Tom Waits   『Alice』『Blood Money」の二十周年を記念してバイナルバージョンで10月7日に再発

Tom Waits

 

米国のシンガーソングライター、コンセプト・アルバム『アリス』と『ブラッド・マネー』のリリースから20周年記念として、トム・ウェイツが各アルバムをバイナルで再発売することが明らかとなった。さらに10月7日の再リリースに先立ち、アルバムからの未発表曲のライブカットが公開されている。まずトム・ウェイツは「All the World Is Green」と 「Fish and Bird」のライブ・バージョンを提供した。


2002年に正式にリリースされたが、ウェイツは10年前にロバート・ウィルソンの同名の劇の一部として、妻のキャスリーン・ブレナンとともに『アリス』の制作を開始した。このアルバムは、バスサックス、ビブラフォン、ポンプオルガン、フレンチホルン、ベース、バイオリン、チェロの異色のチェンバーに乗せ、「不思議の国のアリス」の引用に満ちている。「70年代、私の曲の多くはストリングスに惑溺していた。もうバイオリンの音は聞きたくなかった」とウェイツは振り返る。「だから、自分の楽器に同じ気持ちを持つ弦楽器奏者を見つけ、奇妙で骨格のある室内オーケストラを結成し、弦楽器が好きな古典的なフレーズをすべて避けようとしていた」


2002年のフルアルバム『Blood Money』は、1837年の社会政治劇『Woyzeck』を題材にしており、最終的にはウィルソンが2000年に手がけた同作品のサウンドトラックとなった。「ブラッド・マネーは、肉と骨と地続きだ」とウェイツは言う。「曲は、現実に根ざしている:嫉妬、怒り、人間の肉欲...、彼らはより肉欲的である。キャサリンと私は、この素材によく合っている。彼女は陽気で、冒涜的で、不吉なところがある。つまり、私は、恐ろしいことを伝える美しい歌が好きなんだ」


『Alice』のリイシュー盤は半透明の青盤、Blood Moneyは半透明の赤盤で、それぞれ10月7日に再発される。ミラノで演奏された「All the World is Green」とロンドンで演奏された「Fish and Bird」のライブバージョンを下記でお楽しみください。 

 

 「All the World is Green」

 

 

 

 「Fish and Bird」