Temples,4thアルバム『Exitico』の最新シングル「Cicada』を公開 ショーン・レノンのスタジオで録音

 

Temples


イギリスのサイケロックバンド、Templesは、近日発売予定の4thアルバム『Exotico』から収録される最新曲「Cicada」を公開しました。Sean Ono Lennon(ショーン・レノン)がプロデュースしたこのアルバムは、2023年4月14日(金)にATO Recordsからリリースされる予定です。


Exoticoのの最も爆発的な瞬間を捉えた「Cicada」は、再生と更新に関する熱狂的な瞑想として展開される。この曲について、バンドのトーマス・ウォームズリーは次のように語っている。「この曲は、セミの鳴き声と、長い間、抑圧された後に地下から姿を現す、というアイデアに触発されて生まれた。その音をダンスリズムにしようとしたんだけど、ショーンと仕事を始めてから、彼のキーボードやシンセサイザーの棚を漁ってプロダクションを作り上げたんだ」

 

リードシンガーのJames Bagshawが「スチームパンクの博物館から出てきたような」と表現するMarvin-a copper instrumentの助けを借りて作られた「Cicada」は、激しいドラミングと目まぐるしいストリングのおかげで、ほどなく錯乱するほどの激しさを帯びてきました」とジェイムズは付け加える。「この曲は、まさにセミの大群が狂喜乱舞しているように感じられるんだ」


「Cicada」

 


新作アルバム『Extico』は、ニューヨーク北部にあるショーン・レノンのスタジオで録音され、ミキシングはデイヴ・フリードマン(ビーチハウス、スプーン、ザ・フレーミング・リップス)が担当した。リリース時にも説明したように、デイヴ・フリードマンは他にもナンバーガールの『Sappukei』のプロデュースをしている。


制作中、テンプルズは”幻の島”という近代の現象について興味を持った。一時期、地図に記載されていたが、後に存在しないことが判明した土地で、しばしば海の蜃気楼や意図的な神話の効果を学んだ。

 

バンドの4枚目のロングアルバム『Exotico』は、シンガー/ギターのJames Bagshaw、ベースのTom Walmsley、キーボード/ギターのAdam SmithとドラマーのRens Ottinkが夢見た空想的なユートピックな島にまつわる神秘的な設定に基づいて制作された。サイケデリアとクラウト・ロック、そして、時間を超越したドリーム・ポップの見事な複数のコラージュを通じて、無常、死、自然との連結、心の野生の巨大さ、などなど、あらゆる実存的テーマを探求し、その世界に水晶のような鮮やかな命を吹き込む。結果、Templesは今日最も先進的で、限りなく独創的なロックバンドであることを証明し、真に没入感のある作品となっているのだ。


2019年に南カリフォルニアで開催された"Desert Daze Festival"でプロデューサーのショーン・レノンと初めて顔を合わせた彼らは、ソングライター/ミュージシャン/プロデューサーとの深い創造的なつながりを感じ、12日間にわたるセッションは、デビュー・アルバム『Sun Structures』に固執した自己完結型のアプローチからの脱却を意味した。これは、クラシックのシンフォニーから、イタリアン・ホラーのサウンド・トラック、ブリル・ビルディング時代のガールズ・グループまで、あらゆる創作物からインスピレーションを得て制作が行われたのである。


『Exotico』の制作は、Templesにとって、想像力豊かな彼らの衝動と、現実世界からの逃避という理解しやすい欲求の両方を満たすものだった。

 

「このアルバムは、基本的に自分たちのために作り、製作中に喜びを見出すことができた」とリード・シンガーのジェームス・バグショウは言う。「踊るための曲、一緒に考えるための曲があり、それを通して僕らの音楽のボキャブラリーのあらゆる面を掘り下げることになったんだ」

 

さらに、ベーシストのThomas Walmsleyは付け加える。「それは、スタジオで自由裁量権を持ち、できる限り自然体でいたことに起因しているんだ」

 

その自由さゆえ、Templesはクリエイティブなプロセスにおいて、長引く抑制を最終的に振り払ることが出来た。「私たちは、失敗や、楽器や自分の声の予測不可能性に魔法を見出すことを学んだんだ」とジェームス・バグショーは述べている。「ジャンルにこだわらないこと、あるいはジャンルにこだわらないことを教えてくれた。ジャンルは常に唯一無二のTemplesであるべきなんだよ」