The Orielles(ジ・オリエルズ)が、次作アルバム『Tableau』の2ndシングル「The Room」を公開しました。
先月発表されたリード・シングル「Beam/s」に続き、The Oriellesは「The Room 」と題されたアルバムのセカンド・シングルを、自ら監督したミュージックビデオと共に公開しています。
「この曲は、アルバムのセッションではなく、完全にランダムに作られたアルバムのための最初のトラックなんだ」とThe Oriellesは語っています。
「2020年の秋から冬にかけて、”Eve Studios”でレコーディングを行った。私たちはそこで、1日、ただアイデアをジャムってばかりだった。この5、6ヶ月は、お互い、長い時間を一緒に過ごすことが出来なかった。長い間一緒にジャムってなかったこともあり、アイデアが頭の中に溢れていた。もちろん、僕らの書き方はいつもとてもジャムっぽいし、互いに反応し合うものだから、その感覚が本当に恋しかったんだよね」
「そして、いざ、イヴ・スタジオのこの部屋にメンバーを集めたら、本当に魔法にかかったようだったな。1時間か2時間で、アルバムの大半の曲を書いたり、アイディアを描いたりした気がする。キーボード、モジュラーシンセなど、必要なものがすべて揃ったEveのスタジオで、ひたすらアイデアを書きまくっていた」
「歌詞は、各自が一行ずつランダムに書いたので、ごちゃごちゃして適当にどこかから拾ってきたものだ。最初の歌詞は「the moon is in the room」で、確か、彼女はクラリス・リスペクトールの小説から得たんじゃなかったかな? 曲のウィスパーボイスについては、ポーティスヘッドやアート・オブ・ノイズといったバンドの音楽性からインスピレーションを受けたんだ」
10月7日に発売されるオリエルズの新作『Tableau』は、2020年の『Disco Volador』に続くフルアルバムとなる。『Tableau』は、オリエルズが、Joel Anthony Patchett(King Krule、Tim Burgess)と共同で制作し、昨年の夏に、イギリスのイーストボーンで大部分が録音された。
レコーディング中、バンドは、ブライアン・イーノが共同開発したカードを使った創造性を促進する手法”Oblique Strategies(オブリーク・ストラテジーズ)”を導入していると話している。この作曲法は、現代音楽家、ジョン・ケージが「Music Changes--易の音楽」で導入したチャンス・オペレーションと同様、偶然性を用いた技法で、デヴィッド・ボウイの作品にも用いられている。
「このやり方は、ずっと使いたいとメンバーと話していたんだけど、イーストボーンのスタジオで面白いカードのセットを見つけたんだ」ドラマーのシドニ-・ハンド-ハルフォードはレコーディングを回想する。「各曲の前に、カードを1枚ずつ恣意的に選ぶ。それがそのライブテイクを演奏するときの重要な原動力になるんだ」