The 1975は本日、「Hapiness」を発表しました。前作「Part of the Band」が、期待の眼差しをかわすために左にフェイントをかけたバンドだとすれば、続くシングル「Happiness」は、ノックアウトパンチを繰り出すロープ・ア・ドープ的なカムバック作と言える。
この曲は最初の2枚のアルバムの明るさと活気に溢れ、「A Brief Inquiry...」と「Notes on a Conditional Form」の複雑さと発明をうまく組み合わせて、4枚のアルバムのマスタープランの最終形になっている。
5分以上の長さに45秒のイントロを加えたこのアルバムは、The 1975の象徴的なサウンドをよりゆるく、より拡大したものである。
巨大なサックス・ソロ、切れ味の良いギター、中毒性の高いグリッチ・プロダクション、スタジオ・ジャムのように自由に流れるこの曲は、象徴的なタッチポイントを兼ね備えているが、そのすべてが、直近の瞬間にはなかった気楽さで演奏されている。
前作シングル「Part of the Band」のように、本日発表された「Happiness」は本能的なものとなっている。彼らのルーツに立ち返り、これ以上のものはないといえる。高い期待に応えてくれる楽曲である。