ビル・キャラハンは、2020年の『ゴールド・レコード』以来のソロ・プロジェクトとなるアルバム『YTI⅃AЯ』のリリースを発表しました。キャラハンはsmogというバンドで活動していたほか、ローファイに傾倒したサウンドを提供する個性的なシンガーソングライターのひとりだ。
プレス・リリースによれば、ビル・キャラハンの新作『YTIȞЯ』には、ギターにマット・キンシー、ベース/バック・ヴォーカルにエメット・ケリー、ピアノ/バック・ヴォーカルにサラ・アン・フィリップス、ドラムにジム・ホワイトが参加しているとのことだ。
今回のアルバムについて、キャラハンは、「現在の気候に対応した、あるいは反映したレコードを作りたかったんだ」と話す。
「人々の愛、優しさ、怒り、あらゆるものを奮い立たせる必要があると感じたんだ。彼らの感覚を再び働かせるのです。怒りはすでにたくさんあったのでしょう。でも、もっといい怒りが必要だったんだ。この催眠状態から抜け出すために。ヒプノグラフィック・レイジ(解離性激怒)は、共同体を破壊し、他人を養う代わりに、自分自身を食い尽くす個人だけを残すようになってしまう。私たちは、他人を養うために生まれてきた。私たちには乳がある、乳房がある。私たちには言語がある、舌がある。私たちには音楽がある、耳がある。それはすべて養うためにあるんだ」
「当時は、何かから抜け出して、クリアになっているような感じだったのを覚えている」とキャラハンは続ける。「だから、物事がどちらに転ぶかわからない、この重要な分岐点--冒険--で、観客の前に出すのに意味のある曲を思い描いていたんだ。人生の基本を再認識するような。人と人との交流の。対面すること。新しい明確なビジョン 新しい道 それはおそらく、スクリーン化された盲目の存在に引きこもる中で、我々がどこかで放棄した古い方法に過ぎないだろう」
また、Bill Callahanはニューアルバムで「6人か7人」が歌っていることを明かし、「このレコードを聴くのに1時間かかる」と付け加えている。
「このレコードを聴くのに1時間かかるが、最近の私には1年にも聞こえる。誰かの人生の1時間を奪うなんてありえない。私は、インターネットを非難する。インターネットに騙された自分たちが悪い。1時間というのは、実はとても素敵なことで、何でもない、一生分の時間なんだ。でも、その1時間のありがたみを知るためには、その一生を生きねばならない。このレコードを一度に最後まで聴けとまでは言いません。でも、そのような特別な目的のためにシークエンスされている」
この新作は、キャラハンの2020年のアルバム『ゴールド・レコード』、昨年のボニー・"プリンス"・ビリーとのコラボ・カヴァー・アルバム『ブラインド・デート・パーティー』に続くものとなる。
Bill Callahanのアルバム『YTI⅃AЯ』は、10月14日にDrag Cityからリリースされる。ヴァイナル盤は2023年に発売される予定。11月2日にはロンドンのラウンドハウスで公演が予定されている。
Bill Callahan 『YTI⅃AЯ』
Tracklist:
- First Bird
- Everyway
- Bowevil
- Partition
- Lily
- Naked Souls
- Coyotes
- Drainface
- Natural Information
- The Horse
- Planets
- Last One At The Party