昨年末に発生した衝突事故を受け、12月末に決定されたO2・アカデミー・ブリクストンの会場使用権停止処分が期限日の1月16日から三ヶ月延長される旨が発表された。この度、ロンドンにあるイベント会場、O2アカデミー・ブリクストンは、4月までライセンス停止処分を受けたことが判明している。
最初の主催者側の会場使用権停止処分は、12月中旬、ロンドンの会場で行われた”Asake”の3回のコンサートの最終日の夜、群衆衝突によって死者と負傷者が発生した事件を受けて決定された。2022年12月15日、コンサート会場で警備員として働いていた23歳のガブリエル・ハッチンソン、及び、33歳のファン、レベッカ・イクメロの両名が事故により死亡した。さらに、もう1人のファンがこの衝突事件で負傷、現在も重体で、病院で怪我の治療に当たっている。
最初の会場側のライセンス停止処分については、ランベス議会がこの裁定を下した。さらに先週末、O2 アカデミー・ブリクストンの会場管理者が地元警察と会合を重ねた末、4月まで会場閉鎖を延長することで合意した。これは、会場運営者として事故原因を徹底的に調査し、会場の利用者の安全が十分に確認されるまでイベントを開催しないという慎重な裁量に基づく。これは主催者側が今回の2名の死亡者を出した群衆衝突の事件を重く受け止めたことによる。
昨日、早朝、さらなる会場警備のヒアリング調査が議会で行われた後、フローレンス・シャロミ議員が、「12月に発生した悲劇的な死亡事故に関する包括的調査が続く間、さらに3ヶ月間 会場のライセンス停止が延長された」という趣旨のツイートを行ったことにより、今回の裁定が公になった。
「この度、ライセンス停止の再度延長が警察と会場管理者の双方の会合によって合意がなされたことについては歓迎すべきです」とエシャロミ議員の声明は提出しています。「また、アカデミーがコンサートの安全体制を向上させるため、再開前にライセンスに条件を追加する必要性を認識していることも喜ばしい。彼らは、このことを確実にするために何が必要かを当局と話し合いを重ね、追って開かれるヒアリング調査で承認されるよう提案を提出する予定です」
さらにO2 アカデミー・ブリクストンの運営者側のCllr Fred Cowellは、今回、新たに、ロンドンの日刊紙”Evening Standard”の取材に応じ、「新たな動向は、昨年の群衆衝突事件の原因を徹底的に究明できるようにするため」と確認している。「現在、警察とライセンス保持者の双方が調査を進行しているが、昨年12月に発生した事件の発端となる原因、その原因を明確に特定するには現時点では早計であり、重大事件を再発防止するため、必要な改善措置に対する提案が不十分」との見解を示した。さらに、「結果として、ライセンス小委員会の会合では、現時点では、ライセンス履行の目的を損ねずに会場利用を再開する決定について最終的な合意に至らなかった」と説明している。今後、三ヶ月間にわたり、群衆衝突事故の徹底した調査、及び、利用者の安全のための弥縫策が、主催者側と地元警察の連携によって練り上げられていく予定となる。