photo: Kiki Vassilakis |
アメリカのナンディ・ローズによるプロジェクト・バンド、Half Waifは、先日、『Portraits』というEPをサプライズ・リリースし、基本に立ち返った。この4曲入りプロジェクトでは、ナンディ・ローズが、本来のオルタナティヴの方向性から離れ、モダン・クラシカルとポピュラー・ミュージックへと舵取りを果たす。
2020年の『The Caretaker』、昨年の『Mythopoetics』という2枚のフルアルバム収録曲を取り上げ、素晴らしいピアノ作品に組み直している。
Half Waif名義でのディスコグラフィーを通し、ナンディ・ローズは、クラシック、ポップ、インディー・ロックの要素を融合を図っている。『Portraits』はある意味、彼女にとって原点回帰とも言える作品で、『Swimmer』、『My Best Self』、『Fortress』、『Ordinary Talk』を新しいレンズを通して再確認することが出来る。ナンディー・ローズはこの作品について説明する。
私は、子供の頃、ピアノで歌っていた時に音楽と作曲に目覚めました。長年にわたって、私は歌の周りに層状のアレンジを構築することを学び、それは時に一種の鎧のように感じられました。これらの声とピアノのアレンジに戻ることは、私にとって特に脆弱な感じがします。
後ろに隠れるものは何もない。でも、故郷に帰ってきたような、自分がどこから来たのかを知ることができたという気がします。このような形で、私は新しい角度から曲を見ることができました。
それは、私たち双方が成長した後に再会したようなものでした。時には、より少ないもので、より多く物事を語ることができるはずです。
Half Waifの『Portraits EP』は、先週の6月23日からApple Music、Spotifyでストリーミング配信が開始されている。