バージニア州南西部の中心地から登場したMatt Jones & The Bobs(マット・ジョーンズ&ザ・ボブス)は、アメリカーナやルーツ・ミュージックをロック的な文脈から探求するバンドである。バンドは、2011年のラドフォード大学在学中に結成。それ以来、生々しい感情と時代を超えた物語を織り交ぜた音楽を紡いできた。

 

マット・ジョーンズ(ボーカル、ギター)と、親しみを込めて「ザ・ボブス」と呼ばれるバンドメンバーたちは、アメリカーナ、ルーツ・ミュージック、そしてクラシック・ロックへの共通の情熱を、リスナーの心の奥底に響くサウンドへと昇華させた。

 

彼らがまだ大学生だった2014年にリリースされたデビュー作『Brother's Hymn』は、音楽の世界への旅の始まりを告げた。小さな町の生活、愛、喪失、そして成長に伴う日々の葛藤の本質を捉えた楽曲群により、このアルバムは、その誠実な作詞作曲と力強いパフォーマンスで、瞬く間に熱心なファン層を獲得した。

 

しかし、若き日に活動を始めた多くのバンドと同様、彼らの前途も決して平坦なものではなかった。長年にわたり音楽に没頭してきた後、2015年、マット・ジョーンズ・アンド・ザ・ボブスのメンバーは一歩引いて、各々が個人のキャリアやビジネス、起業活動に専念することになる。

 

The Bobsは活動休止期間に入ったものの、長年共に音楽を作り上げてきた中で築かれた絆は、断ち切られなかった。10年間、メンバーはそれぞれの世界で活躍したが、音楽への想いやルーツとのつながり、物語を紡ぐこと、共有した経験への想いは、心の奥底でくすぶり続けていた。

  

2024年、マット・ジョーンズ&ザ・ボブスは再結成し、新たなエネルギーと目的意識を持ち、代名詞とも言えるサウンドを蘇らせた。10年ぶりに音楽の世界に戻ってきたとはいえ、アメリカーナ、フォーク、サザン・ロックに根ざした彼らのルーツはかつてと変わらず強固であり続けた。しかし、この新たな章には新鮮な変化がもたらされている。90年代の影響がさりげなく取り入れられ、グランジの荒々しさが加わり、確立されたサウンドを補完する、さらに広がりのある楽器編成が加わった。編成が変わろうとも、彼らの音楽の核心は不変である。それは、人生、愛、失恋、そして私たちを人間たらしめる勝利や試練の感情的本質を捉えようとする姿勢なのだ。

  

バンドの楽曲制作は象徴的であり、物語性と深い脆弱性が合わさっている。どの曲も一つの物語であり、マット・ジョーンズの極めて個人的な歌詞というレンズを通して、人間の経験の一端を垣間見せてくれる。

 

愛、失恋の物語から、死、苦闘、そして前進するために必要な忍耐力への考察に至るまで、その音楽は聴く者の心に響き続ける。そのサウンドは、親しみやすくも新鮮な感覚を与え、人生の浮き沈みを巡るノスタルジックな旅路は、まるで古い友人が耳元で囁いているかのようである。

  

マット・ジョーンズ・アンド・ザ・ボブスの音楽は、単なる曲の集積とはいいがたい。それは存在の浮き沈みを再び体験するための招待状でもある。彼らのサウンドは、あなたを個人的な意味を持つ瞬間に連れ戻す。そこでは、人生の苦闘や喜びのような感情が単に共感できるのみならず、成長に不可欠であることを感じさせる。一音一音、彼らは、聴衆に自らの物語を受け入れるべく誘い、この旅路で、自分だけが孤独ではないという事実の底に安らぎを見出させる。

 


「The Weight of The World」

 

 

▪EN

Emerging from the heart of Southwest Virginia, Matt Jones and The Bobs have woven a tapestry of raw emotion and  timeless storytelling since their formation in 2011. The band first came together during their time at Radford University,  where Matt Jones (vocals, guitar) and his bandmates—affectionately known as “the Bobs” —took their shared passion  for Americana, roots, and classic rock, and transformed it into a sound that resonated with listeners on a deeply  personal level. 

 

Their debut album, “Brother's Hymn”, released in 2014 while they were still in college, marked the  beginning of their journey into the world of music. With tracks that captured the essence of small-town life, love, loss,  and the everyday struggles that come with growing up, the album quickly gained a loyal following for its honest  songwriting and gritty performances. 


But like many bands that start in their youth, the road ahead was not without its twists and turns. After years of intense  dedication to their music, the members of Matt Jones and The Bobs took a step back in 2015, each pursuing individual  careers, business ventures, and entrepreneurial pursuits. 

 

The band entered a hiatus, but the bonds forged through  years of creating music together remained unbreakable. For ten years, the members thrived in their own respective  worlds, but the pull of music—the connection to their roots, their storytelling, and their shared experiences—was  always there, simmering under the surface.

  

Fast forward to 2024, and Matt Jones and The Bobs have reunited, bringing their signature sound back to life with  renewed energy and purpose. Though they’ve stepped back into the world of music after a decade, their roots in  Americana, folk, and southern rock remain as strong as ever. 

 

However, this new chapter carries fresh twists—a subtle  infusion of 90s influences, a bit of grunge grit, and more expansive instrumentation that complements their established  sound. The heart of their music remains, however, unwavering: a commitment to capturing the emotional essence of  life, love, heartbreak, and the triumphs and trials that make us human.

  

The band’s songwriting is nothing short of iconic, blending storytelling with profound vulnerability. Each song is a  narrative—a glimpse into the human experience through the lens of Matt Jones' deeply personal lyrics. 

 

From tales of  love and heartbreak to reflections on death, struggle, and the perseverance needed to keep going, the music  continues to strike a chord with listeners. It’s a sound that feels both familiar and fresh, a nostalgic journey through the  ups and downs of life that feels like an old friend whispering in your ear.

  

The music of Matt Jones and The Bobs isn't just a collection of songs; it’s an invitation to relive the highs and lows of  existence. It’s a sound that will transport you back to moments of personal significance, where the struggles and joys  of life feel not only relatable, but necessary for growth. With each note, they invite their audience to embrace their own  stories, finding solace in the knowledge that they are not alone in the journey.

  

As they step into this exciting new phase of their career, Matt Jones and The Bobs continue to honor their roots while  exploring new sonic territory. They’ve grown, they’ve evolved, but the heart of the band—the soul of what made them  so beloved in the first place—is as powerful as ever. 

 

Matt Jones and The Bobs aren’t just back—they’re  stepping forward, louder, stronger, and more determined than ever to share their stories with the world. And with  music that is as timeless as it is fresh, they are ready to continue leaving an indelible mark on the hearts of their listeners beginning with their second full studio self titled album "Matt Jones and the Bobs".


Their latest single "The Weight Of The World" is, as Matt Jones confides, "a reflection on life’s burdens and the quiet strength it takes to face them, while honoring the friends who help shoulder what we can’t. The song looks at struggle not as defeat, but as a universal weight we all carry—and the beauty of having someone there to help lighten the load.

 


本日、2026年5月22日、英国/オックスフォードのギタリスト、Ed O'Brien(エド・オブライエン)が2枚目のソロアルバムで、自身の名前でリリースする初の作品『Blue Morpho』をTransgressiveよりリリースした。レビューに際して、Uncutから一方的な勝利宣言が出ているほど。

 

本作は、七曲というEPに近い構成で、かなり密度の濃いアルバムとなっている。彼自身の所属するRadioheadのサウンドに傾倒しており、トム・ヨーク風の音楽を堪能出来るに違いない。しかし、そのサウンドは、単なるレディオヘッドのフォロワーにとどまらない。Radioheadのサウンドを、UKのトラッドフォークから解釈した楽曲や、アンビエント風の楽曲など実験的な試みが取り入れられ、なおかつまたモダンなダンスミュージックとロックソングの融合も含まれている。

 

Uncut,Mojo、NMEを筆頭に高評価を受けた本作には、渦巻くような内省的なエネルギーの拡散や、独特な内面を優しく愛でるような癒しが感じられる。ハイライトとなるのが、本作の序盤に収録されている「Intications」、タイトル曲「Blue Morpho」ということになるだろうか。例えば、トム・ヨークがThe Smileでレディオヘッドの典型的な音楽性から距離を取ったのに対して、オブライエンのサウンドはむしろ、レディオヘッドの核心へと接近する内容である。


ケンタッキー州の詩人で農夫でもあるウェンデル・ベリーの「闇を知るには、闇に身を委ねよ」という言葉をオブライエンはよく引用する。その哲学は、『Blue Morpho』の制作における指針ともなった。ポール・エプワースとライリー・マッキンタイア(エズラ・コレクティブ)がプロデュースを手掛けたこの深く個人的な作品は、彼の人生で最も困難な時期の一つから生まれた。オブリエンはロックシーンで最も称賛されるギタリストであり続ける一方、『Blue Morpho』では新たな創造の領域へと踏み込み、催眠的なサイケデリック・フォーク、輝きに満ちたギター、魅惑的なトリップホップ、そして光り輝く静寂の瞬間を取り入れている。


長年にわたる内省と実験の過程で書かれた本作は、感情の激動と再生を処理する手段として音に没頭した、長い即興セッションから生まれた。結果生まれたのは、内省とコラボレーションの両方によって形作られ、変容、癒やし、そして、精神的なつながりを探求する一枚であった。


偶然の出会いが、『Blue Morpho』の誕生を後押しした。ポール・エプワースが中心的なクリエイティブ・パートナーとなり、サックス奏者兼作曲家のシャバカ・ハッチングスは、グラストンベリーでの共鳴と周波数に関する対話をきっかけに、フルート演奏で参加。デイヴ・オクムがアルバム全体に輝かしく精巧なギターワークを織り込み、ESKAがボーカルで参加。さらに、エストニアの著名な作曲家トヌ・コルヴィッツがアルバムの弦楽パートを編曲し、タリン室内管弦楽団が演奏を担当することで、この作品の豊かで広大な感情の風景をさらに深めている。


本作は、ウェールズにあるオブライエンのスタジオとロンドンのザ・チャーチ・スタジオで制作され、フロッドがシーケンス制作を、ベン・バプティがミキシングを担当。オープニングを飾る「Incantations」は、8分間にわたる催眠的なサイケデリックフォークとして君臨する。ギターと軽快なドラムテイクの上で、オブライエンの優しい歌声は、ウェールズの田園地帯の葉がさざめくように響く。シングルとしてリリースされた高揚感あふれるタイトル曲「Blue Morpho」では、エドが闇に足を踏み入れ、自然の癒しの力に触発され、新しく生まれ変わる。


先日紹介したように、映画情報もある。本作に併せて制作された短編映画『Blue Morpho: The Three Act Play』は、テキサス州オースティンのSXSWで初公開された後、ロンドン、オックスフォード、パリ、シドニー、メキシコシティ、東京、デンバーで上映され、『Blue Morpho』のリリースに先駆けて公開される。キット・モンテイスがウェールズで監督を務めた本作は、オブライエンの率直で親密な姿を描き出している。詳細は近日中に発表される予定だ。

 

 

ニューヨークを拠点とするシンガーソングライター兼ミュージシャンのROREYは、ありのままの告白を、癒やしをもたらすと同時に聴く者の心を揺さぶる芸術へと昇華させる。彼女は自信のバックグランドを糧に、感情の変遷や人間関係の機微についての楽曲制作を行う。ドリーム・ポップ、ベッドルームポップ、インディーロックの中間に位置するミクスチャーなサウンドである。


2025年8月15日にリリースされた2作目のEP『Dysphoria』は、精神疾患が抱える矛盾へと果敢に飛び込んだ作品であり、心に響くメロディーと幽玄なボーカルが、催眠的な渦巻くようなインストゥルメンタルと融合している。長年のコラボレーターであるスコット・エフマンと共に2021年に共同制作・プロデュースされた本作は、躁状態の最中に意味を見出そうともがく若きアーティストの混沌、美しさ、そして方向感覚の喪失を捉えている。


ROREYの2026年リリースシングル「Temporary Tragedy」は、力強く、生々しく、そして心に響く作品だ。ロレイはベッドルームポップとインディーロックのエッセンスを見事に融合させる。

 

「この曲は、親密さを求めすぎた結果、自分を犠牲にしてしまう代償と、自分自身を選ぶことの意味について歌っています」とROREYは打ち明ける。関係の終わりに伴う内省と精神の渦巻く様を描いた、映画のようなミュージックビデオがきわめて印象に残る。「このビデオは私の初めてのクィアな関係に基づいている。そのメッセージは普遍的なものです。相手がそこにいてくれない時、愛だけでは希望と現実の間の溝を埋めるには不十分なことがあるの」と彼女は語る。


彼女のシングル「Dying Fire」は、ほろ苦いメロディーと豊かなアレンジが特徴の、カタルシスをもたらすドリームポップソング。ROREYは次のように説明する。「『Dying Fire』は、愛と不可能性の狭間に位置しています。この曲は非難も弁解もせず、かつてあったものは二度と戻らないという事実を、徹底的な受容をもってただ述べているだけです。『Temporary Tragedy』と同様に、片方が一人でその重荷を背負わされる時、愛には限界があるのです」


さらに、最新作「Sudden Death」について、ロレイはこう打ち明ける。「『Sudden Death』は、ゲームが始まる前から敗北を認める曲です。なぜなら、私はすでにこの人への想いに負けていたと分かっていたから。また、この曲は、単なる憧れをはるかに超え、過去から現在へと投影され、私を人質にしていた、強迫観念に近いほどの記憶へと至る、激しい欲望へのほのめかしでもあります」


待望のニューアルバム『Temporary Tragedy』について、アーティストはこう語る。「このアルバムは、本質的に、互いにどれほど愛し合っていたとしても、望むものと必要とするものが相反していたために、関係を続けられなかった二人の物語です」

 

「結局、二人は、決して完全には実現しなかった愛を前にして、傷ついてしまいました。このアルバムは、まるで共有された痛みのように、二人の経験のすべてを受け止める空間となっています」

 

ROREYの音楽は単に心に響くだけでなく、口に出すのを恐れている真実を言葉にし、その感情を抱いているのは自分だけではないと気づかせてくれる。


「Sudden Death」

 

▪EN

New York–based singer-songwriter and musician ROREY transforms raw confession into art that unsettles as much as it heals.


Her sophomore EP, Dysphoria, released August 15th, 2025 is a fearless plunge into the contradictions of mental illness, where haunting melodies and ethereal vocals merge with hypnotic, swirling instrumentals. Co-written and produced in 2021 with longtime collaborator Scott Effman, the project captures the chaos, beauty, and disorientation of a young artist clawing her way toward meaning in the midst of a manic episode. 


ROREY's 2026 single release "Temporary Tragedy" is powerful, raw and poignant.  She confides, "The song is about the cost of self abandonment when you grip intimacy and what it means to choose yourself."  The track was accompanied by a cinematic music video chronicling the rumination and spiraling that can follow the end of a relationship. "The video is rooted in my first queer relationship, its message is universal: sometimes love isn’t enough to bridge the gap between hope and reality, when the other person can't meet you there," she shares. 


Her single "Dying Fire" is cathartic dream pop with bittersweet melodies and lush arrangements. ROREY explains, " 'Dying Fire' sits in this space between love and impossibility. The song doesn't blame or excuse it simply states with radical acceptance that what once was can never be again. Similar to 'Temporary Tragedy' love can only go so far when one person is left carrying it alone" 


Her latest release "Sudden Death" is an enveloping musical embrace complete with grit-laced guitars, emotive vocals and enthralling sonics. Rorey confides," 'Sudden Death' admits defeat before the game ever begins because I already knew I lost to my feelings for this person. It's also an innuendo for intense desire that goes far beyond yearning into borderline obsessive memories that held me hostage in the past I projected onto the present."


The three singles are off of her highly anticipated forthcoming album Temporary Tragedy.  The artist confides, "The album is essentially about two people who couldn't make it work no matter how much they loved each other because what they wanted and they needed were at odds. In the end they both got hurt in the face of love never fully realized. It holds space for both peoples' experience, almost as a shared ache."

ROREY’s music doesn’t just resonate, it names the truths you’re afraid to speak and reminds you that you’re not alone in feeling them.




大西洋をまたぐ活動で高い評価を得ているシンガーソングライター、イラナ・ジグモンドによるソロ・プロジェクト、St. Catherine’s Child(セイント・キャサリンズ・チャイルド)によるダブルシングル『Cosmic Dancer』と『Fly Me To The Moon』が今週末にリリースされた。

 

「Cosmic Dancer」は、グリッターロックの伝説的なバンド、マーク・ボラン擁するT-REXの楽曲である。中性的のイメージで華やかなロックシンガーとして活躍したバンドの音楽が女性シンガーによるピアノバラードの編曲でどのように変わるのかに注目したい。一方、「Fly Me To The Moon」は、アメリカの伝説的なジャズ・スタンダードで、バート・ハワードによる原曲。その後、フランク・シナトラなどにカバーされた。カバー曲としても定番のナンバーである。

 

TRO Essex Music(ウディ・ガスリー、デヴィッド・ボウイ、T・レックス、ピンク・フロイド、ブラック・サバス)および、そのレーベル部門であるShamus Records(クリス・マシューズ、フラミー・グラント)よりリリースされる本作で、St. Catherine’s Childはこれらの名曲に独自の魅力あふれるモダンなアレンジを加えている。

 

 

「Cosmic Dancer」- T-Rex Cover

 

 

「Fly Me To The Moon」 - Bart Howard Cover

 

 


・St. Catherine’s Child


St. Catherine’s Childは、インディー・フォーク/アメリカーナ・シーンで頭角を現している、大西洋をまたぐシンガーソングライター、イラナ・ジグモンドによるプロジェクトです。

 

イングランドで生まれ、コネチカット州ニューヘイブンで育ったイラナの音楽は、両大陸の影響を受けており、アメリカーナの詩的なストーリーテリングと、彼女の英国的な感性によるドライなウィットが見事に融合しています。


彼女は最近、TRO Essex Musicとそのレーベル部門であるShamus Recordsと契約を結び、ウディ・ガスリー、デヴィッド・ボウイ、T・レックス、ピンク・フロイド、ブラック・サバスといったアイコン的なアーティストに加え、ジェイデン・エヴァンスやフラミー・グラントといった新進気鋭のアーティストたちによるカタログをさらに充実させました。

 

雄弁な女性の守護聖人にちなんで名付けられたこのプロジェクトにおいて、彼女の力強い歌声と魅惑的なソングライティングこそが、St. Catherine’s Childの核心を成しています。2025年にリリース予定のアルバム『This Might Affect You』は、イラナの楽曲制作において、これまでで最も正直かつ生々しい姿を捉えた作品となっている。


最新リリースとなるダブル・シングル・カバー・プロジェクトでは、T.レックスの「Cosmic Dancer」とバート・ハワードの「Fly Me To The Moon」というクラシック・トラックを、彼女ならではの魅力的でモダンなアレンジでカバーしている。

 

 

▪EN

St. Catherine’s Child is the project of Ilana Zsigmond, a transatlantic singer-songwriter rising in the Indie Folk/Americana scene. Born in England and raised in New Haven, Connecticut, Ilana’s music is shaped by both continents, blending the poetic storytelling of Americana with the dry wit of her British Sensibilities. 


She recently signed to TRO Essex Music and its label arm Shamus Records, further enriching an iconic catalogue including Woody Guthrie, David Bowie, T. Rex, Pink Floyd, Black Sabbath, along with breakthrough artists such as Jaden Evans and Flamy Grant. Named after the patron saint of eloquent women, her vocal strength and enchanting songwriting lie at the heart of St. Catherine’s Child. Her 2025 album, This Might Affect You captures Ilana writing at its most honest and raw yet.


Her latest release, a double single covers project features her own irresistible and modern renditions of the classic tracks, "Cosmic Dancer" by T. Rex and "Fly Me To The Moon" by Bart Howard.



HYDは、実験的なサウンドと印象的なビジュアル世界を融合させた、ダイナミックで魅惑的なポップミュージックを生み出している。アーティストのヘイデン・ダナムが率いるこのグループは、アート、音楽、パフォーマンスを大胆に融合させたデビューアルバム『Clearing』で瞬く間に注目を集めました。


ダナムは当初、QTや、ネット上で話題となったエナジードリンク「Hey QT」とのコラボレーションといった、既成概念を打ち破るアートプロジェクトや、ニューヨーク市各地に設置された大規模なパブリックアート作品で知られていました。批評家からも称賛を浴びており、『W Magazine』はダナムを「アート界の新たなイノセント」と評し、『ニューヨーク・タイムズ』は彼らの作品を「吸い込み、飲み干せるアート」と表現した。


HYDとして、ダナムはサウンド、ビジュアル、パフォーマンスを一体となった没入型体験として扱い、その多分野にわたるビジョンをポップシーンにもたらしている。HYDのセカンドアルバム『Hold Onto Me Infinity』は、きらめくポップな楽曲と自己革新の感覚を融合させ、この世界をさらに広げている。HYDのパフォーマンスは、高層ビルの屋上や洞窟、美術館、フェスティバルといった世界中の型破りな空間から、伝統的な会場に至るまで、多岐にわたる場所で披露されてきた。


その活動の中で、彼らはチャーリーXCX、ソフィー、A.G.クック、キャロライン・ポラチェック、セガ・ボデガらとステージを共にしてきた。HYDのビジュアルアートはCompany Galleryが担当しており、クールージュ、バレンシアガ、ディオール、ドーバー・ストリート・マーケット、ロゼッタ・ゲッティ、エックハウス・ラッタ、パペットス・アンド・パペットスといったブランドとのコラボレーションも実現している。


親密さと無限の間を行き来するアルバム『Hold Onto Me Infinity』は、この物理的な世界と、その先にある世界の狭間で踊りながら、時空や物理的な境界、人生の枠を超えていく音楽の力を力強く証明する。アルバムの主要なコラボレーターであるハドソン・モホークがプロデュースを手がけたオープニングトラック「Angel」は、ダナムとベニー・ロングによって書かれた楽曲で、亡き愛する人を守護天使として位置づけ、アルバム全体に響き渡る問いを提示している。



それは、「死者はどこへ行くのか、私たちは彼らを新たな形でどのように体験するのか」という問いである。『Hold Onto Me Infinity』には、ドラムを前面に押し出したサウンド・パレットに反映された身体性があり、その振動は聴こえるだけでなく、リスナーの身体で感じられるように設計されている。マイケル・ベイリー・ゲイツが撮影したアルバム・カバーは、実存的なものと根源的なものとの境界にある曖昧さを映し出している。人工的なエフェクトを一切使わず、ダナムによる制作のガラス彫刻、花火、鏡の反射、そして穴の開いた窓から差し込む夕日を駆使して、この物理的な現実と別世界の両方を内包する「入り口」を画像の中に創り出している。



このアナログなアプローチは、過去7年間にわたるダンハムの断続的な視力喪失から必然的に生まれたものであり、その経験により彼らは人工光に対して極めて敏感になっていた。この状態は今もなお彼らの感覚に深い影響を与え続けている。視力が低下した時には他の(超)感覚的な能力が芽生え、視力が戻った時には、自身の身体や「存在すること」の豊かさを、これまで以上に身体的に実感するようになった。


『Hold Onto Me Infinity』は、ヘイデンによる絶賛されたデビュー作『CLEARING』に続くアルバムである。ハイドの音楽は、その幅広い芸術的実践に裏打ちされ、内面への探求、コミュニティとの対話、そして素材への探求が織りなす広大な生態系を生み出している。ダナムは美術家としての活動においてカンパニー・ギャラリーに所属しており、その作品はMoMA PS1やニュー・ミュージアムなどの美術館で展示されている。



HYD 『Hold Onto Me Infinity』- Cascine


 

ニューヨークのポップミュージシャン、HYDのニューアルバムはハイパーポップの次世代を駆け巡る作品である。ダンスポップ、ニューディスコ、そしてテクノやグリッチの手法を織り交ぜ、新鮮なサウンドを追求している。すでに2022年のアルバム『CLEANING』で頭角を現しつつあったHYDは、ナイトクラブのサウンドの影響を織り交ぜ、まったく新しいサウンドを確立しました。マドンナに始まったディスコポップの2026年のスタイルがここに誕生したと言える。

 

軽快なディスコポップ/シンセポップ「Angel」で始まる。ニューヨークということで、どうしても、LCD Sound Systemを思い浮かべてしまうが、HYDのサウンドは飽くまでダンスポップ寄りである。清涼感と程よい軽さを兼ね備えたダンサンブルなポップビート、そしてスポークワードやシュプレヒサングの影響を取り入れたモダンなボーカルが組み合わされる。ディープ・ハウスをもとにした4つ打ちの打ち込みのドラムがベースシンセと融合し、ドライブ感に満ちたサウンドを作り出す。全体的には、80年代のディスコポップが楽曲のベースに通底しているが、アトモスフェリックなテクノ風のシークエンスなどを設け、音楽性に幅を持たせている。これが最終的にデペッシュ・モードを彷彿とさせるエレクトロ・ポップを醸成する。それらをHYDらしいスタイリッシュなサウンドの風味を付け加えている。完璧なオープナーである。

 

「Freak」は、軽やかな一曲目とは対象的なサウンドとなっている。重厚感のあるベースシンセで始まり、ピッチシフター、ボコーダーを用いながら、HYDは前衛的なボーカルの表現を探求する。エクスペリメンタルポップの範疇にあるHYDの楽曲であるが、同時に普遍的なポップソングの構成を重視している。ヴァースとサビ/コーラス、ブリッジという洋楽の基本的な構成を踏襲している。曲はどこまでもキャッチーでポップであり、サビやコーラスの部分でアンセミックな箇所を用意している。ミックス/マスターの側面でも創意工夫が凝らされ、フィルターで全体的な音の印象を暈したりしながら、サビやコーラスの部分への繋ぎの部分を作っている。そしてサビやコーラスでは、清涼感に満ちたボーカルで、クリアな印象を押し出していく。また、ボーカルをどのように聴かせるかに重点が置かれ、ユニゾンするスポークンワードなど、ヒップホップ的な要素を織り交ぜている。まるでデザインのようなカラフルなサウンドだ。

 

「Grounded」を聴けば、ダンス・ポップがまだ進化の余地が残されていることが分かるはず。おそらくベースラインの系譜にあるフューチャーステップのようなダンス・ミュージックを下地に、ハイパーポップの要素を付け加え、特異なダンスポップソングを制作している。背景となるリズムトラックにせよ、また、シンセやサンプラーの個別トラックにせよ、ゲインやスレッショルドを活用した音圧の高いサウンドを積極的に駆使しているが、不思議なほど耳に負担がかからない。音の要素が極限まで絞られ、また、聴かせたい内容を制作者が熟知しているので、リズム、ベース、メインのメロディーという三要素が独立し、互いに補完しあっているのである。もちろん、メインとなるボーカルのメロディーもさりげなく素晴らしく、HYDらしいスタイリッシュな雰囲気、そして全体的な楽曲に共通するエモーションを兼ね備えている。スポークンワードとポップボーカルの対比という、現代的なポップソングのテーマも見受けられる。それは言い換えれば、テクノロジーと人間的な感情のせめぎあいとも捉えられる。現代的なテクノロジーと人間的な感性における絶妙な音の均衡こそ、このアルバムのテーマである。

 

脆さとまでは行かないかもしれないが、センチメンタルな感覚が、このアルバムには漂っている。心なしかエモーショナル....。それは例えば、Pink Pantharessのようなポップシンガーとも共通するポイントとなるかもしれない。HYDのポップソングは、どこまでも感覚的であり、まるで感情的なゆらめきを、その音楽を通じて体感するようなものである。「Physical Stuff」は、先に挙げた、テクノロジーと人間性というテーマを拡張する。シンセとボーカルがユニゾンを描き、フィルターをかけた打ち込みのドラムがフェードインしてきて、音楽性にリズム性を付与する。そしてベースラインやフューチャーステップを思わせるダンス・ミュージックにボーカルが入る。そしてやはりメロディアスなボーカルとスポークワードやシュプレヒサングのような語りの箇所を対比させ、ハイパーポップとも共鳴するようなサウンドを作り出すのである。この曲は聴いていると、なにかさすがと唸りたくなるような素晴らしい出来となっている。

 

アルバムの最初の四曲は、ソングライティング、ミックス/マスター、音質いずれもパーフェクトで非の打ち所がない。しかし、『Hold Onto Me Infinity』の本領は、アルバムの曲ごとに徐々に音楽性に凄さが増していき、まるでタイトルを象徴付けるように、ゼロから無限(インフィニティ)へ向かってくかのような点にある。「Watch You Cry」は、テクノ/グリッチを用いたポップソングで、凄すぎる曲である。テクノサウンドのミニマルな要素の中に潜むメロディアスな要素、そしてヒップホップのボーカル(ボーカルと言っておきたい)が絶妙な雰囲気を作り出す。ボーカルのサンプルを組み合わせたイントロから、Tycho,Caribouを彷彿とさせるテクノサウンド、そして、ヒップホップのライムから、メロディアスなボーカルへ移行していき、最終的にはオートチューンなどを用いたハイパーポップソングに移行していく。曲の中で、音楽ジャンルがクルクル移り変わり、まるで定点を持たないかのような無限性が含まれる。また、サビの部分では、あえてリズムを削ぎ落とし、ボーカルの旋律性を際立たせている。素晴らしい音楽はデザインと一緒で、いつもどこを削るか、削ぎ落とすかで決定するのである。しかも、従来テクノポップなどでは、オートチューンは意図的に機械的なボーカルの印象を強調するために使用されることが多かったが、この曲では人間的な感情を強調するために使用されている。従来のオートチューンの使用法を反転させていることがとても画期的なのである。

 

 「Makeover」はセイント・ヴィンセントの最初期の音楽性を彷彿とさせ、マドンナやビョークの次世代の音楽をロック的な解釈を付け加えた趣旨である。この曲の場合は、ディスコポップやニューディスコのサウンドを踏襲したうえで、聴きやすく乗りやすい素晴らしいダンス・ポップに仕上げている。反復するビート、そして同じ言葉やセンテンスを効果的に用いながら、リズミカルで歌いやすい、アンセミックなポップサウンドを確立している。そして、ここでも、80年代以降のポピュラーソングとしては、それほど珍しい内容ではないと思うが、スポークンワードのボーカルを交えて、クールな印象を持つダンスポップソングを作り出している。最近聴いた中ではポップソングとして最高峰に位置する。何よりかっこいいのが美点でしょう。

 

「Makeover」

 

 

 

「Looking Up I See a Cloud」は内省的な雰囲気を持つポップソングで、アトモスフェリックな印象からアンビエントポップとも称すべき一曲である。また、ソウルやジャズの音楽性を暈したようなサウンドが特徴である。一貫して中音域から高音域までのボーカルを披露してきたHYDであったが、この曲では、ネオソウル風の低音域から中音域の渋いボーカルを披露している。ボーカリストとしての音域の広さは、ソロシンガーとしての才質をはっきりと感じさせる。アルバムの中では、最終盤のベストトラックと並び、最もセンチメンタルな楽曲である。『Hold Onto Me Infinity』は、明確なコンセプト・アルバムではないものの、ある種の音楽的なストーリーが紡がれ、音のながれとともに、徐々に物語性のようななにかが作り上げられていく。

 

その後、音楽的な物語性が強まり、「Take Care of Me」では、アルバムの冒頭曲「Angel」のような清涼感のあるダンスポップに回帰する。これはまた、2022年のアルバムからHYDが一貫して追求してきた音楽性であると推測される。しかし、その実際の音楽の持つ洗練度や完成度は段違いに高くなっている。より音楽的なコンセプトが強調付けられ、どこのメロディーやボーカルを聴かせたいのか、あるいはどの器楽的なシークエンスを印象づけたいのかに細心の注意が向けられ、隙のないパーフェクトなサウンドが構築される。

 

 トランスやアシッド・ハウスを範疇にあるEDMのサウンドを彼女持ち前のディスコポップやシンセポップのセンスと結びつけ、それらをやはりキャッチーなサウンドに仕上げている。また、激しい箇所と静かな箇所を対比させるという、おなじみのポップやロックの基本的なスタイルを踏襲し、多くのリスナーの心に共鳴するようなサウンドを見事に作り上げている。

 

続いて、「Light Span」は、さらに実験的なハイパーポップに傾倒し、アートポップに接近する。この曲に見いだせるメタリックな重厚感とシンセのうねるようなドローンが組み合わされ、未曾有のアートポップが生み出された瞬間を捉えられる。また、ボーカルの側面でも、短いセンテンスを組み合わせ、テクノロジーやAIのような現代的な主題を巧みに織り交ぜている。

 

「Make Believe」は、このアルバムの副次的な主題である、ディスコポップの2020年代バージョンを象徴付ける。マイケル・ジャクソン? マドンナ? そんなことはどうでもよく、現代的なハイパーポップの要素を通過した、問答無用に素晴らしいダンス・ポップを聞くことが出来るはずです。この曲には、人種や国境を超える要素があり、すべてがどこかで一つに繋がっていることを思いこさせてくる。音楽の持つ楽しさ、そしてファンネスを凝縮した素晴らしい楽曲である。この曲にほとばしる弾けるような楽しい感覚は、アルバムのハイライトになるに違いない。対象的に、弦楽器のサンプリングで始まる「Never It Over」は、アルバムの感情的な起伏を象徴付ける。ネオクラシカルを通過した悲哀に満ちたピアノバラードで、最上のポップソング。『Hold Onto Me Infinity』の全体の中でも最も切ない繊細な歌声をHYDは披露している。

 

自らを、もしくは、世界を輝かせるかのような程よく明るい印象を持つクローズ「Shine It」。やはり重厚感のあるベースシンセを中心とするポップソングだ。 やはり、清涼感のあるボーカルとシンセポップの要素、ディープハウスのようなダンスミュージックの要素が組み合わされ、良質な楽曲に仕上がっている。アルバム全体に、完成度のむらがなく、どの楽曲もクオリティが極めて高い。これが、2020年代後半のポップスの新しい水準となるのでしょうか。それはおそらく、オーディオやストリーミングの音楽ファンにより決定されることになるでしょう。果たして、ダンスミュージックの時代は終わったのか? いや、まだ全然始まってもいないようです。

 

 

「Make Me Believe」

 

 

95/100

 

 

HYDによるニューアルバム『Hold Onto Me Infinity』は本日発売されました。 ストリーミングはこちらから。


Sweeping Promises(スウィーピング・プロミセズ)の待望の新作アルバム『You Say I Romanticize』を8月14日にサブポップからリリースする。18ヶ月をかけてレコーディングされた『You Say I Romanticize』は、刻々と変化する状況下での創作とコラボレーションの混沌へのオマージュである。


ギタリストのコーフィールド・シュヌグとベーシスト兼ボーカリストのリラ・モンダルは、カンザス州にあるツアーハウス兼レコーディングスタジオで自分たちを見出し、試行錯誤を重ねてきた。


彼らは毎年、他のバンドのアルバムを数十枚手掛け、ツアーの拠点を提供し、ライブを企画するなど、多岐にわたる活動を行ってきた。『You Say I Romanticize』のデモ音源を徹底的に録音・精選し、意図的に作り出した「ウォール・オブ・サウンド」を実現するための独自の室内録音手法を確立した後、デュオはツアー・ドラマーのスペンサー・グララを招き入れ、バンドがステージで演奏するのと同じスタイルで楽曲を演奏させた。 

 

バンドの定評あるライブパフォーマンスを彷彿とさせるこのアルバムの熱狂的な演奏は、とりわけモンダルの爽快なボーカルに顕著に表れている。


以前の『Sweeping Promises』の楽曲では所々で唸り声が聴かれた程度だったが、今作ではこの圧倒的なボーカリストが叫び、咆哮し、あらゆる難解な音程をこなし、アルバム全体を通して喉を張り裂くような歌声を披露している。


デビューシングルであり、オープニングを飾る「Shooting Shadows」はガレージロックのような荒削りな魅力を持つサプポップのレーベルカラーを象徴するロック/パンクソングとなっている。


「Shooting Shadows」




Sweeping Promises  『You Say I Romanticize』



Label: Sub Pop

Release: 2026年8月10日


Tracklisting:

1. Shooting Shadows

2. My Friend’s An Entomologist

3. Last Man

4. Rapture, Or…

5. Abduction On Camera

6. My Anchoress

7. Cocoon

8. Accent

9. Does He Want To Be The Weatherman?

10. Write Lightly



ブリストルのポストパンクバンド、Mouldがデビューアルバムを5bBから7月10日にリリースする。すでに「Float」をはじめアルバムの先行シングルが公開済みだが、続いて新曲「Lucid」も公開された。


故郷ブリストルでの合間を縫って作曲され、ロンドンの5dBスタジオでレコーディングされた本作『Hoping as a Coping Mechanism』は、このプロジェクトのためにLAから特別に駆けつけたショーン・オークリー(Georgia、Scaler、Sorry)がプロデュースを手掛け、MOULDの才能をこれまでで最も力強く示す作品となっている。


本作はより焦点が絞られ、テンポが良く、熟考された」作品だ。外界の恐怖や脳内の地雷原を探求する。全13曲にわたり、MOULDのデビュー作は、そのエネルギーをテープに凝縮した、卓越したライブバンドならではのスリルも放っている。

 

タイトルは、拍子を変容させる『Emotive Language』の一節に由来しており、2026年にバンドであることの意義を、一つの簡潔な感情へと凝縮している。


「仲間と演奏し、良い曲を作り、ツアーに出てレコードをリリースする――これこそがずっと夢だった」とケインは語る。「でも、30歳になって他の目標も抱えながら今バンドを始めようとする現実の厳しさは、本当にきつい。それでも僕たちはやるつもりだけど、学ぶべきことは山ほどあるんだ」 

 

この二面性はアルバム全体に貫かれており、リードシングル『Float』のような楽曲では、ソーシャルメディアという「地獄のような風景を散策する」様子が描かれている一方で、その苛立ちを、まるでインターポールが陰鬱で雨に濡れた英国で育ったかのような、棘があり、本能的な音楽性で包み込んでいる。


「延々と『ドゥームスクロール』して、ソーセージの面白い動画の横を通り過ぎると、次はファラージ(英国の政治家)が出てきて、その次は何かの広告が出てくるんだ」とジョーはこの曲について語る。「そんな頭が麻痺するような派手な気晴らしは、人を馬鹿にしてしまうんだ」 


「Lucid」


Mould  『Hoping as a Coping Mechanism』


Label: 5dB

Release: 2026年7月10日


Tracklist:


1.Misanthrope

2.Float 

3.Emotive Language

4.Tapes

5.Lucid

6.Hatching

7.///

8.Superseded

9.Falling Posture 

10.Reshaping Nothing

11.Lists 

12.Decades

13.Humm


Cigarettes After Sexが新曲「Twizzler」でカムバックを果たした。グレッグ・ゴンザレスの繊細なボーカルとベース、そしてアトモスフェリックなギターが魅惑的なドリームポップワールドを形成する。ボーカリスト兼ソングライターのグレッグ・ゴンザレスは先日、ラテン・スターのカロル・Gと共にコーチェラ・フェスティバルに登場し、2人は新曲『Después de ti』を披露した。


新曲『Twizzler』もその勢いを維持している。彼ららしい夢幻的な雰囲気の中、形のないサウンドと、その下にあるきっちりと定義された楽曲構造との間に緊張感が漂っている。その引き合いが、情感あふれるフィナーレへと導いていく。『Twizzler』をぜひチェックしてみてほしい。


同プロジェクトは記録を更新し続けており、Cigarettes After Sexは最近、Spotifyの「最も再生されたアーティスト」トップ200入りを果たした。同グループの楽曲『Apocalypse』は、同プラットフォームで20億回以上の再生回数を記録したわずか200曲近くの1つである。実際、Cigarettes After Sexは記録を更新し続けており、最近、Spotifyの「最も再生されたアーティスト」トップ200入りを果たした。


彼らの楽曲『Apocalypse』は、同プラットフォームで20億回再生を突破したわずか200曲弱のうちの1曲だ。さらに、Cigarettes After Sexは、フリートウッド・マック、AC/DC、クイーンなどを含む、10億回以上の再生回数を記録した楽曲を4曲以上持つわずか11組のバンドの一つでもある。


「Twizzler」

 

 

ニューヨーク/ノースポートのインディーロックバンド、Arcy Drive(アーシー・ドライヴ)による「one'n a million」は、アトランティック・レコードからのレーベルデビュー曲である。

 

近年のロック・バンドの中では最も期待値を感じさせる。メジャーレーベルの典型的なインディーロックソングというのも異色のスタイルだ。The Strokes、Arctic Monkeysのポスト的な存在が登場。



暇を持て余し、詰め込む場所として屋根裏部屋があったことから、ニューヨーク州ノースポート出身の4人の親友からなるバンド「アーシー・ドライブ」は、荒削りながらも情熱あふれるサウンドを作り上げ始めた。



1989年式のトヨタのバンを乗り回し、彼らは「アティック・ロック(屋根裏ロック)」と名付けた独自の音楽を地元で披露した。ライブ演奏への新たな情熱に燃えた4人は、古いスクールバスを改装し、初の公式リリースに先駆けて全米ツアーを開始した。同楽曲は、2025年のデビュー・アルバム『The Pit』以来となるリリースで、彼らはこの楽曲をじっくり温めてきた。

 

「この曲は1年ちょっと前に作ったんだ」とバンドは語る。「プロデューサーとの打ち合わせでLAに滞在していた時のこと。ある日のこと、ニックが後に『one’n a million』となる曲を披露してくれたんだ。普段、プロデューサーやエンジニアとスタジオに入る時は、各パートの構成も決まっていて、曲のあらゆる方向性を検討し尽くしている。

 

「でも、今回は少し違ったんだ。セッションの前まで、バンドの誰もこの曲を聴いたことがなかったん。純粋な直感だけで演奏したんですが、それがうまくいった。4時間でかなりしっかりした曲が完成し、正直なところ、その後はすっかり忘れていた。もう次の曲に取り掛かっていた」

 

「この曲が再び私たちの生活に戻ってきたのは、ほんの数ヶ月前のことでした。久しぶりに聴いた時、私たちは『これはマジでヤバい曲だ』と思ったんです。制作に没頭していると、自分の作品から客観的に距離を置くことが本当にできないものなんだ。でも、その曲から1年間離れていたおかげで、また新鮮な気分になれた。まるで初めて聴くかのような感覚だった」

 

「これはまだ見せていないバンドのもう一つの側面だと思いたい。もっとリラックスした夏の雰囲気だけど、最後にはやっぱりパンクな要素を盛り込んでいて、それがまさに僕らならではのオリジナルな曲に仕上がっている」 


「one'n a million」

▪INDIE ASIA presents Son Lux Japan Tour 2027


ライアン・ロットを中心とするニューヨークの新感覚の音楽プロジェクト、Son Luxのジャパン・ツアーがアナウンスされました。Indie Asiaによる主催で、2027年1月20日(東京)、1月21日(大阪)の二箇所で開催されます。


オーケストラと電子音響を横断するシネマティック・プロデューサー、Ryan Lott。彼のソロプロジェクトからスタートし、現在トリオとして活動するUSオルタナティブ・エクスペリメンタル・バンド、『Son Lux』による待望の来日公演決定!!


アバンギャルドなポスト・ロックファンから映画/ゲーム音楽ファンまで必見のライブが、東京・大阪の2会場にて開催。世界を魅了する現代最高峰のサウンドスケープを、ライブ会場で体感して欲しい。


 

・東京・渋谷WWW X

2027年1月20日(水) 開場19:00/開演19:30

・大阪・大阪Conpass

2027年1月21日(木) 開場19:00/開演19:30


オールスタンディング  adv¥7,500(税込)※ドリンク代別途必要


◎オフィシャル先行

受付期間:5月21日(木)18:00〜5月22日(金)17:00 ※先着

受付URL:https://eplus.jp/sonlux/


◎チケット一般発売:2026年5月22日(金)18:00〜


TOTAL INFO:INDIE ASIA https://indie-asia.com


「Endlessly」


【Son Lux(サン・ラックス)プロフィール】

音楽制作の既成概念を覆し、分子レベルから独自のサウンドを構築するUS/NYのプロジェクト、Son Lux(サン・ラックス)。彼らは好奇心に根ざした音楽言語を育みながら、相反する要素が共存する絶妙なバランスを追求し続けている。

 

20年以上のキャリアにおいて、生々しい感情の親密さと緻密なエレクトロニック・サウンドが融合した作品を数多く発表。その唯一無二の表現力で、世界各地の主要な会場やフェスティバルのステージを沸かせてきた。

 

近年は映画音楽の世界でも圧倒的な存在感を放っており、A24製作のアカデミー作品賞受賞作『Everything Everywhere All at Once』の劇伴を担当。アカデミー賞2部門と英国アカデミー賞へのノミネートを果たし、世界的な注目を集めた。その勢いは留まることなく、マーベル・スタジオの『Thunderbolts*』(2025年)や今年公開予定の映画、『Your Mother Your Mother Your Mother』(2026年)の音楽も手掛けている。

 

そして2026年秋、通算9枚目となるスタジオ・アルバム『Out Into』を満を持して発表。本作のリリースに伴い大規模なワールドツアーを敢行する彼らは、2027年、ついに待望の初来日を果たす!