Photo: Michael Marcelle |
コーチェラ・フェスティバルに出演しているカナダのロックバンド、アーケイド・ファイアは、新作アルバム「WE」のレコーディングにおいて、先日、ロンドンのO2アリーナでジェネシスとして最終公演を行ったピーター・ガブリエルと共に共同制作を行ったようです。長年にわたって、アーケイド・ファイアは数々の名アーティスト、デヴィット・ボウイ、ブルース・スプリングスティーン、デイヴィット・バーンといった錚々たるビックアーティストとのコラボレーションを行ってきましたが、新作アルバム「WE」において、彼らは、ジェネシスのボーカル、ピーター・ガブリエルを共同制作者としてレコーディングスタジオに招き、刺激的なレコーディングを共に行ったようです。
この知らせを最初に報じたのは、カナダのモントリオール・ガゼットです。今回のアーケイド・ファイアに関する新たなプロフィールによると、ピーター・ガブリエルは「WE」の九曲目に収録されるトラック「 Unconditiona Ⅱ(Race and Religion)-無条件 Ⅱ(人種と宗教)でゲスト・ミュージシャンとして歌っているようです。
アーケイド・ファイアーのフロントマン、ウィル・バトラーは、今回のピーター・ガブリエルのゲスト参加について、「スタジオにやって来て、私達とレコーディングに取り組んだ日がありました。彼は、高低を問わず、自分のボーカルを自由自在に操るかのように、レコーディングを行っていましたよ。彼がハイボーカルからミドルの音域にピッチを落とした瞬間、ああ、やはり、これこそ、ピーター・ガブリエルなんだとそんな実感が湧きました」と感慨深く話しています。
また、The New York Timesに掲載されたバンドに関する別のプロフィールによると、ピーター・ガブリエルの他に、アメリカのシンガーソングライター、新作を出したばかりのFather John Mistyも今回のアーケイド・ファイアの来月発売予定の「WE」のレコーディングに参加したというように報じています。FJMは、初期の「WE」のレコーディングセッションにおいて、ウィン・バトラーとレジーヌ・シャサーニュの一種の響板のような役割を果たしたということです。
The New York TImesの記事には、「WE」の資料、作品としての着想の始まりが20年前以上に遡る書かれています。アルバムのオープニングを飾り、既に先行シングルとして公開されている「Lightning Ⅰ&Ⅱ」については、2004年の「Funeral」の時代に由来しているという。(End Of Empireの最初の構想を練り始めたときには、まだバトラーとシャサーニュは大学生だった)
また、この記事内で、アーケイド・ファイアのリチャード・リード・パリーは、長年のバンドメンバーであるウィル・バトラーのバンドからの脱退について簡単な説明を行っています。「彼がまだ人生の全盛期にいる間、ツアーでロックバンドに参加していないことは、おそらく彼が他にしなければならないことが数多くあるんだというように考えています」とパリーはこの脱退について話しています。
レディオヘッドのナイジェル・ゴッドリッチがメインプロデューサーを務めたアーケイド・ファイアの待望の新作「WE」が5月6日にリリース予定。どういった作品になるのか非常に楽しみです!!