こういった冒険心のある音楽的なアプローチに加えて、スタンダードな「Hot Air Baloon」のような楽曲が強い印象を残す。ここでもニューヨークのプロトパンクや、2000年前後のガレージ・ロックリバイバルを踏襲し、テレビジョンやストロークスのようなギターワーク、そしてボーカルを通じて、クールなロックサウンドを紡ぎ出している。これらは、ニューヨークのロックシーンからの影響が特に色濃いことを伺わせる。しかし、それをシカゴのバンドらしくしている理由は、全般的なフォークミュージックからの影響が込められているからである。曲をぼんやり聴いていると、そのサウンドからは自然味溢れる爽快感を感じ取ることが出来る。これはデビュー・アルバムから引き継がれた要素ではないだろうか。また、いくつかのセクションを経て、曲の後半でハイライトがやってくる。静かで落ち着いたロックソングのイントロからシンガロングを誘発するパッションとエナジーが奔流する終盤の展開は聴き逃がせない。前の曲で指摘したようなフォークミュージックからの影響は、続く「Seven Degree」に表れる。ここではアコースティックギターによるフォーク・ロックで、スプリングスティーン的な雰囲気を放つ。
The Menzingersは、8thアルバム『Everything I Ever Saw』のリリースを発表した。本作は7月17日にエピタフ・レコードより発売される。プロデュースとレコーディングはウィル・イップが担当した。メンジンガーズはロック寄りのパンクロックソングを特徴とするが、最新シングル「Chance Encounter」ではカラリとした爽快感のあるギターロックソングを聴くことが出来る。
「結成から20年、今ほど自分たちの活動と深く繋がっていると感じたことはない。『大人になれば、問題も大きくなる』とはよく聞くが、そこには真実がある一方で、より大きな答えや深い意味も存在する。本当の変化の向こう側でしか見つけることのできない、苦労して手に入れた希望のようなものがある。人生や世界の不確実性の中で、すぐに皮肉屋になってしまうのは簡単だ。『全部クソ食らえ』と言いたくなるのも簡単だ。『Everything I Ever Saw』では、僕らはそのすべてに真正面から向き合いたかった。このクソみたいな世界全体とね。」
ブリテン・ウェイアントとザ・メンジンガーズが監督を務めたミュージックビデオをご覧下さい。
「Chance Encounters」
The Menzingers 『Everything I Saw』
Label: Epitaph
Release: 2026年7月17日
Tracklist:
1. Chance Encounters
2. Better Angels
3. Romanticism
4. Other People’s Money
5. Gasoline & Matches
6. The Fool
7. Nobody’s Heroes
8. Breathe With Me
9. When She Enters My Dreams
10. Parade Day
11. Everything I Ever Saw
ヴィンス・ステイプルズは、4月25日(土)にロック調のリードシングル「Blackberry Marmalade」をリリースしたのに続き、Loma Vista Recordingsとの提携により、6月5日にニューアルバム『Cry Baby』をリリースすることを発表した。これまでヒップホップの次世代アーティストとして期待されてきたミュージシャンだが、今回はロックソングを交えた新曲となっている。
メイミー・スミスはコロンビアの子会社であるOkeh Recordsに所属し、「Crazy Blues」「It's All Right Here For You」など、シンボリックな楽曲を相次いでリリースした。音楽的には、ブギウギやジャグ、ジャズにも比する雰囲気が込められている。会社のレコード・プロデューサー、ラルフ・ピアが、ハーレムの人気歌手であったメイミー・スミスと白人の伴奏バンドに共同でレコーディングに起用。コロンビアは、レイス・シリーズの第一弾として銘打った。ピアは、黒人新聞が黒人のことをRaceと呼んでいたことから、この名を思いついたという。
1. はじまり ハジマリ hajimari Lyrics, Music, Arrangement : Le Makeup / Vocal, Guitar, Synthesizer, Programming : Le Makeup
2. each dreams riddim feat. Telematic Visions イーチ ドリームス リディム フィーチャリング テレマティック ビジョンズ Lyrics, Arrangement : Le Makeup / Music : Telematic Visions, Le Makeup / Vocal, Guitar, Synthesizer : Le Makeup / Programming : Le Makeup, Telematic Visions
3. hold on ホールドオン Lyrics, Music, Arrangement : Le Makeup / Vocal, Guitar, Bass, Synthesizer, Programming : Le Makeup
4. block party ブロックパーティー Lyrics, Music, Arrangement : Le Makeup / Vocal, Guitar, Synthesizer, Programming : Le Makeup
5. 傷 feat. 柴田聡子 キズ フィーチャリング シバタサトコ kizu featuring Satoko Shibata Lyrics, Music : Le Makeup, 柴田聡子 / Arrangement : Le Makeup / Vocal, Guitar, Synthesizer, Programming : Le Makeup / Vocal : 柴田聡子
6. c 4eva シー フォーエバー Lyrics, Music, Arrangement : Le Makeup / Vocal, Guitar, Bass, Synthesizer, Programming : Le Makeup
7. venus ヴィーナス Lyrics, Music, Arrangement : Le Makeup / Vocal, Synthesizer, Programming : Le Makeup
8. ivory recording feat. Dove アイボリーレコーディング フィーチャリング ダブ Lyrics : Le Makeup, Dove / Music, Arrangement : Le Makeup / Vocal, Synthesizer, Programming : Le Makeup / Vocal : Dove
9. この夜が終わるまで コノヨルガオワルマデ untill this night ends Lyrics, Music, Arrangement : Le Makeup / Vocal, Guitar, Bass, Synthesizer, Programming : Le Makeup
10. 声 コエ koe Lyrics, Music, Arrangement : Le Makeup / Vocal, Guitar, Bass, Synthesizer, Programming : Le Makeup
11. 息 イキ iki Lyrics, Music, Arrangement : Le Makeup / Vocal, Guitar, Bass, Synthesizer, Programming : Le Makeup
12. glo グロー glo Lyrics, Music, Arrangement : Le Makeup / Vocal, Guitar, Bass, Synthesizer, Programming : Le Makeup
13. crying ex クライングエックス crying ex Lyrics, Music, Arrangement : Le Makeup / Vocal, Guitar, Bass, Synthesizer, Programming : Le Makeup
Mixing : Le Makeup
Mastering : Kentaro Kimura
Photography, Cover Art : Mayuko Sato
7月22日(水)には、渋谷WWWにてOne Man Live 「The Crying Xpress」を開催。
アルバムに参加した柴田聡子、Doveのゲスト出演も発表されている。
チケット発売中。
【イベント情報】Le Makeup - One Man Live 「The Crying Xpress」at WWW, Shibuya
Singer/Producer. Began seriously pursuing composition while attending Kwansei Gakuin University, subsequently releasing works on various domestic and international labels. Released the album “Binetsu” in 2020.Has performed in China, South Korea, the Netherlands, Denmark, and Germany.
In February 2023, released the album ‘Odorata’ featuring contributions from Dove, gummyboy, JUMADIBA, Tohji, and Tamaki Roy. It garnered attention, including coverage by Pitchfork.
In May 2024, released the album ‘Premonition’ with Seigen Ono participating as mastering engineer. Held his first solo concerts, titled ‘Premonition’, in Tokyo and Osaka.New album “The Crying Xpress” will be released on April 29, 2026.
Photo: Silken Weinberg
2025年デビューアルバムをリリースした英国の新鋭ロックグループ、The New Eves。スウェーデンのヨーデルのよう民族音楽をザ・フーのようなロックオペラと絡め、テレビジョンやパティ・スミスのようなニューヨークのプロトパンクと融合するとびきりユニークなバンドだ。
ブライトンを拠点とするスウェーデン出身のシンガーソングライター兼マルチ・インストゥルメンタリスト、ニーナ・ウィンダー=リンド(ザ・ニュー・イヴズのメンバーとして最もよく知られている)が、本日、Transgressiveよりソロシングル/ミュージックビデオ『This Is Our Life』をリリースした。
フォーク・ポップの温かみと、アップビートで力強いロックビートを融合させた『This Is Our Life』は、ウィンダー=リンドの魅惑的なボーカルのビブラートと、メロディーに対する確かなセンスを際立たせている。この楽曲は、親密さと奔放さのバランスを保ちながら、彼女の作品の多くに流れる喜びと切実さを捉えている。この曲について、ニーナは次のように語っている。
「『This Is Our Life』は、ほとんど自然に生まれてきたような曲です。スウェーデン北部の実家の山小屋にいた時のことでした。
『This is Our Life』は、私にとって非常に身近な誰かについて書いたものだったが、実は私の人生に関わる多くの人々について歌っているのだと気づきました。この曲は、クリエイティブな人間であることの精神的、時には、肉体的な苦闘を認めつつも、私たちを前進させ続ける力を称えている。バンドで演奏する時、私はとても幸せを感じる。私たちは踊る。喜びに身を委ねる。誇りと奔放な愛を宣言します」
このシングルは、ウィンダー=リンドの3曲入りEP『The Spirit Is Carnal』(2023年)と初の詩集『Röd Ska Jag Leva』(2025年)に続く作品であり、ザ・ニュー・イヴズのデビューアルバム『The New Eve Is Rising』の大成功を受けてリリースされた。
2025年を代表する傑作の一つであるこのアルバムは、『Clash』誌から「忘れがたいデビュー作」と称賛され、『ガーディアン』紙の主要なアルバムレビューでは「彼らの未来と同様に、このアルバムはワクワクさせる」と評された。また、この作品は『Dork』、『Loud & Quiet』、『Hard Of Hearing』の各誌の年間ベスト盤リストにも選出されている。
2025年のクリスマスに、坂本龍一の代表曲「Merry Christmas, Mr. Lawrence」のカヴァー曲を配信リリースしたことが記憶に新しい、ギタリスト兼作曲家のロビン・カッツ。アコースティックギターだけで、これほどまで幅広い世界観を作り出せるミュージシャンはそうそう見つからない。彼のギターの演奏そのものが、ロビン・カッツとしての生き方を反映しているとすら思える。
Ellen Arkbroはストックホルム出身、現在はベルリンを拠点とする作曲家/ミュージシャン/サウンド・アーティストです。パイプオルガンやリードオルガンの持続音を基盤に、純正律や倍音、共鳴を探求する作品で知られ、アコースティック楽器、電子音、あるいはその両者を組み合わせた作品やインスタレーションを制作しています。La Monte Young(ラ・モンテ・ヤング)に師事し、スウェーデンのエレクトリック・ハープシコード奏者Catherine Christer Hennix(キャサリン・クリスター・ヘニックス)率いるKamigaku Ensembleでも活動するなど、幅広い実践を展開してきました。
La Monte Young(ラ・モンテ・ヤング)、Terry Riley(テリー・ライリー)、Steve Reich(スティーブ・ライヒ)らと並び語られてきた巨匠の一人です。ぬいぐるみを用いたマルチメディア彫刻や空間作品を手がける現代美術作家としても活動し、ドクメンタ8への参加をはじめ、現在も世界各地の美術館やギャラリーで音響作品やインスタレーションを発表し続けています。
現在はブリュッセルを拠点に活動しており、近年も継続的に新作発表と公演を行っています。2024年には、アムステルダムのOude Kerkで開催されたSonic Acts Biennialにてオルガン公演を行い、その記録作品『The Organ is the Worlds Greatest Synthesizer』が2026年1月にリリースされました。2012年には、東京・SuperDeluxeで行われた灰野敬二、Jim O’Rourke、Oren Ambarchiの公演に、石橋英子とともにゲスト参加し、ワイングラスによる演奏で共演しています。今回の来日公演は、約14年ぶりとなります。
■Jim O’Rourke & Eiko Ishibashiについて
Jim O’Rourkeと石橋英子は、日本を拠点に国際的な活動を展開するアーティストです。Jim O’Rourkeは、シカゴの即興音楽シーンを支えた中心人物のひとりであり、数多くの映画音楽や実験作品を手がけるほか、Gastr del SolやSonic Youth(初期)での活動でも広く知られています。石橋英子は、マルチ奏者、シンガーソングライター、作曲家として活動し、2021年の『ドライブ・マイ・カー』、2023年の『悪は存在しない』の音楽を担当。2025年には、7年ぶりとなる歌のアルバム『Antigone』をリリースしました。
Soundwalk Collective & Patti Smith / Marginal Consort / Carl Stone / 立石雷 / 恩田晃 / Park Jiha / Aura Satz / 斎藤玲児 / Ka Baird / Arnold Dreyblatt & The Orchestra of Excited Strings (Konrad Sprenger / Joachim Schütz / Jim O’Rourke / 石橋英子)