ストームジーは、イギリス/ウェストロンドン出身のラッパー、Fredo(フレド)をフィーチャーし、デイヴことサンタンをプロデュースに迎えた新曲「Toxic Trait」を発表した。昨年12月に3作連続で1位を獲得したアルバム『This Is What I Mean』に続くニューシングルで、UKドリルの新機軸を示している。
このシングルには、イギリス人ディレクター、フェミ・ラディが監督したビデオが付属しており、社会的な有害特性を探求している。ビデオでは、ギャンブル、暴力、贅沢なライフスタイルへの賛美など、様々な架空のシナリオが描かれている。ムハメッド・アリの1968年のエスクァイア誌の表紙やケヒンデ・ワイリーが描いた絵画「A Ship Of Fools」など、文化的な引用も含まれている。ビデオには、フレドとアリソン・ハモンドのセラピー・シーンがあり、最後はイヴォリアン・ドール、ウレッチ32、スペックス・ゴンザレスが登場するグループ・セッションで締めくくられる。入れ替わり立ち替わりに披露されるリリックのスタイルにも着目したい。
監督のフェミ・ラディはこのミュージックビデオについて、「歌詞を聴いた後、このビデオで楽しみたいと思った。ルネッサンス風の絵画に命を吹き込むというアイディアが気に入ったんだ。このビデオの大部分は、ロンドンで撮影された。高速のシネマ・ロボット・カメラで撮影され、水平方向にも垂直方向にも毎秒2メートルのスピードで動くことができる」と説明している。
昨年には、音楽業界における多様性についての考えを述べたストームジーは、今年に入っても活発な意見を共有している。最近のDazed Magazineのインタビューで、ストームジーは音楽業界における自分の成長を振り返り、「22歳で音楽をやるのと、30歳になろうとしているのとでは違いがある。それは、成熟することでしか得られない平穏と安定と静けさなんだ」と語った。
「Toxic Trait」