ゲイリー・ハストウィットが手掛けるブライアン・イーノの長編ドキュメンタリー「Eno」の公開が決定


 

 ゲイリー・ハストウィット監督が手がけたBrian Eno(ブライアン・イーノ)の長編ドキュメンタリーの制作が決定しました。

 

ドキュメンタリーフィルムのタイトルは「Eno」。この長編映画は、複数のバージョンでリリースされる予定で、詳しい公開日については明らかになっていません。ゲイリー・ハストウィットの新しいプロジェクトは、100時間に及ぶ未公開映像を使用、イーノのアーカイブから未聴の音楽を収録され、作成と展示に画期的な生成技術(ジェネレイティヴ・テクノロジー)が活用されるという。「Eno」には、ブライアン・イーノの個人の資料から未発表の音源、さらに、ビジュアルアートなど、ブライアン・イーノの人生の網羅するこれまでにない数百時間の映像が組み込まれています。


「Eno」は、アーティストに関する最初の公認ドキュメンタリー映像となります。このドキュメンタリーについて、監督を手掛けるゲイリー・ハストウィットは、記者会見において以下のように述べています。

 

彼はこの類のアプローチを使用するのに相応しい存在であると言えるでしょう。彼は従来のようなバイオドキュメントを希望していなかったため、以前、多くのプロジェクトを断っています。

「Eno」は、 ブライアンの50周年のキャリアの成果と素材を基にした創造性に関する芸術映画であると思っています。


 ゲイリー・ハストウィットとブライアン・イーノのコラボレーションは、イーノがドイツ人デザイナー、ディーター・ラムスに関するオリジナルスコアをハストウィットが手掛けた2017年に遡る。「ソニックランドスケープ」と称するイーノは、1970年代にロキシー・ミュージックのメンバーとして有名になり、その後、ソロ活動に乗り出しました。ボウイとベルリンで親交を得た後、デヴィッド・バーンと組んで重要なプロジェクトを手がけ、ウィンドウズ95のダイヤルアップトーンを制作するなど、21世紀に入り、その創造性はますます強くなっています。


 ゲイリー・ハストウィット監督は、以前、サム・ジョーンズ監督の音楽ドキュメンタリー「I Am Trying to Break Your Heart: A Film About Wilco」、ジェシカ・エドワーズが監督したメイビス・ステープルズのドキュメンタリー「Mavis!」のプロデューサーを務めていました。ゲイリー・ハストウィットは、2007年の「Helvetica」で映画監督としてデビューし、続いてデザインドキュメンタリー「Objectfied」、さらに「Urbanized」の制作を手掛けています。


近々公開されるこのドキュメンタリー映画「Eno」はNY・ブルックリンに本社を置く制作会社「Film First」によって制作され、「Submarine」が配給を手掛ける。この作品は2023年に公開予定です。