The Beatles Yellow Submarineのジョン・レノンのアコースティックデモを収録した幻の音源『Revolver Sessions』が発売に

The Beatles

 

 解散から50年以上経った今でも、ビートルズはなお大きな驚異に満ちている。そのことを証明づけるのが、今回、Calderstoneから初公開となった、ジョン・レノンが "Yellow Submarine "の最初のヴァースを歌っている64秒間の断片、デモトラックである。この曲は『Revolver』のアルバムバージョンでは、ドラマーのリンゴ・スターが歌っていることで有名だが、レノンが歌ったバージョンの存在は、ビートルズ信奉者の間でも知られることはなかったと思う。


ジョン・レノンはアコースティック・ギターの伴奏で、陽気で子供向けのリボルバー版の「イエロー・サブマリン」を、「僕が生まれた場所では/誰も気にしない、誰も気にしない/そして僕が生まれた名前/誰も気にしない、誰も気にしない」という歌詞に変えて歌い、よりメランコリックなものに変えているのだ。マッカートニーはこの曲のコーラスを書き、レノンの詩の骨組みに張り付けるという、ビートルズの最も愛される作品の多くが実現したのと同じ方法で、この曲を完成させた。


また、本日発売のシングルの一曲目に収録されている「Get To Get You Into My Life」は、『Revolver』に収録されている最終テイクより7秒長い「セカンド・ヴァージョン」と呼ばれている。

 

このバージョンは、後にトランペット奏者のエディ・ソーントン、イアン・ハマー、レス・コンドン、サックス奏者のアラン・ブランカムとピーター・コーが演奏するホーン・パートがなく、代わりにジョージ・ハリスンがギターでそのメロディーを演奏している。また、マッカートニーのフェードアウト・ヴォーカルも異なる。