流れてくると、こころなしか、ノスタルジックな感覚を帯びてくる。それは都会から郊外に帰ってきたときにふと感じるような安堵感、また、ほっとするような感覚を体現しているのである。


恋愛にまつわるこのフォークバラードソングは、過去と現在を交差しながら、過去の思い出を嘆くような感覚に縁取られていく。メンデスの音楽には全般的に時間の流れが存在し、その流れに合わせてふさわしい歌詞や演奏が繰り広げられる。いわば追憶が走馬灯のように駆け抜ける。しかし、それは必ずしも痛みを呼び覚ますものではなく、それらを癒しで包み込むのである。

 

「Sunsick」は、どことなく黄昏と田舎性を思わせる楽曲で、繊細なアコースティックギターのアルペジオ中心に構成されている。この曲では、ロートーンの渋いボーカルで歌い、ディラン風の空気感を少し漂わせている。2026年版の風に吹かれてといったら大げさかもしれない。けれども、そういった雰囲気もある。グレッグ・メンデスは、現代的なギタリストの中でも調性感覚に優れていて、短調のフレーズの中から当然ひらめきのある長調のフレーズを導き出す。暗がりと明るさという、このソングライターの対極的な音楽性を見事に表現するのである。そういった中で、彼はダンディズムを発揮し、嘆きや憂いを端的に歌として紡ぎ出していく。こういったクールなかっこよさが、この曲、ひいてはアルバムの真骨頂となるに違いない。そして、こざっぱりとしたスタンスが、グレッグ・メンデスのセカンド・アルバムのテーマでもある。


人生の中の汚泥を躱し、掻い潜りながら、彼は軽やかに音楽を奏で、それらを通り過ぎていく。こういった物事を上手くかわすような姿勢が、さっぱりとした音楽に反映される。彼の音楽は情念とは無縁であり、歌われる対象に対して、適切な距離を取っているのである。これはまた、メンデスという人物がおそらく繊細な側面があるからこそ、ぜひとも必要なことなのだろう。

 

レビューの冒頭で述べた宗教意識のような一面が、「No Evil」において登場する。宗教的な意識の中で、''悪魔を見なくなるまで''と歌うのは、彼が空想主義の人物であるからではあるまい。ましてや、古い概念に束縛されているからでもない。それは人生から汲みだされた独自の表現なのであり、他にふさわしい言葉が存在しないからなのだろう。依然として内省的な雰囲気を持つフォークソングであるが、思ったよりも曲風は暗くなく、そのなかには奇妙な爽快感もある。裏拍を強調するフォークソングの基本的な「ⅣーⅠーⅥ」という進行はその後、驚くほど多彩な音楽性を反映させながら続いていく。これらは一般的な社会規範の中で生きる上でどのように自由な創作性や創造性を発揮するのかという、グレッグ・メンデスの生き方の暗示でもある。


しかし、その中で奇妙な開放感が感じられるときもある。1分40秒以降の掻きむしるようなアコースティックギターの演奏から、曲のイントロでは想像できないような核心が出てくる。悪魔を見なくなるまで、というフレーズが、高揚感のあるギター、ピアノとともに舞い上がっていく。音楽が一つの定点を離れて、別の高い場所へと飛び上がるような瞬間が刻印されている。

 

今週発売されたアルバムの中で、『Beauty Land』は最も地味な部類に入る。しかし、しっかりとした審美眼が備わっているリスナー諸賢であれば、本作の真価がご理解いただけるはずである。アルバム全体には、音楽家としての切実な音の響き、叫びにならぬ声、そして人生観などが凝縮され、作品全体を重層的な入道雲のように包み込んでいる。それはまだ雪解けがあって間もない早春の季節や、夏の前の唐突な驟雨など、季節を感じさせる音楽によって縁取られている。その中で見えてくるのはなにか、あるいは浮かび上がってくるものはなにか? フィラデルフィアのミュージシャンが描こうとする実際的な、あるいは架空の国家ビューティ・ランドがその素朴で温かみのあるフォークソング集から、ぼんやりと浮かび上がってくることがある。

 

「Geranium」以降の楽曲でも、音楽的な方向性に変化はなし。それは人間の苦難や困難、その泥の中から本当に美しい一滴をすくい上げようという行為である。繊細な趣を持ち、ときに脆さ以上の崇高さを提示するフォークソング「Geranium」、ビンテージなアコースティックピアノの響きを追求したささやかな間奏曲「Interlude in D Minor」に続いて、アルバムのクライマックスが到来する。「Serving Drink」では、依然として、ビートルズ、エリオット・スミス、アレックス・チルトンといったフォークソングの名手たちの音楽性を踏襲し、彼らに肩を並べる。


「So Mean」はアルバム終盤の名曲で、ほろりとさせるようなハートフルなフォークバラードである。メンデスは、現代的な人々が忌避する、神々や大いなる存在に向け、ささやかな賛美歌を紡ぐ。さらに封印していたドラムが入った時、この曲は小さな存在から大きな存在へ変化する。その音楽から印象的に立ちのぼってくるのは、フィラデルフィアの郊外のささやかな光だ。どこにでもある何の変哲もない光景......、だが、その中には、ささやかな美しさがほんのりこもっている。ただ、それは都会的な脚色的な美しさではないだろう。日常的な人々のいとなみの中に見出されるような、誰もが見落としてしまいそうな、本質的な麗しさや美しさなのである。

 

 

 

90/100

 

 

 

Best Track- 「So Mean」



▪️Greg Mendezによるニューアルバム『Beauty Land』は本日Dead Oceansからリリース。ストリーミング/購入(HMV/Tower Records/Ultra Shibuya)はこちらから。

Nao Yoshioka × Jamila Woods「Safe Place」 グラミー受賞チームとシカゴで生まれた、ソウルミュージックの安全地帯


自分の心の安全基地はどこにあるか、その答えを楽曲につめこんだ。私が私の居場所になるとシンガーは宣言する。Nao Yoshiokaは孤高のソウルシンガーの名をほしいままにし、日本では英語を歌うシンガーとして、また、海外では、アジア人のソウルシンガーとして、極めてユニークな存在である。人と違うキャリアや方向性を持つことで、ときにとてつもない孤独感に襲われる。しかし、その孤独こそが、Nao Yoshiokaの音楽を唯一無二たらしめる源泉でもある。


 

Nao Yoshioka



今年夏にリリース予定のアルバムに収録される多くの楽曲は、富士山の麓に広がる山中湖で書かれた。本作のアルバム制作における精神的拠点とも言えるこの場所で、Naoは何度も筆を執った。ファーストシングル「In the Rain」でも語られたように、自然がさまざまなことから彼女を癒すからだ。


その日も山中湖で過ごしていた。孤独感に押しつぶされそうになったその瞬間、彼女を支えたのはJamila Woodsの楽曲だった。オバマ元大統領のプレイリストにも選ばれ、シカゴを代表するシンガーソングライターであるウッズの歌声が、Naoの心に深く届いた。その言葉との出会いが、「自分が自分自身の安全基地になる」という楽曲のテーマへとつながっていく。


 

Jamila Woods



 

その後、幸運にもシカゴを訪れる機会を得たNaoは、SNS経由でJamila Woodsにコンタクトを取り、面会を取り付けた。そのときはスケジュールが合わなかったものの、帰国後にビデオチャットで初めて対話し、想いを伝えたことでコラボレーションが実現した。


プロデュースを担当したのは、Chance The Rapperのグラミー受賞アルバム『Coloring Book』のプロデューサー兼ミュージックディレクターであるPeter CottonTale。同じくシカゴ訪問時に彼のスタジオを訪れたことがきっかけで生まれた楽曲だ。

 

シカゴ勢の強力なバックアップのもと完成した「Safe Place」は、自分の安全基地がどこにあるのかという問いへの、Nao Yoshioka自身による最も誠実な答えとなる。同楽曲は、6月5日(金)に配信開始となる。


 

▪️Nao Yoshiokaメッセージ 



「Safe Place」は、自分自身が自分の安全基地になるという宣言の楽曲です。自分が自分の一番の味方になること、それは簡単ではないけれど、だからこそ挑戦したいと思いこの曲を書きました。苦しかった時期に、Jamila Woodsの「Holy」の一節「I'm not lonely, I'm alone and I'm holy by my own」に深く支えられました。


一人でいることが必ずしも寂しいわけではなく、すでに満たされているものがあるーその言葉から、私が私自身の安全基地になりたいという想いが生まれました。そのJamilaがこの楽曲に参加してくれたことは、本当に夢のようです。私は私のために戦い、私を大切にする。そんな宣言の楽曲に仕上がりました。



Nao Yoshioka 「Safe Place feat. Jamila Woods」- NEW SINGLE




アーティスト:Nao Yoshioka

タイトル:Safe Place feat. Jamila Woods

ジャンル:R&B, Soul

発売元・レーベル:SWEET SOUL RECORDS 


 

▪️「Safe Place feat. Jamila Woods」配信URL

 

[ 公演情報 ] Nao Yoshioka “self” World Tour


・福岡公演

日時:2026年10月18日(日)

場所:ROOMS

 

▪️福岡公演詳細

 

・東京公演

日時:2026年10月21日(水)

場所:LIQUIDROOM

 

▪️東京公演詳細

 

・大阪公演

日時:2026年10月22日(木)

場所:Yogibo META VALLEY

 

▪️大阪公演詳細

 

・北海道公演

日時:2026年10月23日(金)

場所:札幌近松


▪️ 北海道公演詳細