Joy Divisionのボーカル、故Ian Curtisを称える壁画が、一時的にグライムシーンのアーティストAitchのアルバム・アートワークで塗り替えられてしまったという。これには現地の住民から疑問視する声が挙がっています。
この壁画はマンチェスターのノーザン・クォーターにあり、イアン・カーティスの象徴的な肖像画が描かれています。彼の芸術性に敬意を表し、メンタルヘルスに対する意識を高めるためにデザインされたこの壁画は、ファンから愛され、ノーザン・クォーターのカルチャーの不可欠な部分を形成しています。
しかし、この壁画はペンキで塗り替えられ、代わりにアイチのデビューアルバム「Close To Home」のアートワークが描かれたというのです。8月19日に発売されるこのアルバムのカバーアートは、イアン・カーティスの壁画を塗りつぶしてしまったと、地元の人々がソーシャルメディアで嘆いています。
just to let everyone in #manchester know something criminal is happening in NQ and the beautiful ian curtis mural is being painted over by an ad for an @OfficialAitch album 😭 😭 😭 noooooo pic.twitter.com/m2QLQi056Y
— vic (@vickc23) August 16, 2022
この投稿は、多くの市民がこの行為に不満を持つことで広まりました。ジョイ・ディビジョンのベーシストであるピーター・フックは、この行為に落胆しており、次のようにコメントしています。「とても悲しいことだ...あんなに素晴らしい壁画だったのに。マンチェスターにドライブに行くときに見れなくなるのは寂しいね」
この壁画は2年前に設置された。イギリスの音楽メディアClashのライター、Nathan Evansは以下のような反対意見を述べている。
「これがビジネス文化の動きであるとは、ほとんど滑稽だ。マンチェスターには、これらのランドマークを特定し、管理することができる壁画保存グループが必要なんだ。"マンチェスター・ヘリテージ・サイトのようなものがね..."」
アイチ側は、自分は「看板の場所を選ぶ」ことはしないし、その場所の計画も知らなかったと、この会話から彼をシャットアウトしたという。
I don't just choose locations for billboards, this is the first time I’ve seen it myself. Getting fixed as we speak https://t.co/590M7Y4RNl
— Aitch (@OfficialAitch) August 16, 2022
さらにアイチは、「イアン・カーティスのような地元のヒーローを軽んじる」なんて「ありえない」と書いた上で、この場所に自分のアートワークを描く計画があることは知らなかったと繰り返した。
It’s come to light that the iconic Ian Curtis mural on Port Street has been painted over with my album artwork. This is the first time I’ve heard of this, me and my team are getting this fixed pronto. No way on earth would I want to disrespect a local hero like Ian.
— Aitch (@OfficialAitch) August 16, 2022
MCR ❤️🐝
現在、アイチのアートワークは撤去され、壁のスペースは空白になっているという。イアン・カーティスの記念碑が建て替えられるかどうかまでは不明。