エモコアというジャンルを傑作「Diary」で確立したシアトルの伝説的なロックバンド、サニー・デイ・リアル・エステイトが、アメリカ国内の熱狂的なファンの間で、2022年に再結成ツアーを行うのではないか、という噂話がまことしやかに囁かれはじめているのを皆さんはご存知だろうか。
サニー・デイ・リアル・エステイトは1992年に、ジェレミー・エニグクとウィリアム・ゴールドスミスを中心にシアトルで結成され、ゲット・アップ・キッズやミネラルとならんで、90年代から00年代にわたって、インディーエモシーンを牽引しつづけたいわば伝説的な存在である。
彼らは、2009年から2010年にツアーを敢行して以来、一度もバンドとしてパフォーマンスを行っていない。
加えて、Circa Surviveとのスピリット「リプトンウィッチ」を2014年に発表して以来、7年にもわたり沈黙を守り続けている。かつてSDRSのドラマーのゴールドスミスが立ち消えとなった幻の五枚目のスタジオ・アルバムの噂をもたらして以来、彼らの動向の噂は常にファンの間でゆらいでいるように思える。
ところが、今年に入って、SDRSに新たな動きが出て来ている。バンドのUS版Wikipediaには、[Years Achive]の項目に、新たに「2022ーpresent」という記述が何者かによって追加されたことを受けて、多くの熱烈なファンの間で、サニー・デイ・リアル・エステイトの再結成ツアーの噂が流れ始めている。
・Sunny Day Real Estate Wikipedia
https://en.wikipedia.org/wiki/Sunny_Day_Real_Estate
サニー・デイ・リアル・エステイトのWikipediaのページ更新については、バンドメンバーや関係者が記述したのかまでは定かでないため、情報として信頼にたるものなのかまでは不明である。もちろん、第三者のいたずらの可能性も無きにしもあらず。
しかし、現在、SDRSの周辺には、いくつかの動向が見られることだけはたしかである。ウォッシュアップエモは、バンドがInstagramを立ち上げたという情報をいち早く取り上げたほか、Brooklyn Veganも、新たに中心人物のウィリアム・ゴールドスミスが新しい自身のInstagramの個人アカウントに、SDRSのライブのスクリーンショットを新たに追加したと報じている。
これらがもし、個人的な趣味や懐古的な意味を持つものでないなら、このバンドが再結成を果たす可能性が高いとのことである。
まだ、依然として、SDRSの正式な再結成にまつわる情報は出ていない。どころか、これらが完全に飛ばし記事に終わる可能性もゼロではない。また、SDRSのFacebookやtwitterアカウントにもメンバーの明確な投稿がなされていないが、今後のバンドの動向にファンとしては注視していただきたい。
アメリカン・フットボール、ミネラルに続いて、サニー・デイ・リアル・エステイトが再結成を果たせば、往年の熱烈なエモファンにとっては驚愕のサプライズとなることだろう。