Yeah Yeah Yeahs ニック・ジナーにソロ・プロジェクト「41 Strings」がリリース



ガレージロックバンド、Yeah Yeah Yeahsのギタリスト兼ソングライター、ニック・ジナーはロック、クラシック、ポップの要素を融合した新作「41 Strings」の制作を発表致しました。これは元来、2011年に開かれた「Earth Day」というイベントに委託されてソングライティングがなされたもので、四季のサイクルからインスピレーションを得て、制作が行われたということです。


今回のプロジェクトには、ニューヨークインディーの象徴的なバンド、アーティストがレコーディングに参加しており、Patti Smith Band、Noveller,TV On The Radio,Interpole,Iggy Pop,Boredomes、Gang Gang Dance,Florenceのメンバーが共演を果たしています。「41 Strings」は、これまでのニック・ジナーの音楽のキャリアからは想像できない斬新なアプローチが取り入れられており、弦楽オーケストラ、エレキギター、また、拡張されたリズムセッションを導入した連作のボーカル入りの作品です。これには、タイトルにも表れているように、41の弦楽器のアンサンブルが取り入れられています。また、2019年のニューヨークのロックフェラープラザでの作品のパフォーマンスに続いて、「41Strings」の作品が正式に発表される運びとなりました。このアルバムは、LP、及び、デジタルフォーマットでの配信が行われる予定です。



音楽の中心的なテーマには、環境保全の問題が掲げられ、気候変動や現在の社会情勢といったタイムリーな話題が盛り込まれているようです。さらに「41 Strings」の作曲の特徴的な要素として挙げられるのが、「クラシック」と「ロック」の融合であり、このコンセプトは作品の楽器編成に色濃く反映されています。バイオリン、ヴィオラ、チェロバイオリン、コントラバスといったオーケストラレーションにおいての基本的な四構成に加えて、ロックバンドとしてのオーケストラのようなダイナミックスな編成、八本のエレクトリックギター、二台のシンセサイザー、さらに、二本のエレクトリックベース、三台のドラムがセッションの中に取り入れられています。ロックバンドとオーケストラの融合は、ヤー・ヤー・ヤーズのギター演奏や映画やテレビのサウンドトラックでお馴染みのニック・ジナーの音楽の多面的な素養に関係しています。「41 Strings」の音楽は、熱狂的であり冷ややか、激情的で穏やか、歓喜的であり憂鬱、こういった二面性を持つ四季を思わせるエモーショナルな音楽描写を通して、ロックとオーケストラを融合した多角的なアプローチが痛快に繰り広げられていきます。