8月21日、NASAがブラックホールの音を捉えたとして公式ツイッター上でその音源を公開している。
しかし、この音は何らかのプロジェクトの一貫として録音されてしまったものではなく、偶然にマイクロフォンで拾ってしまったものなのだという。今回、NASAが公開した録音は、アンビエントドローンにきわめて近いもので、宇宙的な壮大さを感じさせるとともに、全ての物質を飲み込んでしまうというブラックホールの性質のイメージもあってか、かなりダークで不気味な雰囲気を漂わせているように思える。
詳細、真偽については明らかにされてはいないものの、仮にこれが本物のブラックホールを音響を把捉したものとするなら、画期的な発見と言える。NASAは声明を通じ、以下のようなコメントを添えている。「そもそも宇宙には音はないと否定的な人はすぐに主張するかもしれませんが、銀河団には非常に多くのガスがあり、それらの実際の音を拾ってしまった」と説明している。
NASA研究チームは、その後、録音を増幅することにより、ブラックホールの音をはっきり捕捉したという。ランタイムは、30秒という短い時間ではあるものの、その濁ったアンビエントドローン風の質感は、インダストリアルなウェアハウスパーティによくマッチするように思われる。
The misconception that there is no sound in space originates because most space is a ~vacuum, providing no way for sound waves to travel. A galaxy cluster has so much gas that we've picked up actual sound. Here it's amplified, and mixed with other data, to hear a black hole! pic.twitter.com/RobcZs7F9e
— NASA Exoplanets (@NASAExoplanets) August 21, 2022