Billy Corgan  銃乱射事件の犠牲者のためにバーチャル上で慈善コンサートを開く


ザ・スマッシング・パンプキンズのフロントマンとして知られる、Billy Corgan(ビリー・コーガン)は、7月27日、彼の生活拠点であるイリノイ州のハイランドパークで起きた7月4日の銃乱射事件の犠牲者のためにバーチャル上で慈善コンサートを開き、この機会に、この事件に直接影響を受けて書き下ろされた新曲「Photograph」をファンの前で初披露し、犠牲者の追悼を行った。


ビリー・コーガンは、地元のジャーナリストから「銃乱射事件についての曲を書くことは考えていないか」と聞かれたのがきっかけに、その後、その目的のため取り組んでいたパンプキンズの新曲を今回のイベントで初めて演奏したと語っている。「何かを少し弾き始めて、これはいけるかもしれないと思ったんだ。ちょっと昼寝をして、目が覚めたら、頭の中で曲がぐるぐる回ってた。これは、今回起こった悲劇に対する僕の率直な反応と言えるかもしれない。これが果たして良い曲なのか悪い曲なのかはわからないけど、僕の気持ちを表現しているのは確かだよ」


ビリー・コーガンは、この曲の冒頭に繰り広げられる映像的なシーンについて、「この恐ろしいことが起こったまさにその場所に立っている僕らの写真を見つけた、と僕は誰かに説明するんだ。突然、写真を見て、突然、それが重要な意味を持つようになる。『私たちは確かにあの場所にいたんだ』というように。このようなことが起こってしまうのが現実なんです。すべてをひっくり返してしまう。良いことが、悪くなり、悪いことが、良いことになる。単純なことが複雑になる。そして複雑なことは、突然、意味を持たなくなり、最後には心に響かなくなるんだ」と説明する。


"Photograph "では、ビリー・コーガンが見た夢を直接的に反映しているという。「ある夜、僕は、若い女性が一人でダンスしている夢で見た。彼女は、明らかに、私たちが失った人たちのために、夢の中で踊ってた。夢に中での僕の反応は、不思議なことに、彼女に説明しようとしたり、何かを求めたりするんだ。面白いことに、もし、彼女が死者や負傷者を悼んでいる時に、なぜ、僕は、彼女から何らかのリアクションを必要とするんだろう?? でも、なんらかの思いを共有したい。そういう反応は誰にだってあるのではないでしょうか。このことが私たちに何をもたらしたのか、と。こんなことを考えるなんて、とても利己的だとも言える。また集中力がないとも言えるかもしれない。でも、それが、この曲のほとんどの部分を構成しているんだ」


今回の慈善コンサートは、ビリー・コーガンが過去に演奏したことがあるイリノイ州ハイランドパークのカフェ「Madame ZuZu's」で開催された。「Photograph」は、このイベントのウェブキャストのアーカイブで97分の辺りから聴くことができます。