映画監督のジム・ジャームッシュは、アメリカのシンガーソングライター、キャット・パワーのアルバム「Covers」に収録されていたザ・ポーグスの名曲「A Pair Of Brown Eyes」のカバー曲のビジュアライザーの制作を手掛けています。
「キャット・パワーの音楽をこよなく愛する人間として、このビデオでマーシャルとコラボレーションするなんて夢のようでした」と、ジム・ジャームッシュは声明の中で述べています。「彼女はもちろん、アーティストとして私に大きな刺激を与えてくれる人であり、まさしく傑出した人物でもあります」
「Stranger Than Paradise」「Night On The Earth」「Ghost Dog」 など、映画制作に40年携わってきたジム・ジャームッシュは、これまで名だたるミュージシャン、ニール・ヤング、トム・ウェイツ、ジョー・ストラマー、イギー・ポップといったアーティストとコラボレーションを行ってきました。ジャームッシュは、彼の映画音楽の作曲し、オランダのジョセフ・ファン・ヴィッセムと三枚のアルバムをリリースし、前衛的なミュージックグループSQURLのメンバーでもあります。
ニューヨーク市のブロンドスタジオで撮影が行われたミュージックビデオは、マーシャルがメロトロンを演奏するという明確なビジョンが掲げられ、さらに撮影現場の雰囲気も非常に良かったようです。 「A Pair Of Brown Eyes」のビジュアライザーはジム・ジャームッシュの技巧的あ光沢のあるキャプチャーにより補完されています。
今年の1月14日にドミノからリリースされたキャット・パワーのアルバム「Covers」は、フランク・オーシャンの「Bad Religion」、デッドマンズ・ボーンズの「Pa Pa Power」などのカバーを収録した素晴らしいカバーアルバム。他にも、イギー・ポップ、ニック・ケイヴ、ザ・リプレイスメンツといったマーシャルの音楽趣味の良さを伺わせるカバー楽曲が多数収録されています。
「私は常日頃からカバーを演奏しているんです」シャーン・マーシャルは以前、プレスリリースにおいて述べています。「そして、それは、私とリスナーの両方にとって多く得るものがあると思いましたので、これらの楽曲のレコーディングを行うことはとても私のキャリアにとって重要なことでもありました」