Merzbow&Lawrence English 新しいコラボレーションアルバム「Eternal Stalker」を6月3日にリリース



秋田昌美によるノイズ・プロジェクトであるMerzbow、オーストラリアのサウンドカルプチャーとして活躍するLawrence Englishは、今年6月に発売予定のコラボレーションアルバムの詳細について明らかにしました。

 

 7トラックに及ぶこのアルバム「Eternal Stalker」は、アンドレイ・タルコフスキーの1979年のSF大作「Stalker」の表題から引用がなされています。本作は二人のアーティストの最初の公式コラボレーションとなります。


プレスリリースによりますと、今回のコラボレーションプロジェクトの詳細は、オーストラリアのブリスベンにある英国人の家から北に七時間ほどの広大な工場の複合施設で行われたフィールドレコーディングを通して生み出されました。Merzbow(秋田昌美)は、このブリスベンの地域にある精錬所や精製機械の病的な光、そして、どこかこの世ならぬ世界観を次の作品において表現しようと試みています。

 

Merzbowとして活動する秋田昌美は、この最新作「Eternal Stalker」について 「ディストピアを描いたSFオペラ風のサウンドトラックのような感じ」と説明しています。機械的な恐怖、そして破滅的な未来のムードは、アルバムの7つの強力な印象を持つ楽曲に浸透しています。オープニングを飾る「The Long Dream」では板金に降り注ぐ雨、雷、金属音、崩壊する倉庫の残響でアルバムの世界が綿密に紡がれていきます。

 

他にも「The Visit」と「Black Thicket」では、ブリスベンの工業地域の蒸気、錆、液体金属の地形を見下ろすかのような近い距離で演奏が行われ、そのヴァイオレンスな揺らぎは、さながら真夜中の銃声のような不気味な鋭さを思わせます。


アルバムに収録されたこれらの楽曲は、これまでの秋田昌美の音楽性と照らしあわせても、最も本質的かつ不可解なアプローチで、陰鬱で、剛直で、不透明で、混沌と創造という不確かな領域を当て所なく彷徨するかのよう。秋田昌美の音楽について、コラボレーターを務めるローレンス・イングリッシュは、「純粋にサイケデリックな強烈な基層を彼は生み出している。それは聞き手を見事に惑乱させるはず」と説明しています。

 

新作アルバム「Eternal Stalker」は、Dais Recordsから2022年6月3日に発売予定です。先行シングル「A Gate Of Light」が4月12日に公開されています。是非、こちらも合わせてチェックしてみて下さい。


 

 

 

 

 Merzbow&Lawrence English  「Eternal Stalker」

 


 

Label:Dais records 

 

Release:6/3 2022


1.The Long Dream

2.A Gate Of Light

3.The Visit

4.Magnetic Traps

5.The Golden Sphere

6. Black Thicket

7. A Things,Just Silence