ブラック・エンド・アメリカ・ウィスキーラインは、ユニークな新作ウイスキー「ライド・ザ・ライトニング・ウイスキー」を限定販売すると発表した。
彼らの1984年の代表作に因んだウイスキーは、なんともユニークな蒸留の試みが行われ、メタリカの音楽からの低ヘルツ周波数を利用し、ウイスキー樽を振動させながら醸成された製品であるという。
この度、限定発売される「ライド・ザ・ライトニング」は、90プルーフのケンタッキーストレート、ライ麦のダブルキャスク仕上げのワイルドすぎるウイスキーで、干しいちじく、干し草、松材、洋梨、ラムケーキ、クローバーハーニー、ミント、コーンハスク、サトウキビ、クルミ、シナモンの芳醇な風味が漂う。以前発売されたブラックエンド・アメリカン・ウイスキーのエディションと同様、このウイスキーは、モーツアルトでなく、メタリカの音楽を聴かせ、醸成させ、さらに、同社のトレードマークのブラックノイズ音響増強プロセスを利用して作られたという。
ライド・ザ・ライトニング・ウイスキーは、メタリカのどの音楽を聞かせるのか、並々ならぬこだわりと配慮が込められている。ニュージャージ州のアトランティック・シティで開催された2012年の「Orion Music+More Festival」のライド・ザ・ライトニングのライブ音源をブラックエンド・アメリカンの醸造所内で流し、ウイスキーを醸成するための専用樽を転がす。ウイスキーを醸成する過程において、木、液体そのものを内側に押し込むことによって、より多くの風味を引き出そうというユニークな試みが行われている。上記のライブは、メタリカのライブショーで、二作目のアルバム「ライド・ザ・ライトニング」をフルで演奏した貴重な機会でもあった。また、新作ウイスキーの発売を記念して、メタリカは、サイトにサインアップしたファンに、ライブのセットリストの無料リマスターダウンロードを配布するという。
「Orion Music+More Festival」での観客の雰囲気はとても感動的でした、 べーシストのRobert Trujilloは述べている。以前、プレイリストでライブ曲を使いましたが、完全なライブプレイリストは使用してません。ですから、私達のファンを、ブラックな旅に取り入れ、さらに、彼らをウイスキーの製造プロセスに取り入れるというのはユニークな試みであり、つまり、今回のウイスキー製造には当日のライブに居合わせたファンも協力してくれたといえるかもしれません。
さらに、ブラックエンド・アメリカン・ウイスキーの蒸留所を管理するロブ・ディートリッヒ氏は、次のように述べている。ウイスキーに一つだけでなく、2つの異なる樽仕上げを組み合わせ、微妙なフレーバーをもたらし、甘さと風味の複雑なバランスを生み出すことにより、これらのフレーバープロファイルを試してみたかったんです。
メタリカは、今年4月27日からチリのサンティアゴで南米ツアーを開始する。バンドは5月下旬にアメリカに戻り、フェスティバルで演奏した後、ヨーロッパツアーを敢行する。7月28日に、ロラパルーザに出演するほか、8月には、ニューヨークのバッファローとペンシルバニアのピッツバーグでヘッドラインコンサートを行う予定。
また、今回発売された限定ウイスキーは、以下、ブラックエンド・アメリカン・ウイスキーの公式ウェブサイトで購入することが出来る。