ギリシャを拠点に活動するΣtellaは、2020年までに三作のアルバムを発表していますが、2022年にサブ・ポップとの契約を結び、今年の6月17日にアルバム「Up and Away」で国際的なアーティストとしてデビューを飾ります。
アテネを拠点に活動する画家、ビジュアルアーティスト、パフォーマーとしても活躍するシグマテラは、サブ・ポップからの第一弾「Up and Away」で、ヴィンテージポップによって、愛の痛みと歓喜をリスナーの元に届けます。
このアルバムにおいて、シグマテラは、成長、変化、これまでの彼女の個人的な音楽の旅を探求し、ヘラクレイトスの考えが正しかったと証明しようと試みる。 彼女の最新作のリリース発表に続いて、「Charmed」「Up and Away」、二曲の先行シングルが配信されています。タイトルトラックの「Up and Away」についてはミュージックビデオが公開されていますが、このミュージックビデオは、1940年代にギリシャが占領された時に、二人のレベティコミュージシャンたちが銃撃から逃れた方法についての実話のもとに制作されたとのことです。
また、6月17日に発売予定の新作アルバムについてシグマテラは、以下のように説明しています。
「タイトルはもちろんオープニングトラックに由来しています。この作品が完成したときの私の興奮のレベルは天にも登りそうな心地でした。今回の制作に関して、好きなことをとことんやりぬくことに喜びを感じていました。好きなこと、それはまさに、私が生涯に渡って聴いてきた音楽を作るというに尽きるのです」
シグマテラの新作「Up and Away」は、ロンドンを拠点に活動するプロデューサー、Redinhoとリモートセッションが行われ、アテネとロンドン間での両者のやりとりによって生み出されました。この間、彼女は、両親が温めていた50年代と60年代のレコードコレクションを発見する。ニコス・グリナスの「Sousourada」、Gregoris Bithikotis,Tzeni Vanouといった祖国ギリシャの偉大なフォークアーティストそして、Tony Motolla,Julio Inglesiasといったアーティストのバックカタログが見いだされた。「若い時代に・・・」とシグマテラは語る。
「山と海の近くのコミュニティーに住んでいて、近所の羊飼いの鐘で目が覚めたことをこれらのコレクションは思い出させてくれました。当時は、すべてがとても純粋で無垢であったことを」
シグマテラは、アテネの美術学校でドローイングの勉強をしている間、作曲活動を開始し、インターネットで楽曲のアップロードをはじめました。デビューEP「Keep Me Naked」は、十代の頃、レコード店で発見したアメリカとギリシャのミッドセンチュリーポップの自由な精神を取り入れています。
その後、2015年には、エレクトロ・ポップアーティスト、Σtellaを名乗り、ソロアーティストとして活動をはじめ、2017年にはLP「Works For You」をリリース。その後、ギリシャで最も人気のあるインディーアーティストとしての地位を獲得。現在、シグマテラは、ソングライターとしての活動、及び、執筆活動、ギリシャのアンダーグラウンドシーンのアーティストとのコラボレーションなどを率先して行っています。また、彼女は、アゼルバイジャンのヨーロッパ大会でのアスリートパレードのサウンドトラックを手掛け、さらに、国際フェスティバルにも出演を果たしています。
Σtella 「Up and Away」
Label:Sub Pop
Release;June 17th,2022
Tracklist:
1.Up and Away
2.Nomad
3.Maneros
4.Charmed
5.Anothr Nation
6.Black and White
7.Titanic
8.The Truth Is
9.Who Cares
10.Is It Over