Sundae May Club (サンデー・メイ・クラブ)
Sundae May Club(サンデー・メイ・クラブ)は、2019年、日本の長崎県の地元の学生であった浦小雪(Vo)、宮原隆樹(Gt)、成瀬光人(Dr)によって結成された三人組のウルトラ・スーパーポップ・バンドです。
シングル曲「シャングリラ」に代表されるように、J-POPの核心ともいうべき音楽性を次世代に引き継ぎ、若いバンドとは思えない卓越した演奏力、メロディーセンス、掴みやすい楽曲の特質を持つ。甘酸っぱい日本語歌詞、青春の色合いを感じさせる音楽性がこのバンドの最大の魅力です。
2021年には、EP「桃源郷の夜」を限定版としてリリースし、それほど宣伝が行われなかったにも関わらず、初回のプレスは全てソールドアウトとなる。
サンデー・メイ・クラブは、今年の3月に、遂に待望の1st miniアルバム「少女漫画」をリリース。
これまで、インディペンデント形態のバンド活動、ライブを行い、 良質で聴き応えのある楽曲の発表を行っている。今年、J-Waveのラジオ番組にも出演を果たし、メディア出演の機会も徐々に増加中のようです。現在の日本のミュージックシーンにおいて注目すべきインディー・ポップバンドのひとつ。
「少女漫画」 summer titles
Tracklist
1.少女漫画
2.世界地図征服
3.サイダー
4.シャングリラ
5.サニーハニー
6,18
7.水色
8.夜を延ばして
「少女漫画」は、長崎出身のウルトラ・ポップバンド、サンデー・メイ・クラブの記念すべきファーストミニアルバムで、今年の3月9日に限定版としてリリースされました。
現在、バンドは、下北沢Basement Barでもライブを開催、今後は、東京でも知名度が上がっていくような気配も見受られます。既に、昨年公開されていた先行シングル「シャングリラ」に象徴されるように、このファースト・ミニアルバムは、ずばり、このバンドの青春、また卒業というテーマ、コンセプトが掲げられており、その年代にしか体験しえないような淡いセンチメンタリズムが表現されています。しかし、そのセンチメンタリズムは湿っぽくはならず、輝かしい青春の色彩によって彩られています。スリーピースという編成ならではのタイトな演奏力をサンデー・メイ・クラブは擁し、べース、ドラム、ボーカルの巧緻なアンサンブル、グルーブ感あふれるリズム、さらに、ヴォーカルの浦小雪さんの弾けるような力強い歌声によってこのミニアルバムの収録曲は強固に支えられ、力強い煌めきを放っています。それはまさにこの三人のアーティストの強い絆のようなものが、このファーストミニアルバムには込められているのです。
このアルバムには、若いバンドではありながら、ヴァリエーションを持った楽曲がバランス良く収録、平成時代のJ-POP 、シンセポップ、また、最終トラック「夜を延ばして」に代表されるように、ノスタルジア溢れる歌謡曲にたいするリスペクトを込めたと思われる楽曲も見受けられます。しかし、このミニアルバムのハイライトは、三人の音楽の趣味が見え隠れする楽曲と対象的な意味を持つ、人を選ばず共感を抱かせる掴みやすい楽曲にあり、と言えるでしょう。
特に、先行シングル兼ミュージックビデオとして公開された「シャングリラ」は、令和時代のJ-POPの新たなスタイルを象徴付けるトラック、また、「サイダー」も同じように、淡い青春の一コマを絶妙に音楽として見事にうるわしく描いてみせています。
さらに、このスリーピースバンドの最大の魅力を挙げるとするなら、何と言っても、三人の息の取れた演奏、三人が同じ方向をむき、音楽を心から楽しく奏でていることに尽きるでしょう。彼ら(彼女ら)の音楽は純粋な喜びに溢れており、それが、この長崎のバンドの音楽に多くのリスナーが共感を覚えるだろう理由です。デビュー作として欠かさざるべきものがすべてこのアルバムに込められています、溌剌さ、みずみずしさ、叙情性、演奏力、どれをとっても一級品。作品として、何か補足をつけくわえることはありません、ただ純粋に、もっともっとたくさんの人に聴いてほしい。「少女漫画」は、自信を持っておすすめしたい、文句なしの令和のJ-POPの大名盤です。
・Long Party Record
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