©︎Cecily Eno |
ブライアン・イーノは、世界的な気候変動の問題にインスパイアされたニューアルバム「FOREVERANDEVERNOMORE」のニュースを伝え、その発表に合わせて新曲 "There Were Bells" をリリースしました。
"There Were Bells "はイーノのニュー・アルバムからの最初のアウトラインで、2021年8月にアンセンのアクロポリスで行われた彼と実弟のロジャー・イーノのパフォーマンスのためにブライアン・イーノが書き下ろしたものです。この新曲は、同コンサートからのビデオとともに公開されています。
『FOREVERANDEVERNOMORE』は、2005年の『Another Day On Earth』以来、イーノが大半の楽曲でボーカルを担当するアルバムとなる。
このアルバムと、気候変動問題からどのようにインスピレーションを受けたかについて、イーノは、「他のみんなと同じように-どうやら世界のほとんどの政府を除いて-、私は狭くて不安定な未来について考えてきたし、この音楽はその考えから発展したものだ」と語っています。「この音楽は、その思いから生まれたものだ。その思いを共有する私たちは、世界が超高速で変化し、その大部分が永遠に消え去ろうとしていることになんとなく気づいている...だから、このアルバム・タイトルになったんだ」
「これらは、決して、何を信じ、どう行動すべきかを伝えるためのプロパガンダの歌ではない」とブライアン・イーノは続けた。「その代わり、これは僕自身の気持ちの探求でもあるんだ。リスナーであるあなたにも、そうした経験や探求を共有してもらえるようにと願っているんだ」と続けた。
また、「私たちアーティストは、実は感情の商人であるという考えを受け入れるのに長い時間がかかりました。フィーリングはとても主観的なものです。科学は定量化や比較が難しいので、それを避けています。しかし、それでもなお"感情"は、思考の始まりであり、思考の長期的な従者でもあるのです。感覚は、体全体が反応するもので、しばしば意識的な脳が動き出す前に、そしてしばしば脳が意識している以上のものを包含する広いレンズで反応するのです」
「アートは、私たちがその感情に気づき、そこから学び、何が好きで何が嫌いかを学び、そこから行動可能な思考へと変化し始める場所です。子どもは遊びを通して学び、大人はアートを通して遊ぶ。アートは感情を持つためのスペースを与えてくれますが、そこには、オフスイッチがあります。アートは、楽しいことも辛いことも、感情を経験できる安全な場所です。その感情は、憧れのものであることもあれば、避けたいものであることもあるのです」
「生命の驚くべきありえなさに再び魅了されたり、すでに失ったものに後悔や恥ずかしさを感じたり、私たちが直面している挑戦やまだ可能かもしれないことに爽快感を感じたりするのなら。簡潔に言えば、私たちは再び恋に落ちる必要があるのです。つまり、今回で言えば、自然、文明、そして未来への希望と恋に落ちるというわけです」
Brian Enoのニューアルバム「FOREVERANDEVERNOMORE」は10月14日にUMCから発売されます。
Tracklist:
- Who Gives a Thought
- We Let It In
- Icarus or Blériot
- Garden of Stars
- Inclusion
- There Were Bells
- Sherry
- I’m Hardly Me
- These Small Noises
- Making Gardens Out of Silence