”Secretly Canadian”より10月14日にデビューアルバム「Quiet The Room」をリリースするSkullcrusherは、新曲「They Quiet The Room」、同曲をピアノアレンジした「Quiet The Room」を同時公開しています。
「”Quiet the Room”は、まだ見知らぬアルバムのために書いた最初の曲です」とSkullcrusherのヘレン・バレンタインは説明している。
「それはまさに新しい世界への秘密の扉を開けるような気分だったのを覚えています。自分が育ったピアノで書いたので、必然的に幼い頃の自分の存在を感じることになった。このことは、レコード制作のプロセスを通じて、私の中にずっと残っていたんです」
「簡単に言うと、この曲はコミュニケーションと孤独について歌っています」と、バレンタインは続けた。
「私は、子供の頃のベッドルームについて考えてました。同時に、超現実的で何もない、でも、言われざるものの重みがある、知られざる未知の空間についても考えを巡らせていた。
レコーディングのベースとなったのは、ニューヨーク州、ウッドストックのドリームランド・スタジオで行ったライブ・パフォーマンスだった。そのテイクからフィールドレコーディングと部屋のアンビエンス(コオロギ、きしむ音、ドアの開閉音、足音など)を加えた。このアルバムの冒頭としてこの曲を再訪したのは、それから1年後のことでした」
「それから、ギターのコードを変えた別バージョンを書こうと思いついた」と、バレンタインは続けた。
このバージョンの「They Quiet the Room」は全く別の雰囲気の曲になった。歌詞のトーンが変わり、暗い部屋の代わりに、昼間に外で遊んでいて、何かファンタジーの世界に迷い込んだようなイメージになりました。「They Quiet the Room」から「Quiet the Room」に変化する2曲は、さながら1日の流れのよう。おそらく、子供の頃、屋外で架空のゲームを作って過ごした後、夕食のため、家の中に戻り、夕暮れ時、何らかの障壁を越え、夕食を食べたり、ひとりでピアノの前に座ったりしていたのでしょう」
Ver.1
「They Quiet The Room」
また、ミュージック・ビデオの制作については、「”Quiet the Room”のビデオは、最後の、しかし、とても正しい瞬間に完成した」とバレンタインは説明する。
「これは幼年時代への賛美歌のようなもの。私の個人的な小物類を複雑な静物画にアレンジすることに多くの時間を費やしていました。
私たちは、ビデオの中で、私がドローイングをすることで、静止した構図に動きと親密さを加えようと決めた。作業をしながら、ウォルター・ウィックの古典的な『I Spy』、シルケン(クリエイティブ・ディレクター、ウェインバーグ)と、私が幼少期に遊んだ(そして、実のところ、今も遊んでいる)ナンシー・ドリューのコンピューター・ゲーム、子どもの頃に集めた「宝物」という概念をふいに思い浮かべました。
デジタルカメラで撮影したこの映像は、「They Quiet the Room」でキャプションしたさわやかな屋外、キャンドルを灯した家庭画報のような暖かい室内を対比させたかった。窓からは、私が以前経験したことのあるような、孤独でありながら、しかし、自分が持ち運んだ数多くの宝物に囲まれた、深くふかく個人的な瞬間が見いだせるはずです」
Ver.2
「Quiet The Room」
7月下旬にアルバムのリリースを発表した際、スカルクラッシャーは「Whatever Fits Together」というプレビュー・シングルを公開しています。ぜひ、こちらもチェックしてみて下さい。デビュー・アルバム『Quiet The Room』のアルバムアートワークと収録曲は下記よりご確認下さい。
Skullcrusher 『Quiet The Room』
Tracklisting:
1. They Quiet the Room
2. Building a Swing
3. Whatever Fits Together
4. Whistle of the Dead
5. Lullaby in February
6. Pass Through Me
7. Could it be the way I look at everything?
8. Outside, playing
9. It’s Like a Secret
10. Sticker
11. Window Somewhere
12. (secret instrumental)
13. Quiet the Room
14. You are my House