Cola


トロントのColaはどことなく不敵で、アヴァンギャルドな3人組ロックバンドとして君臨する。不条理のテーマを織り交ぜたフランツ・カフカのような文学性と彼らの言うところのミニマリズムが混在する異質なバンドである。彼らのサウンドはメロディがないようでいて微かに存在し、同時に現代的なポストパンクの位置付けにある。そのサウンドから立ち上る、ほのかなエモーションがこの3人組をカナダ、いや、世界で唯一無二のバンドにしている理由なのである。


『C.O.L.A.』は、彼らが何者かを象徴するような、ある意味、本質的なセルフタイトル・アルバムと言える。これは「Cost of Living Adjustment(生活費調整)」の頭文字をとった、バンドの3作目となる本作のコンセプトとしてふさわしい枠組み。なぜなら『C.O.L.A.』は、「社会主義対地獄」といったテーマを考察しているからだ。そして、人生のサイコロを振るということについても考察している。ノスタルジアが引き起こす、不気味でありながら甘美な切なさがある。


しかし、これは、ティム・ダーシー、エヴァン・カートライト、ベン・スティッドワージーにとって、それほど決して新しい領域ではないという。カートライトの言葉を借りれば、「我々がこれまで行ってきたことの深化」を意味する。『C.O.L.A.』は、複雑で美しく、時に奇妙な作品だ。これはバンドにとって最も洗練された作品であり、丹念に磨き上げられた美的衝動の極致である。


ティム・ダーシーによれば、バンドとしてのColaは「上品なミニマリズム」によって定義されるという。ロマンチックで、繊細でありながら、一見してわからないほど強烈な音楽を作ることに深い敬意を払っている。しかし、『C.O.L.A.』は、バンドにとってこれまでで最もマキシマリスト的な作品である。また、これは少し皮肉を込めた表現でもある。「このアルバムの曲がどれも違いすぎてしまうのではないかと、すごく心配していたんだ」とカートライトは語る。


実際、このマキシマリズムとは、「Hedgesitting」のような曲に、生ドラムとサンプリングされたドラム・ループの両方が使われていることを意味する。「Hedgesitting」は、華やかで豊かな曲だ。まるでザ・キュアの『Disintegration』から取り出した、デコンストラクションされ、チョップ&スクリューされたB面曲のようだ。また、サラ・レコード(1995年まで継続していたブリストルのレーベルでネオアコースティックやインディーポップの秀作を輩出)の影響も少し感じられる。「若い頃、君は成功するためにここへ来た」とティム・ダーシーは曲の冒頭で歌う。


『C.O.L.A.』は、このバンドが書くすべての楽曲と同様に、本質的に共同作業の産物だ。メンバーはそれぞれ別々に曲を作り、その後スタジオに集まって共同作業を行う。このプロセスを確認するには、「Hedgesetting」を聴いてみてほしい。この曲はダーシーが送ってきたコード進行から始まり、バンドが共に展開を広げ、スタジオ入り直前にスティッドワージーがリミックスを行った。この分業体制は直感的に機能している。スティッドワージーが書いたアレンジを基に、ダーシーとカートライトがそれを発展させていくというのは、バンドのDNAの一部なのだ。


例えば「Favoured Over the Ride」については、「ティムが歌詞を書くための、薄暗く憂鬱な色調を作りたかった」とスティッドワージーは語っている。曲は孤独で夢見心地なギターリフで始まり、そこにシャープなベースラインが入り、すべてがクリアになる。「天井に何があるんだろう? 君の視線を釘付けにしているのは何なのか?」とダーシーがシニカルに歌う。抽象性を追求したこのアルバムにおいて、これは明快な瞬間だ。『C.O.L.A.』にはこうした明快な瞬間が満ちている。渦巻く感情のすべてが、少し痛みを伴うほどにはっきりと浮かび上がる瞬間だ。


『C.O.L.A.』における目標の一つは、メロディーが歌詞を導くようにすることだった。これは、ダーシーの過去の多くの作品を支えてきたシュプレヒザング(語り歌)からの明確な転換である。ここでは、ボーカルのメロディが、アルバム内の他のすべてのメロディと同等の位置づけにある。しかし、歌詞の詩的表現や精緻さは、ダーシーがこれまでに書いたものより決して劣ってはいない。「コクトー・ツインズの曲を作っているわけじゃないからね」と彼は冗談を言う。


その結果生まれたのは、構成要素のすべてを徹底的に意識し、それらをすべて等しく重要視しようとする作品だった。『C.O.L.A.』は、その構成要素すべてが互いに直接対話している。本作は、いわば「自己対話」するアルバムである。音が広がりを見せる場面でも、その輪郭はぼやけない。抽象的で、間接的で、時に奇妙である——。しかし、同時に、古典的な意味での美しさも備えている。まるで絵画が持つような美しさだ。実験的な要素をこれほど意図的に操るその様は、まるで彫刻のように精緻だ。例えば「Skywriter’s Sigh」では、音がパチパチと弾け、きらめく。それは崇高な領域に触れている。これこそが、バンドとしてのColaの最高の姿だ。

 

 

 Cola 『Cost of Living Adjustment』- Fire Talk



三作目の実質的なセルフタイトル『C.O.L.A』においても、Colaのサウンドは奇妙で、異彩を放っている。いくつかのバンドや音楽の影響は感じさせるが、実のところは似て非なる内容である。


ポストパンク的なアプローチは、Fugaziの1995年から2000年前後の最終盤のサウンドを彷彿とさせる。『Red Medicine』や『Instrument Soundtrack』によく似た独特な緊張感、しかし、そこからほのかに感じられるボーカルのエモーションが漂う。8ビートを中心にオフキルターのリズムを配したロックソングは、表向きにはヘヴィーなわけではないけれど、奇妙な重力が感じられる。

 

現代社会に生きる人間としてのニヒリズムというべきだろうか。これは、Fugaziの後期の思想性に通じるものがある。 歌うというより、ぼやきやつぶやきにも似たティム・ダーシーのボーカル。これは、抽象的なギターワークや、ミニマリズムとオフキルターを織り交ぜた変則的なビートを刻むドラム、そして、徹底して基礎的な和声法を度外視する不協和音のスケールを描くアヴァンジャズのようなベース、これらが渾然一体となり、特異なサウンドが出来上がっていく。

 

しかし、それらに現代的なサウンドの雰囲気を添えているのが、リサンプリングによるミックスの作業で、これらはローファイの先鋭的な音楽アプローチの一貫でもある。このアルバムの場合、それらはミュージックコンクレートの一貫として制作に組みこまれている。一度録音した素材や音源をミックスの段階で組み直して、全体的な録音の過程の流れに組み入れることは、現代のロックバンドに定着しつつある。これらは結局のところ、Cindy Lee、Homeshakeのようなトロントのローファイ/スラッカーロックの重要な流れを汲んでいると言える。

 

Colaの音楽は、お世辞にも聴きやすいとか取っつきやすいとは言えない。アルバムの冒頭から、ベースの意図された不協和音のスケール(音階)が演奏される。彼らのサウンドは、アヴァン・ジャズに傾倒しており、それらは、縦の音階を中心に構成されるのではなく、横の音階の流れを中心に組み上げられる。そのため、明確に意図された和音やコード進行ではなく、ジャズのピアノや金管楽器のようなスケールの流れの中で、全体的な楽節の進行が続いていく。


和声法を中心とする作曲は、音楽史の流れから見るかぎり、後発的に発生したに過ぎない。音楽は旋法の組み合わせを中心に組み上げられるのが基本であり、その場合、最高音域と最低音域を中心に構成するのが定石である。つまり、和声は、旋法の組み合わせを縦に抽出したに過ぎない。和声法だけを頼りに作曲を続けると、どこかで大きな壁に突き当たることになる。和声は、音の動きを定義し、静止させる。しかし、その一方、旋律は、音の動きを円滑にする。トロントのバンド、コーラは、それを逆手に取って、これらの均衡をうまく図りながら、アヴァンジャズとミニマルロックの中間に属する音楽を展開していく。

 

「Forced Position」 は和声と旋法の組み合わせが見事にハマった一曲である。ベースの不協和音のスケールは流れを円滑にし、ギターのコードはそれらを定義するために存在する。それらを強調するかのように、ボーカルが流れを作り出す。ドラムはイギリスのニューウェイブ、ニューヨークのノーウェイブのような前衛性があり、基本的なリズム構成の中、変則的な分数のリズムを組み込み、不思議なグルーヴを作り出す。聴いてみると分かるが、明確な和声的な流れはほとんど存在しない。むしろ本質的には、和声法を度外視した不協和音が際立つ。しかし、表向きには居心地の悪いような音楽の中に、居心地の良さが見出される。

 

ティム・ダーシーのボーカルは、エモーショナルな響きがあり、それらの混沌とした音の流れに規律をもたらす。そして、ボーカルとベースがユニゾンのような関係を持つことで、芯の強いサウンドが生み出される。これはジャズのような音楽で見いだせる内容だと思うが、ロックバンドとしては、見過ごされてきた演奏法である。また、どちらかと言えば、パンクやポストハードコアのアヴァンギャルドな音楽を通過したバンドの演奏にまれに見いだせる内容である。こういった前衛主義の音楽を制作する人々は、意図するしないに関わらず、ジャズやクラシックのような音楽で使用される演奏法を自らの制作に取り込むことがある。コーラも同様で、二律背反の考え、簡素や複雑、美しさや醜さ、明るさと暗さといった本来は対極にある概念を混在させ、カオティックなサウンドを作り上げる。でも、そういった概念や定義付けは本来はあってないようなもので、主観的にならざるをえない。その脆さを彼らは暗示する。

 

 

 「Forced Position」

 

 

コクトー・ツインズやキュアーを思わせる曲も確かにある。「Headgesitting」。しかし、影響が示されるのはイントロだけで、その後は、ダンサンブルなロックソングが続き、それらにシュプレヒサングやスポークンワードの新しい要素を加味したサウンドが続いている。前作『Gloss』では、どちらかと言えば、アンチメロディーの立ち位置にあった彼らだが、今作では、ボーカルを聴くと分かるように、メロディアスな音楽を押し出している。また、シニカルなだけではなく、ドリーミーなシンセのテクスチャを加えて、音楽的な優しさをもたせようとしている。さらに、彼らはUnderworldのようにエレクトロとロックを結びつける。ただ、手法はそれに近くても、Kasabianのようなサウンドにならない。彼らが言う”上品なミニマリズム”は、ニューヨークのプロトパンクのような詩情的なサウンドと組み合わされ、叙情的な気風を呼び込む。コーラは二番煎じでは終わらず、新しい音楽性を示すことに成功している。

 

カナダのローファイのサウンドが乗り移った「Painting Spelling」は、マック・デマルコの次世代の音楽と言える。 どことなくゆったりとした開けたフォークソングの要素は、ミニマリズムの解釈を通して、戯けたような雰囲気のある曲に昇華されている。しかし、コーラらしさは健在であり、ベースとギターはボーカルに対して不協和音の関係にある。それらがときに、協和音になったり、不協和音を奏でたりしながら、シュールな音楽を作り上げていく。 また、リサンプリングの音楽は、ときおり、エレクトロニカのようなサウンドに近づくこともある。これらの次々に移り変わる音楽は、まるでコーラの持つ音楽の無尽蔵の魅力を象徴するかのようだ。

 

ただ、こういった難解さだけが彼らのサウンドの特色ではない。「Haveluck Country」では、単純さに焦点が置かれ、ギターの単音/オクターブ反復を中心に曲が組み上げられ、これらのミニマリズムは時々、どことなく夢想的で幻想的なファズギターの音像が組み合わされることで、驚くべき変遷を辿っていく。曲が進むうちに、ダーシーのボーカルは、ジョニー・キャッシュのようなフォーク性を帯びるようになる。曲の最初は、あまりにも単純にも思える音楽であるが、ベースの音階やスケールがランタイムごとに変化していき、異なる音楽的な情景を作り上げる。ボーカルはダンディズムに対する、ちょっとした皮肉も込められている。それらの中にある脆さのような感覚が混在する。ミニマルから脱却し、マキシマムに至る。曲の後半でのギターとボーカルが織りなす幻想的なコントラストは本作のハイライトとなるはずだ。

 

「Satore-torial」はニューヨークのプロトパンクが強調され、ルー・リード/トム・ヴァーレンのような雰囲気の楽曲でもある。音楽的には、Velvet Undergroundというより、Televisionを彷彿とさせ、タイトなアンサンブルと少しニヒリズムを感じさせるボーカルが特徴のロックソングである。これらは、Colaのアンチ・メロディの性質がひときわ強く感じられる。そして、これこそが、このアルバムの表向きには見えづらいパンク性を象徴付けている。つまり、平たく言えば、メインストリーム音楽に対する反抗でもある。これらは、結局、このバンドのオルタネイト性を象徴づけ、つまり、メインストリームのロックとは異なる音楽性を生み出すことに成功している。また、この曲は、最小限の構成の中で、Doorsのような催眠的な音楽性が作り上げられる。曲の後半では、オルガンのような演奏が薄く組み込まれ、神聖な雰囲気を帯びる。

  

 「Much of Muchness」は現代的な価値観に対する疑念とも言える。やはり、ティム・ダーシーのボーカルは、昂ずるわけでもなく、また猛り狂うわけでもなく、淡々と語りかけるような雰囲気である。しかし、これらが背景となるバンドアンサンブル、彼らの持つミニマリズムとかっちりとハマると、グルーヴ感や心地よいビートが浮かび上がってくる。極彩色で派手な音楽がメインストリームの音楽シーンを席巻する中、彼らの音楽はどこまでもモノトーンに染まる。しかし、このアプローチは確実に、このアルバムの本質的なかっこよさに直結している。この曲ではどちらかと言えば、リチャード・ヘルのようなプロトパンクのサウンドが際立つ。更にアルバムのもう一つの主題である、メロディアスな叙情性がボーカルとギターを通じて、はっきりとした形で浮かび上がるときがある。これはバンドとしての大きな進歩と言えるか。

 

「Third Double」は異色の一曲として存在感を放つ。依然としてシニカルで、ニヒリスティックなボーカルが、シューゲイズ風の音像の大きなギターと混在しながら、ニューヨークのバンド、Interpolのような暗澹としながらも、叙情性に溢れる音楽的なイディオムを持つようになる。また、ギターとベースの演奏は、どことなくジプシー音楽のような奇妙なテイストに溢れる。曲の後半では、このアルバムでは珍しく、轟音のファズ/ディストーションサウンドが敷き詰められる。 これらのサウンドはまるで、内的な感情をそのまま曲に昇華させたかのようである。


本作の決め手となるのが「Conflagration Mindset」。「憂鬱を悲しみに変える」というフレーズが印象に残るこの曲は、オルタナティヴロックの名曲で、このジャンルの今年度の最高の曲である。オルタナティブというのは、基本的にメインとなる概念とは少し異なる考えや思想を織り交ぜてこそ。それに乏しい場合、アルトとは言えず、メジャーの領域に近づいてしまう。

 

重厚なギター、対旋律を描くベース、シンプルな4/8拍を刻みながら分数的な分割のリズムを刻むドラム、内的な悶々とするやるせない思いを延々と打ち明けるかのような内省的な雰囲気を持つボーカルなど、計算づくのサウンドは、曲が進むごとに、まったく予想だにしなかった意外な展開に繋がっていく。それらのミクロ(最小)の音楽はだんだんマクロ(最大)に近づいていく。多くの人が言うところの小さなものは、実は意外と大きかったのかもしれないとふと気付かされるのである。つまり、このロックソングには、マクロコスモスのような内的な宇宙が混在し、それ拡大していくような不思議な感覚がある。一人の思考が強大な意味を持つような広大さを帯びる変遷でもある。少なくとも哲学的な雰囲気を持ったロックソングとなっている。

 

不協和音と協和音の共存は「Favoured Over The Ride」 でも健在である。彼らのサウンドには、便宜的に言えば、不調和と調和が共存している。彼らは世にはびこる善悪のような一般的な概念がどれほど脆く、弱い基盤の上に成立しているかを音楽の果てに投射してみせる。つまり、それらの背後には別の対極にある概念や要素が内在していることがある。フォーク・ソングの哀愁とロックソングの組み合わせは、独特のズレのような感覚をもとに、彼らなりのオリジナリティとして昇華されていく。そして独特な旋律的なズレから、温かみのあるエモーションが滲み出てくることがある。

 

『C.O.L,A』と題されたアルバムは、物事の背後にある本当の意味のような何かを浮かびあがらせることがある。それが最初に述べたフランツ・カフカのような印象を帯びる理由と言える。なおかつまた、こういった思索的な要素に加え、叙情的な温かさもまたこのアルバムの魅力の一となるはずである。アルバムの最後を飾るクローズ曲「Skywriter's Sigh」は、ガレージロックのような荒削りな勢いがあり、そして、本作では珍しく、ほのかな爽快さすら感じさせる。

 

しかし、やはりというべきなのか、Colaのサウンドは、ヨ・ラ・テンゴのようなひねりがあって、一筋縄ではいかない部分がある。どことなく曲がりくねっていて、どこに続くかわからないようなスリリングさ。しかし、同時に、ロックバンドとしてすべてが全て平坦すぎる場合は、それもまた面白みに欠けているとも言える。コーラは珍しくロックソングの原初的な魅力を教えてくれるバンドである。所属レーベルが紹介するように、サードアルバムは彼らにとって、代表的な作品になるに違いない。表向きには明るい音楽とは言えないにもかかわらず、なぜか妙に勇気づけられる不思議なアルバム。また、オーディオで聞くのと、イヤホン/ヘッドホンで聴くのとでは、ぜんぜん印象が異なる不思議な作品でもある。 

 

 

 88/100 

 

 

「Conflagration Mindset」 

 

 

・Cola 『Cost of Living Adjustment』は本日Fire Talkから発売。ストリーミングはこちら。 

Nao Yoshiokaの最新シングル「Pieces of Me」は、ベトナムのアーティストMỹ Anhとのコラボレーションによって生まれた、セルフラブをテーマにした一曲。


日本のR&Bシンガー、Nao Yoshiokaがベトナムのアーティスト、Mỹ Anhと、ニューシングル「Pieces of Me」でコラボレーションを行いました。 

 

本作は、アジアという共通のルーツを持ちながら、それぞれが英語でR&B/Soulを表現し、グローバルなフィールドを目指してきた二人の出会いから始まった。自国に確立された音楽マーケットがある中で、あえて自分の信じるスタイルを貫き続けるという選択。その裏側にある孤独や葛藤、そして表現への強い意志が、初めて言葉を交わした瞬間から強い共鳴を生んだ。


制作は一部ベトナム・ハノイにて行われ、現地でのレコーディングとカルチャー体験を通して、楽曲はより有機的に形作られていった。異なる文化背景を持つ二人の感性が自然に溶け合い、ノスタルジックな質感を帯びたミッドテンポのR&Bへと昇華されている。


プロデュースは、Ella MaiやKanye Westらの作品にも関わってきたShukoが担当。繊細で温度感のあるサウンドが、楽曲の持つ内省的な世界観を静かに支えている。


「Pieces of Me」が描くのは、“自分であることを受け入れるプロセス”。良い時も悪い時も含めて、自分のすべてを肯定すること。散らばった感情や経験のひとつひとつが、自分自身の輪郭を形作り、本当の居場所へと導いていく。


他者の評価や期待ではなく、自分自身の声に耳を澄ませること。その内なる声こそが、「私はこれでいい」と気づかせてくれる。この楽曲は、そんな静かで確かな自己受容の瞬間を捉えた作品である。


 

[Nao Yoshiokaメッセージ]


「Mỹ Anhと初めてミーティングをしたとき、私たちはまず“どんな想いを共有できるか”を話しました。お互いの共通点から自然に生まれる曲にしたかったんです。

私は日本で生まれ育ちながら、英語でR&BやSoulを歌い、海外と日本の間で活動してきました。その中で、自分の居場所に迷いや孤独を感じることもありました。Mỹ Anhもまた、ベトナムから世界に向けて活動する中で、同じような感覚を持っていて、すぐに深く共感し合えました。

それは音楽に限らず、自分のルーツや環境と、本当にやりたいことや本質との間にあるズレとして、多くの人が感じているものだと思います。

でもどんな状況でも、「ただ自分でいること」は心を自由にしてくれる。その感覚を伝えたくて、この曲を書きました。

Shukoが手がけた軽やかでアップリフティングなサウンドの中で、Mỹ Anhとこの曲を一緒に形にできたことをとても嬉しく思っています。この楽曲が、多くの人にとって自分自身に立ち返るきっかけになれば嬉しいです。」

 

Mỹ Anh メッセージ


「Pieces of Me」は、私にとって3作目となる海外アーティストとのコラボレーションで、Nao Yoshiokaのこんなにも美しいプロジェクトに参加できたことを心から光栄に思っています。さらに、海外アーティストがベトナムに来て一緒に制作するのはこれが初めてで、私自身にとってもチームにとっても、とても大きな意味のある出来事でした。

Naoと実際に話してみて、音楽的にも感情的にもすぐに通じ合えた感覚がありました。音楽の中で自分のアイデンティティを探していく過程で感じてきたことや、その歩みがとても似ていたからだと思います。

レコーディングの時間や会話のひとつひとつは、本当に癒しのあるものでした。「自分は一人じゃない」と感じられたこと、それ自体がとても美しいことだと思っています。」

 

Nao Yoshioka, Mỹ Anh 「Pieces of Me」- NEW SINGLE


[作品情報]

アーティスト:Nao Yoshioka, Mỹ Anh

タイトル:Pieces of Me

ジャンル:R&B, Soul

発売元・レーベル:SWEET SOUL RECORDS 

ストリーミングURL: https://naoyoshioka.lnk.to/pieces-of-me 


[公演情報] Nao Yoshioka “self” World Tour


・東京公演

日時:2026年10月21日(水)

場所:LIQUIDROOM

・東京公演の詳細 

 

・大阪公演

日時:2026年10月22日(木)

場所:Yogibo META VALLEY

・大阪公演の詳細 


この度、株式会社パルコ(本部:東京都渋谷区以下、パルコ)は、「A–Z Homage to Takenobu Igarashi」を、5月22日(金)よりPARCO GALLERY(心斎橋PARCO 14F)にて開催します。本展は、北海道出身の五十嵐氏と札幌PARCOとのゆかりを背景に、2025年11月に札幌PARCO50周年を記念して開催された展覧会を再構成した巡回展です。

 

サントリー、明治乳業、カルピスなどのロゴを手がけ、立体的なアルファベット作品によって世界的に注目された五十嵐氏。独自の手法で数字を表現したポスターカレンダーは、国際的な評価を不動のものとしました。


本展では、1994年に彫刻家に転身する以前の、デザイナーとしての五十嵐氏のアルファベット作品に焦点を当てます。AからZまでのアルファベットを題材にした彫刻・グラフィックデザインの作品や、開業時に旧渋谷PARCOから移設された「A」と「O」のネオンサイン、本展の開催にあわせて誕生した五十嵐ロゴの積木ベンチなど、心斎橋PARCO全体を舞台として、五十嵐氏の創造性あふれる作品を一堂に展示します。


■企画展示

【14F PARCO HALL】 ※写真は全て札幌PARCO展示風景


今回新たに名前を変えたギャラリースペース PARCO HALLでは、アルファベットを題材にした彫刻やグラフィックデザインなど、五十嵐氏の作品を数多く展示します。渋谷PARCO PART3のストリートギャラリーで発表されたアルファベット彫刻やポスターカレンダー[PARCO ver.]、直筆の図版など貴重な作品や資料も公開します。








【御堂筋側入口前 歩道(心斎橋PARCO〜大丸心斎橋店 間)】

 

本展の開催にあわせ、新たに誕生した五十嵐ロゴの積木ベンチ。PARCOの「P」、大丸の「D」、心斎橋の「S」の3文字からなるこのベンチは、多種多様な人々が行き交う御堂筋側の歩道に期間限定で設置されます。くつろいだり、本を読んだり、ご自由にご利用ください。

 

※設置期間5月22日(金) 〜  6月18日(木)



■常設展示

【B2F・13F エスカレーター横】


心斎橋PARCOでは、B2Fに「A」、13Fに「O」の五十嵐ロゴのネオンサインをそれぞれ常設展示しています。これらは、建て替えのために解体された旧渋谷PARCOの外壁に実際に設置されていたものです。


ネオンサイン O(13F 常設展示)

ネオンサイン A(B2F 常設展示)

 

■入場特典「オリジナルポストカード」プレゼント

 

14F PARCO HALLにて開催の本展へ来場された方にはオリジナルポストカードをプレゼントいたします。

※おひとり様一枚

※無料でのご入場はお渡しの対象外となります

※先着順、無くなり次第終了




■展示会グッズ情報

 

本展では、展覧会開催を記念した、展覧会オリジナルビジュアルを使用した展覧会記念商品の販売を予定しています。オリジナルポーチは新色が登場します。 ※掲載している商品は一部です。 ※画像はイメージです。


オリジナルポーチ(PARCO/AZ)¥2,200(税込)

オリジナルトートバッグ(PARCO/AZ) ¥3,850(税込)

オリジナルTシャツ(PA/R/CO)各¥6,600(税込)

ブラインドアクリルキーホルダー
(P, A, R, C, O ,Z ,D ,S)
各¥880(税込)

■プロフィール 

五十嵐 威暢(いがらし たけのぶ) 1944 - 2025



北海道生まれ。デザイナー、彫刻家。


多摩美術大学デザイン科卒業後、渡米。カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)大学院修士課程修了。代表作にニューヨーク近代美術館のカレンダー、渋谷PARCO PART3やカルピス、明治乳業、サントリーのロゴの他、日本各地の地場産業の技術を駆使したプロダクトデザインがある。1980年代にはさまざまな素材を使いアルファベット彫刻を手がけた。


グラフィック・プロダクトデザイナーとして活動後、1994年以降は本拠をロサンゼルスへ移し、彫刻制作に専念。石、木、金属、テラコッタ、ステンドグラスなど、さまざまな素材でパブリックアート作品を数多く制作した。2004年に帰国。故郷でデザイン会議を開催し、多摩美術大学では学長をつとめた。


金沢工業大学内には「五十嵐威暢アーカイブ」が設立され、北海道新十津川町の「五十嵐威暢美術館かぜのび」では、自身の彫刻作品とアトリエを公開している。2025年2月12日、死去。80歳。 

 

五十嵐威暢

https://takenobuigarashi.jp/

五十嵐威暢美術館かぜのび

https://takenobuigarashi.jp/kazenobi/

金沢工業大学 五十嵐威暢アーカイブ

https://igarashiarchive.jp/

竹尾アーカイヴズ

https://www.takeoarchives.com/


■展覧会開催概要

タイトル   :「A–Z Homage to Takenobu Igarashi」

会期     :5月22日(金)~ 6月14日(日) 10:00~20:00 ※最終入場閉場30分前 ※最終日は18:00閉場

企画展会場:心斎橋PARCO 14F・PARCO HALL ※現PARCO GALLERY 大阪府大阪市中央区心斎橋筋1-8-3

        御堂筋側入口前 歩道(心斎橋PARCO〜大丸心斎橋店間)

常設展会場:心斎橋PARCO B2F・13F エスカレーター横

入場料  :500円(税込) ※14F PARCO HALLのみ。常設展及び御堂筋側入口前歩道は無料 ※ 未就学児無料

主催   :パルコ

共催   :五十嵐威暢美術館かぜのび

協力   :金沢工業大学 五十嵐威暢アーカイブ、竹尾アーカイヴズ

 

 

Boards of Canadaは、新作アルバム『Inferno』からの初の公式楽曲となる2曲の新曲、「Introit」と「Prophecy at 1420 MHz」を公開した。近未来的な雰囲気を持ち、ヒプノティックなIDMである。


初公開されたニューアルバムの冒頭を飾る二つの楽曲「Introit」と「Prophecy at 1420 MHz」は、『Inferno』のグルーヴィーで独特な世界観を提示している。「Introit」はノスタルジックなシンセのアルペジオで始まり、まるで機械が起動し、焦点が合っていくかのような感覚を覚えさせ、アンビエントな音色へと溶け込んでいく中で、次の曲へと適切に橋渡しをする。

 

続いて「Prophecy」は、ミッドテンポのドラムビート、広々としたシンセ、そして不吉で幽霊のようなボーカルを伴って飛び込んでくる。ボード・オブ・カナダのサウンドは過去25年間で変貌を遂げてきたが、今回の新曲は2013年の前作『Tomorrow’s Harvest』の続きをそのまま引き継ぐかのように、サウンドスケープとエレクトロニック・リズムが奇妙な調和を奏でている。

 

 「Introit」「Prophecy at 1420 MHz」


 

ボーズ・オブ・カナダの13年ぶりのニューアルバム『Inferno』は5月29日、Warp Recordsより全世界でリリースされる。このスコットランド出身のデュオは、5月22日に東京、ベルリン、バルセロナ、ロンドン、グラスゴー、ニューヨーク、ロサンゼルスで、「The Inferno Sessions」と題した7つのスペシャル・アルバム・プレミア・イベントを開催すると発表した。

 

 

・13年の沈黙を破り、再始動を発表したボーズ・オブ・カナダが、5月29日にリリースする最新アルバム『Inferno』の 。



■日時

5/22(金)  19:30より 


■会場

ヒューマントラストシネマ渋谷 odessa theater1(200席)


■料金

2,200円(税込)


※ムビチケ使用不可

※各種割引、各種招待券・無料鑑賞券はご利用いただけません。

 

【チケット販売】

全席e+チケットでの販売となります。

※インターネットのみでの受付となり、受付の際、e+への会員登録が必要となります。

 

■販売スケジュール

◇先行抽選販売受付

【申込受付期間】5月1日 (金)10:00〜5月6日 (水)23:59

 

・チケットの詳細のお申し込みはe+の公式ページをご覧ください。

 


イギリスのシンガー、ローザ・ウォルトンがニューシングル「Heart To Heartbreak」をリリースした。この曲は、2026年6月5日にTransgressive Recordsより発売されるデビュー・ソロ・アルバム『Tell Me It’s A Dream』から3曲目として収録される(プレセーブはこちら)。


魅惑的でアップテンポなこの楽曲「Heart To Heartbreak」は、現代の恋愛における目まぐるしい高揚感と脆い落ち込みを探求し、感情的な消耗に押しつぶされそうになりながらも創造的なインスピレーションを見つけようとする葛藤を描き出している。

 

ザ・キュアーやプレファブ・スプラウトの情感の深さからインスピレーションを得たこの曲は、ギターとシンセサイザーが織りなす華麗なレイヤーを基盤としている。ウォルトンのバンドによってこれらの複雑な要素が立体的に表現され、力強い新たな音の一体感で楽曲を昇華させている。

 

「これは、人生のすべてが粉々になったように感じながらも、実はその関係が自分を縛っていたことに気づき、世界が再び開けていくという曲です」とウォルトンは語る。「物事が再び輝き始め、色鮮やかに見えてくるような、本当に視覚的な感覚を、この曲に込めたかったのです」


「Heart To Heartbreak」は、最近のシングル「Halfway Round The World」や、ブレイクをもたらしたソロシングル「Sorry Anyway」に続く楽曲だ。イギリスの主要メディアから好評を受けている。

 

「Sorry Anyway」は、徹底的な自己受容と恐れを知らない個性をテーマにした、明るくキャッチーなアンセムであり、BBC Radio 6 Musicのヒュー・スティーブンスによって初公開された。

 

『ガーディアン』紙もこの曲をF&Mプレイリストに選出し、「テガン&サラの最もパンチの効いた側面が脈打つ、混沌とした愛へのパワーポップの賛歌」と評した。

 

『クラッシュ』誌は「過激な自己受容と恐れを知らない個性をテーマにした、鮮やかな色彩とキャッチーなメロディーが際立つアンセム」と絶賛している。


「Heart To Heartbreak」はこちらで聴くことができ、下の動画もぜひご覧ください。


「Heart To Heartbreak」



クラシック音楽や伝統的な器楽への造詣をバックグラウンドに、多彩なジャンルを横断して活躍する作曲家・阿部海太郎。演出家・脚本家の源孝志が手掛けたドラマのサウンドトラックを連続配信リリースしてきた『Musical Portrait of Takashi Minamoto』シリーズから、厳選されたピアノ曲を収録したアルバム『Piano Portrait of Takashi Minamoto』が7月22日(水)にリリースされる。

 

これを記念し、豪華ゲストを迎え、ライブイベント『わたしは迷わずピアノを選ぶだろう』が7月2日(木)にWWWにて開催決定。


阿部がピアノと一対一で向き合うプログラムに加え、ボーカリストの武田カオリが歌う、ドラマ『京都人の密かな愉しみ』およびその最新作『京都人の密かな愉しみ Rouge ー継承ー』のエンディングテーマ曲をアンサンブル編成で披露します。さらに源孝志とのトークも繰り広げられます。その間をつなぐのは、DJユニット 「サントラ・ブラザーズ」としても活躍する山崎真央。かつて映画館だったWWWで、物語に導かれて生まれた音楽に浸る特別な一夜をお楽しみ下さい。


阿部海太郎『Piano Portrait of Takashi Minamoto』リリース記念ライブ『わたしは迷わずピアノを選ぶだろう』




[ https://www-shibuya.jp/schedule/019770.php ]


日程| 2026年7月2日(木)

会場| WWW

出演| 


阿部海太郎(ピアノ)

武田カオリ(ボーカル)

源孝志(トーク)

山崎真央(DJ)

梶川真歩(フルート)

小山祐生(オーボエ)

前田優紀(クラリネット)

堀米綾(ハープ)

小寺里枝(ヴァイオリン)

佐藤恵梨奈(ヴァイオリン)

福井綾(チェロ)

三谷陽子(ヴィオラ)

木幡奈緒美(コントラバス)


時間| OPEN / START 18:00 / 19:00

料金| 着席 ¥7,000 / スタンディング ¥5,000 (税込 / ドリンク代別) チケット(e+)[ https://eplus.jp/umitaro ]

お問い合わせ| WWW 03-5458-7685

 

阿部海太郎:

 

作曲家。クラシック音楽をはじめ世界の伝統的器楽への造詣をベースに、巧妙な編成による音色と独創的な旋律で詩的な世界を浮かび上がらせる。

 

舞台、ドラマ、映画、さまざまなクリエイターとの作品制作などで作曲を手掛けるほか、コンサート企画やアルバム制作も行う。主な仕事に、蜷川幸雄演出のシェイクスピア作品、舞台『チ。ー地球の運動についてー』(2025)『世界の終りとハードボイルドワンダーランド』(2026)、映画『碁盤斬り』(2024)『木挽町のあだ討ち』(2026)、ドラマ『京都人の密かな愉しみ』シリーズ(2015~)『グレースの履歴』(2023)、NHK連続テレビ小説『らんまん』(2023)など。近年は音楽を通して社会と文化の関わりを問い直す取り組みも積極的に行っている。


ロサンゼルス出身の新進バンド、Jawdropped(ジョードロップド)がTransgressive Records / Canvasbackと契約を結んだ。この契約発表に合わせ、バンドは新鮮な息吹を放つ「Monday」のミュージックビデオを公開した。ガレージロック/メロディック・パンクとパワーポップの中間にあるロックソングは多くの音楽ファンの心に響きそう。男女混合のエバーグリーンな感覚を持つコーラスワークも光る。


「『Monday』は、期待に胸を膨らませつつも、自分の感情と真正面から向き合うことを決意する様子を描いた曲です」とバンドは語る。「たとえそれが『日曜日の不安』に過ぎないとしても、真実があなたを自由にしてくれる」


Jawdroppedのメンバーは、カイラ・モーリング、ローマン・ザンガリ、ショーン・エドワーズ、クック・リー=チョバニアンの四人組。2024年の結成以来、JawdroppedはすでにReal Estate、Bully、Greg Freeman、Mommaのサポートアクトを務め、この春には、Great EscapeやDot to Dotなど、初の英国でのヘッドライン公演やフェスティバルへの出演を控えている。


昨年、バンドはデビューEP『Just Fantasy』をリリースし、Stereogumからは「皮肉を交えたユーモアに満ちたアップビートなアンセム」と称賛され、FLOODからは「爽やかなポップ・ロック・サウンド」と絶賛された。


Jawdroppedが奏でる、グランジ調のパワーポップという独自のスタイルは、真摯でありながらも直接的で、口元にはニヤリと笑みを浮かべ、背中で指を組みながら歌われているかのようだ。友情と「一緒に歌えるロック」へのこだわりによって支えられたその音楽は、オアシスのヒット曲や、ザ・レモンヘッズ、スウェアリンのアンプを全開にしたようなエネルギーを彷彿とさせる。この曲は、ロブ・フレイベルが監督を務めたワンカット映像と組み合わされている。


「Monday」

 

 

Tour Dates:

 
5/14 - Brighton, UK @ The Great Escape Festival
5/15 - Brighton, UK @ The Great Escape Festival
5/16 - Sheffield, UK @ Get Together Festival
5/18 - Leeds, UK @ Brudenell Social Club
5/19 - London, UK @ George Tavern
5/22 - Cardiff, UK @ Clwb Ifor Bach
5/23 - Bristol, UK @ Dot To Dot Festival
5/24 - Nottingham, UK @ Dot To Dot Festival
7/09 - Denver, CO @ Denver Botanic Gardens

 


GWも最終盤となりましたが、皆さん、いかがお過ごしでしょうか。すでにリリース情報として掲載済みの内容もございますが、4月にリリースされた邦楽の新譜情報をご紹介します。先月はそれほど数は多くなく、サウンドトラックが多め。下記よりお好みの曲をチェックしてみよう。

 

 

髙位妃楊子 「ある小説家の日記」 サウンドトラック


ヒットメーカーのミステリー作家が死後残した“日記”をめぐり、2人の女性が、秘密の行為に出る―。オリジナル脚本・上原哲也 × 主演・夏帆でお届けするサスペンスフルなヒューマンドラマ「ある小説家の日記」。


AIの恐怖性に迫る本作において、音楽家・髙位妃楊子自身もまた、創作に伴う「恐れ」と向き合いながら制作を行った。

 

今や奇妙さもなく人の表現に綺麗に紛れ込み、時には自分でも辿り着けなかった言葉を代弁してしまうAI…。中盤の楽曲では、自身の楽曲をAIに模倣させ、微細な違和感を生み出す試みに挑んだ。また、作詞も手がけたエンディング曲「No One Could Touch」では、生の歌声を大切にしつつ、いくつかのフレーズの終わりだけを自然にAIの歌声に置き換えることで、表現を侵食されていく演奏家の恐怖や、それを識別できない私たちの愚かさや危うさを忍ばせている。

 

新しい時代における音楽の価値とは何か、そして「共感」や「人間らしい良い曲」とは何なのか__本作は、その問いに静かに触れようとしている。

 

 

 

・ストリーミングURL:https://ssm.lnk.to/TheDiaryofaNovelist

 

 

小山絵里奈 「対決」 NHKプレミアムドラマ サウンドトラック 



坂本龍一が生前にその才能を見込んでいた音楽プロデューサー、小山絵里奈によるサウンドトラックが、ドラマの放送開始から数日遅れて配信開始となった。


サウンドトラックに収録されている全21曲は、NHK BS 4Kで4月5日から放送中のプレミアムドラマ『対決』内で使用されている。弦楽器やピアノ、そしてシンセを中心とするBGMが多い。

 



・ストリーミングURL: https://ssm.lnk.to/Taiketsu



ハンバート ハンバート 「虎」 -Best New Track


THE FIRST TAKEで披露した「虎」の音源も本日配信リリースされました。アコースティックピアノをベースにした両者の人生観が反映された心温まるようなバラードソングとなっている。

 

佐藤良成と佐野遊穂によるデュエットも息がピッタリあっています。2010年にリリースされてから、胸を打つ歌詞が多くの共感を呼び長く愛されてきた代表曲のひとつ「虎」。ドラマティックなメロディが印象的な本楽曲を、力強いピアノとふたりの歌声が響く一発撮りにて披露した「THE FIRST TAKE」バージョンがリリース。同時公開のミュージックビデオには、作家/お笑い芸人/タレントと幅広い才能を発揮する又吉直樹さんが出演しています。ぜひご覧ください。

 

「虎」 


 

・ストリーミングURL:https://humberthumbert.lnk.to/Tora_TFT 

 

 

真名子新 「弾き語りの男」- Best New Track



『良くなった動物』からのセカンドシングル「弾き語りの男」。代々木公園野外音楽堂でのフリーライブでもお披露目された。

 

神戸のシンガーソングライター、真名子 新は先日開催かれた「Apple Vinegar Music Award 2026」で五人の審査員の信任を受けて大賞を受賞した。(選考会の詳細)ブルース風の渋いアコースティックギターからスポークンワードに近いボーカル。個人的な感慨から社会や世界を見るような俯瞰的な視点の歌詞。田舎と都会、そして古典的な音楽性と現代的な音楽性が混在する懐かしくも新しいニューシングル。これが新しいジャパニーズフォークのカタチなのか!?

 

 

「弾き語りの男」

 

・ストリーミングURL: https://manakoarata.lnk.to/AManPlayingGuitar 

 

Tenbin o  『Fishigi Na Binsen』- NEW ALBUM


Tenbin Oは、東京を拠点に活動をおこなう本格的なライブセッションを中軸に置くトリオである。4月22日にニューアルバム「Fushigi Na Binsen」をリリース。ポストパンクからモダンソウルまで様々なジャンルを織り込んだ1st「Lack Of Heroism」、パーカッションの積極的な導入でビートを複層化し、ダウンビートでエキゾ味を増したグルーヴを獲得した2ndアルバム「illegal positive」を経て、今作は、研ぎ澄まされたリズムとメランコリックなループサウンドが自然体の体を揺らし、メロディが幽玄に揺蕩う“平熱のサイケ・グルーヴ”に酔いしれるべし。


本作にはキーボードに谷口雄が参加。ジャケット&アーティスト写真は船津晃一朗。ジャケット・デザインはメンバーが手がけている。下記よりスタジオライブのパフォーマンスをご覧ください。

 


 

 

・ストリーミングURL: https://found.ee/tenbino_fushiginabinsen 

 

 

Le  Makeup 『The Crying Xpress』 - NEW ALBUM


4月29日、Le  Makeupのニューアルバムがリリースされた。人とのつながりをテーマにした新作で彼は現代的な若者の心情を巧みに表現する。また、人間としての成長の過程が込められた新作といえるかしれない。多くのリスナーはそこに自分に似た誰かを発見することだろう。


ニューアルバム「The Crying Xpress」は、SNSで呟くみたいに、誰に話すまでもないけど聞いてほしい自分の話である。ルメイクアップは今作で若者らしい繊細さや脆さを巧みに表現している。従来培われたヒップホップやビートの表現はようやくJ-POPらしい音楽として体現されることになった。


「hold on」

 

・ストリーミングURL: https://ssm.lnk.to/TheCryingXpress 

 

BBCのサポートを受けたシングル「Gymnast」の勢いに乗って、イギリスのポップアーティスト、スターリングが新曲「Cupcake」で帰ってきた。4月下旬に発売された新曲だが、あらためてチェックしてみよう。 

 

このリリースは、サポートの波が高まる中で行われる。BBCラジオでのオンエア、国際女性デーのパフォーマンスを含む主要なライブ出演、ドラマ『ラブ・アイランド』への楽曲提供、そしてナディア・ナガムートーとの『Why Care?』や『Women of Our Time』への出演が控えている。


スターリングの物語は、一見あり得ないようなもの――バブルガムピンクに身を包み、揺るぎない自信に支えられた物語だ。


かつて「歌えない」と言われた彼女の成功は、従来の成功というよりも、むしろ限界を打ち破る旅路そのものだった。その旅はソーホーの地下バーで始まった。バーテンダーとして働いた後、彼女はアカペラで歌う勇気を見出した。その夜の観客の中には、ゼロ・セブン(Zero 7)のヘンリー・ビンズがいた。これがきっかけとなり、わずか6週間のうちに、マッシヴ・アタック(Massive Attack)のコラボレーターやグラミー賞受賞作家たちとのセッションへとつながっていった。それ以来、スターリングはポップミュージックと自己変革が交差する世界を築き上げ、増え続けるファンからはその空間を「ポップ・セラピー」と呼ぶようになった。


ロードの感情的な率直さ、ビリー・アイリッシュのエッジの効いた表現、そしてジョニ・ミッチェルの時代を超えた内省を融合させた彼女の音楽は、一つの核心的な思想を中心に据えている。「あなたは、自分に起きた出来事そのものではない。あなたは、自分がなることを選んだものなのだ」。


近日リリース予定のデビューアルバム(仮題:『the story of starling』)は、その哲学をこれまでで最も完全に表現した作品であり、エンパワーメント、レジリエンス、そして可能性を歌った楽曲を通じて彼女の人生を綴った作品集だ。最新シングル「Cupcake」はこの精神を凝縮しており、内なる批判を徹底的な自己慈愛へと変容させている。


ストリーミングでの成功(数百万回の再生回数、Spotifyの「New Music Friday」への18回以上の選出)に加え、スターリングは業界からも大きな評価を受けています。その例としては、BBC Radio 1の「New Noise」アーティスト選出、Amazon Music UKの「Weekly One」選出、複数のリリースにおけるBBC Radioのサポート、Wonderland、FAULT、The Guardianへの掲載、そして『Love Island』への楽曲提供などが挙げられます。


彼女の影響力は音楽の枠をはるかに超えている。パンデミック期間中、スターリングが自尊心と創造的なエンパワーメントについて行ったオンライン講演は世界的なムーブメントを引き起こし、何百人もの人々が満たされないキャリアから抜け出し、さらに何千人もの人々が自身の価値感を再定義する手助けとなった。これは、講演、コンサルティング、ライブ体験からなる彼女のエコシステム「The Platform」へと発展している。


「オンラインでの交流には疲れたので、オフラインでつながりを持ちたい」とリールに投稿し、35軒の家を厳選して4000マイルを旅した彼女のハウスコンサートツアーは、今やネット上で話題を呼んでおり、現在テレビ番組化が進められている。このツアーは、音楽に人間同士のつながりを取り戻すという彼女の使命をさらに確固たるものにした。


彼女の新曲「Cupcake」は、自己不信を自尊心へと変える、飾らない感情溢れるアンセムだ。かつては恥や反省、無力感を引き起こしていた誕生日という日に書かれたこの曲は、人生の重要な転機を捉えている。


自己批判の渦に飲み込まれる代わりに、スターリングはリアルタイムで物語を書き換えることを選んだ。


彼女はこう語る。「誕生日のたびに、内なる批判者が支配し、『まだ十分ではない』『予定通りにいっていない』と囁いてきた。今回は、時間ではなく——この誕生日は違った。私は変わることを決めた。『Cupcake』は、破壊ではなく優しさを選ぶ私、批判ではなく優しさを選ぶ私そのものだ」 


その結果生まれたのは、鋭いエッジの効いたポップ・プロダクションと、スターリングの代名詞である「ポップ・セラピー」の精神を融合させた楽曲だ。これは単に楽しませるだけでなく、癒やしをもたらすために作られた音楽である。「Cupcake」は、遊び心にあふれ、どこか反逆的なサウンドの質感と、深く個人的な歌詞を組み合わせた作品だ。プロデューサー兼共同作詞家のパッチ・ボシェル(彼女の前作シングル「Queen」も手掛けた)とのコラボレーションにより生まれた「Cupcake」は、感情的な誠実さと芸術的な信頼に根ざしたクリエイティブなパートナーシップの上に築かれている。


今後のポッドキャスト出演、主要なライブ公演、そしてデビューアルバムのリリースを控え、スターリングは癒やし、エンパワーメント、そしてポップミュージックが融合する世界を広げ続けている。彼女はダンス、フラフープ、アールグレイティーが好きで、何よりも、誰もが自分たちが信じ込まされてきた以上に、はるかに多くの能力を持っていると信じている。


「Cupcake」

 

 

▪️EN

Riding the momentum of her BBC-backed single “Gymnast,” British pop artist Sterling is back with a new track, “Cupcake.” The song was released in late April, so let’s take another listen. 

 

Starling is an unlikely story- dressed in bubblegum pink, rooted in radical self-belief.


Once told she couldn’t sing, her rise has been less about conventional success and more about dismantling limitations. That journey began in a Soho basement bar, where, after a shift serving drinks, she found the courage to sing a cappella. In the audience that night was Henry Binns of Zero 7, setting off a chain of events that led to sessions with Massive Attack collaborators and Grammy-winning writers, within six weeks.


Since then, Starling has built a world that exists at the intersection of pop music and personal transformation, a space her growing audience has come to describe as “pop therapy.”


Her music, blending the emotional candor of Lorde, the edge of Billie Eilish, and the timeless introspection of Joni Mitchell, centers on one core idea: You are not what has happened to you. You are what you choose to become.


Her upcoming debut album (working title: “the story of starling”) is her most complete expression of that philosophy yet, a body of work that chronicles her life through songs of empowerment, resilience, and possibility. Its latest single, “Cupcake,” encapsulates this ethos, transforming inner criticism into radical self-compassion.


Beyond streaming success (millions of streams, 18+ Spotify New Music Friday placements), Starling has received major industry recognition, including: BBC Radio 1 “New Noise” artist, Amazon Music UK “Weekly One”, BBC Radio support across multiple releases, features in Wonderland, FAULT, and The Guardian, Sync placements including Love Island. 


Her impact extends far beyond music. During the pandemic, Starling’s online talks on self-worth and creative empowerment sparked a global movement, helping hundreds leave unfulfilling careers and thousands more redefine their sense of value. This evolved into “The Platform,” her growing ecosystem of talks, consulting, and live experiences.


Her now-viral house concert tour, where posted a reel that said she was “tired of being online and wanted to bring the connection offline”.. "I'll sing in your garden, kitchen, home", selected 35 houses, and traveled 4000 miles, is now being developed for television. The tour further cemented her mission: bringing human connection back to music.


Her new single “Cupcake,” is an unfiltered, emotionally charged anthem that transforms self-doubt into self-worth. Written on her birthday, a day that historically triggered feelings of shame, reflection and inadequacy, “Cupcake” captures a pivotal turning point. Instead of spiraling into self-criticism, Starling chose to rewrite the narrative in real time. She shares, “Every birthday my inner critic used to take over—telling me I wasn’t far enough along, that I’d failed my timeline. This time instead of time it could be - This birthday was different, I decided to change. ‘Cupcake’ is me choosing kindness over destruction instead of destruction could it be kindness over criticism." 


The result is a track that blends sharp-edged pop production with Starling’s signature “pop therapy” ethos, music designed not just to entertain, but to heal. "Cupcake” pairs playful, almost subversive sonic textures with deeply personal lyricism. Created in collaboration with producer and co-writer Patch Boshell (who also helmed her previous single “Queen”), “Cupcake” builds on a creative partnership rooted in emotional honesty and artistic trust.


With upcoming podcast appearances, major live bookings, and a debut album on the horizon, Starling continues to expand a universe where healing, empowerment, and pop music unite.


She likes dancing, hula hooping, Earl Grey tea, and believes, above all, that everyone is far more capable than they’ve been led to believe.



ロサンゼルスのシンガーソングライター、Ian Cobiella(イアン・コビエラ)の新曲「Have I Been Good To You」は、インディーポップとロックを融合させ、キューバとボリビアの血を引く彼の生い立ちがもたらす影響も加わり、魅力的で予想外の聴き心地を生み出している。ワールドミュージックとポップ・ロックの組み合わせは、新しいAORのスタイルとも言えるだろうか。


コビエラはロサンゼルスを拠点とするアーティスト。「Have I Been Good To You」は、彼のデビューEP『All I Have I Give』からのファーストシングルだ。このレコード制作は、彼にとって決して忘れることのできないほど居心地の悪い体験だったという。彼は自分のリズムを見出した。


イアンは「Have I Been Good To You」について次のように語っている。「人々に踊ってほしいから、心を動かす曲を作りたかった。ドラムのグルーヴはサルサのクラベをもとに作られている」


「これはキューバ音楽のパターンで、絶え間なく、ほとんど執拗とも言えるような前進する勢いがあって、それが歌詞とぴったり合ったんだ。この曲はセクシーで狂気じみていて、作曲やレコーディングの過程でそこに辿り着けたのが最高だった。この曲はまるで竜巻のような感覚を味わってもらうために作られた」 

 

 

「Have I Been Good To You」



▪️EN 

Ian Cobiella is a Los Angeles-based artist and "Have I Been Good To You" is the first single off his debut EP, All I Have I Give. Making this record was uncomfortable in a way he will never forget. He found his rhythm.


Ian shares on "Have I Been Good To You", "I wanted to make a song that moves because I want people to dance. The drum groove is built on a salsa clave, a pattern from Cuban music with this constant, almost obsessive forward momentum — which felt right with the lyrics. The song is sexy and manic, and I loved getting there in the writing and recording. This song is meant to feel like a tornado."