ジャスティン・ヴァーノン(Bon Iver)とイーサン・グルスカは、長期間、お互いの仕事を賞賛しており、リモートを介しての友情を活用しようと計画してきた。それが今回、コラボレーションソングという形で実現した。
「2020年の3月10日頃、ジャスティンがLAに来ることになっていて、私達は数日をかけて何かを作るつもりでしたが、結局その計画は頓挫してしまいました。というのも、LAの街にロックダウンが敷かれたからです」と、今回の制作過程について、イーサン・グルスカは当時のことを回想する。
2020年に行われるはずであったコラボレーションは結局実現しなかったものの、約二年後になってようやく彼らの切望が叶い、現代のインディーポップの体現者たちは時を経てコラボレーションを実現し、二人の友情に支えられた強固な印象を持つ楽曲がついに生み出された。彼らは、結果的に、長いパンデミックの混乱に翻弄されることはなかった。ブレイク・ミルズ、ロブ・ムース、マット・チェンバレン、なんとも心強い味方を得て、ジャスティン・ヴァーノン、イーサン・グルスカは、「So Unimportant」と題された新たなシングルを3月17日に発表した。これは”Psychic Hotline Records”のシングルシリーズの一貫としてリリースされた。
「長い検疫の約二週間の後」とコラボレーターのイーサン・グルスカは語る。「ジャスティンと私は久しぶりに繋がり、互いに音源のファイルを送信し、リモートで作業を行うことは心楽しいことだろうと話し合いました。そして」と、グルスカ氏は続ける。「私達が二年前から計画していたことが[So Unimportant]という形で実現しました。ジャスティンと私は、この曲のリモートセッションをしばらくの間やりとりして現在の場所にようやく辿り着くことが出来たのです」
「So Imporatant」 として最終的に完成した楽曲は、ジャスティン・ヴァーノンが豊かなアレンジメントを施したヴォーカルハーモニーに満ちたワルツの嘆きである。もちろん、それだけではない、イーサン・グルスカの水晶のような透明さを持つ声がトップラインを華麗に歌い、さらに、ロブ・ムースが弦楽パートを手掛け、ブレイク・ミルズとマット・チェンバレンがパーカッションを担当した。これまでにないくらい豪華なコラボレーション曲が生み出された瞬間だ。