ウェールズを拠点に活動するグウェノーが新曲「Men An Toll」を昨日に公開した。グウェノーは7月1日に新作アルバム「Tresor」のリリースを控えていますが、新曲はこのユニークなカタログの第一章を形作るものです。
「Men An Toll」は、彼女の地層学における古代への興味や探究心が詰め込まれた一作となります。古代のコーニッシュの巨石にこの楽曲はインスピレーションを受けてソングライティングがおこなわれ、また、風景における超越的なエレルギーにまつわるスピリチャルからヒントを得た楽曲だという。
音楽としては、アンビエントの王道を行くものである。例を挙げると、アメリカ・ポートランドを拠点に活動するGrouper(リズ・ハリス)、カナダのSea Oleenaに近いかもしれません。この楽曲において、グウェノーは、フォーク音楽とアンビエントを巧緻に融合させ、心地よいサウンドスケープを生み出しています。
また、新たに、グウェノーは、神秘的な雰囲気を持つ独特なスピリチュアル性を込める。空間的には、まるで、イギリスのヒースが一面にひろがる草原のようなひろびろとした奥行きが感じられ、そこに奇妙な癒やしが存在するのがグウェノーの美質のひとつであり、上記の2アーティストのアンビエント音楽と同じである。今回の新曲について、グウェノーは、民間伝承からの視点を交えて、楽曲の説明を綿密な観点から解き明かしてくれています。
「Men An Tollでは、(地層学で、穴の開いた石を意味する)イギリスのコーンウォールのマドロン近くにある青銅器時代の立派な石の形成を表しています。その明らかな女性的な象徴により、穴のあいた石は出生力を助けると古くから信じられてきました。It Hell Cocuhounの「The Living Stone」、これらの古代モニュメントの永遠の性質、それらが人間としてのわたしたち自身の性質と風景の関係性をどのように反映出来るのかについて洞察を交えて制作されましたわたしはこの曲で次のように歌っています
”完全にそれからのがれるのは難しい・・・”」
「わたしは自分自身の本能に近づき、さらに、自分自身がどのような存在であるのかを受け入れる瞬間を表現したかったのです。Men An Tollでは、音楽に根ざしたレコードの別の静かな側面を皆さんと共有したいと考えていました。アンビエントやケルト音楽、そして映画音楽、さらには実験音楽、わたしはこれらの要素のいくつかを具体化するであろうと思うアーティストのプレイリストを独自に作成し、たくさんの音楽からインスピレーションを得てきました。過去数年間において、心をおちつかさせてくれるこれらの曲のコレクションが、やさしさ、うつくしさに満たされた楽曲がいかに強い力を持つのかおもいださせてくれました。また、わたしの今回の新曲についても、同じように多くの音楽ファンにとって有益なものになるようにと願っています」