Marlon Wiliams 今週末発売のアルバム『My Boy』の最終プレビュー「Don't Look Back」を公開


ニュージーランドのシンガーソングライター/ギタリスト、Marlon Williams(マーロン・ウィリアムズ)が、Dead Oceansから今週金曜日に新作アルバム『My Boy』をリリースします。今回、彼はその5枚目のシングル「Don't Go Back」を自らが監督したユニークなビデオを公開しました。


マーロン・ウィリアムズはプレスリリースで、このMVについて次のように説明しています。「”このビデオは、真夜中以降に良いことは起こらない”という古い格言に集約される曲の物語に忠実に沿って作られています」

 

「私は映像の中で、毛皮の守護天使のようなもの(『ドニー・ダーコ』のウサギのフランクにインスパイアされた)を演じてますが、彼は若い部下に、ハウスパーティの放蕩な現場から背を向けて家に帰るよう頼る。彼は若い部下に、ハウスパーティーの淫乱な現場から目を背け、家に帰るよう勧めるが、青年はとにかく家に入りたがり、ある様子を見た後、すぐにその忠告を聞き、さっさと逃げ出すという内容です」


また、ウィリアムズはこの曲について次のように語っている。「”Don't Go Back "にはニューロマンティック(編注:ジャパン、デュラン・デュランなどを始めとする1980年代に隆盛したロマンティックなポピュラーミュージックのムーブメントを示す)からの影響がたくさんある」

 

「デュラン・デュランのようなバンドのソングライティングや大げさな表現が好きなんだ。最初の頃は若すぎてピンとくる感覚がなかったけど、少なくとも、現代の耳には、あの音楽には哀愁の中にバカバカしさがあって、それがこのアルバムのトーンに影響を与えたのは間違いない」


マーロン・ウィリアムスは『My Boy』をマーク'マーク'パーキンスとアルバムの半分のデモを作った。そして、プロデューサーのトム・ヒーリー(Tiny Ruins、The Chills)と共に、2020年後半にオークランドのニール・フィンのラウンドヘッド・スタジオで作業を行っている。

 

そこでは、LA在住のドラマー、ポール・テイラー(Feist)、ベーシスト、キャス・バジル(Ladyhawke、Tiny Ruins)、ギターとシンセサイザーのヒーリーと共同制作を行った。また、デラニー・デビッドソンとエルロイ・フィン(ドラムとパーカッション)の出演もあった。Dave Kahn(デイヴ・カーン)はThe Yarra Bendersのメンバーとしてアルバムで演奏している。


「空間に次から次へと新しい個性が生み出されることによって、自分自身を何らかの形で逃避させることが出来た」と、以前のプレスリリースでウィリアムズはこの新作について語っている。

 

「皆がまだお互いの役割を理解していない時点で、不安でエキサイティングな傾向があり、あらかじめ予測していたのとは違う方向に行ってしまう......。それがレコーディングではしばしば自然に起こった。このレコードを制作している際、デュラン・デュラン、ジョン・グラント、パフューム・ジーニアス、ビージーズのような、よりスティールなニューロマンティックを私は好んで聴いていたんだ。そういうものが全部、マシンの中に入ってきたんだ」。


ニューアルバム『My Boy』の主要なテーマについて、ウィリアムズはこう語っている。「このアルバムには、たくさんの男性の形がある。私は一人っ子で育ったから、兄弟をアウトソースして自分の周りに世界を作らなきゃいけなかった。だから、男らしさというのは大きなテーマではあるんだけれど、ただそれだけではない。例えば、生命力とか、レガシーに置かれた社会的・文化的価値とか、そういう幅広い探求心がテーマとしてこの作品の中に包含されているんだ」


マーロン・ウィリアムズの直近の最新フル・アルバムは、2018年2月にDead Oceansからリリースされた2ndアルバム『Make Way For Love』となっている。続いて、このシンガーソングライターは2019年には初の公式ライヴ・アルバム『Live at Auckland Town Hall』をリリースしている。


マーロン・ウィリアムズはここ最近、俳優としても活躍しており、NetflixのDCコミックスTV放映作品『スウィート・トゥース』に出演したほか、映画『ケリー・ギャングの真実の歴史』『ローン・ウルフ』『ビューティフル・ライ』に出演している。また、大ヒットしたブラッドリー・クーパー/レディー・ガガのミュージカル・ロマンス『A Star Is Born』に出演し、グラミー賞でロイ・オービソンのトリビュートを務めることになった若いスターとして自演を行っている。


「私はいつも自分の音楽の中で、さまざまなキャラクターの要素を探求してきた」とマーロン・ウィリアムズは言います。

 

「そして、役者として演技を重ねるごとに、表現と伝達手段のトリックをそのつど学んでいるんだと思う。それらの経験が自分の世界が干渉し合うように、日々、できるかぎり精進を重ねています。文脈の変化や新しいやり方を探ることで、人間として、より勇敢に、より大胆になるためにね」

 

 

 

Marlon Williamsの新作アルバム『My Boy」は、今週金曜日、9月9日にDead Oceansから発売されます。