Courtney Barnett |
オーストラリアのSSW,Courtney Barnett(コートニー・バーネット)が、インストゥルメンタル・アルバム「End Of The Day」をMom +Popより9月8日にリリースすると発表しました。元々は即興演奏から始まったこのアルバムは、ステレオタイプな曲の構成では得られない雰囲気や質感を探求している。
前作アルバム『Things Take Time,Take Time』でインディーロックアンセムを作り出した後、同じく2022年に複数の米国のインディーロックアーティストとのライブ企画『Here And There』を実現させた。このライブ・イベントは、アーティストが中心となってキュレーションされ、スリーター・キニー、オールウェイズ、ジャパニーズ・ブレックファースト(ミシェル・ザウナー)、ルーシー・ダカス、ワクサハッチー、インディゴ・デ・ソウザ、スネイル・メイル、ベス、キャロライン・ローズ、ウェット・レッグ、ジュリア・ジャックリン、リド。ピミエンタ、バーティーズ・ストレンジ、フェイ・ウェブスタ等が参加した。世界のインディー・ロックのカリスマが参加した。ハンドメイドの企画ポスターも目を惹くものがあった。
2021年5月、コートニー・バーネットとコラボレーター/プロデューサーのステラ・モズガワは、バーネットのサード・アルバム『Things Take Time, Take Time』の最終マスターを提出した時、メルボルンのスタジオで映像作家のダニー・コーエンと出会った。バーネットは新しい機材を試し、一人の聴衆のために瞑想的な長編作品を作った。ステラ・モズガワはオーバーハイムOB6を購入したばかりで、テープ・エコーを通して音を送る彼女のセットアップの中心となった。バーネットが世界的なインディー・ロックの寵児となるまでの苦難と苦闘の末の個人的な勝利を率直に描いたドキュメンタリー『アノニマス・クラブ』が完成間近だった。あとは楽譜が必要だったのだ。
その日、コーエンがフィルムの最終編集をする中、バーネットとモズガワはひとつの指針を掲げて即興演奏を行った。『アノニマス・クラブ』では、バーネットの音楽が提供され、彼女のライブ・セットや、スタート・アンド・ストップ・アンド・サーチ・ソングライティング・プロセスが記録されている。しかし、彼女とモズガワがその日、作った作品は、完成したシーンの端々に浮遊し、コーエンの16ミリフィルムの粒子のように画面を彩っていた。『アノニマス・クラブ』を見ても、バーネットがそのために特別な音楽を作ったものとは予想だにできないだろう。
それから1年が過ぎ、コットニー・バーネットはメルボルンで彼らが作った作品を聴くのが好きなことに気づいた。これは映画のインストゥルメンタル音楽以上のものかもしれない。彼女はパズルのピースのように、小さなインストゥルメンタルの数々を整理し、それらが完全で説得力のある構図に収まるまで、調整していく方法を考案した。結果、彼女が現在『エンド・オブ・ザ・デイ』と呼ぶ、17のインストゥルメンタル・インプロヴィゼーションから構成される作品が誕生した。シームレスな一連の作品に収録されている多くが、このドキュメンタリー映画から生まれている。しかし、これはアートのコラージュとしてのサウンドトラックであり、過去の出来事を並べ替えたり、再構築することによって、私たちが誰であったのか、そして、私たちが何になる可能性があるのかについての異なるストーリーを形成し、共有する内容となっている。
アルバムの最初のティーザーである「Start Somewhere」「Life Balance」「First Slow」を同時収録したクラリー・ヴォーゲル監督による映像とともに公開された。下記よりチェックしてみて下さい。
「Start Somewhere/「Life Balance」/「First Slow」