Pixies、2022年に開催されたドイツ・ケルンでのコンサート映像を公開

 

Pixies: Thomas von der Heiden
 

米国のオルタナティヴ・ロックバンド、Pixiesは、現在、知名度を世界に拡げつつある。バンドは、先々月にドイツ・ケルンで昨年7月に行われたコンサートの映像を公開している。(フル映像はこちらから)この日は、バンドの新旧の楽曲を織り交ぜ、全38曲が演奏された。バンドは、このケルン・コンサートを昨年の中で最もお気に入りのライブと説明している。

 

昨年、9月下旬、Pixiesは、新作アルバム『Doggerel』を発売し、さらに世界ツアーを敢行し、好評を博している。アルバム発売後のインタビューで、フロントマンのブラック・フランシスは、「レーベルにこだわりはないし、過去のピクシーズの遺産にも興味はない」とはなしている。 



さらに、昨年、ピクシーズは、待望の日本公演を行い、大阪、名古屋、東京での公演を行った。ほぼMCなしの演奏でタフなパフォーマンスを行い、話題を呼んだ。2023年も、ピクシーズの4人は、世界ツアーを続行する。2月21日のスウェーデン/ストックホルムでの公演を皮切りに、ノルウェー、 デンマーク、ドイツ、オランダ、ベルギー、ポルトガル、フランス、イギリスとヨーロッパを横断した後、アメリカでの凱旋公演を開催し、3月12日のラスベガス公演で世界ツアーを終了する。2023年に開催される公演のチケットの詳細についてはこちらを参照。

 

 

ケルン・コンサートのセットリストは以下の通り。


1.Cactus

 

2. River Euphrates 


3. Wave Of Mutilation


4. Monkey Gone To Heaven 


5. Human Crime 


6. Head On 


7. Broken Face 


8. Crackity Jones 


9. Isla De Encanta 


10. Caribou 


11. Gigantic 


12. I've Been Tired 


13. Hey 


14. Planet Of Sound


15. Vault Of Heaven


16. There's A Moon On 


 17. Who's More Sorry Now? 


18. The Lord Has Come Back Today 


19. Couge Away 


 20. Cecilia Ann 


 21. St. Nazaire 


22. Brick Is Red 


23. Bone Machine


24. U-Mass


25. All The Saints


26.Death Horizon 


27. Here Comes Your Man 


28. Nimrod's Son 


29. Mr. Grieves 


30. The Holiday Song


31. Vamos 


32. Motorway To Roswell 


33. Velouria


34. Ana 


35. Wave Of Mutilation (UK Surf)


36. Where Is My Mind?


37. Winterlong 


38. Debaser

 




Pixies(ピクシーズ)は、1986年、米国/ボストンでBlack Francis(ブラック・フランシス)を中心に結成された。「Where Is My Mind?」、「Debaser」などの代表曲でオルタナティヴ・シーンに影響を与えた。パンデミックの長期休養を経て、ツアーに復帰し、「Weltstars auf dem Roncalliplatz」の一環として、2022年7月30日にケルンに立ち寄ることになった。


ピクシーズの第一期は1986年から1993年まで続いたが、その7年間にブラック・フランシス、キム・ディール、ジョーイ・サンティアゴ、デヴィッド・ラヴァリングが各々革命的な役割を果たし、ニルヴァーナのカート・コバーン、トム・ヨーク(レディオ・ヘッド)、PJハーベイといった若いアーティストからデヴィッド・ボウイ、U2といった先行のミュージシャンまで大きな影響を与えた「Sufer Rosa」「Doolittle」「Bossanova」「Trompe le Monde」という4枚の傑作を発表している。

 

1993年、バンドは解散する。ピクシーズが一端を担ったオルタナティブ・ロック/グランジの時代から距離を取った後、ブラック・フランシスはフランク・ブラックを名乗り、アコースティック中心のソロ活動に転じた。

 

デヴィッド・フィンチャー監督が映画『ファイト・クラブ』で、ピクシーズの名曲「Where Is My Mind?」を使用した後、ピクシーズの人気も押し上げられるに至った。2003年、バンドは再結成し、世界ツアーを行う。その後、ニュー・アルバムもリリースされ、2014年からはベースにパズ・レンチャンティンを迎えた。『Beneath the Eyrie』(2019年)は、ピクシーズにとって再結成後3枚目のスタジオ・アルバムとなった。アルバムのメイキングは、バンドの創作過程を知ることができるポッドキャストに収録。昨年3月には、4ADからBMGへの移籍作となるシングル『Human Crime』を発表、9月にはフル・アルバム『Doggerel』を発表している。