イギリス・ブリストルのポスト・パンクバンド、IDLESは、昨年11月にニューアルバム「CRAWLER」をリリースし、イギリス国内で豪快なビックセンセーションを巻き起こしました。
IDLESは、歌詞に歯に衣着せぬ政治的なメッセージを込め、ロックを超えた豪放磊落のポスト・ロック/ポスト・パンクを多くのファンに提示する新時代のバンドとして挙げられます。彼らは、今年、アメリカで大きなミュージックフェスティバルへ参加する予定で、コーチェラに出演しています。アイドルズが昨今のミュージックシーンにおいて、根強い人気を誇っている理由は、彼らの劇的なショーにあり、特に、ライブでこそ真の魅力が味わえるバンドに挙げられるでしょう。
IDLESは、コーチェラの出演の前に、スティーヴン・コルベアのテレビ番組「LATE SHOW」に出演し、アメリカのファンの前にお目見えし、刺激的なライヴアクトを行っています。IDLESは、一昨日オンエアされた「LATE SHOW」のゲストとして登場、番組を沸かせています。この番組では、スティーブン・コルベールのスタジオでライブ演奏をするのが慣例となってますが、今回、IDLESはスタジオ内での演奏を行わず、ライブ中継で番組のオンエアに登場しました。(一部の視聴者は、深夜に行われるライブパフォーマンスがアーティストにとって最善のものになるとは考えておらず、それが、今回、こういった出演の形に反映されたという。これはまた、パンデミックのソーシャルディスタンスの影響も、少なからず反映されているという話で、さらに、アメリカのメディアは、この出演形式は、以前のようには戻らないと考えているようです)
もちろん、出演が中継越しになったからといって、IDLESのライブの迫力が半減するわけではありません。IDLESは、今回のLATESHOWのオンエアで、スタジオセットとは別の場所に用意されたリハーサルスペースからライブ中継を行いました。バンドは、生々しく、強烈でアグレッシヴなサウンドをカメラやマイクの前で提示、フロントマン、ヴォーカリストでもあるジョー・タルボットは、刺激的なパフォーマンスを行い、アメリカの視聴者に痛烈な印象を与えた。もちろん、彼はスティーヴン・コルベアと握手を交わしませんでしたが、それでも今度の番組のオンエアは、アイドルズのライブパフォーマンスの魅力を存分に堪能していただける内容となっています。