米国のシンガーソングライター、Sharon Van Etten(シャロン・ヴァン・エッテン)はThe Raincoats(レインコーツ)のGina Birch(ジーナ・バーチ)とコラボレーションし、新刊『Illustrated Lyrics』を制作したと発表した。本刊はVolumeから2023年秋冬に発売予定となっている。先日、シャロン・ヴァン・エッテンは今年始めにリリースした新作『We've Been Going About This Wrong』のデラックスバージョンをDead Oceansから発表している。
この新刊書籍『Illustrated Lyrics』には、Sharon Van Ettenのディスコグラフィーにある曲の歌詞と、Gina Birchによるイラストが掲載される予定で、絵本のような構成になっている。この書籍は、布製のサイン入りコレクターズエディションで、1,000部限定で販売、128ページから構成。書籍自体は英語ですが、公式サイトでは日本円での購入も受け付けています。
"みんな、私が嘘つきだと思ってる" "あなたと炎の縁を渡っている、疑問の時間に私は思う - 誰が、誰?"
シンガーソングライター、シャロン・ヴァン・エッテンの言葉は、無防備さに力を見いだし、内なる声が外に向かって発する叫びとなる。Apple Musicが企画した、ヴァン・エッテンとエルトン・ジョンの最近の対談では、彼女の作品に見受けられる率直な性格と、それを聴く人の心の伴侶となる能力の重要性が明らかにされている。エルトン・ジョンが彼女に語ったように、音楽は "私に触れて、私をどこか別の場所に連れて行ってくれて、私の心を暖かくしてくれる...そして、私は長い間あなたを愛してきたから、あなたと話すことにかなり緊張している"。
シャロン・ヴァン・エッテンにとって、音楽は子供の頃から不可欠な存在であり、様々な障害や不都合を乗り越えながらも、2009年にスタジオ録音によるデビューアルバム『Because i was in love』をリリースに漕ぎ着けた。このデビュー時まで、彼女は、自作のハンドメイドCDを作って配り、曲を書き、演奏し続けた。ヴァン・エッテンが、これまでにリリースした6枚のスタジオ・アルバムは、ジョシュア・オム、エンジェル・オルセン、ボン・イヴェール、ニック・ケイヴ、ザ・ナショナルなど、音楽界の傑出したアーティストたちとコラボレーションしています。
今回のユニークなコラボレーションでは、アーティストでありミュージシャンでもあるレインコーツのジーナ・バーチと共同で、彼女の歌詞をペイントでアニメートしました。裸の人間の姿、肉の感触、大胆な色調、歪んだ周囲の環境などの表現は、虐待された関係や感情の成長、母性、愛、残してきた自分への郷愁など、ヴァン・エッテンの歌詞の生々しさ、力、繊細さを伝えるものとなっています。
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