昨日、ジョニ・ミッチェルはニューポート・フォーク・フェスティバルに出演し、13曲のサプライズ・セットを行い、友人やオールスター・グループと一緒に演奏したことがアメリカ国内で大きな話題を呼んだ。これはミッチェルにとって実に2000年以来の20年ぶりの公のライブセットであり、さらにはまた1969年以来のニューポート・フォーク・フェスティバルでの演奏となった。
今年初め、ジョニ・ミッチェルは、グラミー賞前のMusiCares galaでPerson Of The Yearに選ばれ、ステージで2曲ほど歌を披露している。このパフォーマンスは、ミッチェルにとってほぼ10年ぶりだった。
昨日行われたロードアイランド州のニューポート・フェスティバルでのセットリストは、それよりも野心的なものとなった。セットは「ジョニ・ジャム」と呼ばれ、事前に発表されていなかったが、「A Case Of You」、「Big Yellow Taxi」、「Both Sides Now」といっ往年の名曲の演奏、ミッチェルのお気に入りのオールディーズのカバーもセットリストの中に組み込まれていた。
伝説的なカナダのシンガーソングライター、ジョニ・ミッチェルはステージ中央に設置された台座のような場所に座って歌い、友人のブランディ・カーライル(ミッチェルを敬愛し、アルバム『ブルー』をステージで何度もカバーしている)と、しばしばリード・ボーカルを分かち合いデュエットを行っている。このフェスティバルでのセットリストには、マーカス・マムフォード、ウィノナ・ジャッド、ルシアス、ブレイク・ミルズ、テイラー・ゴールドスミスといった秀逸なミュージシャンの助けもあった。ジョニ・ミッチェルの声は、全盛期に比べると衰えを見せていたものの、天性の伸びやかな歌声は相変わらずで、観客に対して喚起力が込められていた。彼女はギターを手にして、 「Just Like This Train」のソロを弾いたことで観客を驚かせた。