3月11日に新作アルバム「The Jacket」のリリースを間近に控えるWidowspeakが、「Everything Is Simple」「While You Wait」に続き、 シングル「The Jacket」のMVを公開しました。
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この新たに届いたMVを手掛けるのは、上記の作品と同じくOtium監督です。この新たなシングル作について、バンドは、再び、哲学的なコメントを出しています。
「ジャケットは、本来、私達が選び、ドレスアップし、そして、私たちが誰であるのかを象徴づけるものとして取り入れるものです。私達が、最終的にそれを無くすか捨てるまでは、この意味のある対象物は概念として成長し続ける。それは、曲のタイトルの意義のとおりで、時には文脈としてカルチャーの意義にまで敷衍され、バンド、ロックンロール、若者、といった象徴的な意味を持つだけでなく、クールという概念そのものを表す場合もあります。そして、ジャケットというのは、ときに自分のアイデンティティのようなものを定める象徴的なアイテムとなる場合もあるでしょう」
さらに、バンドは以下のようにジャケットという概念についてプレスリリースにおいて述べています。
「最終的には、「ジャケット」が世界一好きなものであり、自分の一部であるように感じられた瞬間から、その時代に結びついた、場所、経験、関係性のようなものにまで考えが及んでいく場合もあります。この考えを手放すことは難しい。しかし、ジャケットを着込んだとたん、あなたは以前のような人ではないと気がつく。ジャケットとそれがあらわすすべての概念は、その過程でどこかに置き去られるのです」
MVには、これまでと同様、Widowspeakのバンドメンバー、ロバート・アール・トーマス、モリー・バーチが演じています。
「The Jacket」のMVには、これまでの二作のシングルに続き、西部劇のようなワイルドな雰囲気が漂う。「ジャケット」という概念がモチーフとして暗示的に登場するのはこれまでと同じ。今回、ロバート・アール・トーマスは、ザ・ビートルズが「サージェント・ペパーズ」のアルバムジャケットで着ていたようなジャケットの上に、さらに現代風のジャケットを着込んでいます。