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今年初め、Jade Lilitriのエモ・ポップ・プロジェクト”Oso Oso”は、Lilitriの従兄弟でバンド・メンバーだったTavish Maloneyへのトリビュートとして、アルバム『Sore Thumb』をサプライズ発表した。
Jade Lilitriは、従兄弟のMaloneyが亡くなる直前に彼とともに収録曲をレコーディングしている。
この前作アルバムは、そういったエピソードもあってか、悲しみにあふれているが、しかし、一方で、温かいエモーションを漂わせる秀逸な作品ともなっている。
結果、デモトラックであったものを完成品として、そのままリリースすることを決断したと、ジェイド・リリトリイは、リリース時に説明していた。 「Sore Thumb」は、多少、荒削りな印象のアルバムであるかもしれないが、完成度は決して低くなく、聴き応えのある作品である。サウンドを弄り回して異なる作品にすることは、亡き従兄弟に対する冒涜のように思えたのだろう。
Oso Osoはこの前作アルバム『Sore Thumb』リリース以来、最初のシングル「De Facto」をストリーミング配信としてリリースしている。各種ストリーミング他、Bandcampでも視聴することが出来る。 今回、10月4日に発表された「De Facto」の曲は、ほぼ全てをJade Lilitri自身が演奏しているという。(Miss New BuddhaのJordan Krimstonがドラムを担当している)。
「De Facto」は、”新時代のエモ・バンガー”とも称するべきトラックで、彼の名前にかこつけて言うわけではないが、”Jade Tree”の所属アーティストの楽曲の方向性に近い。エモにとどまらず、パワーポップ、メロディックパンクのファンの心にも響く、クールなシングルとなっている。
現時点で、Oso Osoは、Jade Lilitriのソロ・プロジェクトとして継続していて、来週、M.A.G.S.とAnxiousとのツアーに出発する予定となっている。