アメリカ・アッシュビルのミュージシャンライアン・グスタフソンのプロジェクト、The Dead Tonguesは、シルヴィアン・エッソの主催するPhychic Hotlineから五作目のスタジオアルバム「Dust」のリリースを今週の4月1日のエイプリールに控えている。
4月1日発売の最新アルバムのプレビューの先行シングル「Garden Song」は、アメリカ古典的なフォーク/ブルーグラス音楽の系譜を受け継ぎ、柔らかさと穏やかさを併せ持つシングル作である。
「Dust」のアルバムプレビューとして公開された「Garden Song」において、ソング板ーのライアン・グスタフソンは、自らの物語を構築しようと試みている。「このシングル曲については、ある瞬間の私たちの経験を何らかの形として判断することに拘泥するのではなく、私達が存在する場所にいることを試みる(再確認する)という考えに触れています。それは昨今のような絶え間ない世界の変化の中において、新たな家を見つけるということでもあります。
ある出来事について、グスタフソンは、以前とは異なる見方や考え方を意図的に試みることにより、それまでなんの変哲もない出来事が、それとは全く別の意義を帯びることを見出す。
思考が変化すれば世界もまた同じく変化する。それは小さな視点から大きな視点すべてを包含する。以前とは異なる見方が出来るようになったその時、私達は、以前の思考から解き放たれ、以前とは別の新しい人間に生まれ変わることができる。おそらく、そのことを、デッド・タングのライアン・グスタフソンは、現代的なフォーク音楽という側面から提示している(かもしれない)。シングル曲「Garden Song」は、哲学的であり、さらに、どことなく思索的な雰囲気を漂わせる。そもそも、フォーク音楽は、数あるジャンルの中でも、最も哲学的で、形而下の概念を形ある「音」として表現するために存在する。そのことを彼はあらためて示唆している。
Phychic Hotline
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