マルチハイフネーションのFlying Lotus、彼の所属するBrainfeeder Filmは、フランス・パリに本拠を置くLogical Pictures,及び、XYZ Filmとの協力関係を結び、彼が制作監督を手掛ける新作映画「Ash」のマーケティングをカバーするマルチピクチャー開発の契約を結んだと発表しました。
この契約に伴い、ロジカル・ピクチャーズが支援する共同制作基金であるロジカルコンテンツベンチャーズは、ホラー、スリラー、SFのジャンルに焦点を当てた映画「Ash」の開発に資金を提供することを決定。ロジカル・ピクチャーズはまた資金調達と生産のためのファーストルック契約を確保しました。今回の契約は複数の制作プロジェクトにおよび、XYZフィルムが販売を生産ないし処理するように処理されます。また、今回の契約については、フランスのロジカル・ピクチャーズのFrederic FioreとGrace Adams、XYZFilmsの提携者でたるNate Bolotinによって交渉が行われました。
スティーヴン・エリクソン、(フライング・ロータス)は、大叔父に偉大なジャズマンであるジョン・コルトレーン、遠戚にアリス・コルトレーンを持つ。彼は、ジャンルを超え、グラミー賞を受賞したプロデューサーでもあり、作曲家、映画製作者、そして、ラッパーとしても活動してきた。彼は2008年には自主レーベルのブレインフェーダーをロサンゼルスに設立しています。
2006年以来、スティーヴン・エリソンは6つのスタジオアルバムをリリースし、さらにカートゥーンネットワークのアダルトスイムで聴いた音楽の多くを作曲している。ロサンゼルス映画学校を卒業後に制作された作品「Kuso」は、2017年のサンダンス映画祭で初公開され、賛否両論を巻き起こした。最近では、Lesean Thomasが監督をつとめたNetflixアニメシリーズ「Yasuke」を制作し、また、サウンドトラックを手掛ける。この映画は安土桃山時代の日本の実在する武士を題材にとって制作された作品です。
これまでスティーヴン・エリソンは、「ツイン・ピークス」で知られるデヴィッド・リンチ、アルマ・ハレール、LAで活動する日系アメリカ人監督ヒロ・ムライ、マリル・ジョセフ、渡辺信一郎、伝説的な映画製作者のテレンス・マリックから、制作の手ほどきを受けてきました。
今回新たに結ばれた契約に関して、フランスの配給会社のロジカル・ピクチャーズのフレデリック・フィオーレ社長は、以下のように述べています。
「今回、長年の私達のパートナーである「XYZ Films」と再び協力関係を結ぶことが出来て非常に嬉しく思います。FlyLoは非常に才能があり、尊敬される音楽家でもあり、また、ユニークな創造的な世界観を持ち合わせています。彼の今後の映画やクロスメディアプロジェクトに取り組むのが今から待ちきれません。
この声明に対して、スティーヴン・エリソンは以下のように説明を加えています。
「今後のプロジェクトにおいて、ロジカル・ピクチャーズと提携を結ぶことが出来て非常に嬉しい」
また、XYZ Filmは、今回の三者間で取り結ばれた契約に関して、次のように述べています。
「過去、数年間、いくつかのすぐれたジャンルのフィルムを、ロジカル・ピクチャーズと協力して提供してきました。今回、フライング・ロータス、そして彼が主宰するBrain Feederとのこのパートナーシップ提携を通して、良い関係を拡大できるであろうことを楽しみにしています」
フランスのロジカル・ピクチャーズは、ロシアの映画制作会社”キリルセレブレニコフ”(ペトロフのインフルエンザ、レトなどの作品がある)と、次の長編映画で協力する。昨今のロシアのウクライナ戦争、また、それに続く、ロシアに対する世界的なボイコットという難しい障壁がありますが、ロジカル・ピクチャーズとセレブレンニコフの協力関係が終わったとは考えられていません。
ロジカル・ピクチャーズはまたマキシミリアン・エレンヴァインの次作品である「ザ・ダイヴ」にて、オーゲンシャインと提携を図っています。ロジカルピクチャーズの最近の公開された映画作品には、「ザ・イノセンス」(IFC ミッドナイト/カンヌ2021)、「プレジャー」(ネオン/サンダンス、カンヌ 2020)そして、「ザ・ディープ」(ブラムハウス/エピックス)などがあります。
一方、XYZ Filmsの最近の映画作品には、Netflix配信により展開されたアナ・ケンドリック、トニ・コレット主演のジョーペナーのSFスリラー、トム・ハーディーやフォエスト・ウィテカー主演のアクションスリラー、「ハヴォック」等が含まれています。
今回、ロジカル・ピクチャーズとXYZ Filmと映像制作における提携を結んだフライング・ロータスの新作映画は、既にキャスティングは年明けから始まっていますが、作品制作は今年の終わり頃におこなわれる予定です。