カナダ出身のDan Snaith(ダン・スナイス)は、”Caribou”の名を冠するグリッチテクノシーンの大御所であるが、さらに、もうひとつ、電子音楽家、”Dephni”としての顔も併せ持つ。さらに、彼は天才数学者でもある。
ダン・スナイスは、これら2つのプロジェクトにおいて若干の方向性の相違を示してきた。彼は、しばしば、カリブーとダフニの両方でフェスティバルに出演し、自分のバンドで伝統的なショーを行った後、もう一つのアイデンティティでDJを行う。先月のこと、ダン・スナイスは、ダフニとして、新曲「Cherry」をリリースしたが、これは2019年のEP『Sizzling』以来の同プロジェクトからの新曲となった。そして、今回、新たなシングル「Cloudy」をリリースした。
この秋、ダフニは、ニュー・アルバム『Cherry』を10月7日にJiaolongからリリースする予定で、これは2017年の『ジョリ・マイ』以来のダフニとしてのフルレングス・プロジェクトとなる。
このアルバムには、シングル「Cherry」のほか、先日公開されたばかりの新曲「Cloudy」が収録される。この曲は、宇宙的であり、さらに、緻密かつ濃密な7分にも及ぶ壮大なダンス・トラックである。瞑想的なピアノの上に会話のようなボーカルのサンプリングがオーバーダビングされている。さらに、シカゴ・ハウスのようなファンキーで推進力のあるベースラインが提示され、Caribouにおけるグリッチノイズのアプローチとは明らかに一線を画している。
Daphni 「Cherry」
10 Clavicle
11 Cloudy
12 Karplus
13 Amber
14 Fly Away