アメリカのシンガーソングライター兼作曲家のエズラ・ファーマンは、新作アルバム「All Of Us Flames」を発表。
同時に、3月の「Book Of Our Names」及び先月の「Point Me Toward Teh Real」に続く三作目の先行シングルを発表しました。同時に、ノエル・ポール監督が手掛けたミュージックビデオが公開されています。エズラ・ファーマンは、新しい作品について以下のように述べています。
Ezra Furman |
この曲の歌詞に最も影響を与えたのは、ある私の友人との会話でした。COVID-19が最初に起こった時、彼女は、自分がどれほど準備ができているかについて私に多くを語ってくれました。それは、なんの不自由もない快適な生活を送っている人が聞いたらびっくりするようなことです。それでも、私のようなクィアな人々は、以前に究極的な危機に瀕していたことを思い出します。私は、貧しい環境で育ち、十代の頃、既に家族に、家から追い出されました。私の世界は、これまで何度も終わりを迎えている。それ以降、私は自分が何をすべきなのかを熟知しています。私達は、互いをサポートしあい、それに危機を乗り切るためのネットワークを持っているんです。
私の友人は、不幸にも、それから仕事を失い、私と家族がいるところに逃れるようにしてやってきました。およそ、三ヶ月間滞在していました。そして、彼女の選択は正しかった。私達は、今も安心な環境にあり、互いをサポートしあっているんです。
以上、実際に私の身の回りに起きた出来事は、今度の新曲の全体の内容に何らかの暗い影を落としています。しかし「Forever In Sunseet」は、具体的には、愛着を持っている新しい恋人に話しかけ、恋人に彼女がどのような問題を抱えているのかについて警告しようとしている女性について歌われているんです。彼女がどのように危機を体験したかについて・・・。そして、その問題は、彼女の人生を深く反映したものであり、たえず落ち着かず、安全でもなく、たえず終わることがないものです。
また、エズラ・ファーマンは、以上のように詳細に説明した上で、次のように締めくくっています。
こういった危機が、ますます一般の人々にも大打撃を与えているように感じられることがあります。彼らは、既に世界は終わったものと考えている。しかし、私のように、個人的な黙示録を体験した人々にとっては、人々に教えるための何かを心の内に秘めている。決して、世界は終わることなどありえません、馬鹿らしいような出来事が起こるだけで、私達が死にさえしなければ、お互いを支え合うことが十分出来るはずなんです。
「All of Us Flames」は、前作「Twelve Nudes」に続いて、ジョン・コングルトンがプロデュースを務める。新しいアルバムについて、エズラ・ファーマンは以下のように説明しています。
これは、一人称複数形のアルバムです。(編注:私でもあり、私たちでもあるという意)あなたが、単なる孤独な一匹狼ではないことをなんとなく理解しはじめた時の人生のある一つの段階を表現した奇妙なアルバムです。これは、家族、人々、仕事の仕方を見つけることにたえず依存するよりも、もっと大きなコミュニティを作り、そこで生きてみたら良いということを推奨するものです。私は、このアルバムの制作において、マジョリティから批判されるコミュニティ、自分が所属するマイノリティとしてのコミュニティ、つまり、トランスジェンダーの人々たちや、そして、ユダヤ人についてのコミュニティに纏わる作品を世界に対し提示したかったのです。
Ezra Furman
「All Of Us Flames」
Label: Bella Union
Release: 2022年8月26日
Track Listing
1.Train Comes Through
2.Throne
3.Dressed In Black
4.Forever In Sunset
5.Book Of Our Names
6.Point MMe Towards The Real
7.Lilac and Black
8.Ally Sheedy AIn The Breakfast Club
9.Poor Girl A Long way From Heaven
10.Temple Of Brolke Dreams
11.I Saw the Truth Undressing
12.Come Close