先々週の10月28日、アイスランドのモダンクラシカルシーンの代表格、Ólafur Arnalds(オラファー・アルナルズ)は、2020年にスタジオ・アルバム「some kind of peace」をピアノ編曲により再構築した「some kind of peace-piano reworks」を発表しました。
この作品は、 Alfa Mist、Yiruma、Dustin O'Halloran、tstewart (Machinedrum)のが、原曲をピアノで再演した模様が収録されています。それぞれのミュージシャンはピアノを使用しており、多彩な演奏が楽しむことが出来ます。
クラシック音楽では、よく再構築という試みが行われますが、今回の作品もリミックス作というよりも、この再構築という形容がぴったり当てはまります。Ólafur Arnaldsは、オリジナル作品をリワークした動機について、次のように語っています。「曲というのは、決して完成しないんだ。曲はどんな形にもなり、演奏する人によって進化し、呼吸する。曲の心は演奏者の中にあるんだ」
このリワークの発表に続いて、オラファー・アーナルズは、先週、お気に入りの特製ピアノを探求する様子を収めた新しい映像「Piano Portrait」を公開しています。同じメーカーのピアノでも生産が自動なのか、それとも手作りなのかで、ピアノはまったく違う音色になります。オーナルズもまたライブセッション等で特注のピアノを使用することで知られ、また自身が演奏などで使用するピアノに一方ならぬこだわりを持っています。この映像では、彼の音楽制作の過程を垣間見ることができ、美しく撮影された細やかなパフォーマンスと会話が楽しめる映像でもあります。
「私のお気に入りのピアノを紹介しましょう」とアーナルズは話しています。「デンマークからDHLで発送した小さなピアネッタです(実際は1つのパレットに2台)。このピアノの可愛くて大胆な個性に惚れ込んでしまいました。決して完璧ではないけれど、ちょっと気にならない程度の欠点はありますね」