ルミネイト・データ社のレポートによると、アメリカ国内におけるレコードLPの売上は2022年上半期に1940万枚に増加した。この数字は、今年までの米国でのフィジカル盤のアルバムの販売数3650万枚の53%強に相当し、前年同期の1920万枚から微増を示したことは、2021年全体で記録した51%の急成長の鈍化を示唆している。
今年上半期の売上は、既存のカタログ作品から離れ、新しい作品に偏っている。元ワン・ダイレクションのメンバーであるハリー・スタイルズは、5月に3枚目のスタジオ・アルバム『ハリーズ・ハウス』を18万3000枚出荷し、今年初めに初週のフィジカル・アルバム売上の近代的記録を更新した。このレポートでは、人口統計学的な傾向も明らかにされている。女性では、若いZ世代が売上の34%を占め、男性では、年長のミレニアル世代とX世代がそれぞれ31%を占めています。
また、MusicWatchが2022年5月に発表した新調査でも興味深い算出結果が出た。レコードの売上の増加は、ファンが自宅でのリスニング・セットアップを新調することに直結している。「Revelations About the Vinyl Revolution」と題された当該調査では、2021年中に13歳以上の推定1800万人がレコードを購入し、2020年中の売上と比較して27%増加したことが明らかとなっています。
MusicWatchは、レコード〚ターンテーブル)所有者の3人に1人が今後12ヶ月の間に機器を新調する予定だとデータから推定している。レコードの購入者の95%が今年もレコードを購入する予定であることは、依然レコード関連のフォーマットに対する人々の関心の高さを表している。さらに、内約のうち、16%の購入者がレコードを聴くことのみを目的に購入しているのに対して、21%の購入者は、レコードを蒐集すること、つまり、コレクション目的で購入していることがわかる。レコードがいかに根強い人気のあるフォーマットである事実が浮き彫りになっています。
また、データではレコード購入者の半数は25歳以下の若者が占める。MusicWatchの調査は、全米レコード協会(RIAA)と音楽事業者協会の協力のもと、全米の一般消費者とレコード愛好家を含む約1,400人を対象に行われた。