トム・ヨークは、レディオ・ヘッドのフロントマンであるトム・ヨークは「5.17」に続いて「ピーキー・ブラインダーズ」のための二曲目の楽曲「That's How Hoeses Are」をリリースしました。
前回の「5.17」では、エレクトリック・ピアノを活かし、アルヴォ・ペルトのようなミニマル派の楽曲に取り組み、オーケストラの美麗なストリングスを交えたクラシカル風の楽曲に挑戦していたトム・ヨークは、今回も同じように、自身のシンセサイザーの演奏を交えた内省的かつクラシカルな上品さを兼ね備えたミニマル派の楽曲を、20世紀初頭のイギリスを舞台にした連続テレビドラマ「ピーキー・ブラインダーズ」のために提供しています。
「That's How Horses Are」は、物語に導入される短いプロローグのようなニュアンスを持つ楽曲ですが、このアーティストらしい繊細さ、瞑想性、内向的な美しさを遺憾なく発揮したつシングル曲となっています。ピアノの演奏に加え、ストリングス、ホーンセクションのたおやかなアレンジメントは、リスナーに深い内省を与え、さらに、甘美な感情へいざなってくれるはずです。
また、トム・ヨークはこのソロ・プロジェクトに並行して、サイドプロジェクトとして取り組んでいるロックバンドであるThe Smileの先行シングル「Pana-Vision」を4月3日に公開しています。こちらの方も、ピアノ演奏を介しミニマル的なロックに取り組んだ楽曲といえ、アラビア風の旋律を用いた独特なミステリアスな雰囲気を放っており、クラシック音楽に深い理解を持つこのアーティストらしい楽曲で、ミュージックビデオもアートの雰囲気を漂わせています。The Smileは、5月にデビュー・アルバムのリリースを控えています。今まさに、クリエイターとして最盛期を迎えようとしているアーティスト、トム・ヨークの今後の活動から目が離せないところです。