ニューヨークを拠点に活動するシンガーソングライターのミツキが、先日行われたHuckのインタビューで、ライブの全パフォーマンスを撮影するファンについて発言した。多くの読者がご存知の通り、ミツキは以前、シンガーソングライターとして異質な注目を受けたことに戸惑いを感じ、一度は引退宣言を行ったが、その後、この宣言を取り下げ、今年リリースされた「Laurel Hell」で劇的な復活を果たしている。
Huck誌の最新号に掲載されたミツキのインタビュー(これは、彼女が2月にTwitterで共有し、その後削除したスレッドで、ファンが彼女のショーの大部分を撮影しているのを見ると「観客とパフォーマンスを行う私たちが同じ空間にいるのにもかかわらず、なぜか一緒にその場にいないような気がする」と書いていた出来事を受けて行われた)において、彼女は、ライブセットをスマートフォンなどで全撮影をおこなう節度を弁えないファンに彼女は率直に苦言を呈する。
最近のHuckのインタビューにおいて、ミツキは、Twitterにそれについて投稿したのは「甘かった」とし、「ライブでの電話に反対だと言ったことはありません。私がプロとしてパフォーマンスをしているかぎり、オーディエンスは自由にライブを録画したり写真を撮ったりしてきた。彼女は、もちろん、ライブショー全体を撮影する観客のことを指しているだけと付け加え、さらに、「ステージの上で、静止したままの携帯電話の海を見て、ショー全体の観客の顔が全然見えなくなる」ことに大きな落胆を覚えたと話している。
また、「少なくとも最初の2列目以上はセットを見ることができる」とわかっているため、座席が段状になっている会場で演奏することに、いくらか安心感を覚えると話す。さらにミツキは、Twitterで自分の考えを共有することは「安直」であったと語っている。「多くの人々は、自分の議論を進めるため、投稿した文章の一部を恣意的に選び、人々は自分の主張を通すために、文章の一部をよくない意図を持って選んで読んでいる」と主張している。さらに、ミツキは、彼女のツイートが、「人種、性別、セクシュアリティ、世代間対立に関するオンライン上の争い」で意図的に利用されたことについても話し、とある出版物が「私がショーでの電話使用に全面的に反対しているとほのめかすクリックベイトの見出し」を掲載したことを指摘している。それはもちろん、どちら側の人々に対してもあまり良い性質とは言いがたい話題をもたらすことになった。
ミツキは、最近のファンの間のリアクションの中で、最もがっかりしたのは、"私たちはショーにお金を払っているのだから、自分たちの好きなようにするのは当然であり、それについて何も口出しをしないで欲しい"という持論を掲げる人たちであったと述べている。さらに、ミツキは、「興行収入と引き換えに、サービスを提供している」ことにある程度同意しつつも、「真剣に心を通わせたいと思っている人たちから、直接、彼らにとって私は、その夜のために買っただけの商品であり、私がいる間はなんでも好きにしていいと思われていることがとても悲しい」というように表現している。
ミツキはさらに、本来アーティストは「他の人間とのつながりを感じる」ためにライブを開催していると表現した上で、「ステージに上がって、目の前にいる何人かの人にとって、私は踊っている人形のようで、彼らがお金を払っているコンテンツを得るために早く踊り始めた方がいい、そのような事実を意識するのは悲しいことだ」とインタビューで述べている。
A conversation with @mitskileaks 🌱
— Al Horner (@Al_Horner) May 12, 2022
Total joy spending time with one of my favourite artists of the last decade for the cover of @HUCKmagazine. It’s one of the most honest, candid chats I’ve had in a while, so I’m hyped to share this one.
Order here: https://t.co/TgaFg9kDMr ✨ pic.twitter.com/f9r1eanxfV