BBCで放映されていた20世紀のバーミンガムを舞台にしたクライム・ドラマ「ピーキー・ブラインダーズ」のオリジナルスコアを手掛けていたアンナ・カルヴィは、5月6日に、新作EP「Tommy」のリリースを発表しました。
これまでのリリースされた4つの先行シングルを収録したEPには「Red Right Hand」、Nick Cave&The Bad Seedsのピーキー・ブラインダーズのテーマソング、その他、ボブ・ディランの「All The Tired Horses」のカバーも収録される予定です。
「ピーキー・ブラインダーズの最後のシリーズのオリジナルスコアを手掛けた後、私は、何年もの間、トミー・シェルビーのキャラクターと共に生活しているような気分だったのを覚えています」とアンナ・カルヴィは述べています。
「このドラマショーのために曲を書く唯一の方法があるとするなら、この登場人物の頭の中に入り込んでみることです。私は実は、何ヶ月もの間、毎晩この登場人物の夢を、それこそ毎晩のように見てきました。
ギターを手に取る時、私は彼の内面の考えに併せて演奏を試みようとします。私の奏でるギターは、彼の暴力的な性格を帯び、私の紡ぎ出す歌声は、彼の人生の中にある希望と一体化しています。私は、いつもトミーが要約する「歌」のような感慨を持っているべきだと常々感じていました。
彼は、つまり、究極のアンチヒーローでもあるんです。トミーは、凶暴な性質を持っており、きわめて冷酷非情であり、それに加え、人間としてかなり恐ろしさも持っています。が、それでも、彼の家族への深い愛が溢れており、現在置かれている状況から這い上がろうとする野心、純粋な子供のような希望を持っていることを、私は以前から知っていたのです。今回、先行シングルとして公開した「Ain’t No Grave」は、スローモーションで人生を歩みながら、頭の中でぐるぐる回るようなアンセムであると私は信じたかった。御存知のように、トミーは、実在しない人物でありながら、私にとっては、かけがえのない、すごく大切な人物でもあるんです」
Anna Calvi 「Tommy」
Tracklisting
1. Ain’t No Grave
2. Burning Down
3. Red Right Hand
4. All The Tired Horses