Iron Maidenのボーカリスト、フロントマン、Bruce Dickinson(ブルース・ディッキンソン)が、バンドのクルーと協力してライブ・パフォーマンスを完成へと組み上げる様子を知るための貴重な映像が公開している。
「Behind The Scenes With Bruce」と題されたドキュメンタリー・ビデオは、二部のパートに分かれており、合計で約18分にも及ぶ。最初のパートは、ディッキンソンのフィジカル・トレーニングと機材のチェックから始まり、彼がカメラマンにバンドのバックステージのセットアップとライダーについて説明している様子を撮影している。
また、コンサート中に行われる様々なチェンジ・オーバー(例えば、暖かい水を飲むための頻繁な休憩、「ストーリーテリング・マント」への衣装チェンジ(バンドが「Sign Of The Cross」を演奏する際の重要なセクション)を詳らかに紹介している。ディッキンソンがセットピースを操作し、バンドのスタッフと協力し、それを展開する様子を確認することができる。
Iron Maidenが「Sign Of The Cross」を演奏し、「Flight Of Icarus」の曲目に移った後、Dickinsonは腕に火炎放射器が埋め込まれたカスタム・スーツを振り回すシーンがある。このスタントマン顔負けのパフォーマンスについて、「ときどき、手に火傷してしまうんだ」と彼は口にしており、時折、危険な目に晒されることもあると明かした。そこから、ディッキンソンは、曲と曲の間に実行される細かい衣装のセットアップに突入する。
ドキュメンタリー・ビデオの後半で、ブルース・ディッキンソンは、「私が住んでいる奇妙な世界、ステージの後ろにある、このおかしな小さなホビットの世界、それはすべて暗くて薄汚れており、プラスチックのマントや火炎放射器のようなもの...」について詳しく説明しています。また、曲の合間に気持ちやテンションを一旦落ち着かせるために(スローな曲で、つい力んでしまわないように)、タオルに息を吹きかける、というユニークな方法をとっているそうです。
そして、ショーの劇的なクライマックス、ディッキンソンがコミカルなTNTの起爆装置で自爆するパフォーマンスは、「以前のショーで、パイロキャノンが発射されたとき、シンガーがその上に立ってしまったという偶然の出来事から生まれたんだ」と説明している。メイデンのショーはライブの熱狂性、及び、エンターテイメント性の高さに定評があるが、表側からは見えないバンドやクルーのプロフェッショナルな精神をこのドキュメンタリー・フィルムで確認することが出来る。
「Behind The Scenes With Bruce」は以下よりご覧になることができます。