ピンク・フロイドのギタリスト、デイヴィッド・ギルモアと、元ベーシストで現在はソロ活動を中心に活動するロジャー・ウォーターズの両者の関係に難しい問題が生じています。発端となったのは、昨年報じられたロジャー・ウォーターズの反ウクライナ的な発言にあり、ウォーターズはライブにおいて反ユダヤ的な思想を交えたパフォーマンスを行っている。
昨日、デイヴィッド・ギルモアの妻であり、作家で、ピンク・フロイドの作品の歌詞を書いたことでも知られるポリー・サムソン氏は、ロジャー・ウォーターズに「根っからの反ユダヤ主義者」とソーシャル・メディアを通じて烙印を押し、公然と批判を行ったのです。
最近、ロジャー・ウォーターズはイスラエルに関するコメントやウクライナ戦争に対する姿勢で強い批判を受けています。
その発端となったのは昨年、彼は、ローリング・ストーン誌のインタビュー内でジョー・バイデン大統領を「戦争犯罪人」と呼び、同時に「イスラエル人は大量虐殺を犯している」と批判を行った出来事に因る。また、同インタビューの中で、彼は自らがウクライナ政府の支援する暗殺リストに挙がっていると公言しています。
ポリー・サムソンは、この件について、昨日、ソーシャルメディアに投稿し、ロジャー・ウォーターズを「反ユダヤ主義者」と非難した。さらに、「ウラジミール・プーチンの擁護者」と批判を繰り広げたのです。
Every word demonstrably true https://t.co/KWk4I3bMTN
— David Gilmour (@davidgilmour) February 6, 2023
一方のロジャー・ウォーターズ側は、その主張を真っ向から否定し、法的助言を求めていることを示唆しています。「彼についてなされた扇動的で不正確なコメント」と認識していると述べており、さらにミュージシャンは「現在、自分の立場についてアドバイスを受けている」と述べています。
— Roger Waters (@rogerwaters) February 6, 2023
そして、この動きに変化がありました。九時間前にロイター通信が報じたところによれば、ロシア政府は、水曜日の国連安全保障理事会で、表向きはウクライナへの兵器搬入について話すように、ロジャー・ウォーターズに依頼したというのです。
プログレッシヴ・ロックの伝説的な存在であるピンク・フロイドの共同創設者は、公然と反ウクライナを掲げており、ロシアが隣国を侵略したのはNATOの侵略と非難している。また、ウクライナの大統領夫人、オレナ・ゼレンスカに昨年9月に公開書簡を書き、彼女の夫であるヴォロディミル・ゼレンスキー大統領に和平を訴えるように勧め、欧米によるキエフへの武器供与に反対を唱えた。昨年のローリング・ストーンのインタビューで、ロジャー・ウォーターズは自分が "ウクライナ政府が支援する殺害リスト "に載っていると発言しています。
ロシアのヴァシリー・ネベンジア国連大使はロイター通信の取材に応じ、次のように付け加えた。「彼が何を言うか見てみよう。彼にはポジションがあり、明日それを聞くことになるだろう」「おそらく彼はロシアのために歌ってくれるだろう」
翌日、ロジャー・ウォーターズは国連の会議に出席し、リモートで発言を行い、武器供与について改めて反対意見を表明しています。
追記: 当記事に事実とは異なる内容がございましたので、後日、訂正いたしました。深くお詫び申し上げます。(2月21日)