伝説のミュージシャンが今も生きていたら? 写真家・弁護士のアルパー・イェシルタスさんがAI技術を活用し再現

日々、進化しつづけるAI技術は空想的な分野にも影響力を拡大し、人々の欲求を満たそうとしている。これには良い側面もあれば悪い側面もあるものの、ただ、これが人間の想像力を膨らますために使用されるなら素晴らしい活用法となるに違いない。とりわけ、既に亡くなった人物の姿がもし生きていたらどのような風貌になっていたのか、というのは多くの人が一度くらいは考えることでもある。そして、この試みに取り組んだのが、写真家で弁護士のアルパー・イェシルタスさんなのです。

 

今回、アルパー・イェシルタスさんは、既に亡くなっている複数の伝説的なミュージシャンの表情の復元を行っている。AI技術をフル活用し、写真として再現させたのは、人生なかばで多くのファンに惜しまれつつ亡くなった大物ミュージシャンばかり。カート・コバーン、ジョン・レノン、フレディ・マーキュリー、ジャニス・ジョプリン、トゥパック、ヒース・レジャーといった著名人のポートレートをAI技術で作成し、長きにわたる謎に迫ろうとしています。


アルパー・イエシルタスは、最近、"As If Nothing Happened "と題したプロジェクトの第1集を公開した。このシリーズの他のAI生成画像には、フレディ・マーキュリー、ジミ・ヘンドリックス、マイケル・ジャクソン、エルビス・プレスリー、ブルース・リーが含まれている。このプロジェクトの目的について「AI技術の発展により、想像できるものは何でも現実に見せることができると考え、しばらく興奮していた」とイシルタスさんはこのプロジェクトについて述べている。

 

「テクノロジーをいじり始めたとき、何ができるかを見て、何が人々にとって一番幸せなのかを考えました。懐かしい人たちをもう一度目の前で見たいと思い、このプロジェクトが生まれたのです」さらに、アルパー・イエシルタスさんは続けて、「僕にとって創作活動で一番難しいのは、イメージを "リアル "に感じるようにすることなんだよ。一番好きな瞬間は、目の前にある画像が、まるで写真家が撮ったかのようにとてもリアルに見えるときです」と語っています。


今回の画像を作成するために、AIフォトエンハンサーReminiやAdobe LightroomやVSCOなどの写真編集ソフトを使用したという。今回行われた写真の復元作業の目的は実証にあるのではなく、どちらかといえばロマンの範疇に属するわけですが、空想を補完するためにお楽しみください。以下より写真の一部をご覧いただけます。

 

さらに、コバーンとヘンドリックスにAI技術が使用されたのは、実は今回が初めてではないんだそうです。グーグルのAIプログラム「マジェンタ」を通じ、27歳で亡くなったミュージシャンのスタイルで曲を作る「Lost Tapes of the 27 Club」というプロジェクトが2021年に開始された。

 

 


1.Freddie Mercury


 

2.Hearth Ledger



3.Janis Joplin



4.Michael Jackson



5.Kurt Cobain



6.Jimi Hendrix



7.John Lennon