MTVの最初期の貴重な映像がインターネット・アーカイブで公開される

 


 

パラマウントの旗艦部門として放映が開始された米国/ニューヨークのケーブル・チェンネル、MTVがどんなビデオでも流していた時期があったという。ミュージック・テレビジョンの最初の数年間は、「世界初の24時間ステレオビデオ音楽チャンネル」であることを大々的に宣伝していた。実際、MTVは一日中、ポピュラー・ミュージックのMVを流し続けるケーブル曲として開局したのである。開局後、その後、MTVの時代が到来し、一世を風靡する。その影響力は果てないように思えた。その一連の流れの中で、ディスコ・サウンドの台頭、マイケル・ジャクソンのようなビックスターが登場する。80年代の音楽はMTVが牛耳っていたといっても過言ではない。

 

1891年の開局後間もないMTVではどのようなビデオを観ることができた。たとえその初期には衛星テレビを持っているか、FMラジオのサイマル放送がある地域に住んでいなければならなかったとしても。オリジナルVJのニーナ・ブラックウッド、マーク・グッドマン、JJ・ジャクソン、マーサ・クイン、アラン・ハンターがいた当時は、ゆるく、生々しく、楽しい時代だったという。


しかし、過去の映像を記録しているケースはそれほど多くはない。あったとしてもテレビ局がアーカイブとして残しているくらいである。しかし、それをインターネット上で資料的な意味合いで補完するのがインターネット・アーカイブだ。このサイトは、仮想空間における『バック・トゥ・ザ・フューチャー』と称するべきもので、過去のウェブサイトを閲覧することが可能である。

 

他にも、インターネット・アーカイブでは、ウェブ・サイトをクロールするbotと呼ばれる機械がアーカイブとして拾ったウェブ・ページをサイト内で保管しており、もちろん、サイトがアーカイブやインデックスを拒否していなければ、一般的なユーザーならば誰でも過去のサイト情報を取得することが出来る。たとえば、2000年のYahooのページなども閲覧することも可能だ。

 

今回、インターネット・アーカイブのある有志のユーザーは、このアーカイブ・システムを有効活用し、MTVの最初期の貴重なVHS記録をアップロードしており、ネットワークのプロモーションやコマーシャルを通じて素晴らしいコレクションを構築しようとしている。1981年8月1日に放送されたMTVの最初の4時間は、The Bugglesの「Video Killed the Radio Star」で始まったことで有名である。


また、80年代と90年代の後期には、スマートなVJであるケビン・シールとのビデオ・カウントダウン、リキ・ラクトマンとの古い「120ミニッツ」や「ヘッドバンガーズ・ボール」のエピソード、ビースティ・ボーイズの「スプリングブレイク 1987」をVHSで見ることができる。