神戸を拠点に活動するダンスミュージック/ヒップポップデュオ、Neibissの7inchのリリースが発表となった。A面/B面には異なるカラーが施されプレスされる。デザインのかっこよさに注目だ。


クンビア、レゲトン、デンボー、ラテン、バイレファンキなど、南米のエキゾチックなダンスミュージックに急接近した最新作「Seaside Club」(2025年11月)より、パーティーでぐちゃぐちゃになるくらい盛り上がってるときの''ベトベトな床''からインスピレーションを受けた破茶滅茶なスゴイ曲「BeTBeT feat. 鎮座DOPENESS, Campanella」、そして、2024年にリリースした彼らの代表曲「4 season feat. Campanella」の二曲がリミックスバージョンとして新しく生まれ変わった。


今回、リミックスを手掛けたのはDJとしても大活躍中のBungoだ。ダンスホール/ダブ・リミックス(ミックスは、MaL a.k.a. Primal Dub)した「4 season feat. Campanella (Bungo Remix)」の2曲が7INCHでのリリースされる。


また、発売記念のイベントも開催予定。Seaside Club [CD]」のリリース日の3月27日(金)には、東京/solfa Nakameguro、4月03日(金)には、神戸/studio Bappleでのリリースパーティー「Neibiss 7inch Release Party」の開催が発表された。こちらの詳細についても下記より確認してみよう。



・7INCH

A面


B面


Neibiss、クンビア、レゲトン、デンボー、バイレファンキ...etc ラテン・ダンスミュージックに急接近した最新作「Seaside Club」(2025年11月リリース)より、パーティーでぐちゃぐちゃになるくらい盛り上がってるときの朝方も床(=ベトベト)からインスピレーションを受けた破茶滅茶なスゴイ曲「BeTBeT feat. 鎮座DOPENESS, Campanella」、2024年にリリースした彼らの代表曲の一つである「4 season feat. Campanella」をDJとしても大活中のBungoがダンスホール/ダブ・リミックス(ミックスは、MaL a.k.a. Primal Dub)した「4 season feat. Campanella (Bungo Remix)」の2曲が7INCHでリリース決定。東京と地元神戸でのリリースパーティーも決定。


・CD


Neibiss「Seaside Club」



Neibissの新作は、ラテン・ダンスミュージックに急接近!

前人未到のトロピカル・サイデリック・パーティーヒップホップ大全集「Seaside Club」。

鎮座DOPENESS、Campanella、森(どんぐりず)が参加。

CD限定でインストも収録した全12曲入。


Neibiss「Seaside Club [CD]」



CD | 2026.03.27 Release | NSP015CD | 2,273Yen+Tax | Released by SPACE SHOWER MUSIC


1. supanova  vo. hyunis1000, ratiff / prod. Neibiss

2. pass&pass feat. 森(どんぐりず)  vo. hyunis1000, ratiff, 森(どんぐりす)/ prod. hyunis1000

3. Uh Wah  vo. hyunis1000, ratiff / prod. ratiff

4. Starlight  vo. hyunis1000, ratiff / prod. Neibiss

5. BeTBeT feat. 鎮座DOPENESS, Campanella  vo. hyunis1000, ratiff, 鎮座DOPENESS, Campanella / prod. hyunis1000 [ https://youtu.be/cKIZ_sjPDrM ]

6. Magic  vo. hyunis1000, ratiff / prod. ratiff

7. supanova -Instrumental-  prod. Neibiss

8. pass&pass -Instrumental-  prod. hyunis1000

9. Uh Wah -Instrumental-  prod. ratiff

10. Starlight -Instrumental-  prod. Neibiss

11. BeTBeT -Instrumental-  prod. hyunis1000

12. Magic -Instrumental-  prod. ratiff


「BeTBeT feat. 鎮座DOPENESS, Campanella」


▪︎RELEASE EVENT  ''Neibiss 7inch Release Party TOKYO''



日 程| 2026.3.27 [Fri]

時 間| Open 22:00 / Close 29:00

会 場| solfa Nakameguro

料 金| Door 2,500 Yen / ADV. 2,000 Yen (W/Flyer)

出演者| 


- Live -

Neibiss


- DJ -

5harpy

Bungo

HAPPFAT

hyunis1000 (Neibiss)

MILS

ratiff (Neibiss)

凸凹。


- FOOD -

ayo store


- Flyer Design -

sosnzk


Ticket Link [ https://livepocket.jp/e/neibiss-party-tokyo ]



Neibiss 7inch Release Party KOBE


日 程| 2026.4.03 [Fri]

時 間| OPEN 22:00 / CLOSE 29:00

会 場| studio Bapple

料 金| DOOR ¥2,500 / ADV ¥2,000(W/FLYER)

出演者|


- Live -

Neibiss


- DJ -

Bungo

CE$

DJ SLICE a.k.a. PROF.CHINNEN

hyunis1000 (Neibiss)

Madkosmos

ratiff (Neibiss)

youngmarilyn


- FOOD -

chub


- Flyer Design -

sosnzk


Ticket Link [ https://livepocket.jp/e/neibiss-party-kobe ]



Neibiss:

ビートメイカー/DJ/ラッパーのratiff(ラティフ)とラッパーのhyunis1000(ヒョンイズセン)の二人組。共に2000年生まれ、兵庫県神戸市出身。Nerd Space Program。


2018年に結成、2020年01月「Heaven」でデビュー。2023年5月17日にどんぐりずとのコラボアルバム「DOMBIESS」をリリース。また、自らの所属するクルーNerd Space Programでの活動やソロとしてのリリースも活発に行うなどあらゆるカルチャーを巻き込み注目を集めている。


2024年2月14日アルバム「Daydream Marker」をリリース。そして、2025年11月05日、ラテン・ダンスミュージックに急接近にした6曲入EP「Seaside Club」をリリース。

©︎Nicole Ngai

Rosa Walton(ローザ・ウォルトン)が新たな時代へ踏み出す。2026年6月5日、トランスグレッシブ・レコードよりリリース予定のデビューソロアルバム『Tell Me It’s A Dream』を発表。これは彼女のキャリアにおいて最もパーソナルで壮大な作品となる(事前予約はこちらから)。


芸術的進化の決定的瞬間を刻む本作に先立ち、ウォルトンはファーストシングル「Sorry Anyway」を公開。過激な自己受容と恐れを知らない個性をテーマにした、明るくキャッチーなアンセムだ。 


ノリッジ発の実験的ポップデュオ「レッツ・イート・グランマ」の一員として知られるウォルトンは、心からの脆弱性と大胆な野心を基盤としながらも、その音の世界を広げる本作で新たな創造の章を開く。


BBCラジオ6ミュージックのヒュー・スティーブンスが初公開した新曲「Sorry Anyway」は、その精神を完璧に捉えている。きらめくポップフックと遊び心がありながらも反抗的なエネルギーを軸に構築されたこの楽曲で、ウォルトンは不完全さと真実性を受け入れ、「稲妻が欲しいなら/雷鳴と雨も覚悟しろ」という際立った歌詞を届ける。感情の誠実さと陶酔的な高揚感を両立させた、アルバム随一の即効性ある瞬間だ。


「ソロプロジェクトは決して距離を置いたり、単に一人で何かをするためのものではなかった」とウォルトンは語る。「物事を整理し地に足をつけるための創作として始まり、周囲の人々や共に音楽を作る喜びによって形作られていったものなんだ」


「Sorry Anyway」についてローザは続ける。「この曲は、恋愛関係であれ野望を追い求めることであれ、誰にも自分を抑え込ませないというメッセージだ。自分らしく生き、ありのままを受け入れ、型にはまることを気にせず、他の人にもこの姿勢を持ってほしいという願いも込めている。 制作は本当に楽しかった——この曲の魅力を形作っているのは、軽薄で無造作な部分。同時に、私にとって新たなボーカルスタイルの始まりでもあった。今の私は、自分のあらゆる側面を受け入れている」


『Tell Me It’s A Dream』の種は、ロックダウン中にサム・E・ヤマハとのセッションで初めて蒔かれた。その後、ウォルトンは自身の声とソングライティングが進化するにつれ、楽曲を見直し再構築した。アルバムはロサとデイヴィッド・レンチ(フランク・オーシャン、ジェイミー・XX、FKAツイッグス)による共同プロデュースで、信頼あるクリエイティブパートナーシップが継続された。 本作にはギタリストのジョン・ビクター、ベーシストのカム・カーン、ドラマーのエレナ・コスタが参加。


ハイライト曲「Prettier Things」にはジェニー・ホリングワースがフィーチャーされている。創造性が溢れるウェールズのスタジオオウズでの滞在中に録音された本作は、温もり、繋がり、そして楽観的な感覚を捉えている。


ウォルトンにとって複雑な時期に生まれた作品ながら、最終的には愛、友情、そして創造的な自由を讃えるものとなった。 光と色彩、開けた空のイメージを多用した、輝きに満ち感情豊かな楽曲群。歓喜と煌めく悲しみが交錯する「Heart To Heartbreak」から、ロマンチックな輝きを放つ「Halfway Round The World」まで、ウォルトンの直感的で視覚的なソングライティングスタイルが反映されている。


ウォルトンはわずか13歳でホリングワースと共にレッツ・イート・グランマを結成し、17歳でデビュー作『アイ・ジェミニ』を発表。その後、アイヴァー・ノヴェロ賞にノミネートされたブレイクスルー作『アイム・オール・イヤーズ』(SOPHIEとレンチによる共同プロデュース)を経て、2022年には高い評価を得た『トゥー・リボンス』をリリースした。 


バンド活動以外でもウォルトンはソロで成功を収めており、特に2023年にアニメシリーズおよびビデオゲーム『サイバーパンク2077』のために書き下ろした楽曲「アイ・リリー・ウォント・トゥ・ステイ・アット・ユア・ハウス」は4億回以上のストリーミング再生を記録。また昨年はNATUREとのコラボレーション曲「ディス・イズント・イット」を、画期的な環境保護イニシアチブの一環として発表した。 


「『Tell Me It’s A Dream』は野心を持ち、世界に増幅された美を見出すことについてだ」とウォルトンはアルバムについて語る。「究極の自由を追い求める物語だ。これらの楽曲に込められた姿勢の多くは、夢を追うことについて——そしてまさにそれが私の意図するところだ」


『Tell Me It’s A Dream』はデジタル配信、CD、カセット、スカイブルー・ヴァイナル、限定版インディーストア限定イエロー・ヴァイナル(未発表曲「There's No Such Thing As Horses」収録)でリリースされる。公式アーティストストアではアルバムバンドル購入者限定で、限定版ネオンピンク7インチ(『サイバーパンク2077』収録曲「I Really Want To Stay At Your House」収録)が付属する。



「Sorry Anyway」




Rosa Walton 『Tell Me It’s A Dream』


Label: Transgressive
Release: 2026年6月5日


Tracklist:

Heart To Heartbreak
Sorry Anyway
Taking The Roof Down
Wave Machine
When Will It All Reveal
Halfway Round The World
Prettier Things
July
Romance Is Dead On



スカウト・ギレットのセカンドアルバム『Touch Touch』は、絶え間ない動きの連続から生まれた。ミズーリ州生まれ、ブルックリン育ち、現在はロサンゼルスを拠点とするアーティストが「成長と脆弱性、直感を信じることを学んだ時期」と表現する歳月を経て完成した作品。 スラウチ・レコードより2026年リリース予定のこのアルバムは、脆弱性がもたらす痛み、生命の儚さ、そして関係性の中で自己を見出す難しさを探求している。これら全てが、スカウトのサウンドを唯一無二のものとする、荒削りでありながら煌めく宇宙的なトワンクで表現されている。


アルバムの起源は、スカウトがかつて住んでいたベッドスタイの寝室にある4トラックのタスカム・ポータスタジオに遡る。コンピューターから離れ、彼女は楽曲制作そのものに集中して新曲を紡ぎ始めた。「本当に作詞に集中でき、戻れる場所があった」と彼女は振り返る。 その後、リビングや練習スペースでリール・トゥ・リール方式によるデモ録音を重ね、各段階で新たな層と視点が加わっていった。


その後、型破りな旅が始まった。スカウトは自ら「バンド構築ツアー」と呼ぶ活動に乗り出し、これまで共演したことのないミュージシャンたちと演奏し、見知らぬ街でのライブを約束し、信頼と推薦を信じてリスクを冒した。最終的に固まったメンバー——長年のコラボレーターであるテッド・ジャミソン(9年以上の付き合い)、アブドン・バルデス、オマー・シャンバッカー——は、彼女が求めていた化学反応をもたらした。 「このバンドと本当に息が合ったと感じ、バンドもこのアルバムを深く理解し、敏感に反応してくれた」と彼女は語る。


スカウトは 2021年から、伝説的なプロデューサー、スチュワート・サイクスにアプローチを続けていた。彼女は、キャット・パワーの『The Greatest』や、モデスト・マウスの『Good News for People Who Love Bad News』を手掛けたこの人物とぜひ仕事をしたいと考えていた。

 

彼女の膨大なレコードコレクションを閲覧しているうちに彼の作品を発見し、彼女はメールで連絡を取った。「彼から返信があったとき、私は涙を流しました」と彼女は振り返ります。 長年の努力が実り、2024年春、スカウトのバンドが初のヨーロッパ・ヘッドライン・ツアーを終えたちょうどその頃、サイクスにようやく空きができた。


サイクスのテキサス/オースティンにあるスタジオでバンド全員によるほぼライブ録音で制作された本作は、生々しい切迫感を保ちつつ音の境界を押し広げる。ニール・ヤング、PJハーヴェイ、ホール、ルシンダ・ウィリアムズからインスピレーションを得たスカウトと共同制作者たちは、あらゆる局面でジャンルを超越した作品を生み出した——トワンギーでありながらロック、グランジでありながら脆く、感情の幅が広大だ。


本作の情感的な核となる「タフ・タッチ」は、スカウトがライブで演奏するのが最も好きな楽曲だ。繊細な脆弱性から爆発的なカタルシスへと移り変わるダイナミックレンジの広さで、拒絶や苦痛を経験した後に心を開くことの難しさを捉えている。


「イフ・アイ・ステイ」はスタジオで構築され、アルバム中最も劇的な変貌を遂げた楽曲だ。元々は別れをテーマにしたスローな4トラック・デモだったが、スタジオではニューヨークからロサンゼルスへの移住を題材に再構築。オマーが新たなリフを考案したことで、B-52'sとザ・カーズとグランジが融合した爆発的なアンセムへと変貌を遂げた。この成果は、本作の恐れを知らない実験精神とエネルギーを完璧に体現している。


『No Roof No Floor』と本作の間で、スカウトの芸術的アイデンティティに根本的な変化が起きた。「単なるミュージシャンではなく、作家としての自分と深く繋がれた」と彼女は語る。4トラックでのデモ制作プロセスにより、歌詞やメロディ、構造を丁寧に練り直すことが可能となり、楽曲に確かな深みが生まれた。


現在はロサンゼルスを拠点とするスカウトは、この地の風景、住まい、コミュニティ、そして自立した生活に心奪われている。すでに3作目のアルバムに向けたデモ制作を始めており、目的意識を感じさせる旅を続けている。 


このセカンドアルバム制作において、スカウトは聴く者に「理解されている」「孤独ではない」と感じてもらいたいと願っている——音楽が彼女に与えてくれたのと同じ贈り物を。これは妥協を拒み、恐ろしい時でさえプロセスを信じ、揺るぎない独自性を手にしたアーティストの響きだ。


 Scout Gillett『Tough Touch』-  Slouch Records


 

新レーベルからセカンド・アルバム『Tough Touch』をリリースし再出発するスカウト・ジレット。キャプチャード・トラックスからリリースされたデビューアルバムでは、エレクトロポップやインディーフォークを中心にレーベルの所在地であるニューヨークの音楽シーンに根ざした音楽性を追求していたが、ロサンゼルスに活動拠点を移したセカンドでは大胆な音楽性の変更を行っている。結果、インディーポップやハードロックなどのスタンダードな音楽が押し出された。モデスト・マウス/キャット・パワーのプロデューサーとして知られるスチュワート・サイクスは、ジレットのソングライターとしてのキャラクターを巧みに引き出すことに成功した。

 

デビューアルバム『no roof no floor』ではゴシックのトーンを押し出し、カルト的なインディーポップソングを中心に制作したシンガーソングライターであったが、最新アルバムにその面影は見当たらない。モノトーンというより、むしろカラフルな印象を押し出した音楽でリスナーを惹きつけてみせる。そのインディーロックサウンドは、モデスト・マウスの代表作『The Good News For People Who Loves Bad News』の雰囲気や、同時にキャット・パワーの一般的な楽曲の雰囲気に近い。言うまでもなく、上記のバンドやアーティストのような大きな拡散力は求められないかもしれないが、ベースメントのファン層にそれなりに支持を獲得しそうな気配がある。

 

『Tough Touch』は、最近のロックシーンの流行である''リール・トゥ・リール方式''ーーアナログ式の録音を基本に制作された。また、ミュージシャンとしてではなく、作家としての制作手段を選んだということもあって音楽的なテーマも鮮明になった印象を受ける。ニューヨーク的な音楽性にこだわっていたスカウト・ジレットは、アーティスト写真のキャスケット(帽子)を見れば分かる通り、西海岸のLAロック/メタルの音楽性を散りばめ、独創的なインディーズアルバムを制作した。少々趣味が行き過ぎたかもしれないが、音楽的な楽しさが満載となっている。本作にはスカウト・ジレットの熱狂的なロックフリークとしての姿を捉えることができるはずだ。

 

アルバムの一曲目を飾る「Too Fast Last」は、リズムギターとドラムのユニゾンで始まり、ファビアーノ・パラディーノがデビュー作で使用したベース進行(この曲の場合はシンセベース)を中心としたヴァースからメロディアスでポップな感じのサビに移行する形式を受け継いだ。ただ、一挙にコーラスに跳躍するわけではなく、リズムギターを重ねつつ、音楽をじわじわと盛り上げていき、最後に華やかになる。注目すべきは、サビの直前に休符を挟んで、曲にメリハリをつけていることだろう。この曲は、デビュー作とは対象的にダイナミックな印象を放ち、大陸的な壮大さを備えている。シンセポップやエレクトロポップを始めとする、デビュー当時の音楽性を引き継ぎ、そこにモデスト・マウスのようなインディーロック性が新しく加わった。

 


 「Too Fast Last」

 

 

アレンジメントとして着目すべきは、シンセのトレモロを配して、ボーカルのセンチメンタルな感覚ーーソロシンガーの存在感ーーを際立たせている点。このあたりに、サイクスのプロデュースの手腕が光り、曲のキャラクターやイメージを鮮やかに際立たせている。また、このアルバムでは、大胆なギターソロが入ることが多い。2分41秒以降のギターソロは、この冒頭曲にモデスト・マウスやピクシーズのようなオルタナティヴ性(本流とは対極をなす亜流性)を付与している。しかし、その亜流性とは、どこかに本流が併存するからこそ成立するのである。


本作においてオルタナティヴロック/ポップの音楽性と併存するのが、普遍的なカントリーやアメリカーナである。これもまたインディーズロックのトレンドに沿っているが、アルバムに読み取れるのは西海岸の空気感であり、大陸的なロマンでもある。スカウト・ジレットのソングライティングや歌はカルフォルニアのカントリーソングともいえ、独特な空気感に浸されている。

 

「Coney Island」ではレトロな音色を活かしたシンセポップにアメリカーナの要素、そして70年代のアメリカンロックの要素を付け足し、ほっと息のつけるような安堵感のあるポップソングを制作している。ここでは、ソングライターとしてのメロディーセンスが遺憾なく発揮されている。また、オルガンの演奏を背景に敷き詰め、ゴスペルのような精妙な空間性を体現させる。


二曲目の終盤でも、間奏の箇所を配置し、ハードロック風のギターソロを登場させる。ファジーなギターが以前のボーカルの余韻を作りながら、ハミングのボーカルと重なり、アウトロに移行していく。


アウトロでは、ハモンドオルガンの残響を活かし、ギターの繊細で静かなアルペジオで終わる。全般的な楽曲の構成や音域のバランス、器楽的な多彩性を最大限に用いるプロデューサーの手腕が、曲の全体的なイメージを押し上げている。アルバムの序盤では、ソロシンガーとしてにとどまらず、バンドとしての音楽性が強調され、アンサンブルの一体感を作り出している。

 

「Gonna Change」では明確に現代的なアメリカーナを選んでいる。この曲ではエンジェル・オルセンやヴァン・エッテンのデュエット曲の系譜に属するポップスとフォーク/カントリーの中間にある楽曲性が示唆される。


しかし、従来では表側に出てこなかった繊細性を打ち出し、それらを的確に曲に反映させることで、叙情的なサウンドが出来上がっている。


この曲ではスティールギターとドラムがボーカルの伴奏で使用される。現代的なアメリカーナのスタンダードな一曲に位置づけられるが、曲の中盤では、クラシックなロックやポップソングに傾倒していき、Byrds、CSN&Y、ジャクソン・ブラウンのようなサウンドに近づく。従来は男性的とされていたフォークサウンドを女性的なポップソングとして縁取っている。


「Blur」は同じ調性で構成され、連曲のように繋がっている。ロマンティックな雰囲気が続き、エレクトリックとアコースティックを併置し、同じタイプのギターサウンドにも関わらず、違った雰囲気が楽しめる。晴れやかな印象を持っていた前の曲とは対象的に、後者ではゴスペルやバラードの音楽性が際立つ。ミュートを用いたドラム、バスを強調するピアノ、全体的なアンビエンスを作るギターを背景に、スカウト・ジレットの繊細で美麗な歌声が強調されている。

 

こうした中で登場する「Secret Life of Trees」はアルバムのハイライトの一つとなりそうだ。サーフロックや2010年代にキャプチャード・トラックスで活躍したニューヨークのベースメントロックシーンのバンド、あるいはThe Clientele(UK)が最初期に用いていたようなヴェルヴェット・アンダーグラウンドのポスト世代に属するクリアトーンのギターが陶酔感のあるサウンドを作り出す。ミドルトーンのハスキーな声を中心に、アトモスフェリックなポップソングが構築される。これらはデビューアルバムでスカウト・ジレットが試行錯誤を重ねながらも、惜しくも完成されなかったシンセポップやエレクトロポップがようやく明確な形になった瞬間である。一度うまく行かなくても、丹念に試行錯誤を重ねるソングライターの姿勢に賞賛を送りたい。

 

 

「If I Stay」は異色の楽曲。スタンダードなロックンロールに傾倒している。従来はポップ、フォークにとどまっていたアーティストがついにロックシンガーとしての本性!?を表した瞬間だ。この曲では、伝説的な名シンガー、デボラ・ハリーが在籍したBlondieのようなニューヨークパンクの源流を成すバンドや、Heartのような女性版Led Zeppelinとも言えるイギリスの古典的なロックバンドの系譜を受け継ぎ、アグレッシヴで楽しげなロックナンバーを制作している。


楽曲全体の作り込みが念入りで、ロックンロールで頻繁に登場するピアノのゴキゲンな同音反復も登場したりする。これらに現代性を付与するのがシンセサイザーの使用で、少し笑ってしまうような煽情的なボーカルを交えながら、アトラクションのように心楽しいサウンドを作り上げる。ロックソングは基本的にシンプルで楽しいものなのだと思い出させてくれるナンバーだ。


全体的には、Sweet、Slade、New York Dolls、T-Rexのようなグリッターロックに近い。グラムロックやグリッターロックのような中性的な音楽はこれまで男性の音楽とされていた印象もあるが、スカウト・ジレットはそれらを女性シンガーとして見事にサルベージしている。こういう曲を聴くと、ロックソングは本来それほど難解な内容ではないことが実感できる。また、8曲目「Control」にもロックソングが登場し、こちらはハードロックタイプの楽曲として楽しめる。現地のハードロックカフェではこんな曲が流れているのだろうか。きっとそうかもしれない。

 

ジレットはアメリカの小規模のライブハウスなどで演奏されるようなポップソングも制作している。例えば、7曲目「Cherry Blossoms」がその好例である。 この曲は、ソロシンガーとしての矜持が現れた楽曲でもある。アリーナスタジアムのような大規模のステージとは対象的な少人数規模のベースメントのポップソングである。ここにはこの数年間、小さな草の根のライブハウスをメインに活動を続けてきたアーティストの深い追憶や感慨のようなものを見て取ることができる。それらは実際的にオーバーグラウンドのポップソングとは少し異なる、言いしれない静けさ、落ち着きを備えた曲として昇華されている。マイナー調を主体とした歌謡曲風のバラードソングで、アルバムの終盤の収録曲の中でも、曲間の橋渡しのような重要な役割を担う。

 

セカンド・アルバムの中で最も心惹かれる曲が、タイトル曲「Tough Touch」だった。ギターとピアノを中心とした神妙なイントロから、ドラムが入り、Journeyのサウンドを彷彿とさせるバラードソングを聴ける。この曲は全体的なアルバムで感動的な瞬間を味わえるはず。そしてこの曲の場合は、内観的な雰囲気、そしてアメリカーナやカントリーを下地にした落ち着きと静けさ、温かさを兼ね備えた、シンガーらしい楽曲として昇華される。サビの部分では、スティーヴ・ペリーのソプラノの飛躍するような美しい旋律の線こそ求められないものの、中音域を中心としたスカウト・ジレットらしい渋さのある落ち着いた感じのハイライトが形成される。


これもまた女性シンガーらしい控えめなバラードソングの真骨頂とも言える。しかし、一貫して高音域のボーカルを封印してきたスカウト・ジレットは、サビの終わりのビブラートの箇所で美しいソプラノを披露している。カントリー・ロックのサウンドを象徴付けるエレクトリックギターとゆったりとしたドラムを背景にして、このアルバムで最も感動的な歌声を披露する。

 

スカウト・ジレットは二作目でインディーズポップという枠組みには収まりきらないポピュラー/ロックソングを追求し始めている。それは全般的にシンガーの音楽に対する愛情を示唆している。


クローズを飾る「Sweet Dreams」はスタンダードなピアノバラードを選び、曲の背景となるバンドの演奏に引けを取らない秀逸な歌声を披露している。この曲では、サイクスの今作のプロデュースの真骨頂ともいえるストリングスが華麗に響く。圧倒的な歌声ではなく、聞き手に共鳴するような歌声を選んだのは最良の選択だったと思う。そのため、琴線に触れる音楽性が現れる時があり、それはアーティストによるセンチメンタルな独白ともいえる箇所に見出すことができる。また、最終曲に聞こえるボーカルや弦楽器のノスタルジックな響きは一聴の価値あり。

 

 

 

85/100

 

 

  

 

 

▪︎Scout Gillettのニューアルバム『Tough Touch』は本日発売。ストリーミングはこちらから。(*最初の記事公開時にアーティスト名の表記に誤りがございました。訂正とお詫び申し上げます)


 

東京を拠点に活動し、3rdシングル「246」がObscure Soundなど海外メディアからも信認を得ている新星オルタナティブロックバンド「RAINBOW BELTZ」が、2026年3月6日に新曲『Call You Back』をリリースします。


これまでのMV・ストリーミング累計再生数が30万回を超える彼らが今回放つのは、これまでのソリッドな音作りとは一線を画す、Bandcamp限定のアコースティックなナンバー。オーディオヴィジュアルが公開されているので是非ご視聴ください。


「Call You Back」



■リリース情報

アーティスト名:RAINBOW BELTZ

作品名:Call You Back

リリース日:2026年3月6日


Bandcamp: https://rainbowbeltz.bandcamp.com/track/call-you-back (16:00に公開)


■プロフィール


ボーカルのMiyu、ギターのKazao、ドラムのNikita、ベースのAsukaからなる東京発オルタナティブロックバンド。強固なミュージシャンシップに裏打ちされた鋭利なサウンドは、既に国境を越えて国際的な注目を集めています。


公式HP:https://rainbowbeltz.com/


Luby Sparksが2026年2月11日に世界発売されたゲーム「ROMEO IS A DEAD MAN」の為に書き下ろしたドリーミーなインディポップ「nothing left, we don’t know why」が本日リリース。同楽曲は、ゲームのオープニングを飾った「Liar」に続く二曲目のサントラ曲である。

 

Luby Sparksが2026年2月11日に世界発売されたプレイステーション5 (PS5)、Xbox Series X|S、PC (Steam) 用ゲーム「ROMEO IS A DEAD MAN」の為に書き下ろした新曲をリリース。

 

「ROMEO IS A DEAD MAN」は、世界に熱心なファンを持つ、ゲームディレクターの須田 剛一が代表を務めるGRASSHOPPER MANUFACTURE INC.による新作。Luby Sparksは、オープニング、ゲーム内、エンディング用に計4曲を提供した。

 

3月6日にリリースされる「nothing left, we don’t know why」は、ゲーム内の各章の最後で流れる楽曲で、「Liar」とは対極にあるようなドリーミーなインディポップソングとなっている。

 


Luby Sparks「nothing left, we don’t know why」



Digital | LSEP-11 | 2026.03.06 Release | Released by AWDR/LR2

配信URL: [ https://ssm.lnk.to/nothingleft ]


Credit: 

Music : Natsuki Kato

Lyrics : Natsuki Kato

Vocal : Erika Murphy

Backing Vocal, Synthesizers & Programming : Natsuki Kato

Electric Guitar & Acoustic Guitar : Tamio Sakuma

Electric Guitar : Sunao Hiwatari

Programming : Shin Hasegawa


Arranged by Luby Sparks (Erika Murphy, Natsuki Kato, Tamio Sakuma, Sunao Hiwatari & Shin Hasegawa)


Recorded by Kentaro Kikuchi, Shun Otaki at TSUBASA Studio

Assistant Engineer : Misaki Masuda

Mixed by Zin Yoshida at Garden Wall

Mastered by Kentaro Kimura (Kimken Studio)

Produced by Luby Sparks & Zin Yoshida

Artwork by Max Bloom


ベルリンを拠点とする異色のアーティスト、William Bleak(ウィリアム・ブリーク)の新曲「Ghost Waltz」をブリージング・レコードからリリース。ゴシック、ブラックメタル的な世界観とEBMが重なり合う。4つ打ちのディープハウスとボーカルがインダストリアルノイズへと移行していく。


ウィリアム・ブリークはゴシックな攻撃性を追求する終わりのない戦いを続け、She Past Away、Clan of Xymox、Traitrsらと共演している。メキシコ、アメリカ、イギリス、ヨーロッパ各地でライブを展開してきた。反逆的なアンダーグラウンドレーベル、Breathing Recordsと契約した彼は、レーベルデビューとなるフルアルバムのリリースを間近に控えている。インダストリアル、EBM、ゴシックな絶望を駆け抜ける灼熱の、内臓を揺さぶる旅路となる。


最新曲「ゴースト・ワルツ」は「感覚のデジタル破壊」と評され、アナログシンセサイザーを用いた長夜の実験から生まれた。人間とデジタル存在の境界を曖昧にし、増幅するノイズの層で感覚を圧倒する本作について、アーティストは「その瞬間に自分を失い、そのまま迷い続けるための曲」と語る。

 


▪︎EN

Born from an unrelenting desire to find his tribe, William Bleak creates music fusing violent electronic rhythm with thunderous live instrumentation. The Berlin based solo project has led an unending crusade of gothic aggression, playing with the likes of She Past Away, Clan of Xymox and Traitrs - and playing shows in Mexico, the US, UK and all across Europe. 

 

Now signed to renegade underground label Breathing Records, William Bleak is gearing up to release his label debut LP; a scorching, visceral journey through industrial, EBM and gothic desperation.


His latest single "Ghost Waltz" is a "digital demolition of the senses” and was pulled out of a series of long nights spent experimenting with analog synthesizers, blurring the line between human and digital entity while overloading the senses with layers of intensifying noise. "Ghost Waltz" is a single that is "for losing yourself in the moment - and staying lost," shares the artist.


▪︎水面下に広がる自由と静けさ 抑制されたグルーヴが導く、Joya Mooi「Only Water」


オランダ系南アフリカ人のシンガーソングライターJoya Mooiが、ニューシングル「Only Water ft. Lady Donli」を2026年3月6日(金)にリリース。


オランダ系南アフリカ人のシンガーソングライター、Joya Mooiによるニューシングル「Only Water」は、オリンピック飛び込み競技のレジェンド、グレッグ・ローガニスの人生に着想を得た、静かな強さを宿す楽曲となっている。


輝かしい実績の裏で、彼は虐待、養子としてのトラウマ、HIVをめぐる偏見、そして過剰な注目にさらされながら生きてきた。そんな彼にとって水は、競技の場である以前に、外の世界から距離を取り、自分自身に戻れる場所でもあった。


「Only Water」では、その感覚が丁寧にすくい取られている。水に身を沈めることは、何かから逃げるためではなく、自分を守るための行為として描かれる。


音が遠のき、視線や言葉から解放されることで、ようやく呼吸が整っていく。沈黙は空白ではなく、力を蓄える時間としてそこにあり、水面下の静けさの中で、ありのままの自分が保たれていく。

 

本作にはナイジェリア系アメリカ人のシンガーソングライター、Lady Donliがフォーチャリングで参加。アフロビート、ジャズ、ヒップホップ、ファンク、ソウルを横断する彼女の表現が、楽曲に現実味と深みを与えている。


異なる文化や環境の中で生きてきた経験がそのまま声ににじみ、「耐えながら生きること」や「自分を見失わないこと」という楽曲のテーマを、より身近なものとして響かせている。


 

ソウルやR&Bを軸に、ヒップホップの質感を重ねたサウンドには、アムステルダム、ヨハネスブルグ、シカゴ、東京といった土地を行き来する中で育まれてきた、Joya Mooiならではのクロスコンチネンタルな感覚が息づいている。


2026年4月にニューEPのリリースも予定される中、「Only Water」は、世界が騒がしく感じられるときに、人がそっと身を引き、力を取り戻す場所の存在を静かに示す一曲となっている。



Joya Mooi   「Only Water ft. Lady Donli」-New Single


アーティスト:Joya Mooi

タイトル:Only Water ft. Lady Donli

ジャンル:R&B/Soul

発売元・レーベル:SWEET SOUL RECORDS 


ストリーミングURL: https://lnk.to/joya-mooi-only-water

▪︎R&B、ポップ、ファンクが溶け合うグルーヴ 緊張感とともに響く、Marlinのエレガントなヴォーカル


スイス出身のシンガーソングライター、Marlin(マーリン)によるニューシングル「Don’t Let Him Go」は、関係が崩れてしまう前の“分かれ道”で、自分自身と向き合うことの大切さを描いたソウルフルな一曲。不安や迷いを美化せず、愛を守るために変わる覚悟と、その切実な感情を率直に表現している。


ライブ感のあるベースラインと、空気を満たすようなパッドが楽曲の土台を支え、R&B、ポップ、ファンクが自然に溶け合ったグルーヴ主導のサウンドが広がる。同じくスイス拠点のGabigaがプロデュースを手がけ、推進力のあるビートと表情豊かなヴォーカルが、楽曲全体に高い緊張感をもたらしている。Anderson .PaakやBruno Mars、Remi Wolfを思わせるエネルギーを感じさせつつも、あくまで中心にあるのはMarlinならではのソウルフルでエレガントな存在感。大胆さと親密さを併せ持つ仕上がりとなっている。


「Don’t Let Him Go」は、Marlinの率直な感情とエネルギーがまっすぐに表れた一曲。ソウルフルな温かさの中に切迫した感情を宿し、愛が人を甘やかすものではなく、前に進ませる力になり得ることを描いている。


 

Marlin:

 

スイスで生まれ育ち、ギニアとハンガリーのルーツを持つMarlinは、父の影響で’90〜2000年代のR&B、ヒップホップ、レゲエに親しんできた。プロデューサーGabigaとのユニットOzyahとして2019年にEP『688』を発表後、ソロ名義での活動を本格的にスタートさせた。


2022年のシングル「More」以降、SRF 3、SRF Virus、Couleur 3、RTS La 1ère、Global SoulRadioなどでエアプレイを獲得。さらに、Zermatt UnpluggedのMountain Academy、Montreux Jazz Residency(2024年)への選出など、ヨーロッパを中心に確かな評価を積み重ねている。



Marlin 「Don’t Let Him Go」-New Single



アーティスト:Marlin

タイトル:Don’t Let Him Go

ジャンル:R&B, Pop, Funk

発売元・レーベル:SWEET SOUL RECORDS 


ストリーミングURL: https://lnk.to/marlin-dont-let-him-go



ニュージーランドのシンガーソングライター、Aldous Harding(アルダス・ハーディング)が5枚目のスタジオ・アルバム『Train On The Island』を発表した。本作は5月8日に4ADからリリースされる。先行曲「One Step」がミュージックビデオと合わせて公開された。


10曲入りアルバム『Train On The Island』は、長年の共同制作者であるジョン・パリッシュ(PJ Harvey、Dry Cleaning)が、ウェールズ、モンマスにあるロックフィールド・スタジオで共同プロデュースした。


このスタジオでは、ニュージーランド出身のハーディングが、前作『Party』(2017年)、『Designer』(2019年)、『Warm Chris』(2022年)を録音している。 『Train On The Island』では、ハーディングとパリッシュに加え、ペダル・スチール・ギタリストのジョー・ハーヴェイ=ホワイト、ハープ奏者のマリ・リウェリン、シンセサイザー奏者のトーマス・ポリ、ドラマーのセバスチャン・ロックフォード(Polar Bear)、そしてベース、ボーカル、アコースティック/エレクトリック・ギター、オルガンを担当するヒュー・エヴァンス(H. Hawkline)が参加している。


「One Step」


Aldous Harding  『Train On The Island』




Label: 4AD
Release: 2026年5月8日

Tracklist:

1.I Ate The Most 

2.One Stop 

3.Train On The Island 

4.Worms 

5.Venus In The Zinnia 

6.If Lady Does It 

7.San Francisco 

8.What Am I Gonna Do? 

9.Riding That Symbol 

10.Coats 


Pre-save: https://aldousharding.ffm.to/trainontheisland


UK/ブライトンのピアニスト/アーティスト、The Vernon Spring(ヴァーノン・スプリング)の新たなリワークシリーズの第三弾が配信開始となった。昨年リリースされた『Under a Familiar Sun』は、個性的なアーティストの再構成によって新しい音楽に生まれ変わり続けている。


2025年に発売され、高評価を得た最新アルバム『Under a Familiar Sun』収録「Other Tongues」を、RVNG Intl.からのリリースで知られるロンドンの作曲家/チェリストOliver Coatesがリワーク。新曲の配信開始と同時にオーディオヴィジュアルが公開。下記よりご覧ください。

 

「Other Tongues」


 

「Other Tongues」は、アンビエントを中心に、ボーカルをサンプリングし、エレクトロニックの新しい地平を開拓する。そのサウンドの幽玄な雰囲気は、ジェイムス・ブレイクやトム・ヨークに近い。アビストラクトなIDMであるが、同時にその響きからは異教的な音楽が立ち上ってくる。

 

同楽曲は、昨年11月に発売された『ESREVER NI REHTAF (ROSIE LOWE REWORK) / SAY HER NAME (REQUIEM FOR REEM - LOA REWORK)』、さらに今年一月にリリースされた『THE BL II (THE BREADLINE)』に続く、ヴァーノンのリワークシリーズの第三弾となる。

 

 

▪︎The Vernon Spring 「Other Tongues (Oliver Coates Rework)」




アーティスト:The Vernon Spring (ザ・ヴァーノン・スプリング)

タイトル: Other Tongues (Oliver Coates Rework)

発売日:2026年3月4日(水)

フォーマット:デジタルダウンロード/ストリーミング

ジャンル: ポスト・クラシカル / ジャズ / アンビエント

レーベル:p*dis


1.⁠ ⁠Other Tongues (Oliver Coates Rework)

2.⁠ ⁠The BL II - feat. Max Porter & Confucius MC (The Breadline - Iko Niche Rework)

3.⁠ ⁠Esrever Ni Rehtaf (Rosie Lowe Rework)

4.⁠ ⁠Say Her Name (Requiem for Reem - Loa Rework)

 


▪ストリーミングURL:

https://opia.lnk.to/OtherTonguesOliverCoatesRework 



The Vernon Springの『Under a Familiar Sun』のリワークプロジェクト第3弾。UKの著名なチェリスト/映画音楽作曲家Oliver Coatesが「Other Tongues」を再構築し、自身の代名詞とも言える幽玄なタッチを加えることで、この楽曲を神聖で瞑想的な領域へと導いています。

 

渦巻くチェロの波が、adenのヴォーカルの崩壊する断片と半音階的な対話を交わし、次第に焦点がぼやけたり鮮明になったりする夢のように、意味と記憶の断片をほんの一瞬だけ垣間見せます。


ギタリスト兼作曲家のロビン・カッツが、今年5月27日に新作アルバム『Hypnos』をロンドンのレーベル、Gearboxからリリースします。この発表に合わせて、最初の先行シングル「The Moon」が配信開始。


ロビン・カッツはジプシー・ジャズ、ノマド・フォーク、フラメンコ、ロック、ブルース、新古典派音楽の狭間に位置するスタイルが特徴で、そのサウンドは叙情的で魂に響き、唯一無二の認識性を備えている。


ロビンはアルバムについて次のように述べている。
 
 
「『今作では、削ぎ落とされた超シンプルなものを創りたかった。これらの楽曲は当初、ソロ・ギターのための練習曲として書かれたもので、ジャンゴ・ラインハルトとフィリップ・グラスを聴き続けてきた僕が愛してやまない音楽からインスパイアされた幅広い影響を反映している」
 
 
「ナイロン弦のギターと普段一緒に聴かない楽器を組み合わせたかったからハモンド・オルガンを組み込んだ。ハモンドは僕にとってゴスペルやウェス・モンゴメリーのクラシックなオルガン・トリオを想起させるソウルフルでファンキーな響き、そして非常にスピリチュアルな音なんだ」
 
 
「ナサニエル(・レドウィッジ)にハモンドを演奏してもらい、この象徴的な楽器の柔らかい側面を表現できたのは本当に恵まれたことだった。”ヒプノス”とはギリシャ神話の眠りの神であり、夢の神モルペウスの父のことを示す。このアルバムは夢幻的で催眠的で外の世界の狂気から逃れる、短い眠りのような逃避行なのか? そうであることを願っています」
 

幼い頃からフラメンコの情感豊かな音色に影響を受け、ロマ音楽とスウィング・ジャズを融合させたジプシー・スウィング(マヌーシュ・スウィング)の創始者、ジャンゴ・ラインハルトの卓越した技に感化されたロビン。
 
 
幼少期をスペインで過ごした彼は、5歳の頃から母親に連れられて、フラメンコのコンサートに通った。中でも印象的だったのが、スペインのギタリストでフラメンコやジャズの分野で活躍するパコ・デ・ルシア。その後、13歳の時にはガンズ・アンド・ローゼズのギタリスト、スラッシュに夢中になった。誕生日に母親がギターをプレゼントしたことから自らも演奏するように。
 

今年5月にリリース予定の最新アルバム『ヒプノス』は、一聴すると単純そうだが、実に複雑なギター・ラインにゲスト・ミュージシャンのナサニエル・レドウィッジが演奏するハモンド・オルガンが絡み合った、表現力豊かな1枚に仕上がっている。オルガンの演奏は大気的で異世界的でありながら、ロビンの繊細で切ない楽曲に魂のこもった親密な対位法をもたらしている。
 
 
その最初の味わいは収録曲「The Moon」に表れている。満ち引きする月の潮汐を思わせる同楽曲では、うねるような瞑想的なナイロン弦のフィンガー・ピッキングが、幽玄なオルガンのうねりを巡って踊るように響いている。ジプシー音楽とクラシックギターをかけあわせた物悲しくも深みのある一曲。同楽曲のオーディオビデオが公開されている。ぜひチェックしてみよう。
 

「The Moon」
 
 
ロビン・カッツは昨年のクリスマスに、坂本龍一の代表曲で、大島渚監督の映画『戦場のメリー・クリスマス』のテーマ曲「Merry Christmas, Mr. Lawrence」のカバーをリリースした。
 
 
Robin Katz 『Hypnos』



アーティスト名:Robin Katz(ロビン・カッツ)
タイトル名:Hypnos(ヒプノス)
品番:GB4013CD (CD) / GB4013 (LP)
発売日:2026年5月27日(水)
レーベル:Gearbox Records

Credits:
Robin Katz: Guitar
Nathaniel Ledwidge: Hammond Organ
Compositions by Robin Katz
Produced by Robin Katz and FREEMONK
Recorded and Mixed by FREEMONK at The Friary Studios
Mastered by Caspar Sutton-Jones at Gearbox Productions



▪アルバム『Hypnos』プレオーダー受付中! 
 



▪ニューシングル「The Moon』のストリーミングが開始
 
 

<トラックリスト>
(CD)
1. Floating World
2. Kingdom
3. The Moon
4. My Friend Kushi
5.  Stargazer
6. Silent Forest
7. Ukiyo
8. Hypnos

(LP)
Side-A

1. Floating World
2. Kingdom
3. The Moon
4. My Friend Kushi
Side-B

1. Stargazer
2. Silent Forest
3. Ukiyo
4. Hypnos
 


バイオグラフィー:
 
ジャズの伝統に根ざし、フラメンコ、ボサノヴァからネオクラシック、ソウルに至る多様な影響を受けながら形成されたギタリスト兼作曲家のロビン・カッツは、ディスクロージャー、ルーベン・ジェームス、ザ・ロンドン・ジャンゴ・コレクティブ、ジョセフ・ローレンスらとイギリス各地で幅広く共演。
 
2024年にリリースした、トランペッターのガイ・バーカーとの共作によるデビューEP『オーシャンズ・フォー・エロス』で彼の広大な音楽的表現が披露され、その後、Freemonkがプロデュースしたセカンド・アルバム『ロック・ミュー ジック』を2025年にリリース。
 
 
同年12月には、坂本龍一の楽曲のカヴァー「Merry Christmas Mr.Lawrence」を配信リリースしている。2026年、アルバム『ヒプノス』を発表。



南カリフォルニア発のインディーポップとロックを融合させたシンガーソングライター、Kiki Holli + The Remedy(キキ・ホリ&ザ・レメディ)の新曲「Running Out of Time」をチェックしてみよう。新曲はグラミー賞ノミネートプロデューサー、イーサン・アレンがプロデュース。ポップソングとしての主体性を維持しつつ、ミュージカルのような質感を持った壮大な楽曲だ。

 

インディーポップを基盤としつつ、ドリームポップ、バロック風の華やかさ、ダークウェーブの雰囲気を重ねた本作は、完全に没入できる音響世界を創り出しています。 豊かなシンセと壮大なオーケストレーションがホリの歌声の下で脈動し、親密でありながら広がりを感じる切迫感を醸し出します。彼女のボーカルは抑制された脆さから高揚する激しさへと移り変わり、聴き手を「時間は脆く、かつ不可欠なもの」と感じさせる空間へと誘います。これは聴くだけでなく、感じるべき音響体験なのです。

 

本作はホリの進化を刻む。追加収録曲「& The Remedy」は、彼女のライブバンドが放つ磁気的なエネルギーと、グラミー賞ノミネート歴2回を誇るプロデューサー、イーサン・アレン(ベン・ハーパー、ブラック・レベル・モーターサイクル・クラブ、トリッキー)との継続的な創造的パートナーシップを反映している。両者が紡ぎ出すサウンドは、映画的なスケール感と感情の精密さを融合させ——没入感と没入体験をもたらしつつ、ソングクラフトに根差した作品となっている。

 

2025年12月にKiKi Holli & The Remedy名義で初リリースしたシングル「Wish」は広く称賛され、Atwood Magazineの「2025年年間ベストソング」リストに選出された。 レディガン誌は「初聴きから…感情と強さを融合させるアーティスト」と称賛し、EARMILK誌は広大な深みと魅惑的な雰囲気を強調。希望と憧憬、過去と未来の緊張感を探求した楽曲と評した。 

 

ホリの作品群は、表現の幅を恐れないアーティスト像を映し出す。ビルボード誌が称賛したニューディスコのアンセム「WIN U OVER」からLGBTQ+コミュニティに支持される「Pretty Boys」まで、彼女の音楽は陶酔的なダンスフロア・エナジーと内省的なストーリーテリングを横断する。「Running Out of Time」では、インディーポップの基盤を保ちつつ、その情感と音響的可能性を拡張し、さらに深みのある世界観を構築している。

 

ペンシルベニア州ピッツバーグ出身のホリは声楽と演劇の美術学士号を取得。オフ・ブロードウェイで初演され、ニューヨーク・タイムズ、ヴィレッジ・ヴォイス、ロイター、アウト・マガジンから絶賛されたミュージカル『フォーエバー・ダスティ:ザ・ダスティ・スプリングフィールド・ミュージカル』の共同脚本・主演を務め、全国的な注目を集めた。この演劇的基盤は今も彼女の作品に影響を与え続けている——各楽曲はまるで一つのシーンのように展開し、各ボーカルパフォーマンスは意図と深みを込めて届けられる。 キキ・ホリ&ザ・レメディにおいて、ホリは自らを再発明しているのではない——増幅させているのだ。

 

「ランニング・アウト・オブ・タイム」は大胆で共鳴する新たな章の始まりを告げる。没入感があり、切迫感に満ち、感情的に広がりを見せ、彼女の今後のアルバムリリースへと導く。 

 

 

 

 

 

 

▪EN 


“KiKi Holli… delivers here a performance of great beauty.” – Rolling Stone

Los Angeles–based indie-pop vocalist and songwriter KiKi Holli returns with her cinematic new single "Running Out of Time", under her expanded artist name KiKi Holli & The Remedy. It's a grand piece with a musical-like texture, while maintaining its identity as a pop song.


Rooted in indie-pop but layered with dream pop, baroque flourishes, and dark wave atmosphere, "Running Out of Time" creates a fully immersive sonic world. Lush synths and sweeping orchestration pulse beneath Holli’s voice, building a sense of urgency that feels both intimate and expansive. Her vocals move from restrained vulnerability to soaring intensity, drawing listeners into a space where time feels fragile and essential, a sonic experience meant to be felt as much as heard.



The release marks a continuing evolution for Holli. The addition of “& The Remedy” reflects the magnetic energy of her live band and her ongoing creative partnership with two‑time Grammy‑nominated producer Ethan Allen (Ben Harper, Black Rebel Motorcycle Club, Tricky). Together, they shape a sound that blends cinematic scale with emotional precision — immersive, transportive, and grounded in songcraft.

Her December 2025 single "Wish", the first release under KiKi Holli & The Remedy, earned widespread acclaim, landing on Atwood Magazine’s Songs of the Year 2025 list. Ladygunn praised how “from the very first listen… the artist blends emotion and strength,” and EARMILK highlighted the track’s spacious depth and captivating atmosphere, noting its exploration of hope, longing, and the tension between past and future. 



Holli’s catalog reflects an artist unafraid of range. From the Billboard‑praised Nu Disco anthem "WIN U OVER" to the LGBTQ+ favorite "Pretty Boys", her music spans euphoric dancefloor energy and introspective storytelling. With "Running Out of Time", she deepens the atmosphere — not leaving indie‑pop behind but expanding its emotional and sonic possibilities.



Originally from Pittsburgh, PA, Holli holds a BFA in voice and theater and first captured national attention co‑writing and starring in Forever Dusty: The Dusty Springfield Musical, which opened off‑Broadway to acclaim from The New York Times, The Village Voice, Reuters, and Out Magazine. That theatrical foundation continues to shape her work — each song unfolding like a scene, each vocal performance delivered with intention and depth. With KiKi Holli & The Remedy, Holli is not reinventing herself — she is amplifying.



"Running Out of Time" signals a bold and resonant new chapter: immersive, urgent, and emotionally expansive, leading toward her forthcoming album release.