Alex Gonzales(Matte Blvck)とJohn Kunkel(The New Division、John Grand)が率いるUNTER STRØMは、テクノ、メロディック・ハウス、そしてインダストリアル・サウンドの境界を未知の領域へと押し広げたいという共通の情熱から生まれました。 その結果生まれたのは、陰鬱な緊張感と陶酔的な解放感の間を行き来する、映画的で本能に訴えかけるサウンド。倉庫のような閉ざされた空間と、ワイドスクリーンのような広大な空間を等しく感じさせる作品です。
「Orynth」は、その瞬間の強烈な創造性を捉えています。このシングルは、アーロン・ショート(Madison Beer、The Naked and Famous、So Below)がミックスを担当し、すでに没入感のあるサウンドに、洗練された広がりのある仕上げを加えています。ありがとうございます
UNTER STRØMは、ロサンゼルスとサンディエゴの陰で結成されたエレクトロニック・ミュージック・デュオであり、生々しいインダストリアル・サウンドとメロディックな洗練さを融合させている。
アレックス・ゴンザレス(Matte Blvck)とジョン・クンケル(The New Division、John Grand)が率いるこのプロジェクトは、エレクトロニック・ミュージックやオルタナティブ・ミュージックの暗黒面に深く根ざした、多作なクリエイターであり長年のコラボレーターである二人の衝突から生まれたものだ。ゴンザレスはMatte Blvckとして急成長を遂げ、絶え間ないツアーと全米各地での連続ソールドアウト公演を通じて世界的なファンベースを築き上げてきた。
一方、クンケルはJohn Grandとしての活動で、『A State of Trance』のアーミン・ヴァン・ブーレンをはじめとするトレンドセッターからの支持を獲得し、Group Therapy Radioでのゲストミックスも担当している。二人は、アンダーグラウンドの激しさと、メロディックでダークなエレクトロニック・サウンドの洗練さが交差する地点で出会った。
シンセサイザーのパッドのフェードインから始まる「The Fires At Night」では、一曲目の風景的な印象は維持されている。タイトルにちなんで言えば、夜のキャンプのように遠くに見える熾火の炎が揺らめき、消えかけたり、燃えたぎったりする。そういった風景的な描写が行われている。その中で、メインとなるメロディーが主題的に立ち上る。風景的な動きを旋律的なモチーフとして使用している。ごくシンプルなタイプのアンビエントであるが、短いシークエンスを音量的なダイナミクスを用いながら、副次的な旋律の主題を登場させたりする。この曲では、地球より大きな宇宙的なロマンチシズムを表現することに成功している。
リードシングル「Never Let You Go」は、結婚直後にOli-Jとの即興セッションから生まれた、愛と献身をテーマにしたR&Bナンバー。「Deep Dive」はBox DreamsのAdam Rhodesと制作され、新たな恋に落ちる脆さを描いた、より内省的でインディー色の強い一曲となっている。
南カリフォルニアの海岸線を走る鉄道に着想を得た「Surfliner」では、ネオソウルとジャズが溶け合い、Braxton Cookの温かく表現力豊かなサックスが響く。「Clouds」ではReuben Jamesの卓越したピアノとソウルフルなボーカルが際立ち、「You Are Loved」ではNao Yoshiokaが参加し、軽やかに自己愛をテーマにしたメッセージを届ける。
さらに、「Pulse」ではCoastalとGlen Turner IIを迎え、ローファイでダンサブルな質感を展開。「Santa Fe Peanut Co.」ではJoy Guerrillaとの共作により、セミライブ感のあるグルーヴ重視のジャズフュージョンが展開される。
本作の冒頭では、イギリスのマージー・ビートが炸裂し、「Look For Your Mind!」が始まる。60年代のビートルズ的なアプローチだけではなく、The Whoのモッズロックのようなサウンドが融合している。しかし、単なる懐古主義とも言いがたい。シャリッとしたハイハット/シンバルやクリアなギターの音像、そしてボーカルのほんのりと甘いテイストなどは、『Rubber Soul』時代のビートルズが蘇ったかのようだ。そして今回は、やや激しい唸るようなシャウト気味のボーカルも披露する。ダダリオ兄弟のロック観のようなものがアルバムの冒頭から明哲になる。続く「2or 3」はどちらかと言えば、従来になくエバーグリーンな感覚を押し出したセンチメンタルなパワー・ポップソングである。相変わらず、良いメロディーやハーモニーに焦点を絞り、60年代から70年代のレコードからそのまま飛び出てきたかのような素敵な旋律を奏でる。
そういった中で、メロディアスなロックソングの真骨頂が出てくる。「Nothin’ But You」は、たった3つのコードを中心に進行していく。しかし、ダダリオ兄弟のボーカルのメロディーセンスは依然として秀逸であり、センチメンタルなエモーションに縁取られている。十代の思い出を綴るようなどことなく切ない感覚が滲んでいる。ゆったりとしたリズムの中で、Nilssonのような琴線に触れるメロディーを書く才能においては、レモン・ツイッグスに叶うバンドはいないかもしれない。
「I Just Can't Get Over Losing You」は勇気づけられるような曲で、レモン・ツイッグスの代名詞的な一曲である。どことなく爽快感というか、青春のテイストを残しつつ、やはりダダリオ兄弟らしいグッドメロディーが満載である。こういったサウンドはビーチ・ボーイズというよりも、以前のレビューでも挙げたラズベリーズやルビノーズのサウンドに近いニュアンスである。しかし、60年代のロックソングが現在でも通用するのか。通用してしまうのがレモン・ツイッグスの凄さである。これはロック・バンドとしてのグルーヴィーな演奏の賜物でもある。
「Fire and Gold」はどちらかと言えば、イギリスのモッズロックの雰囲気に近く、The Whoの最初期やThe Jamに近い音楽的なアプローチである。こういった小気味よいジャッキとしたギターの音色は、フリークならばニヤリとほくそ笑んでしまうような内容だ。また、アナログからデジタルに切り替わるようなサウンドにも注目しておきたい。また、Cメロのような箇所では、転調を交えたりして楽曲に変化を加えている。これもまた彼らのソングライティングの持ち味である。
ほろりとさせるバラード「Mean to Me」のあと、一転してサーフロック調のアップテンポなロックソングが続いている。楽曲のタイプとしては古いといえば古いのだが、レモン・ツイッグスがこういった古典的なロックンロールをやるとなぜかダサくはならないのが本当に不思議である。いや、むしろ、スタイリッシュな印象すら感じられる。 ジョージ・ルーカスの名画『アメリカン・グラフィティ』から飛び出てきたような曲で、レモン・ツイッグスが出演していないのが残念でならない。もちろん、おそらくまだ彼らは生まれていないと思われるが。「Yeah I Do」はビートルズのポール・マッカトニー風のバラード風のロックソングである。それほどほろりとさせる旋律はないが、なぜか彼らの曲には、琴線に触れるようななにかがある。
また、ジャグリーなギターロックソング「My Heart Is In Your Hands Tonight」は、特にパーカッションの点で同じくキャプチャードトラックスからデビューしたBeach Fossilsの最初期のシングルを少しだけ彷彿とさせる。ローリング・ストーンズの荒削りさとビーチ・ボーイズが融合したような良質な楽曲である。前作よりも堂々たる雰囲気を持ったロックソングを聴くことが出来る。
来る5月22日(金)に待望のセカンド・ソロ・アルバム『ブルー・モルフォ』をリリースするエド・オブライエン。すでにアルバムから2枚のシングルが公開となっているが、この度アルバム制作秘話に触れた短編映画『Blue Morpho: The Three Act Play』の上映会が来週都内にて開催されることが急遽決定した。
一曲目「are you out of your mind?」はアンビエント風のシークエンスで始まり、その後、心地よいインディーポップソングへと移行していく。未知のリスナーに語りかけるかのようなボーカルが特徴で、それらがこのアーティストのルーツでもある教会音楽のようなゴスペル風のサウンドがメインである。それらをヒップホップ風のブレイクビーツのビートが牽引していく。またシンセストリングスがリズム的な効果を発揮し、全体的なグルーブのようなものを形成していく。現代的なポップソングといえば、それまでだが、その音楽には静かに耳を傾けるべき何かがある。例えば、全体的にはヴァースとサビの対比で構成されるが、サビのフレーズでは美麗なストリングスに導かれるようにして、精妙な音楽性が立ち上ってくることがある。また、現代的なポップネスを踏襲しつつも、バロックポップのような旋律が光るタイトル曲は素晴らしい一曲である。カーペンターズのようなメロディセンスを、ヒップホップやチルウェイブ、あるいはローファイのようなリズムと結びつけ、モダンなポップソングを抽出している。この曲の優しげで包み込むようなボーカルは、アルバムの序盤の聞き所となるに違いない。
Deb Neverのサウンドはエモポップとも称されることがある。「Blue」のような曲は、シンセ・ポップのような音楽性に導かれるようにして、どことなくエモーショナルな雰囲気が立ち上る。現代的な西海岸のヨットロックのような音楽性を踏襲し、それらをセンス溢れるサウンドに仕上げている。 また比較的アップテンポな音楽性だけではなく、ネオソウルのように静かで聴かせる箇所も含まれている。こういったメリハリのあるソングライティングが本作の魅力でもある。ローファイの音楽性を、ギターロックの観点から解釈した「all the time」も独特なデモソングのような雰囲気を放つ。しかし、一貫して心地よい感じのソングライティングが続く。
アルバムの中盤には、「Design」と称されたピアノバラードも収録されている。基本的にピアノとユニゾンで紡がれるボーカルはセンチメンタルな響きがある。また、オートチューンを通過したインディーポップソングをバラードソングという旧来のスタイルと融合を図った一曲でもある。「i need more」はアルバムの一曲目と同様、アンビエント風のシークエンスからフォークポップへと移行していく。 アコースティックギターをミュージック・コンクレートのように配し、そしてコラージュ的なボーカルをメインボーカルと並置したりしている。こういった曲は、今や2020年代のポップソングには不可欠な王道の音楽性になりつつあるのを感じる。
このアルバムではシンセポップの音楽性がこういったモダンなベッドルームポップに紛れ込んでいる。「Another Life」のような曲は、Deb Neverのメロディの側面のセンスが遺憾なく発揮された瞬間である。 テクノのようなリズムトラックに、Ashnikkoのようなキュートなインディーポップサウンドが乗せられる。現代的なポップサウンドの象徴とも言える曲である。また、西海岸のヨットロック/チルアウト的なサウンドは「Heavensake」で最高潮に達する。風景的なロマンティックな雰囲気は『Arcade』の象徴的なサウンドと言える。また、この曲には、ジャズ/ファンクの要素が付加されている。ボーカルだけではなくベースにも注目したい。アルバムのベストトラックは、タイトル曲とならんで、「Not In Love」ということになるだろう。ヨットロックのようなサウンドとDeb Neverの持つギターロックのセンスが融合した、聴き応え十分の曲となっている。
あえて核心から外し、少し本題から遠ざかるようなインディーポップサウンドが主な特徴である。こういったぼかしたような抽象的なサウンドもまた、現代的なアーティストの主題でもある。また、Deb NeverはR&B風のポップサウンドに傾倒することもある。アルバムの最後を飾る「KNOW ME BETTER」はシンガーとしての本格的な存在感を感じさせる力強い楽曲である。
コックスンのソロ作品には、スタジオ・アルバム『The Sky Is Too High』(1998年)、 『The Golden D』(2000年)、『Crow Sit on Blood Tree』(2001年)、『The Kiss of Morning』(2002年)、『Happiness in Magazines』(2004年)、『Love Travels at Illegal Speeds』(2006年)、『The Spinning Top』(2009年)、『A+E』(2012年)などがある。作曲家としての活動には、『The End of the F***ing World』(2018年)、『The End of the F***ing World 2』(2019年)、『I Am Not Okay with This』(2020年)、そしてZ2コミックスと共同でリリースされた『Superstate』(2021年)のオリジナル楽曲およびサウンドトラックが含まれる。
また、ポール・ウェラーとのシングル『This Old Town』や、ピート・ドハーティの2009年アルバム『Grace/Wastelands』など、数多くのアーティストとのコラボレーションも行ってきました。
2017年には、コックスンは(デイモン・アルバーンと共に)ラットボーイのデビューアルバム『Scum』に参加し、同年、Campaign Against Living Miserably (CALM)のチャリティー・シングルとしてリリースされた。さらに最近では、War Childを支援する2026年のアルバム『HELP(2)』のために、イングリッシュ・ティーチャーと新曲「Parasite」をレコーディングしたほか、同アルバムに収録されたオリビア・ロドリゴによるザ・マグネティック・フィールズの曲「The Book of Love」のカバーにギターで参加した。