Phoenix ©Shervin Lainez |
フランスのロックバンド、Phoenixが新作アルバム『Alpha Zulu』を11月4日にLoyaute/ Glassnoteからリリースしました。
パリ近郊のヴェルサイユで幼馴染を中心に結成されたフェニックス。2000年デビュー・アルバム『UNITED』を発表し、ロックやソウルをエレクトロニクスを絶妙に融合させたポップ・サウンドが話題となった。エールやダフト・パンクと並び新世代パリ・シーンを代表するバンドとして一躍有名となる。
2009年に4作目のアルバムとしてリリースした『WOLFGANG AMADEUS PHOENIX』は、第52回グラミー賞で「最優秀オルタナティヴ・ミュージック・アルバム」を受賞、これはフレンチ・アーティストによる初の受賞だったこともあり、大きな話題となって世界的な人気を確立した。2013年、2017年とコンスタントにアルバムリリース、ここ日本にもフェスや単独で複数回来日公演を行っている。
フェニックスは、2020年のCOVID-19パンデミック時に、パリのルーヴル宮殿内にある装飾美術館のスタジオでアルバム『Alpha Zulu』のレコーディングを開始した。ローラン・ブランコウィッツは、誰もいない美術館で「何もないところから何かを生み出すのは素晴らしい冒険だと感じた」と語っている。
クリスチャン・マザライは、ルーブル美術館のように、「美しすぎる」ものに囲まれながら何かを作るという懸念にもかかわらず、「音楽制作を止めることができなかった」し、最初の10日間で『Alpha Zulu』のほとんどすべてを書き上げたと述べる。 さらに、本作は、2019年に亡くなったバンド、Cassiusのフィリップ・ズダールからインスピレーションを受けている。
新作アルバム『Alpha Zulu』のリリースに際して、バンドは以下の次のようなコメントを行っています。
「私たちは、私たちを助けてくれたすべての人々に感謝し、この作品を作っている間、とても寂しかったけれども、いつも、そこにいてくれた人に捧げたいと思います。(今作を)フィリップ・ズダールに捧ぐ」