Bret McKenzie Photo:Rebecca McMilan |
俳優やコメディアンとして世界的な名声を獲得しており、これまで「ロード・オブ・ザ・リング」に出演、「ザ・マペッツ」ではアカデミー歌曲賞の栄冠に輝いているニュージーランド/ウェリントン出身のブレット・マッケンジーは、今後、フルレングスのソロ・デビュー作「ソングス・ウィズアウト・ジョーク」を、サブ・ポップから8月26日にリリースする予定です。
リード・シングル「A Little Tune」、「Dave's Place」「If You Wanna Go」「America Goodbye」を収録したこのデビューアルバムは、ミッキー・ペトラリアとマッケンジーがプロデュース、ダレル・ソープがミックスを担当。さらに、「East West StudiosとUnited Recordings」でレコーディング、ロサンゼルスの「101 Mastering」でデイヴ・アイヴスがマスタリングを手掛けた作品です。
ブレット・マッケンジーが主演し、エズラ・サイモンズが監督を務め、ニュージーランドに残る最後のビクトリア調の劇場、「ロイヤル・ワンガヌイ・オペラハウス」で撮影されたチャーミングな(公式にもチャーミングな...)「A Little Tune」のビデオを是非、以下で御覧ください。
なんとも、きらびやかなアルバムタイトルからおわかりのように、ブレット・マッケンジーは、コメディデュオのフライト・オブ・ザ・コンチョーズ、映画『マペッツ』リブート版やその他のファミリー向け映画のサウンドトラック、ロード・オブ・ザ・リングのファンブログ、ザ・シンプソンズのゲストソング、故郷ニュージーランドのストリートでのサイクリングなど、現代の音楽の宝庫としてご存じの方も多いと思われますが、新しいソロレコードは、コメディソングではない曲ばかりです。このレコードをリリースするにあたり、マッケンジーは以下のように述べています。
「コンコードの後、マペッツの映画のために曲を作っていたんだけど、あるセッションで、誰かのためじゃない、ストーリーを語る必要もなく、面白くなくても、物語の筋を続ける必要もなく、映画の中のキャラクターのすべての条件を満たす曲を作ったらいつか楽しいだろうなって思った。そんなレコードを作ったら楽しいと思ったんだ」
ポップミュージックのほとんどのジャンルで作曲と演奏をして成功した実績に加え、ブレット・マッケンジーは、例えば、ハリー・ニルソン、スティーリー・ダン、ランディ・ニューマン、ダイアー・ストレイツといった辛辣で文学的なアーティストの音楽に影響を受けています。彼は、複数の楽器を演奏する才能があり、ギター、ピアノ、ドラム、ウクレレ、シンセサイザーを奏でるマルチインストゥルメンタリストでもある。その昔、ニュージーランドでレゲエをベースにしたフュージョン・グループ、ブラック・シードなど、コメディ以外のバンドをいくつも経験した音楽のベテランでもあります。
しかし、ジョークを使わない曲もジョークを使う曲と同様に、彼の血筋にあるといえるでしょう。彼の作品を知っているほとんどの人は笑いを期待してやってくることを彼は認識している。それゆえ、サブ・ポップレコードによると、アルバムのタイトルは上記の通りになったそうです。
ブレット・マッケンジーは、7人編成のバンドを従えて、2022年秋に『Songs Without Jokes』を引っさげての海外ヘッドライナー公演を予定しており、9月2日にニュージーランドのネルソン、トラファルガーセンターで始まり、11月20日の日曜日にはジョージアのアトランタ、イースタンで終了する予定です。今後は、俳優としてだけでなく、シンガーとしての活躍も期待されます。Father John Mistyのようなヒットとなるか、注目しておきたいミュージシャンの一人です。
Bret McKenzie 「Songs Without Jokes」
Label: Sub Pop
Release Date: 2022年8月26日
Tracklist: